4月26日の発売に向けて徐々にその内容も明らかになってきた、『ブラックストーリーズ:50の“黒い”物語』(以下『ブラックストーリーズ』)。 これは、1枚のカードに記されたイラストと不思議な事件を、みんなで話し合って解き明かす、コミュニケーションゲームです。 今回は、『ブラックストーリーズ』の楽しさをお伝えするべく、先日グループSNE内で遊んだ時の様子をリプレイにしてお送りします! |
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2014年4月発行 記事作成:こあらだまり |
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◆リドルマスター現る! | ||||
RM | ではブラックストーリーズを遊びますよ。これより私のことは、リドルマスター(RM)と呼びたまえ! | |||
プレイヤー 一同 |
は……?(ポカーン) | |||
RM | (ヤベェ。すべった) あ、いや、そういう役回りがあるんです。リドルマスターというのは、『ブラックストーリーズ』における出題者兼進行役ですね。 | |||
アシヤ | おっ。出題者、ということは、クイズか。 | |||
まなみ | 解けるでしょうか……。 | |||
ひめ | がんばろー。私、そういうの大好きですよー。 | |||
二宮 | まあ、ジャンルは問わず、新しいゲームは歓迎だ。 | |||
RM | ルールはすごくシンプルなので、実際にやりながら説明しますね。 じゃあ、さっそく最初の問題にいきましょう! 今度発売される製品版は、読者のみなさまも遊ばれるかもしれないので、今回は特別にドイツ語版しか出ていない、『ブラックストーリーズ2』からの出題です! |
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◆砕けた窓と彼の死因 | ||||
問題 |
窓ガラスが砕けたため、若者は死んだ。 | |||
RM | さあ、何が起こったのでしょう? | |||
ひめ | え、問題って、これだけ? | |||
アシヤ | 何が起こったって言われてもなぁ。 | |||
RM | はい。わけがわからん! となると思います。そこでみなさんには、状況を絞り込むための質問を私にしていってもらいます。 | |||
ひめ | それだと、「なんで死んだんですか?」って答え聞いちゃいますよ。 | |||
二宮 | それではゲームにならんだろう(笑)。 | |||
RM | はい。ですから、この質問は「YES」か「NO」で答えられるものに限ります。 | |||
まなみ | なるほど……。質問ですか……。 | |||
プレイヤー 一同 |
うーん……。 | |||
RM | ああ、みんないきなり黙り込んでしまった! 質問するのに順番などはありませんので、どんどん言ってOKなんですよ。 | |||
二宮 | いや、どんな質問をしてやろうかと考えてたんだ。そういえば、これ、正解するまでに質問できる数って決まってるのか? | |||
アシヤ | そういうこと言うあたり、二宮はゲーマーだなぁ。 | |||
RM | 数は決まっていません。なので、どんどんどうぞ! 質問も難しく考えなくってもいいですよ。例えば、「若者って男ですか?」みたいな単純なので。 | |||
ひめ | なるほどなるほど。……で、男なんですか? | |||
RM | (ちらっと答えを見て)まあ、男ですね。 | |||
ひめ | はーい。じゃあ、もうひとつ、質問! その男の人は窓ガラスの破片が刺さって死にましたか? | |||
RM | いいえ。破片は死因とは関係ありません。 | |||
アシヤ | 野球は関係ある? | |||
RM | いいえ。 | |||
ひめ | じゃあ、何かの球技ー! | |||
アシヤ | 何かって何だろう。ふわっとしとるなぁ(笑)。 | |||
RM | それは、「いいえ」です。バスケもゴルフもテニスも関係ありません。 | |||
アシヤ | ボールが飛んできて、打ちどころが悪かったわけではないんだな。 | |||
二宮 | 窓の割れ方はどうだ? 丸く割れているのか? | |||
RM | 丸かぁ。うーん。どうなんだろうな。まあ、問題のイラストは丸く割れていますね。多分こんな感じのはず。 | |||
ここでみんなイラストをもう一度見ます。 確かに丸く割れています。そして、イラストを見る限り、窓は普通の窓ではなさそうですが……。 |
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まなみ | あ、これ、もしかして……。 | |||
ひめ | うん? 何か思いついた? | |||
まなみ | ううん。違うかもしれないし、いいです。 | |||
ひめ | えー。言おうよー。さっきからずっと黙ってるじゃん。 | |||
アシヤ | 言っちゃえ言っちゃえ(笑)。 | |||
まなみ | わかりました……。この窓、乗り物の窓っぽくありません……? | |||
アシヤ | ああ! 確かに! | |||
RM | ふっふっふ。実は、そうなのです! | |||
プレイヤー 一同 |
おおー。 | |||
アシヤ | もしかして、飛行機に鳥がぶつかったとか? | |||
RM | NOです。けど、惜しい! | |||
ひめ | 惜しいんだ? | |||
RM | おっと。 | |||
二宮 | その笑顔は怪しいな(笑)。 | |||
アシヤ | 飛行機とか鳥で惜しいってことは、飛んでるものにぶつかったって方向で良さそうだな。……ハッ。この事件って大気圏内で起こった? | |||
RM | そこが大事ですね。「いいえ」です!! | |||
ひめ | ということは大気圏外だよねー。窓ガラスが割れて、空気がなくなって……。 | |||
アシヤ | あー! わかった! スペースシャトルだ。 | |||
第一問、見事に正解です! ここでリドルマスターは問題のカードを裏返します。 カードは表に問題が、裏にはその回答である事件のあらましが書かれているのです。 |
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RM | と、いうわけで、宇宙空間でスペースデブリ(宇宙ゴミ)が窓に衝突して窓が割れました。宇宙で窓が割れるっていうことは……おわかりですね? | |||
アシヤ | 小説や映画だと、気圧が低すぎて体が爆発四散するだとか、凍りつくとかあるけどなぁ。 | |||
二宮 | 実際はそう簡単に死ねず、酸欠死になるらしい。 | |||
ひめ | ーん。どっちにしろ、苦しい死に方してるー。 | |||
まなみ | リアルに想像すると、怖いですね……。 | |||
アシヤ | うん、まあ、謎も解けたし、次行こう! | |||
RM | はい。今のはちょっとした肩慣らし。次は、難しいのいきますよ! | |||
◆海に浮かぶ男と犬 | ||||
問題 |
サンゴ礁の近くに死んだ男と死んだ犬が漂っていた。 | |||
ひめ | シュールな状況だー。 | |||
アシヤ | 同じ体勢で死んでるって、どんだけ仲良しなんだ(笑)。 | |||
二宮 | 犬は男のペットか? | |||
RM | はい。そうです。 | |||
ひめ | 死因って、サンゴ礁が関係アリです? | |||
RM | いいえ。ありません。 | |||
アシヤ | (イラストを見て)この男は水着だけど、水泳するつもりだった? | |||
RM | いいえ。 | |||
ひめ | 男はいい体してましたか? | |||
アシヤ | それ、答えと関係あるのか(笑)。 | |||
ひめ | ほら、見せたくて水着だった可能性もあるから。 | |||
RM | いい体、はどうだろう。まあ、イラスト参照! | |||
ひめ | (イラスト見て)がっかりだ。貧弱なボウヤだった! | |||
二宮 | この男の人、溺死かな? | |||
RM | いいえ。違います。ただ、『ブラックストーリーズ』を解くうえで、死因や死んだときの状況を探るのはすごく良いですね。 | |||
ひめ | 死因……。うーん。射殺、絞殺、刺殺、撲殺、毒殺? | |||
二宮 | どれも不正解だ。リドルマスターがしぶい顔をしているぞ。 | |||
アシヤ | なんともいえない表情になっているな(笑)。 | |||
ひめ | わかんないなー。まなみにパス! | |||
まなみ | え……? 突然振られました(汗)。 | |||
ひめ | 女の勘に期待してるよー(笑)。 | |||
まなみ | えっと……。(少し考えて)男の人は、死んでから誰かに海中に放り込まれました? | |||
RM | 死んでから海中に、というのはYESですね。だけど、誰かに放り込まれた、はNOです。 | |||
アシヤ | どこか別の場所で死んで海に落ちたのかな。死んだ瞬間は、海にいた? | |||
RM | はい。いました。 | |||
ひめ | 死因に犬は関係してるのかなぁ。 | |||
アシヤ | してるっぽいな。リドルマスターが満面の笑みでサムズアップしてる(笑)。 | |||
ひめ | 実は、犬は狂犬病だった! | |||
アシヤ | いや。狂犬病でも、噛まれてすぐには死なないはずだよね。この状況にはならないと思うし。……うーん。男に外傷はある? | |||
RM | はい。あります! | |||
アシヤ | 男は犬に噛まれて死んだ? | |||
二宮 | 犬が男を噛んだとしたら、犬の死因がわからないぞ。 | |||
アシヤ | あ、そっか。確かに。 | |||
まなみ | 犬とこの男の人の死ぬ瞬間は一緒でしたか……? | |||
RM | はい。一緒です。 | |||
ひめ | ううーん。難しいなぁ。現場はサンゴ礁の海か。――海にダイブしようとしたら、サンゴが刺さって死んだとか? | |||
アシヤ | 犬にも刺さったのか! | |||
ひめ | 一緒にダイブしてグサッ! | |||
一同 | ないない(笑)。 | |||
こんな風に、珍解答が飛び出すのも『ブラックストーリーズ』のおもしろいところ。 リドルマスターは次にどんな質問や回答が出てくるのか、ニヤニヤしています。 |
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ひめ | とにかく、どんどん質問しよう。――男と犬は散歩中でした? | |||
RM | いえ。違います。 | |||
アシヤ | そこだよな。何をやってたんだろう。男と犬は船に乗ってたのかな? | |||
RM | はい。乗ってました! | |||
ひめ | 船か。そうなると、座礁するとか、難破するとか。 | |||
まなみ | リドルマスターさんがすごい勢いで首を横に振っています……。そのあたりの線は遠いみたいですね。 | |||
アシヤ | その船には彼ら以外の人間は乗ってた? | |||
RM | いません(首をぷるぷる)。 | |||
アシヤ | 生物も? | |||
RM | いませんねー(さらに激しく、首をぷるぷる)。 | |||
ひめ | 他に誰もいないなら、自殺かな。巧妙に犬を使った自殺! | |||
RM | 巧妙にってどうやるねーん。まあ、少なくとも自殺ではありません。 | |||
ひめ | いやん。違った。 | |||
一同 | うーん……(黙り込む)。 | |||
RM | (あれ? ちょっと問題が難しすぎたかな?) | |||
答えにたどり着かなくて、プレイヤーが黙ってしまう。 クイズゲームでは、よくある状況ですね。 そんなとき「ブラックストーリーズ」では、とことんプレイヤーを悩ませてもOKですが、リドルマスターからサポートすることもできます。 直接ヒントを与えるだけでなく、問題をもう一度読み上げる、すでにわかっている情報を整理するなどすると、回答の助けになります。 また、プレイヤーからの質問には「YES」や「NO」だけではなく、「惜しい!」「イイネ!」などの反応を積極的に返しても良いでしょう。 |
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RM | ヒント出しましょうか? 今回難しめだし。 | |||
アシヤ | 待って。これ、ヒント出されたら悔しい! | |||
ひめ | うん。自分たちでがんばろー。 | |||
RM | まあ、だいぶ核心に近づいてきてはいますよ。男と犬が船に乗り、サンゴ礁のある海で何をしていて、何が起こったか。 | |||
ひめ | 海で船に乗ってすることだから。……魚を取ってた! | |||
RM | おお! 素晴らしい。その通りです。 | |||
アシヤ | てことは、魚を取ろうとしての不慮の事故だね。あとはどんな事故だったかわかればクリアなんだけどなぁ。 | |||
ひめ | その魚は食べましたか? | |||
RM | いいえ。食べていません。 | |||
ひめ | うーん。死ぬ前にフグ刺食べてたわけじゃないんだね。魚は活きのいいうちに食ったらぁッ! って。 | |||
アシヤ | それは調理師免許取ってからにしてくれ(笑)。 | |||
ひめ | いい線行ってると思ったんだけどなぁ。フグ毒って。 | |||
まなみ | さすがにそれはないと思います……。 | |||
アシヤ | まあ、毒殺が違ってたから、かすってもないっぽいな。 | |||
ひめ | えーっと。じゃあ、その魚取りに使用してたのは釣竿ですか? | |||
RM | (ニヤリと笑って)いいえ。違います。 | |||
一同 | おお? | |||
RM | そう。釣竿ではないのです。 | |||
まなみ | 今、わざわざ繰り返しましたね。なんか怪しいです……。 | |||
RM | ふっふっふ。 | |||
ひめ | すごいよ。私。なんだか真相に近づいたっぽいよ! | |||
まなみ | ですね。……では、魚を捕まえる道具と死因は関係ありますか? | |||
RM | YES! YES! YES!! | |||
ひめ | 釣り道具……。犬? | |||
アシヤ | なんでそこで犬なのさ(笑)。 | |||
ひめ | 猟犬がいるから、魚を取る犬もいてもいいかなって。 | |||
RM | その光景は和みますけど、違いますねー。 | |||
アシヤ | まあ、普通は網とか銛だよね。 | |||
RM | どっちも違います。 | |||
ひめ | 釣竿でも網でも銛でもないとなると、他に何かあるかなぁ。 | |||
二宮 | ――ダイナマイトか。 | |||
RM | ほう? | |||
ひめ | さすがにそれはないって。 | |||
まなみ | さっきから、犬とか、ダイナマイトとか、みんな、適当に言ってません……? | |||
ひめ | 犬は適当じゃないもーん。ダイナマイトと一緒にするなー。 | |||
RM | いえ。実は、それ正解です! | |||
ひめ | ええッ!? | |||
まなみ | ダイナマイトなんですか……? | |||
アシヤ | ああ。そういえばあったな。ダイナマイト漁って。 | |||
二宮 | そこに犬ってことは、そういうことか。……念のために聞くが、その犬は、訓練されたり、芸を仕込まれていたか? | |||
RM | い。されていましたよ。 | |||
二宮 | (ニヤリと笑って)なるほど。よくわかったよ。 | |||
ダイナマイト漁がわかれば、答えは出たも同然です。ひとつのいい質問が答えにつながっていくのはなかなか気持ちがいいものです。 みなさんも、もう、おわかりですね? ここからはあえて答えを秘密にしておきますので、わからない時は、もう一度よく読み返して考えてみてください。 (答えを知りたい人は、こちらからどうぞ) |
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ひめ | まさかのダイナマイトだったよ。 | |||
まなみ | ……ええ。二問目は難しかったですね。 | |||
アシヤ | 答え聞いたらなるほど~って思ったけどね。あの状況なら犬がいることにも意味はあるし。 | |||
ひめ | 二宮くん、よくわかったね。 | |||
二宮 | 問題文の中にもヒントはあったしな。 | |||
ひめ | え? あったっけ? | |||
二宮 | サンゴ礁っていうのが、ダイナマイト漁のヒントだ。あれは温かいところでやる漁で、サンゴが死滅するから問題になってると聞いたことがある。 | |||
RM | へぇ、それはリドルマスターも知らなかったですね。 | |||
問題を読んだときは、なんでサンゴ礁が舞台なんだろうと思っていましたが、ちゃんと意味があったんですね。うまいこと問題が作られています。 さて、そろそろプレイヤーも慣れてきたはず。というわけで、リドルマスターとっておきの問題を出します。 |
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◆500ユーロの絶望 | ||||
問題 |
女は本の中から500ユーロ(約7万円)見つけた。そして、絶望から自殺した。 | |||
RM | さあ。何が起こったのでしょう。 | |||
二宮 | 7万円。小遣いにしては、大金か。 | |||
アシヤ | 小遣いどころか、ひと月は生活できるよ。それだけあれば。 | |||
ひめ | 本の中にお金っていうと、ヘソクリで決まり! | |||
RM | ぶぶー。違います。 | |||
アシヤ | 違うのか。またひねくれた問題の予感がするなあ。このゲームずるいよな。裏の答えをすごく見たくなる(笑)。 | |||
まなみ | 正解したら思う存分見れますよ……(笑)。 | |||
アシヤ | お金は本のしおりとして使ったとか? | |||
RM | いいえ。しおりではありません。 | |||
まなみ | 絶望の内容は人間関係ですか……? | |||
RM | 違いますね。 | |||
アシヤ | じゃ、金銭関係かな。元々はもっと大きな金額のお金が入ってたとか? 2000ユーロぐらいはさんでたのに、金なくなったし死ぬかと。 | |||
RM | いいえ。最初から500ユーロですね。 | |||
アシヤ | じゃあ、自殺に金額は関係あるのかな? | |||
RM | 関係ないですね。 | |||
まなみ | お金をはさんだのはその女の人です……? | |||
RM | お、いい質問ですね。彼女ですよ! | |||
ひめ | 自殺の原因は本の方にありそうだよね。……何の本なんだろ? | |||
アシヤ | 誰かがこの本を読んだから自殺したとか? | |||
RM | それはなかなか良い点をついてますね! まあ、答えは「いいえ」ですが。 | |||
アシヤ | 見られて死んだわけじゃないと。 | |||
ひめ | となると、日記とか黒歴史ノートとはちがうね。 | |||
まなみ | ……確かに、黒歴史ノートなら見られたら、死にたくなりますね。 | |||
二宮 | やたら実感がこもってるように聞こえるのは気のせいか……? | |||
まなみ | 気のせいです。 | |||
ひめ | え? まなみにも黒歴史ノートあるの? | |||
まなみ | ……リドルマスターじゃないので、質問には答えません。 | |||
RM | (なんだこの緊張した空気) え、えーっと。……まあ、リドルマスターが言えることは、少なくとも、黒歴史ノートじゃないってことですね。 | |||
アシヤ | この本は普通に書店で売ってるのかな? | |||
RM | はい。売ってるでしょうね。 | |||
アシヤ | この本には自殺のやり方が書かれてたりする? | |||
RM | いいえ。書かれていません。そういえば、昔、その手のマニュアル本が流行りましたねぇ。 | |||
二宮 | 実践マニュアルを実際にやってみるって読者の鑑だな(笑)。 | |||
ひめ | だけど、それなら500ユーロは関係ないよー。 | |||
アシヤ | そうか。そこだなぁ。500ユーロがなかったら自殺しなかったのか? | |||
RM | あー。そうですね! しませんでした(イイネ! という風にサムズアップ)。 | |||
まなみ | お金があってこその自殺……。どういう状況なんでしょうか……? | |||
ひめ | 本を開いた。お金を見つけた。よし、死のう! っていう感じで。 | |||
アシヤ | そんなポジティブなのか(笑)。 | |||
二宮 | 問題には、絶望して自殺したとあるぞ。 | |||
ひめ | ポジティブに絶望した可能性があるよー! | |||
二宮 | …………そうか。 | |||
アシヤ | じゃあ、死んだ人の仕事と自殺の理由って何か関係ある? | |||
RM | YES。大いにありますね。超あります! | |||
アシヤ | 超あるのか。こっちは超わからない(笑)。 | |||
ひめ | まあ、地道に職業を割り出して行こっか。その女性は銀行員ですかー? | |||
RM | いいえ。 | |||
まなみ | 本屋さん……? | |||
RM | 銀行員よりは近くなったけど、違いますね。 | |||
アシヤ | 出版関係かな? 編集者とか。 | |||
RM | いいえ。 | |||
ひめ | えーっと。じゃあ、作家! | |||
RM | はい、そうです! | |||
二宮 | ああ。なるほど。となると、その本はその女性の作だな。話の流れ的に。。 | |||
RM | その通り。彼女が作者ですね。 | |||
二宮 | だいぶ見えてきたが、まだ彼女の自殺の動機がわからないな。 | |||
まなみ | 例えば……。自分の本を読んで、ものすごくつまらなかったら、絶望しますよね……? | |||
アシヤ | そういうもんかな(笑)。 | |||
ひめ | やたら実感こもってるなぁ。 | |||
RM | なるほど。その答えは「いいえ」なんだけど、いい質問ですよ! | |||
アシヤ | (何かを思いついた顔で)知的財産権と関係あるかな? | |||
ひめ | ちてきざいさんけん? | |||
アシヤ | 著作権ともいう。それを500ユーロで売ったのに、その本がヒットしてしまった。本当ならもっとお金が入ってくるはずだったのにって後悔して女は自殺した。 | |||
RM | 違います。しかし、なんかそのストーリーすごく面白そうですね(笑)。 | |||
ひめ | 致命的な誤植を見つけてしまった。「うわ、めっちゃ恥ずかしいー!」って。 | |||
RM | なんですかい! 死ぬほど恥ずかしい誤植って。 | |||
だんだんリドルマスターが突っ込み役になっています。 まあ、話が脱線して、どんどん変なストーリーができてくるのを見るのも楽しいものです。 |
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RM | さあさあ! 女は作家で、本は自分の書いた本でした。500ユーロも彼女がはさんだものですよ。 | |||
まなみ | 何のために挟んだかは関係ありますか……? | |||
RM | はい! そことても大事。テストに出るよー。 | |||
アシヤ | お金って、他人が書いた本に挟んでも、結果は同じだったのかな? | |||
RM | いえ。他人の本だと自殺しなかったでしょうね。 | |||
ひめ | わかった! お金に「クソ」って書いてあった!! | |||
アシヤ | なんだそれ(笑). |
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ひめ | 面白くないからこれでもくれてやるわ~! って。 | |||
二宮 | とりあえず落ち着け。そもそも、金は自分ではさんだと最初の方で言ってたぞ。 | |||
ひめ | そうだっけ? 覚えてないよー。頭がこんがらかってきたし(じたばた)。 | |||
まなみ | その本、色んな人で回し読みしましたか……? | |||
RM | いいえ。でも、そこはいい着眼点ですね。 | |||
まなみ | 誰かに友だちに貸してたのかな……? | |||
RM | いいえ。誰かが借りていたわけではありません。 | |||
アシヤ | その言い方だと、貸してないけど、手元にもない状況だったっぽいな。あってる? | |||
RM | はい。あってます。 | |||
二宮 | それが後になって彼女の手元に戻ってきたのか。そうなる状況は、かなり限られそうだが……。 | |||
まなみ | あ、もしかして……。 | |||
アシヤ | おお? まなみさんの女の勘が再び? | |||
まなみ | 正解かはわかりませんけど……。その本、図書館の本だったのではないでしょうか? | |||
二宮 | ふむ。それなら、状況的にはありうるな。 | |||
RM | (ふっと笑って) 素晴らしい。その通りです。 | |||
まなみ | ……なるほど。これで、わかった気がします。 | |||
ひめ | え? 今のって大事なヒントなの? | |||
まなみ | はい。たぶん、自殺の動機は作家だからこそ、ですね……。 | |||
ここでまなみさんがズバっと正解! わからない人は、よくよくここまでの質問と答えを読み返してみましょう。 (答えを知りたい人は、こちらからどうぞ) |
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アシヤ | (答えを聞いて) そうだったのか。全然違うこと考えてた。 | |||
まなみ | ……私も最初は正解とは違うことを考えていました。でも、みんなで解いているうちに、ふと思いついたんです。 | |||
ひめ | 作家の気持ちは、まなみにはわかりやすかったのかも。 | |||
RM | リドルマスターやってても、そういうのを見るのが面白いんですよ。これはわからないだろう、と思って問題出しても、すごく勘がよく働いて、あっさり答える人が出てきたり、逆に簡単だろうと思って出題してもなかなか正解までたどり着かなかったり。 | |||
二宮 | 問題の幅が広いから、誰かの得意分野にはまることもあるしな。 | |||
アシヤ | よし、次やろう。次! 次は解く! | |||
RM | オッケー。じゃあ、次の問題は――。 | |||
この後も、リドルマスターは次々と問題を出し、プレイヤーも負けじと解き明かしていきました。 『ブラックストーリーズ』は、誰でも簡単に、プレイヤーが何人でも遊ぶことができます。ちょっとした空き時間に手軽に遊ぶのに最適です。また、一度問題を解いて回答を知った問題は、今度はリドルマスターになって、周りの人に出題する楽しみがあります。 家族や友人との団らんに、旅行の移動中に、暇なときの話のタネに、ぜひ遊んでみてください! 『ブラックストーリーズ:50の“黒い”物語』 4月26日発売です! |
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