名匠J.アーネストによるユニーク・カードゲーム 『ゲット・ラッキー』 完全日本語版で登場! |
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みなさんは『キルDr.ラッキー(Kill Doctor Lucky)』(初出:1996年 Cheapass games)をご存じでしょうか。アブストラクトゲーム部門で、1997年オリジンアワードを受賞した名作ゲームです(オリジンアワード:1970年代からつづくアメリカのゲーム賞)。その後もたびたびリメイクされ、2009年にはTitanic Gamesから新版も出版されています。 ゲームの内容は読んで字のごとく、プレイヤーがこぞってラッキー博士殺害を目論むというもの。ルールはとてもシンプルで、キャラクターたちは館を模したボード上を移動し、他のキャラクターの視線が通らないどこかの部屋でラッキー博士と二人きりになることを目指します。 とてもユニークで楽しいゲームですが、唯一の難点として「プレイ時間が長引く」点が上げられていました。 そこで、同じフレイバーをわずか20分で決着するようにしたのが、今回グループSNE/cosaicから完全日本語版で登場する『ゲット・ラッキー キルDr.ラッキー・カードゲーム』(以下『ゲット・ラッキー』)なのです。 もう一つ、ボードゲーム『キルDr.ラッキー』では、「なぜラッキー博士はかくも人々から恨まれるのか」が大きな謎でした。 それが今回の『ゲット・ラッキー』で明らかにされます。 人の手品の種をバラしたり、天才少女の発明を盗んだり、ファッションデザイナーを三角ベースでこてんぱんにしたり――本当にろくでもない男ですね(なかには、逆恨みにしか思えないものもありますが)。 館に集まったキャラクターは15人。それぞれにラッキー博士に恨みがあり、それぞれに博士殺害を目論みます。 しかし、博士は世にも幸運な男。そう簡単には命を落としません! だれもが博士を恨んでいるのだから手を組めばいいものを、キャラクターたちはどうしても自分の手で亡き者にせずには気が済まないようです。 その結果、キャラクター同士の邪魔しあいがはじまり、それがなんとも楽しいのです。 また、初版の版元Cheapass Gamesは、紙袋とカードだけの一見チープな、しかしシンプルで良質なゲームを多く出版してきたことで知られています。
Cheapass Games社の代表でもあり、本作のデザイナーでもあるジェームズ・アーネスト氏の名とともに、日本でもご存じの方は多いのではないでしょうか。 名匠アーネスト氏によるユーモアたっぷりのカードゲームを、ぜひお楽しみください。 |