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株式会社グループSNEオフィシャルサイト

ロストシティ完全日本語版



 プレイ人数:2人
 プレイ時間:30分
 対象年齢:10歳以上

 ゲームデザイン:ライナー・クニツィア
 翻訳:グループSNE(安田均/柘植めぐみ/石野力)

◆ ゲーム紹介

 ライナー・クニツィア2人用傑作が、完全日本語版として登場!
 
手札マネジメントが重要なゲームです。2008年ドイツゲーム大賞受賞作『ケルティス』のリメイク元でもあります。『ケルティス』は4人までプレイ可能で、カードを昇順でも降順でも出せるようになっています。

 プレイヤーは探険家となり、秘宝を探して探険路を開拓。開拓先は砂漠(黄)、海中(青)、ヒマラヤ山脈(白)、熱帯雨林(緑)、火山地帯(赤)の5種類です。

 カードは各色2~10が1枚ずつと、探険が成功するかどうかを前もって賭ける「賭けカード」3枚の、計12枚。全5色なので、あわせて60枚でゲームをプレイします。



 ちなみに、カードのデザインは数字が増えるにつれて、秘宝に近づくようになっています。




 切り開いた探険路によって名誉点を獲得するか、もしくは失敗してマイナス点になるかを計算し、より高得点の人が勝者です。



◆ プレイ方法

 8枚の手札を出したり戻したりしながら、自分の探険路を開拓します。手番に行うことはとても簡単。


 1.カードを1枚「並べる」もしくは「捨てる」
 2.カードを「山札」もしくは「捨て札」から1枚引く



 の2アクションだけです。




○1.カードを1枚出して「並べる」もしくは「捨てる」

 手札から1枚を選択します。それを同じ色のプレイスペースに並べる、もしくは、同じ色の捨て札置き場に置きます。

※並べるときは、自分の前に並べられているその色の数よりも大きい数字しか出せません!



○2.カードを「山札」もしくは「捨て札」から1枚引く


 山札の一番上からカードを引くか、いずれかの捨て札置き場の一番上にあるカードを1枚引いて手札に加えます。

※この「捨て札置き場からカードを引く」行為、一見わかりにくいですがとても重要です。



 その後、手番プレイヤーを交代します。
 交互に手番を行い、
山札のカードが無くなった瞬間にゲーム終了です。

 ここで「捨て札置き場からカードを引く」ことが関わってきます。
 ゲームの終了条件はあくまで山札が無くなったとき。
捨て札からカードを獲得することで、ゲームの終了を伸ばすことができます。まだ出せるカードがあるのにゲームが終わりそうなときは、いらないカードであっても獲得してゲーム終了を延期させましょう。



◆ 重要なルール

・探険にはコストがかかる


 探険はお金がかかるもの。探険に出た(カードを1枚でも並べた)ならば、その色について
マイナス20点をコストとして最初に受けてしまいます。つまり、探険に出たからには20点以上を稼げなければ赤字です。



・一度出したカードは戻せない

 探険路として並べたカードは手札に戻せませんし、無くなることもありません。出すとそれきりになってしまうので、
どのタイミングでどの数字カードから出し始めるのか要注意です。



◆ 得点方法

 色ごとに場に出ているカード数値を合計してください。探険に出ているならば、その色ごとに-20点を受けなければなりません。また、賭けカードを出していたならば、枚数(1~3枚)によって、
得点だけでなく失点も2~4倍にしてください。
 色ごとの点数を全て合計したものがこのゲームにおける最終得点です。
 なお、1枚もカードを出していなければ0点。得点も失点もありません。



◆ 戦術

 カードの引き「運」もゲームの要素には含まれますが、それ以上に
プレイヤーの論理的な判断や戦術が勝敗をにぎります。いくつか例を挙げてみたいと思います。
 あくまで私なりの戦術ですので、参考にするかどうかはみなさま次第。


・賭けカードを捨てるタイミング

 賭けカードは相手が数字カードを出し始めるまで捨てるのを待ったほうが良いでしょう。相手がその列を完成させる気ならば、得点倍増のために利用されてしまうからです。賭けカードを捨てるのは、相手が1枚でもその列の数字カードを出してからです。それまでは様子を見ながらできれば小さなものから数字札を捨てましょう。数字札を利用されたとしても、賭けカードで数倍の得点になるよりは良いはずです。


・カードを出し始めるタイミング

 ある色について手札に13点以上があるならば、その色を並べ始めてもいいかと思います。なぜ13点かというと、7、8、9、10点のカードを1枚は引くだろうという計算です。もし引けなかったとしても、失点は軽めで済むというのもあります。カードを出し始めるとき、最も低い数値は4以下であることが望ましいでしょう。しかし、大きい数値のカード2~3枚を出した方が手番を節約できて良いときもあります。
 いずれにせよ、
悩ましいのは賭けカードの扱いです。失点を倍にするのだけは避けたいので、出すかどうかは相手のプレイスペースと捨て札置き場を見ながら判断(これが難しい!)するしかありません。


・8枚並べる

 カードを8枚並べられたならば、その列について
20点のボーナスを獲得します。探険コストのマイナス20点と打ち消しあうため、並んでいるカード全てが得点に。8枚と言えば、各色12枚のうちの4分の3。1~2枚の賭けカードも不可欠でしょう。達成するのはかなり難しいですが、チャンスがあれば狙いたいボーナスです。
 そのために、こんな判断基準はいかがでしょう。

 ○ ゲーム開始時、手札に同じ色のカードが3枚ある。
 ○ 相手が2枚その色を捨てた。
 ○ 数値が2~4のカードが1枚以上ある。


 などなど……。



◆ さあ、やってみよう!

 色々と説明してきましたが、まずは一度遊んでみてください。シンプルなだけに短時間でプレイ可能です。何度か遊ぶうちに自分なりの戦術が見えてくることでしょう。
 実にシブいクラシックなクニツィアの2人用傑作、ぜひとも体験してください。

 
2016年1月にはイエローサブマリンなんば店さまで『ロストシティ』の大会も予定中
 皆さまのチャレンジお待ちしております!


ロストシティ コンポーネント
ロストシティ プレイ風景