[T-48 玄関ホール] |
玄関ホールに入ると部屋の中央に手紙が置いてある。封蝋がされたその手紙には、君たちの宛名が書かれており、ご丁寧にペーパーナイフも傍らに置かれていた。
手紙にはこう書かれている。
『私はあなたがたが予言の魔女とお呼びになる予言者です。
名をアウローラと申します。
あなたたちがこの館を訪れることはわかっておりました。
私はあなた方の敵ではありません。私をこの館より解き放ってほしいのです。
私をお疑いになるのなら、この館を隅々までご覧になれば、あなた方には真実が見えるでしょう。
どうか、あの悪魔にはお気をつけて!
この館をさまよう者たちの仲間入りをなさらぬよう、心からお祈りしております。
予言者アウローラ』
プレイヤー全員が[I-30 手紙]の効果を手に入れます。
入手したことがわかるように、イベントトークンなどを全員に配布します。アイテムの効果は各人が一回ずつ使用できます。受け渡しなどは行えません。 |
[T-69/O 娯楽場] |
かつては設備のととのった賭博場だったらしいが、今ではすっかり廃墟となっている。
賭博場の跡のあちこちに、亡霊がうごめいている。そのいでたちからすると、古い時代の裕福な人々のようだ。
亡霊たちは今もギャンブルに励んでいます。時折「ああ、また負けた! 魔女のせいだ!」とか「魔女よ! 俺たちに予言を!」といううめき声が聞こえます。ギャンブルに夢中のため、亡霊たちが襲ってくることはありません。 |
[T-72/O 墓地] |
墓地に踏み込むとふらふらと人影が近づいて来た。
『足りぬ、足りぬぞ! 死骸の数が足りぬ!! 呪われた者よ。約束の死骸はどうした!?』
グールだ。君たちを見ると、足りない死骸とやらの数合わせにするつもりなのか、襲いかかってきた!
[E-44 グール]と戦闘になります。
グールとの戦闘に勝利し、墓地を探索すると、墓石に刻まれているのが神を冒涜するような意匠ばかりだと気が付きます(逆五芒星や逆十字です)。どうやらここは通常の教会の墓地に埋葬できないような信仰を持った人々の墓場のようです。
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[T-63 井戸] |
古びた井戸に近づくと、周囲に繁茂していた植物がガサゴソと音を立てて動きだし、襲いかかってきた。
[E-84 凶暴化した植物]との戦闘になります。
倒した後で井戸を探索すると、底にきらりと光る何かが落ちています。凶暴化した植物のツタを切ってロープ代わりにして降りると、[I-27 聖なる短剣]が井戸の底に落ちているのを発見します。
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[T-61 霊廟] |
豪華な霊廟の墓碑には、『伯爵夫人エレオノールここに眠る』と書かれている。
石の棺に近づくと、ゴトリとふたが開いて、中から豪奢なドレスを着た美しい女性が現れた。
女性は[E-89 死者の女王]です。
彼女は「あなたがたはアウローラを解放する者ですか?」と問いかけます。
◆YES
女性は以下のように語ります。
「私は、かつてこの地の領主であった者の妻でした。夫はアウローラの力を悪用し、それに飽きたらず彼女の力を上まわる力を欲し、悪魔に魂を売りました。そんな夫へそれ以上の助力を拒んだアウローラは、この館の塔に封じられました。彼女を逃がそうとした私自身も、夫の呪いで死ぬこともままならず、このような姿でこの館に留められております」
彼女はプレイヤーに[I-19 塔の鍵]を渡します。このアイテムは、使用済みにはなりますが、捨て札にはなりません。
「どうかこれをお持ちください。我が娘とアウローラの侍女だった者がこの館に縛り付けられております。彼女たちの持つ鍵があれば、アウローラを解放し、私たちを含むこの館に呪縛された魂たちも安らかになることができるのです」
◆NO
[E-89 死者の女王]と戦闘になります。
倒すと側の床に[I-19 塔の鍵]が落ちています。このアイテムは、使用済みにはなりますが、捨て札にはなりません。 |
[T-24 庭園] |
美しい泉の真ん中に、ゆったりとした衣装の美女の大理石像が立っています。
像の台座には、『アウローラ』と記されています。
この泉には癒しの力があります。[E-28 奇跡の泉]のイベントを、1回だけ起こすことができます。
使用するまでイベントカードを置いておき、使用後に取り除きます。 |
[T-31 主寝室] |
ここは荒れ果てた部屋なのに、なぜか女性的な良い香りがします。
どうやら香りは、ベッドの横のサイドテーブルに置いてある香炉からのようです。
[E-79 妙なる香り]のイベントを、1回だけ起こすことができます。
使用するまでイベントカードを置いておき、使用後に取り除きます。 |
[T-34 召使い部屋] |
[E-59 幻聴]のイベントを発生させ、処理を行います。
以下を読み上げます。
部屋に入ると、若い女性の声と男性の声がした。
『さあ、コンスタンス。アウローラにこの薬を盛るのだ。最も忠実な侍女のお前になら、アウローラも気を許すはずだ』
『ああ、旦那様! なんて恐ろしいことを!! あの聖なる方にそのようなことはできません』
『私に逆らうというか。良かろう、我が呪いを受けるが良い!』
悲鳴が聞え、後は恐ろしいほどの静寂が辺りを支配した……。 |
[T-28 荒廃室] |
[E-17 幻視]のイベントを発生させ処理を行います。
その後、以下を読み上げます。
部屋に一歩入ると、周囲が真っ暗になった。その中に、ぼうっと光の像が浮かび上がってくる。
教会部屋らしき場所で、裸の人々が集い、サバトに興じている。
奥の逆さ十字の下で、人々の礼拝を受けている男の顔は、君たちの依頼人であるあの領主の末裔にそっくりだった……。 |
[T-25 客室]もしくは[T-33 収納室] |
[E-33 死んだ冒険者]が出現し、戦闘になります。
倒すと、死んだ冒険者は
「街のために館を調べに来て、こんな目にあうなんて……。俺たちは、騙された……」
と言いながら崩れ落ちます。 |
[T-27 研究室] |
怪しげな呪術の道具が乱雑に置かれています。どうやらこの部屋の主は怪しい魔術の研究に傾倒していたようです。
積み重なる本の中、[I-9 日記]を発見します。そこには以下のように書かれています。
「ついに太古の神女アウローラを館に招くことに成功した。これで、我が領地を脅かした者たちへの復讐ができる!」
「アウローラの力は予想以上だ。だが、このままでは、扱いきれなくなる。何とかしなくては……」
「悪魔の力を手に入れれば、私はもうアウローラを恐れる必要などない」
「これで、私はアウローラを超えた! あの女に味方する者もいるが、ちょうどいい。我が呪いの力を増すために、捧げてやろう」
「良いことを思いついた。この館そのものをアウローラの墓場としてやれば、さぞ胸のすく思いだろう」
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[T-35 図書室] |
膨大な数の書物の中に、ひときわ古い魔導書を見つけます。
[I-21 魔導書]を手に入れます。
そこには、
「アウローラとは、太古なる神の寵児であり、その恩寵により不老不死の肉体と予言の力、すべての事象を支配する魔術の力を持つにいたった、森羅万象の渦の中心である。彼女は邪心なくすべてを支配する。だが、特定の法則に従った建造物に彼女を閉じ込めることができれば、その力の大部分を封じることができる」
と書かれています。 |
[T-26 教会部屋] |
部屋には、コウモリの翼を持った悪魔的な美女がいます。
[E-41 ささやく美女]が現れます。
彼女はプレイヤーに「あなたがたはアウローラを解放する者なの?」と問いかけます。
◆YES
ささやく美女はあなたたちに、以下のように語ります。
「私はミラベル。かつてここの領主だった者の娘よ。父がアウローラを招いたのは、周辺の領地との争いから領地を守るためだった。けれど、父はアウローラの力に溺れ、あげくにその力に嫉妬するようになったの。父は人の道を踏み外し、悪魔崇拝にのめり込み、自らが悪魔となった。そして、アウローラをこの館の塔に幽閉し、私たちのように彼女を助けようとした者たちや、悪魔崇拝の犠牲者の魂を呪いでしばりつけたの」
ミラベルはあなたたちに[I-23 十字の鍵]を渡します。 このアイテムは、使用済みにはなりますが、捨て札にはなりません。
「お願い。アウローラを解放して。彼女が解放されれば、悪魔の力は衰え、私たちも救われる!」
◆NO
[E-41 ささやく美女]と戦闘になります。倒すとそばの床に[I-23 十字の鍵]が落ちているのを見つけます。
このアイテムは、使用済みにはなりますが、捨て札にはなりません。
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[T-18舞踏室] |
舞踏室には、質素だがきちんとした身なりの美しい女性がいます。
[E-85 破滅の歌い手]のカードで代用してください。
彼女はプレイヤーに、「あなたがたはアウローラを解放する者ですか?」と問いかけます。
◆YES
女性はプレイヤーたちにこんなことを語ります。
「私はコンスタンス。アウローラ様に侍女としてお仕えしていました。ここの領主は、アウローラ様の力を自らの繁栄のために求めました。この館の表にある賭博場もその一環で、アウローラ様の予言のお力で裕福な者の財を搾り取るためのものだったのです。しかし、アウローラ様はとうとう領主に愛想を尽かしました。そして、領主はアウローラ様が従わぬと分かると、悪魔に魂を売ったのです。悪魔の力を得た領主により、アウローラ様も、私たちもこの館に縛られる者となってしまいました」
コンスタンスは[I-17 スケルトン鍵]と[I-49 ペンダント]を渡します。
[I-49 ペンダント]は、陶器製のプレートが金の枠にはめ込まれたもので、アウローラを中心に、領主の奥方エレオノール、領主の娘ミラベル、侍女のコンスタンスが描かれています。
これらのアイテムは、使用済みにはなりますが、捨て札にはなりません。
◆NO
[E-85 破滅の歌い手]との戦闘になります。倒すと[I-17 スケルトン鍵]と[I-49 ペンダント]が側の床に落ちています。
これらのアイテムは、使用済みにはなりますが、捨て札にはなりません。
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[T-14 塔] |
このタイルに入るためには、[I-19 塔の鍵]が必要となります。パーティーの誰かが所持していればOKです。
[T-14 塔]からは[T-15 塔]につながっています。二階部分として、[T-15 塔]を配置し、その先に[T-40 封印室]を配置します。
[I-49 ペンダント]を所持していれば、[T-14 塔]、[T-15 塔]、[T-40 封印室]で狂気カードを引く必要がありません。
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[T-40 封印室] |
[T-40 封印室]には、[I-23 十字の鍵][I-17 スケルトン鍵][I-49 ペンダント]が揃っていれば入ることができます。
部屋に入ったら、まずタイル処理を行います。
部屋には、予言者アウローラ([E-37 血塗れ予言者]のカードを使用します)が閉じ込められています。
彼女は以下のように語ります。
「ようこそ、みなさん。あなた方がおいでになることはわかっておりました。新聞社に予言の手紙を出したのは、あなた方に来ていただくためだったのです。私をこの館より連れ出してください。そうすれば、この館にかかった呪いも解けることでしょう。ただし、悪魔を敵に回すでしょうが」
◆アウローラの頼みを断る
アウローラは悲しげに「悪魔の甘言にそそのかされてしまったのですね……。残念です」と言って、戦闘になります。データは以下の通りになります。
予言者アウローラ |
HP |
- |
MP |
25 |
HP攻撃 |
対多人数戦闘
判定カードを2枚引き高い方を採用 |
アウローラを倒した場合、☆結末の結末Aへと進みます。
◆アウローラを連れてゆく
アウローラを連れて、[T-48 玄関ホール]へたどり着いた時点で、[E-83 悪魔]が出現します。
以下を読み上げます。
玄関ホールまでたどり着いたきみたちを待ち構えていたのは、依頼人である領主の子孫だった。
「アウローラを解放する者が現れたか。愚かな。まあ良い。アウローラともどもここで葬ってやる!」
そう叫んで、男は悪魔に変身し、きみたちに襲いかかってきた!
[E-83 悪魔]との戦闘になります。
データはカードのデータをそのまま使用します。
男を倒すと、☆結末の結末Bへと進みます。
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