心の内:チソ・シーラヴェル

■キャラクター設定

チソ・シーラヴェル 惑星地質学者・フィメール人・28歳(外見年齢22歳)

セリフ

「趣味があるとね、時間っていくらあっても足りないのよ」


<公開情報>

シーラは、地震や地殻変動の多い惑星だということで同行することになった地質学者。
フィメール人は女性だけの生命体で、同族間では単為生殖で子を成すが、多くの異星人とも有性生殖で交配できる種族。言語やコミュニケーション能力に長けており、多くの星域に生活圏を広げている。
シーラ自身はパズルが趣味の比較的孤独を好む性格で、種族の特徴が拡大解釈されフィメール人全体が性に積極的に見られがちなことに辟易している。 


 このページは「シーラ」のキャラクター設定です。
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<非公開情報>

星系権利屋を名乗る男(結局最後まで顔は出さなかった)からの仕事の依頼は、突然ラボのアドレスに届いた。辺境惑星のテラフォーミングに同行して地殻の調査を頼みたい、というたまに来る案件だ。
3つ、変わった点があった。私を名指しで指名していること、報酬額が通常の調査依頼の4倍もの金額で提示されていること、そして、その惑星は50年前に探査機で現地調査を終えてほったらかしになっていた星だということだ。
パズルをこじらせた私の灰色の脳細胞が警鐘を鳴らした。久しぶりに来たわ……謎解きの時間ね。
まず報酬の話。4倍もの提示額の理由は何……?相場を知らないか、是が非でも受けて欲しいか、あるいは何らかの悪条件が潜んでいる、といったあたりだろうか。でも相場がわからないなら聞いてくるはずだ。地殻調査はそんなに特殊性のない仕事。相見積もりを取ることだってできるんだから。ということは、断って欲しくないのだろう。でもそれなら、どこにだって頼める仕事を、なぜ断って欲しくないのかってなる。依頼内容を見る限りよくある仕事なのに。
そして、私を名指ししたこと。惑星地質は私にとってただの仕事で、大した論文も書いてないし、研究成果も特にない。研究所に属して仕事があれば派遣される、普通によくいるイチ調査員だ。依頼主の利権屋さんにも面識もないから、以前の仕事を気に入ってくれて、というわけでもない。そうすると、指名したのは私じゃない、という結論が見えてくる。そう、この依頼主が欲しいのは、フィメール人だ。
私がフィメール人であることは、研究所の研究員リストにも載ってる。そしてフィメールの研究員は珍しい。本来はもっと社交的な仕事に向く種族だから。
……解けた。私が導き出した答えはこう。「仕事を口実にフィメール人とお近づきになりたい」だ。それならわざわざ利権屋を通してきているのも筋が通る。下心見え見えの依頼が恥ずかしいんだ。テラフォーミング業は当たれば大きい仕事と聞くし、一発当たった社長の道楽のようなものなんだろう。
はぁ。ため息が出た。クイズも、パズルもそうだ。謎っていうのはどれもとても魅力的なのに、解けてしまうと急に輝きを失ってしまう。その中でもこれは特にひどい。
まぁ……それでも、解けた事には価値がある。つまりこのクライアントはフィメール人をよく知らないし、私以外に「地殻研究員のフィメール人」にアテもないんだ。
私はこの仕事を受けることにした。せっかくだし提示額のさらに倍額を要求してみる。相場の8倍は流石に法外だけど、先方はあっさりと受け入れた。ちょろい。
あとはフィメール人「らしく」相手をしてあげて、適当なところでいろんなワガママや無茶をふっかけて距離を置いてバイバイって感じかな。勿論、地殻調査員としての仕事はちゃんとしての話だけど。現地以外じゃすることもないし、いい暇つぶしができた感じじゃん。きっと開拓船だって、成金趣味の豪華仕様よ。
……と、思ってたんだけど、どうやら私の灰色の脳細胞が導き出したのは迷推理だったみたい。船はオンボロ、地球人の社長だっていう人は肉体労働系だけどエロオヤジって感じじゃなくて、社員は若い男の子1人。なんだか色々噛み合わない感じだ。
お世辞にも綺麗とは言えない(けどこの船で多分一番いい部屋)のゲストルームを使わせてもらって、テラフォーミングの旅が始まった。あまりにも予想と違ってしまったから、フィメール人っぽい振る舞いとかもせずに素のまま毎日を過ごし、何事もなく惑星到着。地殻が不安定という話だったけど調べても特に問題もなく仕事も終了。明日は星での最終日だ。
社員の若い子……レイス君が卵を見つけてきて、昨日は少し驚いたけれど、この周辺の惑星で時折見つかる化石と同種のものだ。そこそこ値段はつくと思う。銀河オークションで売れば、私に払いすぎた分くらいは回収できるんじゃないかなあ。


■情報コード

(情報コードに記載されている情報は、コードを提示するまで話せない)

情報コード:シーラ【A】

◇フィメール人

「私達フィメールは同調性が高いのよ。いろんな意味で」
女性だけの生命体。言語やコミュニケーション能力に長けており、アクエイント(種族間交流開始)後は多くの星域に生活圏を広げている。
同族間では単為生殖で子を成すが、多くの異星人とも有性生殖で交配できる。
ただし、フィメール人のDNAは完全劣勢遺伝子であり、他種族との交配ではフィメール人の特徴は数世代で消失してしまう。このため、フィメール人は100年後の宇宙には残っていないとさえ言われている。


情報コード:シーラ【B】

◇言語解読

「趣味よ趣味。ま、パズルみたいなものかしらね」
金にならない上に面倒な依頼ばかり来ることに辟易して秘密にしているが、趣味の言語解読で様々な文明の文字を解読可能。
遺跡にある楔形文字も例外ではない。

※このコード開示後、シーラは「場所コード:古代遺跡」を指定可能になる。


情報コード:シーラ【C】

◇記憶の抜け

「なんか、覚えてないのよね……その時間のこと」
昨日、解散後のすぐ〜の記憶が抜け落ちている。
気が付いた時にはゲストルームの扉の前で、壁を背に座り込んでいた。周囲に水漏れ等はなかったが、背中がべったりと水で濡れていた。



■勝利点:シーラ

(勝利点の内容はエンディングまで話せない)

◇場所コード「古代遺跡」のコードがゲーム終了時にすべて提示されている:+2
◇ゲーム終了までに「この謎の鍵は……順番、かしらね」と言う:+1
◇ゲーム終了まで自分が生きている:+2

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