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P66-71『マイクロファンタジー 鬼顔街悪魔対策班』

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彼女の耳元で、鐘が大音量で鳴り響いた。
飛び起きた拍子に、かたわらの荷物袋から、禍々しい見掛けの彫像が転がり出た。危険な匂いがする。
「ああ、びっくりした。え? この彫像? こんなに重いのに、ぷかぷか海に浮いてたんだ。ふしぎだろ。しかも、耳元でぎゃいぎゃい囁くんだぜ。うるさいし、不思議だし、ここの神殿で調べてもらおうと思って持ってきたんだけど、ちょっと眠くなっちゃって」
この少女からは邪気がほとんど感じられない。
なるほど、だからこそ、こんなおぞましいものを持っていても無事だったのだろう。あなたの説得で、彼女はこれをゆずってくれた。

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