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株式会社グループSNEオフィシャルサイト

 

P72-75 特集「ニューカマー」オリジナルゲーム


オリジナルゲーム 作者の解説

Here Comes A New Comer! デザイナーズノート

 こんにちは、さとーふぁみりあというサークルでゲームを作っている佐藤敏樹です。
 私がアナログゲームを意識し始めたのは、今から35年ほど前の「火吹き山の魔法使い」というゲームブックが最初でした。
 もちろん、それより前にオセロや将棋、人生ゲームなどで遊んでいましたが、自らアナログゲームを遊ぶようになったのはこのゲームブックがきっかけでした。たまたま本屋に平積みされている本を手に取り、独特の挿絵と、自分でストーリーを選ぶ自由さに魅了されました。
 この本のあとがきを書かれていたのが、グループSNEの安田社長です。
 この本で安田社長からD&Dの存在や広大なゲームの世界を教えていただき、それ以来アナログゲームの世界に浸りきっています。
 そんな安田社長に「ゲームを作らないか」と言われたら二つ返事でお受けしますよね。
 それがこの「HereComesANewComer!」です。

 私は15年近くゲームを作っていますが、作るときはテーマ先行で作ることが多いです。テーマやキーワードを元に想像を膨らませ、連想ゲームのようにゲームを作っていきます。
 今回はGMウォーロックさんから依頼されて作るゲームなので、TRPGをする際にプレイヤーが全員揃うまでの間「こんなゲームがあるから遊んでみようぜ」というシチュエーションを考えて作りました。具体的には2~4人で20分くらいで遊べるゲームです。
 そして、テーマが「NewComer」ということから、新参者がチャンピオンに挑戦していくゲームを連想しました。さらに、TRPGプレイヤーが多いだろうからカードとサイコロを使ったゲームはどうだろうと、発想をどんどん広げました。
 いろいろとテストしていく中で、カードは小さい数字も大きい数字も見せ場があるようにして、サイコロを振る楽しみを重視したゲームにディベロップしま した。
 様々な方にテストプレイをしていただき、このゲームは完成しました。協力してくださったすべての人に感謝いたします。
(佐藤敏樹)

不思議の国のトランプ兵 デザイナーズノート

 私、Cacioが作った赤と黒のデュエルというギャンブル・トランプゲームがあります(詳細はガーデンゲームズのWEBサイトへhttp://gardengames.blog40.fc2.com/blog-entry-3014.html)。
 とても楽しいゲームだと自負していますが2人専用というのがちょっと惜しいと思っていました。このゲームが「不思議の国のトランプ兵」(フシトラ)の原型です。赤と黒のデュエルに改良を施し、4人まで遊べる新たなゲームとして考案しました。絵札による数札の強化、サイコロによるイベントといった要素を追加しています。
 フシトラ制作にあたり「ニューカマー」というテーマを与えられました。プレイヤーが引く(かもしれない)新手札をこのゲームではニューカマーと呼ぼうと考え、これも赤と黒のデュエルには見られない特徴です。サイコロでアクシデントが起こり、ニューカマーを呼ぶかどうかで悩み、3枚のカードプレイの順番を操作して勝負を降りるかの駆け引きを行う、というのが特徴です。
 シンプルではありますがアツい勝負ができると思います。ぜひお楽しみください。
(Casio)