■パグマイアの世界 ・善き犬たちの王国 ・これが知性化された善き犬だ! ・汝、善き犬なりや? ・ライバルと宿敵 ・“見えざる者” |
■パグマイアの世界で遊ぼう! ・カードゲーム ・書籍 ・サポート雑誌 |
レックス・ピレニーズは鼻面についた血を拭い、剣を握り直した。襲撃者を求め辺りを見回すが、見えるのは周囲の森の木々――陰鬱な、黒い樹皮ばかり。 |
“ヒトの時代” の終焉から幾星霜――地球を受け継いだのは、犬たちでした。かつてヒトによって知性化された犬の子孫である彼らは、道具を使い、言葉を喋り、「パグマイア王国」とよばれる一大帝国を築いたのです。そんな彼らの目的は、“
みなさん、はじめまして! あたしはヨーシャ・パグ姫。読書と冒険が大好きで、魔法で善き犬たちを支援する
|
ワシはパン・ダックスフント。世界一の
|
いつもありがとう! 今日はふたりでパグマイアの世界を紹介しましょう! |
パグマイア王国は数百年前に、“見えざる者”を匂いで感知する能力に目覚めたヴィンセン・パグが、行き場のない犬族を導いて建国した善き犬の王国です。パグマイアの多くの善き犬たちはヒトを神として崇める“ヒトの教会”の教えに従いながら、ウィルフレット・ハウンドが提唱した「“ヒトの遺産”を発見し保持する家門は貴族に列せられる」のルールを維持しています。そして遺産の回収任務の主役である存在が、王立開拓団の開拓者です。“善き犬の都市”と呼ばれているものの、王国のために尽くしてくれるなら、種族に関係なく受け入れます。
・恐怖の森:恐ろしい異形の存在が徘徊する森。どこかにヒトの遺跡が眠っているとか。
・ハウンドトン自治国:ハウンド家の分家が丘群に建てた自治領。パグマイア王国の属国。悪霊が彷徨う廃城があるらしい。
・ザッシュタウン:文明の外枠で生きる自由犬の村。
・ウォータードッグ港:世界の交易の中心である都市国家。海賊行為が公然と行われている。
・エレンドンク村:北の山脈に位置するドーベルマン家門所有の鉱山村。最近猫の盗賊たちが村の倉庫を襲ったという噂が流れている。
・猫たち?: 恐怖の森の向こうには、猫の都市国家の連合体、マウ連合君主国がある。
あたしのご先祖様が数百年前に建国した王国なの。今はお父さまのパッキントン・パグ王がミューラ伯父様の助言の元に治めているわ! |
ワシはぬくぬくした家に住む王都の犬よりも、草と土の感触を感じながら生きるザッシュタウンの自由犬の方に共感できるぞ。 |
パグマイアの主役は善き犬の開拓者たち。人間は、動物たちを
A.身長:平均身長はヒトとあまり変わらないものの、犬種による身長差は激しい。120㎝から2mまで色んな犬が存在する! その中でもヨーシャ姫はもっとも小さい犬のひとりだ。
B.目:赤緑色盲である
C.鼻:
D.口:ヒトの言葉が喋れるように進化した。
E.
F.尻尾:ヨーシャの短い尻尾は隠れているが、犬族の尻尾も残っている。時間の概念があいまいな犬たちは尻尾1振りで時間を数える!
G.足:直立歩行ができるように進化した足!
H.家名:人がつけた
あたしたちの寿命は40~50年。10歳までが仔犬、15までは青年、25までは
|
冒険に歳は関係ねぇ。ここだけの話、ワシが狩猟者になったのは老犬になってからさ。ヨーシャだってまだまだ青年と言えない仔犬だが、一犬前の開拓者として冒険しているんだぜ。 |
犬の中には、残された人類の超テクノロジーの使い方を学んだ者もいますが、そういった者もそれらを失われた神々によって与えられた魔法だと信じています。またある者は、回収された太古のヒトの文献の切れ端などから構築された “ヒトの規範”を使って、よりよき世の中を作らんとしています。世界には危険と不思議がいっぱいですが、犬たちはその中を一生懸命生きていくのです。
“ヒトの規範”はとても大事だわ。それはあたしたちにどうすれば“
|
正直言って、なんでこんな風にいいアドバイスを、宗教の威厳で飾り立てて命じる必要があんのか、ワシにゃあちっともわからねえ。が、それがパグマイアってもんよ。 |
パグマイアはハイ・ファンタジー世界で飼い犬たちが活躍する冒険を描いています。主役は遺物、知識、冒険を求めて失われた遺跡を探検する開拓者たちです。犬族に立ち向かうものは恐ろしい魔獣かもしれないし、誤解で対決することになるマウ連合君主国の猫族かもしれません。
猫族 猫族は犬の好敵手とよべる種族で、マウ連合君主国と呼ばれる巨大な都市国家連合体を持っている。猫族は個性主義かつ秘密主義で、犬に対して奇妙なそぶりを見せ、その十重二十重に策を巡らす性質はすぐにトラブルの種となる。中でも死者との繋がりを持つ |
ネズミ族 ネズミ族は独自の都市を持たず、猫族や犬族の文明社会の余白に生きていながら、“キラキラ”する物品を集める種族。ラボ=トール秘教団に属したネズミたちはより高みを目指して、狂気に満ちた実験を繰り返している。白いローブを着たこれら“白いネズミ”たちは下等生物に生体実験を行うことでヒトの知性に近づけると信じているのだ! |
アナグマ族 文明を造ることをせず、他者から食料や土地を略奪して生きる種族だ。いつか“赤のキブ”が現れ、アナグマ族を1つの軍勢にまとめると言われている。 |
トカゲ族 故郷を失い、キャラパンを組んで非定住の生活を送りながら、交易や情報のやり取りをする不思議な種族だ。塩を大事にして、塩を使う魔法を操るものもいる。 |
野獣と魔獣 都市の外には様々な危険が待ち受けている。巨大生物、生きている樹木、実験の失敗で生まれた化け物、ヒトが残した自立型機械装置までが、勇敢な冒険者の命を狙う! |
残念ながら、あたしたちが連合君主国について知っていることはあまり多くない。数世代前、あたしたちのお祖父さまやお祖母さまたちといくつかの君主国との間に恐ろしい戦争があったの。それ以来、両国の関係は緊張が続いているわ。 |
ワシも猫野郎を嫌って、疑っとる犬のひとりだ。ヤツらがどんだけ“誇り”だか“気品”だかについてニャアニャア言おうが関係ねえ。ワシは戦争にゃ参加しとらんが―― 流石にそこまで歳じゃねえ――自分なりの結論を導き出すに充分なほど、猫野郎の陰謀にゃ巻き込まれてきたからな。 |
文明化した犬族には“善き者”と“悪い者”を見分ける道徳指針があります。“悪い”からといって“敵”とは限りません――“敵”は盲目的に破壊と混沌をもたらす狂気の魔獣に相応しい称号です。この世界には脅威と秘密に満ちています。そして善き犬たちはどんな危機も乗り越えるでしょう。
邪霊。宿敵。“見えざる者”。その古の存在は名前の通り、目に見えぬ存在である! 時には善き犬を狂わせ、仲間へと襲いかからせる病として顕現する。それらは文明社会の中に潜み、邪悪な意図を発揮する機会を虎視眈々と狙っている。
ワシの答えはこれだ:魔物は狩る。なんでもかんでも“邪霊”に祭り上げんでも、なにが危険で止める必要があるかは見りゃわかる。魔物が出す被害に、文明の犬も自由の犬も関係ねえ。暴れまわる魔物の心臓に矢を撃ち込む過程で命を落としとしても、ワシの人生に悔いはないわい。 |
だからこそ、貴方は善き犬なのよ、パン。 |
『パグマイアの世界』(Realm of Pugmire)はオニキス・パスのエディ・ウェブが造り上げた物語の世界です。ロールプレイングゲーム『パグマイア』『マウ連合君主国』を中心に、デック構築ゲーム『フェッチクエスト』や小説にも展開しています。グループSNEはその日本語版を制作しており、TPRG専門雑誌『ウォーロック・マガジン』にその最新情報を載せたりサポートを行ったりしています。貴方も一緒に楽しい犬の世界へ冒険してみませんか?
『フェッチクエスト』 パグマイアの世界を存分に楽しめるデック構築ゲーム。 ▼商品ページ ▼amazon |
『パグマイアRPGルールブック』 犬の開拓者になって、ヒトが滅びた世界を冒険するロールプレイングゲーム『パグマイア』を遊ぶのに必要なすべてが入った1冊。 『ダンジョン&ドラゴンズ』第5版のシステムをベースに独自の世界観と追加ルールを加えたロールプレイングゲーム。 ▼商品ページ ▼amazon | |
『パンの新米開拓者ガイド』 『パグマイアRPGルールブック』の1レベルキャラクターのための長編シナリオ。初心者ガイドにおすすめの1本。 ▼商品ページ ▼amazon |
『ウォーロック・マガジン』Vol.5 長く続く冬を終わらせるために、ヒトの遺跡を探しに行くヨーシャたちの冒険を描いた小説『ヒトの冬』を収録。建国王の墳墓を探す隻眼の猫を追うパグマイア1レベルシナリオ『ヴィンセン王の墳墓の秘密』のフルカラー冊子付録! ▼エラッタ ▼amazon | |
『ウォーロック・マガジン』Vol.6 パグマイアガイドスクリーン収録! 『パンの新米開拓者ガイド』を前半部を収録。 ▼amazon | |
『ウォーロック・マガジン』Vol.7 王都パグマイアを舞台に犬の貴族アリスターと彼に仕える猫の執事ダーシーが陰謀を解き明かす冒険をする短編小説『ありがとう、ダーシー・キャット』収録 ▼エラッタ ▼amazon |