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日々つれづれ 08年03月
テーマ 「 乗り物 」 |
【03月31日 江川晃】 |
今月のお題は乗り物ということで。
わたしにとって乗り物と言えば、とりあえずF1(笑)。今シーズンはエンジン制御に関する規則改正の影響でドライバーの腕の差が強調されるなんて言われてます。中団グループも全体に底上げされた感じで実力拮抗(一番上の2チームは別として)。去年みたいなゴタゴタは勘弁ですが、今年もいい具合に混戦になって欲しいなと期待している、のですが……実は、最近別の乗り物にもハマっていまして。
それが自転車。
いわゆるママチャリじゃなくって、ロードバイク。ドロップハンドルに細いタイヤのスポーツ車ってやつです。
あれこれ思うところがあって、なんか運動でもしなきゃってことではじめたのですが、まあ実際に乗りはじめてみると楽しいのなんの。汗だくにもなりますし、それなりにしんどい思いもしますが、結構な距離を意外に速く走ることができちゃうのです。実際に走ってみて、はじめてわかるこの快感。最近は、休日前になるとやたら天気を気にするようになりました(笑)。
自転車をはじめたもうひとつの動機が、メカものが好きだったってこと。F1にかぎらずレーシング・カーの実車を買うなんて夢物語もいいとこですが、自転車だとプロが実際のレースで使うモデルに乗るのも不可能じゃありません(まぁ、それこそエンジン付きの乗り物が買えるお値段になりますが)。わたしが乗ってるのは、もちろんそんな高級車じゃありませんが、それはそれで後からパーツやらなんやらを自分好みにいじくり倒す楽しみがあります。まさにメカもの好きの心まで射抜いてくれるわけです。
さらにレース好きとしては当然自転車レースにも興味が湧いてくるわけでして(出るわけじゃなく、観るほうですが)。まだ本当にかじりはじめたばかりですが、ロードレース大好きなウチのボスの薫陶もありまして、その面白さに目覚めつつあります。
まぁ、これが深い。何日もかけて行なわれるステージレースだと、全体を見通した戦略・戦術、団体競技≠ニしての駆け引きなんかがあちこちに網羅されていて、ゲーム好きの心までくすぐってくれます。知れば知るほどハマりそうな予感。メカ好きで、レース好きで、ゲーム好きなわたしの嗜好にまさにピッタリ(笑)。
プロの自転車レースもシーズンがはじまり、自分で走るにも、これからはいい季節です。楽しいですよ、自転車。なんとか、同好の士が増えてくれないものだろうか。 |
【03月24日 川人忠明】 |
「今月のテーマは、乗り物だそうです」
乗り物かあ…………。自慢じゃないがな。私は自動車の免許は持っているが、ここ十年ほどまったく運転していないのだ。さらに、バイクも乗らなければ、自転車にも乗らない。ていうか、三半規管が弱くて、乗り物酔いしやすいからすべての乗り物が嫌いだ。飛行機なんてもってのほか! 気圧差で、すぐに気持ち悪くなるんだぞ。
「そんなんで、旅行とかできるんですか?」
旅行なんてしないぞ。バスだろうが、新幹線だろうが、2〜3時間も乗ってればぐったりするのに、どうして旅行なんてしなければならんのだ?
「…………哀れですね」
哀れっていうなーーーーっ! 旅行なんて、大っ嫌いだー!
「でも、どこか行ってみたいところとかってあるんでしょ?」
…………フロリダのディズニーランド、とか? インカ帝国の空中都市マチュピチュとか、メキシコの太陽と月のピラミッドがあるテオティワカンとかかなあ。ああ、あと、ロンドンにも行きたいな。シャーロック・ホームズやエルキュール・ポワロの物語の舞台を歩くツアーとかあるといいなあ。
「いろいろ、行きたいんですね(涙)」
はっ! いや。べ、別に、私は旅行になんて行きたくないぞ。本当だ。本当だぞ。
「はいはい。わかりました。じゃあ、せめて、東京ディズニーランドでも行きましょうね。あっ、最近はディズニーシーと合わせて、ディズニーリゾートって言うんでしたっけ」
そ、そうだな。だが、問題はジェットコースター系のアトラクションにも乗れないことだな。とほほ…………
「まあ、それ以外のアトラクションもありますから。充分楽しめますよ、きっと」
うん。たぶんね。…………あれ? そういえば、今月のテーマは乗り物だったよな。話が逸れてる気がするぞ。
「そうですか? 一応、ジェットコースターも乗り物ですし、アトラクションにはほかにも乗り物があるからいいんじゃないですか?」
なるほど。言われてみれば、その通りだ。スプラッシュ・マウンテンも、ジャングル・クルーズも乗り物だからな。うむうむ。まったく問題ない。
あっ。いま、ふと思ったんだが。
「なんですか?」
モビルスーツも乗り物だよね?
「は? いきなり、なに口走ってるんですか?」
いやあ。最近、よく乗る乗り物と言ったら、モビルスーツかなって思って。
「モビルスーツって、アニメに出てくるロボットですよね? 乗れるわけないじゃないですか、そんなもの」
そんなことはないぞ。ちゃんと乗れるのだ。ゲームセンターで。
「ゲームセンターって。それ、ゲームじゃないですか」
うむ。『戦場の絆』という、モビルスーツに乗って戦うアミューズメント向け大型筐体ゲームだ。半球形のコックピット型筐体に乗り込み、上下左右180度に展開されているドーム型スクリーンに映し出される戦場で、モビルスーツを駆り、仲間たちとともに一年戦争を体感できるという、まさにガンダムファンの魂を揺さぶるゲームなのだ。定期的に、あらたな戦場や、操縦できる新たな機体が追加されていて、登場からすでに1年半ほどを経過しているにもかかわらず、いまだに高い人気を誇っているぞ。
「それって、モビルスーツに乗っていることになるんですか?」
乗ってるだろ、実際。ちゃんと四肢を駆使し、五感を研ぎ澄まして、モビルスーツを動かしているんだぞ。敵に攻撃を受けたときなんか、思わず「うわっ、危ない! いたたっ!」とか言ってしまうんだぞ。
「いや、そんなこと打ち明けられても困ります」
それに、コックピット型の大型筐体は、ある意味、立派な乗り物だ。そう思うだろ?
「思うって、言ってほしいんですか?」
うん。言って。
「わかりましたよ。そんな、捨てられたネコみたいな顔しないでくださいよ、もう。それで、どんなモビルスーツが好きなんですか?」
そうだなあ。外見で言えば、やっぱりアッガイかな。MSM−04アッガイ、ジオン公国軍の水陸両用モビルスーツ。目立ちにくい茶色のボディとつぶらな単眼(モノアイ)、そしてほのぼの感あふれるアンニュイなフォルム。はっきり言って、物語中ではやられ役だったが、いまでは一部マニアの間で絶大な人気を誇るモビルスーツの傑作機だ。
「へえ〜。強いんですか?」
なにを聞いていたんだね、キミは。やられ役だと言っただろ、いま。
「じゃあ、弱いんですね」
はっはっはっ。はっきり言って、弱いな。だが、総合的な性能は、実はそれほど悪くはない。なんたって、アッガイは爪を隠し持っているからな。それも、その外見に似合わない、かなり凶悪なヤツだ。ガツンッ、ガツンッ、ガツンッ、と三発入れば、たとえガンダムでもそこそこ痛いんだからな。
「そこそこ、ですか…………」
うむ。そこそこだ。所詮、アッガイだからな。そこがまた、アッガイのいいところなんだけどね。えへへ。
「その彼女のドジッ子ぶりにのろけるバカ彼氏みたいな顔すんのやめてください」
まあ、そんなわけでモビルスーツはいいぞ。キミも、一度『戦場の絆』をやってみたまえ。ちなみに、がんがん出撃していると、階級が上がるぞ。最初は、民間人。で、二等兵、一等兵と上がり、一番上は大将。だから、『戦場の絆』で出撃すると、少将やら中将やら大将やらがモビルスーツに乗って、ブイブイいわせてるのだ。いいから、後方でふんぞりかえってなさいっての。
「ちなみに、ご自分のいまの階級は」
連邦軍は、大佐。ジオン軍も大佐。
「あなたも、大差ないですよ」
いや。だから大佐だって。大佐ない、なんてことはないぞ。うふふふ。
「…………うれしそうな顔するの、やめてください」
そんなわけで、私がいま一番乗りまくっているのは、モビルスーツ。これでいいかな?
「もう、どうでもいいです」
よっし! じゃあ、今日も出撃だーーーーっ!!
●今月の徳島センス
モビルスーツも、引っ張ればのびるっすーツ!
「いえいえ。のびませんからっ!」
●おまけ
のりものって、あれだろ? ご飯の上にのせて食べたり、おにぎりに巻いたりするヤツ。
「そうそう、あれがおいしいんですよねえ〜〜…………て、それは海苔ものでしょ!」
げげぇーー。のりものだけに、ノリツッコミ(>_<)!
「おあとがよろしいようで」<(_ _)> |
【03月14日 森本有美】 |
皆さま、こんにちは!
エッセイコーナーではお久しぶりの森本です。
さて、今月のテーマは『乗り物』。
『乗り物』について、と言われてわたしが真っ先に思い浮かべるのは自転車。
ただし、競技用なんかのカッコイイやつではなく、ごく普っ通〜のママチャリです。
わたしは高校生の3年間、自転車で通学していました。
一応バス通学もできたのですが、バスの車内の空気ってどうにも苦手なのです。
高校3年間を共にした愛車は、ブリヂストン社製の3段階変速付の自転車。
車体がシルバーとメタリックブルーのグラデーションになっていて、カタログのなかで一際目を惹く、ママチャリなのにちょっとカッコイイデザインでした。
少々値の張る自転車だったのですが、高校の入学祝いを兼ねて、ということで買ってもらいました。
通学時間は行き約25分、帰り約30分。
田んぼの間を通る田舎道は、良くも悪くも四季を思う存分味わうことができ、大声で歌いながら帰っても周囲に……たぶん、それほど、ご迷惑にはなっていなかったと……思いたい。
同じ方角に帰るチャリ通者の友人がいなかったので、若干寂しくもありましたが、その分常にマイペースに自転車を漕げる気楽さもありました。
今回は、そんなウキウキワクワク自転車通学での、忘れられない思い出を一つ語ってみたいと思います。
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――あれは、TRPGを始めて1年ちょっと、勉強そっちのけでTRPGのことを考えていた2年生の夏休み。
当時、文芸部のTRPG好きたちは、3年生のグラスランナーみたいな先輩のGMでHT&Tのオリジナルキャンペーンを遊んでいました。
PCたちはシナリオ中に謎の組織によって怪しげな薬を飲まされ、以降、緊張状態に陥る(戦闘開始時等)たびに、GMが作成した多岐にわたる変化表を振りまくり、その結果を個人別に通知されて爆笑、お互いの変化を仲間に伝え合って大爆笑、を繰り返してちっとも話が進まない! でも、ものすごく楽しかった!! ということを今でも鮮明に覚えています。
そのキャンペーンは先輩方の受験を理由に中断してしまったのですが、時々シナリオの続きと抱腹絶倒な変化表に思いを馳せます。ああいうの、またやりたいなぁ……。
そんなある日の帰り道。
道中で最も危険な区域にあたる両側2車線の道路に差し掛かった時でした。
あ、ちなみに、そこがどう危険かというと。
田んぼの間を走るその道には、一方に一段高い歩道、もう一方にはガードレールに沿って描かれた白線だけの歩道があります。ガードレールと白線の間隔は人間1人分ギリギリくらい。
車道も狭いので、車は歩行者を避けるために時に中央車線を踏んだり超えたりしていたのですが、見通しがよくほぼまっすぐの道なのでスピードを殺さない車が多かったように思います。
そんな道だったのに、わたしは常にガードレール側を走る、今思えばずいぶん迷惑なチャリラーでした。だって、白線側の方が学校行きやすかったんだもの。
で、その日その道を、今日のセッションも面白かったなぁとニヤニヤしながら走るわたしの前方(帰りは進行方向が車と向かい合わせでした)から、ドロドロという不穏な音を響かせてやってきたのは……、でっかいクレーン車。
中央車線側いっぱい、ガードレール側の白線踏み越えてる、というサイズです。歩行者だっていっぱいいっぱいの白線越えてるってことは、自転車とすれ違えるだけの幅にはもちろん足りない。
しかも、なんかこちらを避けようとする気配まったくなし。あれ、わたし、気付かれてない?!
……ちょ、あれ、やばくね?!
幸い相手は速度が遅いから、Uターンして全力疾走すればわき道に……、ここからだと、ちと遠いな。
自転車抱えてガードレールを越えようか、と思ったりもしたのですが、ガードレールの向こうは傾斜のある土手だし、何よりそんな腕力ないよ!
と、あたふたしながら、自転車にまたがったままではあるものの、できる限りガードレールに身を寄せるわたし。
その頃には、クレーン車はもう目前。
そこでようやく運転手のおじちゃんがわたしに気付いて慌てて避けようとするも、クレーン車が普通の乗用車みたいに細かく動けるはずもなく……。
……えーと、事故の直前って、本当にこう……スローモーションで見えるんだなって、わたしこの時初めて実感しましたよ。
コマ送りで目前に迫るクレーン車。
やっぱり幅足りてない、ぶつかる。
そう思った瞬間に衝撃。目を閉じた覚えはないけど、視界暗転。
気がつくと、わたしは自転車にまたがったままの状態でした。外傷は、このときは感覚が麻痺していて気付きませんでしたが、手足に細かな裂傷……くらいだったかな? 大きな怪我はまったくなかったことだけ覚えています。
自転車を見れば、籠の金網は破れて吹き飛び、鞄はすぐ近くに落ちていたのですが、いくつかの小物は横の田んぼまで飛んでいました。
前輪のタイヤは曲がっていて、ぼんやりと、帰り道の残りの工程をどうしよう、なんて見当違いなことを考えていました。
この後、慌てふためくクレーン車のおじちゃんが、わたしと自転車をクレーン車に乗っけて家まで送ってくれて、「治療費も修理代も出しますから、後生ですから警察には届けんでください」と頼みこまれ、幸い大きな怪我もなかったのでとりあえず了承。
……治療費と修理代出します、とか言いながら後日連絡したら「忘れてました」とか返事されましたけどね。
愛車を修理に出すことになり、また事故の直後ということで1日安静にしておきなさい、と言われて翌日のセッションをお休みすることになったわたし。
メンバー全員に連絡を回したのですが……
『あ、もしもし。すみません、ちょっと事故っちゃって、明日行けなくなりました』
この電話を取ったグラスランナー先輩は最初、
「はぁ? 何ファンブルしたんだろ……?」
と、思ったそうです。
いや、あの……、本物の事故ですってば。
結局この後、新たな怪我が見つかったり精神に不利な特徴が増えることもなく、今現在無事にパソコンの前に座って昔語りができる……。
わたしはあの時、ファンブルどころかクリティカルを出していたのかもしれません。
いや、だから本物の事故だってば。
修理に出された自転車は「買い直した方が安いかもしれない」と言われたものの、すでに同デザインの自転車は販売終了していたため、なんとか無理を言って修理してもらい、残りの1年半、わたしと共に田舎道を走り、その後は3つ下の弟の通学自転車として活躍することとなりました。
基本的に、我が家で自転車を愛用していたのはわたしだけだったので、現在は実家で誰にも乗られることなく錆び錆びになってしまっているのですが、何故か「もうそれ、処分しちゃって」と言えず、現在に至ります。 |
【03月07日 田中公侍】 |
「乗車履歴」
免許を取得したのは20歳のとき。大学サボって3ヶ月ほど通い、手に入れたものだ。
しかし、なんと免許を取得する前に車は持っていた。
無免許運転はしてないぞ? ……公道では、だけど。
初めて手に入れた車は日産セフィーロ。4ドアセダン、2000cc、直4気筒。
なんと、当時バイトしていた先の副店長から譲り受けたものだ。
当時大学をサボって夜勤のバイトをしていたのだが、そのときに仲良くさせてもらっていた。
下の名前が「宏治」ということもあって、夜勤コンビとして一緒に遊んでいた。
いいのか妻子持ち。と当時は思っていたんだが。
……いいのか。社員だし。
その「宏治」さんが、北海道に転勤になるときにもらったのだ。
曰く「向こうではセダンとか使えそうにないから」。
今にして思えば、逆餞別を貰ったんだろうな。
今では連絡先も分からないが……元気でいるだろうか。
走行距離8万kmの頃に貰い、2年で10万kmを越えて、車検が切れると同時に廃棄処理となった。
初心者の頃に側面を車庫にぶつけて大きく凹ませたのが、直接の原因だ。
まさに「若葉のころ」。
2台目は以前にエッセイにも書いたトヨタAE92。
社名はカローラレビン。2ドアセダン、1600cc、直4気筒。
コレも安く譲り受けたものだ。2年でガタが来て廃棄へ。
MT車は未だにコレしか乗ったことがない。次はMTにしようか。
3台目はトヨタマークU。4ドアセダン、2500cc、直6気筒。
親父がこっちに法事で戻っていたときに階段でコケて肩を脱臼し、その間に借りていた。
3ヶ月ほどしか乗っていないが、大層乗り心地が良かった。
燃費は4〜5km/Lという悪さだが、車は金を掛ける価値があるものだと実感。
ただ、色が黒のガンメタ。乗り回すと他の車が避けてくれる仕様だ。
神戸で練馬ナンバーだし。親父……何があった?
4台目が現在乗っている車。トヨタスプリンターマリノ。
4ドアセダン、1600cc、直4気筒。
2台目のレビンの甥っ子、くらいに当たる車だ。平成11年式。
古い車だが、走行距離8000kmの頃に30万で買い、それから車検を3回通している。
現在購入6年目、走行距離8万5000km。
「次の車検は物入りになりそうですね」と業者から言われ、寿命を実感。
最も世話になっている車だけに、感慨もある。
移動するだけじゃなくて、非常用の携帯宿、急な仕事場としても大活躍。
細かい擦り傷や塗装ハゲなども、全部自分でつけたものだ。
あと1年半。自分と車のために安全運転しようと思う。
……次は新車に乗りたいなぁ。直気筒だけじゃなくて、Vとかロータリーとか。
セダン以外も欲しいところ。今はRVが主流だけど、クーペも好き。
どの道、予算と相談だけど。今から結構悩みそうな予感。
オススメあったら教えてください。 |
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