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日々つれづれ 08年11月
テーマ 「 くう (たべる) 」

【12月03日 大井雄紀】

 業務用スーパーにある4sパスタ(980円)生命線
 大井雄紀です。

 さて、今月のテーマは『くう』なので、『食う』エピソードを語りましょう。
 あれは3年ほど前。高校卒業を目前に控えたときのことです。そのときの僕は、すでに卒業後大阪に引っ越すことになっていました。
 そのギリギリの時期に、僕の父親が意気揚々と仕事から帰ってきました。

父「同僚からもらった」

 そう言った父の手には小さなゲージ。その中には、毛並みが白く、目の大きい一匹の犬が入っていました。
 大井家の面々に覗き込まれ、怯えた様子のその犬の犬種はチワワ。その当時、アイフルのCMでおなじみだった可愛らしいあいつと同じ犬種です。
 数十cmほどの小柄な体躯で、CMの姿そのままに家族を見上げてきます。
 当然のように家族はチワワに夢中になります。数ヵ月後には大阪に行ってしまう息子そっちのけです。

僕「あれ? 僕いらない子?」

 その問いに誰も答えてくれなかったので、僕は影なんぞ背負ってみたり。
 でも、小さなチワワは可愛かった……。

 さて、その小さなチワワ。1ヶ月も経たないうちにすっかり大井家になれてしまいました。
 部屋の中を駆け回り、家族の顔をなめまわす。
 家族がご飯を食べているときなど、膝の上に乗って人様のご飯をねだってきます(我が家の食事は床座りなのです)。
 大きな目をうるうるさせ下から見上げるというチワワの行為は、おねだり判定をすべて効果的成功(クリティカル)にするバランスブレイカーでした。
 当然誰も抵抗することができず、各自のおかずが減っていったのです。
 そんなことがありつつ、数ヵ月後僕は大坂へ引越し、小さなチワワとは会えない生活が1年ほど続きます。
 ようやく暇を見つけ、実家に帰れるとなったとき、僕は喜びを抑えきれませんでした。
 そして、たどり着いた実家の玄関を開け放ち、チワワを呼んだのです。

チワワ?「ウォン」

 廊下の先にチワワが現れました。ですが違和感があります。我が家の廊下はそんなに広くも長くもないというのに、やけにチワワが大きく見えます。デッサンが狂っているとしか思えません。
 僕の顔を見たチワワはこちらへと駆け出し、腕の中に飛び込んできました。

僕「ゴフッ!!」

 腹部に走る重い一撃!
 思わずむせ返ってしまった僕は、腕の中にいるチワワを見下ろしました。
 そこにいたのは、一年前の可愛らしかったチワワを単純に2倍にしたかのような生物。

僕「で、でかーい! もはや説明不要!!」
 
 僕はそのままチワワを抱え、両親へのあいさつもせずに体重計へ。
 チワワを体重計に乗せ、その体重を量ってみます。

体重計「5s」
僕「な、なんという戦闘能力!? 大井家の白い悪魔は化け物か!?」

 チワワの平均体重は「2s〜3s」です。
 一瞬身ごもっているのかとも思いましたが、我が家のチワワはオスです。ありえません。
 この明らかな問題点を母親に問い詰めます。

母「かわいすぎて(餌を)やった。後悔はしていない」
僕「しろよ!? 後悔!!」

 どうも、食事のたびに我が家の家族たちはおねだり判定に持ち込まれ、ことごとく抵抗に失敗していたそうです。
 いくら与えても、チワワはおねだりし、ひたすら食い続けたそうです。
 後になってチワワの身長を調べてみたところ、60cmオーバーという驚異的な数値が算出されました。ちなみに、チワワの平均身長は12cmほどだそうです。
 我が家のチワワは現在もっとオーバースペックになっているそうです。
 みなさんは、いくらかわいく、いくらでも『食う』からといって餌を与え過ぎないようにしてください。5kgの塊に飛び込まれたら、冗談抜きで内蔵に響きます。

【11月14日 柘植めぐみ】

 テーマが食うと聞いて頭をめぐらせた。秋らしく美味なるものをたんまり食う話人を食った話まんまと一杯食わされた話などいろいろ考えたが、面白い話がない。そのへんは他の人たちに語ってもらうことにして。

 食うといえば、年を食う

 11月はわたしの生まれ月である。
 とはいっても、ぎりぎりセーフの11月。しかも、本来よりずっと早く生まれている。
 母によると、予定日は年末だったとか。それが1か月も早い真夜中に生まれてしまった。双子だったこともあり、しばらくは保育器に入れられてすくすく育ったとか。
 というわけで、いちおうは11月生まれの射手座なのだが、占いのとき、ふと思う。本当はわたし、12月生まれの山羊座じゃなかろうか、と。たぶん、たいていの人は、「じっさいに生まれてきた日でいいんじゃないの? それが運命だったんだから」と言うだろう。わたしもそう思う。でも……(占いの本をパラパラめくり)。

射手座の性格:よく学び、よく遊ぶ。競馬などにツキがある。

 ……はい? 競馬は好きですが、当たりませんよ? SNEの某人気女性作家なんか、先月だけで特別色のDSライトと商品券を当ててるそうですよ?
 どれどれ、山羊座を見てみよう。

山羊座の性格:くじ運やギャンブル運はまったくない。

 ……おお、ぴったり。
 やっぱりわたしは山羊座なのだろうか。
 どれどれ、向いている職業というのを見てみよう。

山羊座に向いている職業:弁護士、占い師、音楽家など。

 う〜ん、なんだか違うような気がする。
 射手座はどうだろう?

射手座に向いている職業:語学を生かした翻訳家、通訳。あるいは小説家、詩人など。

 ……あ、やっぱりわたし、射手座だ。
 ということは、よく学び、よく遊べば競馬も当たるはず。
 今週はエリザベス女王杯。大好きなトールポピーちゃんは出走を取り消したので、狙うはポルトフィーノちゃん。久々に馬券でも買おうかの。



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