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日々つれづれ 10年07月
テーマ 「 こよみ(カレンダー) 」


【10年07月28日 杉浦武夫】

 今月のお題は 「
(こよみ)」 だそうで。

「暦」と言われて最初に思い浮かんだのは、岩明均さんのマンガ
『七夕の国』です。
 とっくに七夕は過ぎてしまってるんですが……。
 ともあれ『七夕の国』は、おすすめマンガですよ!

 それにしても、「暦」は人間らしい発明ですね。
「暦」の起源は農作物の植え付けやら収穫時期など、食料の安定した確保が目的だったそうで。
 つまり、「
未来を予測する」ことが目的だったわけです。

 現在となってはさらに使い方が変化し、「
未来の予定を決めておく」ことがカレンダーの主な目的となってしまいました。
 子供のときはそんなに無い事態でしたが、大人になってからなら半年先や1年先の予定まで書き込まれていることまであるから驚きです。

 すごいな人間、そんな先のことまで決めておけるなんて!
 正確に言うなら、「そんな先のことまで決めておかないと不安になるなんて!」が、正しいのかもしれませんが。

 しかしまあ、暦の上の事柄は、あくまで「
予定であって決定事項ではない」ということです。
 さまざまな予想しがたい不慮のトラブルにより、暦が無意味に終わることも、しばしばあるもの。


 ということで僕は今、予想外の夏風邪を引いております。
 かれこれ4日ほど前からですかね。
 一昨日には病院に行って薬をもらったりもしてるんですが、いまだ熱が下がりません。
 そして明日からは、ちょっとした予定が入っているわけです。
 このまま明日の朝までに風邪が治らなきゃ、いろいろと水の泡に消えてしまうっちゅう話ですよ。
 暦どおりに、予定どおりにいかせてよ僕の身体! ……と言ったところでサイバー化されているわけでもない上に虚弱な体質であるため、まったく治るかどうかは不安なまま。
 身体や自然は、暦どおりに動くとは限らないと痛感させられた次第です。



【10年07月27日 安田均】

ついに
還暦となった。信じられないのだが、これもまた事実。
7月25日生まれだから今日で60進法1歳と2日目。
嬉しいのだか哀しいのだかよくわからないが、誕生会(還暦祝)を開いてもらったので、喜ぶべきことなのだろう。もともと天神祭の生まれなので、お祭りごとは好きなのだ。

で、最近嬉しいのは、35年振りにまたたくさん読み出した海外ミステリで、ディ ーヴァーやハイアセンみたいなオモシロ作家を見つけたり、久し振りにカードゲームでの大ヒットになるかもしれない「ドミニオン」タイプなどの出現もあるけれど( 「サンダーストーン」 は注目) 、いまはなんと言ってもこれ。

iPad。

なにしろ可愛くって仕方がない。
もともとアップルの大ファンだったのに、震災以来、悲惨なことにウインドウズみたいな超鈍足ダメダメOSを、独占で使わされてきたのが、今回よくわかった。
この立ち上がりの速さ!
そう、アップルUもマックもこうだったんだ、と15年ぶりくらいに思い出した。
メイルにウエッブにゲームに本読みこみ。パソコンの端末でやりたいことはすぐにできる。それも老眼には嬉しい大きな文字で。こいつはたまらん。
ついでに親パソコンまでiMACに変えてしまった。
そもそもゲームもドイツゲーがたっぷり。 「カタン」 も 「スモールワールド」 もあるけれど、 「カルカッソンヌ」 なんて最高ですよ。
60過ぎて、新しい楽しみがまた増えてしまった。

(新しいデック構築/セレクト・ゲームを考えつつ) 安田均


【10年07月09日 田辺あひる】

 今月のエッセイ担当になりました、田辺あひるです。よろしくお願いします。

 さて、今月のお題は 「 暦 」 。

 暦、では全く思いつかないので、ちょっと変えますね。
 暦……カレンダー……スケジュール……手帳。
 あ、手帳なら、昔に体験した、少し不思議な話があります。


 私は、高校時代から毎年欠かさず手帳を買っています。
 最近はこまめにスケジュール欄に記入していますが、高校、大学時代は買うだけで満足し、めったに開けすらしませんでした。
 用事があっても書かずに覚えたり、携帯に入力してしまうんですね。
 買うだけ買って放置、というのが毎年のことでした。
 放置するのになぜ毎年、手帳を買っていたかというと、かわいいデザインが多かったから。
 手帳というよりも小物感覚で持ち歩いていたんです。

 あれは大学一年の十二月。
 たまたま立ち寄った文房具屋さんで見かけたシステム手帳に一目惚れ、購入しました。
 赤一色の手帳。
 かわいいとも、かっこいいとも言えない微妙なデザインだったのですが、なぜか気に入ったんです。
 そしてまた、鞄に突っ込んだまま、放置。

 一ヶ月ほど経ち、友達の住所を書き留めようと、鞄の中にあるはずの手帳を探したのですが見つからず。
 まぁいいや、別の鞄に入っているんだろう、と別紙にメモをとりました。
 数日後、珍しく用事を記入しようとした時は、鞄の中にあったんですね。
 この前、探したはずの鞄に。
 なにかの勘違いだったのだろうと、その時は思いました。
 さらに一ヶ月ほどが経ち、授業変更をスケジュール欄に書こうとした時は、ありました。
 ですが数時間後、手帳のメモ欄を使おうと探した時は発見できなかったんです。
 落としたのかなと、またも気にしなかったのですが……家に帰って、探したらあったんですよねぇ。
 なんだろう? と夕食を作りながら考え――あ、と気づきました。

 スケジュールを書くときはあって、メモ代わりにしようとした時はなくなってる、と。

 こういう時の対処法は心得ています。
 歩いているだけで目の前に鳩が落下してきてくれたり、靴が片方だけ落ちているのを五回連続発見したり、電車に乗っていたら赤ん坊に無表情で数十分凝視されたり……。
 慣れてるんです、不思議なことには。


 対処法、それは――気にしちゃ負け。


 一年間、気にせず使い続けましたよ。
 手帳を活用してなかったので、ちょくちょく消えてもさして困りませんでしたし。

 ちなみに、捨てた覚えがないので家のどこかにあるはずなのですが……見当たらないんですよねぇ。
 鞄開けてひょっこり出てきたら、流石に嫌だなぁ。


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