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日々つれづれ 11年09月
テーマ 「 たいかい 」

【11年10月03日 森本有美】

 ここ1~2年で一気に体力が下降線を辿りはじめたことに戦慄している森本です。こんにちは。
 わたしがミソ(三十=30代)の世界の仲間入りを果たした2年前、年上の友人からひとつの予言を賜りました。

「30過ぎるとねー、一気に体力なくなるよ。すぐじゃなくて、1~2年過ぎた頃に急にがくーんと来るからね。気をつけな」

 当時は余裕綽々でその言葉を聞き流していたのですが、そういえば去年のエッセイを読み返すとしっかり体調不良について触れてたな~、とか、今年に入ってそれが改善されるどころか悪化しているような気がするな~、とか思い至るにつれ

 
ま っ た く 予 言 通 り で は な い か !

 と、愕然としてしまった今日この頃です。
 原因の一端と思しき事柄にはちらほらと思い当たるんですが、それにしてもこんな急にってどういうこと?

 こ れ が ミ ソ の 世 界 と い う も の か orz

 ……なかなか厳しいですねっ、ミソの世界!
 このまま何もしないでいると悪化の一途をたどることになりそうなので、何でもいいからとりあえず何か始めよう! と決心した梅雨の季節。ここ数年ずっと気になっていたとある大会の参加申込をしました。
 それは

 
毎日放送主催
 
サントリー10000人の第9 ~歌のある星へ~
 http://www.mbs.jp/daiku/

 はじめは大阪城ホール(当時は大阪城国際文化スポーツホール)のこけら落としの一環として企画・開催され、後に大規模な形態の第九イベント開催の端緒となり、現在では大阪の風物詩とまで言われるようになった催し。テレビでも放映されちゃいますよ!

 このイベントに出場する「1万人の第九特別合唱団」一般公募(経験不問、抽選制)で選抜されるんですが、今年初めて参加できることになりました!

 ただ、実を言えばこの抽選は第一関門に過ぎず、実際に本番の舞台に立てるのは規定のレッスン回数+指揮者の特別レッスン+前日のリハーサルにきちんと出席した人だけ。
 ついでに言うと歌詞は全文ドイツ語、本番は暗譜。意外と厳しいルールと久しぶりの合唱に心が
萌え……違った、燃え、いや心情的に萌えでもあんまり違わないかも。


 さてさて、レッスンは8月後半から始まったのですが、初日、久しぶりにちゃんと発声練習をして気付いたのは、

 
腹筋とか肺活量の落ち具合がハンパない!

 ということ。
 わたしは中学の部活で合唱をやっていたのですが、声量も息が続く拍数も、当時の半分くらいしかないんじゃないかという状態で、自分で思ってた以上にいろいろ衰えてることに驚きを隠せません。

 歌って本気で歌うにはけっこう体力も筋力も必要なのですが、そんなに体力とか筋力とかめいっぱい使ったぞ! という意識がないので運動するより楽なんですよね。ていうか楽だったのです、中学の頃は。
 何かを始めるにしてもあんまりしんどくない事から、と思って合唱を選んだのに、それすらもままならないとは……。こんなに衰えてたんじゃあ、そりゃしんどいはずです。

 ひとまず自覚した――今まで自覚がなかったのもどうか、という感じですが――ので、現在、発声練習しながらリハビリ中です。発声練習って、真面目にしっかりやると肺活量とか腹筋が鍛えられます。ついでに正しい姿勢も心がけると一緒に背筋だって鍛えられちゃう。これホントですよ。

 日々の鍛錬の結果、先週、5回目のレッスンを終える頃にはちょっとはまともに声が出るようになってきました。
 本番まで残り2ヶ月、往時の声量と体力と筋力を取り戻すべくモリモリ発声練習に励みたいと思います。
 あと巻き舌の練習も。わたしにとってはむしろこっちの方が難題。まったくできないんです……(泣)。


 1万人も参加するのですから、読者の方のなかにも参加される方がいらっしゃるのではないでしょうか?
 もしいらっしゃるなら、12月4日、大阪城ホールで一緒に歌えるようにお互いがんばりましょうね!


【11年09月22日 友野詳】

 といえば、
コンベンション
 私にしてはストレートな解釈をします、友野です。
 今月は、週末に3連続で、コンベンションゲスト。八月のJGCから、ずっと
『ファイヤード!』のターン(笑)。
 今月は、プチレポとさせていただきます。


 第一週は、ゲームプレイスペースリーチングムーンさんでの、
SNEなのこん。私のほかに清松みゆきソード・ワールド2.0と、北沢慶バトルテック。JGCで『ファイヤード!』を遊んでくださったお客さんがおられたので、R&Rさんに載っているリプレイ(この段階では未発売、執筆とGMは田中公侍)のシナリオに切りかえてセッション開始。『ファイヤード!』は、おおまかな設定さえあれば、後はステージを選んでゆくだけですので、問題なし。プレイヤーさんにも楽しんでいただけたようでした。


 第二週は、イエローサブマリンなんば店さんで、北沢慶田中公侍『ソード・ワールド2.0』藤澤さなえエンドブレイカー・アマツカグラ(TRPG&SCG)で、私が『ファイヤード!』。今回は、JGC使用のシナリオを無事に遊んでいただけました。


 そして、先日の連休は、大阪を離れて、高松・岡山へのコンベンション行脚でした。
 同行したのは、河野裕大井雄紀の若手二人。毎年、東と西から交互にゲストを招いて開かれている、歴史あるイベントです。

 前日入りして、歓待していただいた後、宿に戻って、翌日の本番で使えるシナリオを三つほど作成。
 三つ? そうなんですよ~。新作『ファイヤード!』は、物語の背景さえ思いつけば、用意されたステージを組合せるだけなので、すぐに作れるのです。

 ということで、まずは高松で
四国ゲームワンダーランド。地元香川県ばかりでなく、徳島、愛媛、高知、そして瀬戸内海を越えて岡山からもお客さんにおいでいただき、盛況でした。『ファイヤード!』では、奇妙な美少女を守る発端から、東京壊滅の危機を無事にくぐりぬけ、楽しんでいただけたようです。
 大井はパラサイトブラッドのGMをし、河野はエムブリオマシン/密林戦線のレクチャー。EMは、ほぼボードゲームとして遊べるので、GMというよりはインストラクターという立場でいたみたいです。
 大井は、じつはこの高松出身。故郷に錦を飾る、的に歓迎していただいて、みなさんにも喜んでいただけたし、本人も嬉しそうでありました。河野も、お隣の徳島出身で、四国から登場したクリエイターとして応援いただきました。ありがとーございまっす。

 イベントの打ち上げでは『ファイヤード!』について、いろいろと新しい概念があるので、そこについての質問をいただいたり、その新しさの可能性について、作者以上に熱く語っていただいたりと、非常に身になるお話をさせていただきました。でも、新しいからこそ、わかりやすく書かねば、といろいろ見えてきたものもあり。やっぱり、実際に遊んで楽しんでくださった方とのお話は、はげみになりまする。
 いっぽう河野くんのまわりでは『エムブリオマシン』のルールブックが次々に広げられており、なんじゃいなと思ったら、みなさんと延々、新たなEMの武装を飲みながら作っていたのだとか。高松だけではなく、翌日の岡山でもやってましたな。

 そう、翌日の岡山で開かれた
OGA秋季大会も、さらなる盛況になりました。TRPG卓は我々三人を含めて十卓近く、そのほかにボードゲームも三卓成立して、じつににぎやかでした。
 大井と河野は昨日と同じ。私は「希望者から抽選なので、もしかして同じ方が来られる可能性も」と思ったので別シナリオで。昨日より一時間弱、プレイ時間は短かったのですが、世界崩壊の危機を防ぎ、ヒロインの命も救って無事終了。
 どっちのイベントでも、トークショーで、この扉から外に出してはいけない裏話から、新作情報まで、話させていただきました。笑わせてナンボと思っているので、ついつい脱線ばかりなんですが。

 さて、じつは大井くん、このイベントの直前に発売されたモンスター・コレクションTCG タイトルデック ゴッドイーターバースト「ゴッドイーター」「アラガミ」で、デザインに深くかかわっています。ということで急遽、大会後に、協力してくださっている岡山のゲームショップボードウォークさんで、講習会を開いていただきました。こちらもお店がいっぱいになるほどの参加者さんに来ていただいて、にぎやかでしたよー。本当に有難うございます。
 美味しいものや美味しいお酒をごちそうになり、これからのゲームについて熱く語り合いと、充実した三日間でした。十年後には『ファイヤード!』のスタイルがTRPGの基本になっているかもしれないと思いますよ、と新しい試みを評価していただけたのは、本当にありがたかったです。もちろん、まだまだ足りないところがあるという御指摘もたくさん受けたので、そこは今後に生かさせていただきます。

 怒涛のコンベンション月間も残念ながら終了。お仕事、がんばります。


【11年09月20日 篠谷志乃】

 困りました……。
大会と聞いて、ネタがまったく思い浮かびません。
 弱ってインターネットの検索機能にヒントを求めた篠谷です。こんにちは。

 おお、さすがは秋。
 時期的にスポーツや食べ物、芸術系の大会がたくさんヒットしますね。
 ですが普通すぎて面白くない。何か面白いものはないか。
 ネットの海を彷徨っていた私の目に、心の琴線に触れる文字が留まりました。

携帯電話投げ世界選手権大会

 う~ん。なかなか、いろんなことを思い浮かべてしまう大会です。
 携帯電話を投げ捨てる。
 そこに至るまでに何があったのでしょうか?
 ムシャクシャしてやっちゃったんでしょうか? それとも成り行き?
 投げたのは仕事用か、プライベート用か。
 壊したかったのか、ただ手放したかったのか。
 思わず「湯けむり」とか「法医学者」とかくっつけて、2時間枠火サスのタイトルを考えてしまう勢いです。

 真面目に紹介すると、このヘンテコな大会は2000年フィンランドが発祥。参加費が安いため、見学者から飛び入り参加がよくあるとか。
 今年はこの9月に開かれた携帯電話投げ世界選手権大会。今では似た大会がヨーロッパ各地で開催され、立派な国際的なスポーツとなっているそうです。
 ルールはシンプルで、主催者が用意した廃品の携帯電話を投げるというもの。
 大会内容は、男女それぞれで上手投げで飛距離のみを競う「オリジナル(トラディショナル)」部門ジュニア部門チームの合計飛距離を競う「団体戦」、あとは独創性芸術性(つまりパフォーマンス的要素)も問われる「フリースタイル」部門の5部門あるそうです。本格的ですね!
 今年は、オリジナル男子の部で
76mの記録を叩き出したオスカリさん、同じく女子の部では48mのネッタさんが優勝されたそう。またフリースタイル部門では、携帯を咥えた状態で逆立ちして投げることにチャレンジされた方がいて、今年度最低記録を樹立されました。……どうやって投げるつもりだったんだろう?(笑)
 
 ちなみに、折りたたみタイプよりストレートタイプの方が飛距離は伸びるそうです。
 言われてみれば「確かにそうかも?」という気もしますが、投げ比べたことがないのでわかりません(笑)。万が一、携帯電話を投げることがありましたら、そのときはぜひ飛距離を測ってお教えくださいねっ。

 リサイクル支援団体がバックアップしているので、今はリサイクル推進が主目的だそうですが……ホント、大会のきっかけは何だったんでしょうね?
 どんなことを考えて携帯電話を投げたいと思ったのか。
 やっぱり何かドラマがあった気がしてなりません。
 大会の様子を見て楽しい、結果が楽しい、いろいろ考えて楽しいという大会のお話でした。


【11年09月16日 大井雄紀】

 二週間カレーを摂取しない日が続くと、突然深夜に目が覚めてカレーを食べるまで眠れなくなります。
 お久しぶりです。大井雄紀です。

 今回のエッセイのお題は
大会です。
 今から一年ほど前、某うどんの国で行われた大会についてお話しましょう。
 ある日の深夜。僕は友人たちに誘われ、カラオケに向かいました。
 翌日は平日にも関わらず、僕を含めて5人の男たちが集まります。
 最初こそ普通にカラオケを楽しんでいたのですが、アルコール飲み放題&寝不足というコンボが決まり、だんだんみんな壊れ始めてきます。

友人A「第一かぁぁぁい! つまらない毎日をぶっ壊せ! 俺たちに希望を! 
一言で夢を感じさせるセリフ大会の始まりだぁぁぁぁ!!」
僕&友人たち「YEAAAAAAA!!」

 突然の友人の思いつきに、全員が賛同。
 この大会のルールはいたってシンプルです。一言で夢が広がる言葉を一人一人が発表し、審判役の友人B(以下・ジャッジ)が判定していくだけです。

ジャッジ「審判は俺だ。俺が正義だということを忘れるな」
「きゃー! ステキー! そこにしびれる憧れるぅぅ!」
ジャッジ「では、はじめは大井。お前だ。作家の力を見せてやれ」
「マジか!? え、えーと……あ、アニメ化決定
ジャッジ「……」
 
 ジャッジは僕の言葉を吟味するように目を閉じ、次の瞬間くわりと目を見開きます。

ジャッジ
ジャッジメントですの!!」(当時はこのネタが現役でした)
友人A「ジャッジメント出ましたー!」
友人C「ジャッジメントあざーす!」

 どうやら合格のようです。続いて大会提案者である友人Aの番です。

友人A「一時間3000円ぽっきり!」
ジャッジ「……ウイスキーロック。ジョッキで」
僕&友人たち「罰ゲームありなのか!?」

 まさかの宣告に、ジャッジ以外の全員に戦慄が走ります。
 罰ゲームがいやな友人Aはあわてて「一時間3000円って破格だって! いけるって!」と異議を唱えようとしました。

ジャッジ
異議は認めん! 俺は昔、騙されたことがあるのだ!

 し、知るか―!! 全員が心の中でそう叫びましたが、ジャッジの機嫌を損ねると、隣でウイスキーロック(ジョッキ)をイッキ飲みさせられている友人Aと同じ運命をたどります。全員気を引き締め直し、戦う男の顔になりました。
 その後。

友人C「看護師と合コン!」
ジャッジ「もののけ姫の主題歌を原曲キーマックス&テンポ最スローで」

友人D「下駄箱のラブレター!」
ジャッジ「ジャッジメントですの!!」

「もう一回なのか!? え、えーと、道端に放置されたエロ本!!」
ジャッジ「ロシアンたこ焼き一人食い」

 このようなことが一時間近く繰り広げられ、やがて我慢の限界にきた僕たちが叫びます。

僕&友人たち
次はジャッジがやれ!

 王さま気どりのジャッジを倒す魔法の一言、のつもりでした。
 ですが、ジャッジは不敵に笑いながらマイクを持って立ち上がります。

ジャッジ
……おっぱいがいっぱい(やけにかっこいい声)」

 ――パチパチパチ。
 誰ともなく拍手をしてしまいました。韻まで踏まれちゃ、勝てるわけがねぇ!
 こうして、「第一回一言で夢を感じさせるセリフ大会」はジャッジの一人勝ちで幕を閉じました。
 後に残ったのは、強い敗北感。
 そして、食べ物系の罰ゲームのせいで恐ろしい金額になったレシートだけでした。

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