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【12年05月01日 秋田みやび】 |
もちと言えば……今年は秋田は餅を食べていないことに今更気付きました。
正月に購入する以外、なかなか機会がないものですよね。
個人的に、醤油も捨てがたいですが、薄いスライスチーズとハムを巻いて食べるのが大好きです。
大根おろしと納豆もいいですね。個人的にはひきわりでお願いしたいです。
餅も千差万別な食べ方をされる食べ物です。
ちなみに、秋田は白くてふわふわなものが大好きです。
餅によく当てはめられる表現。「もっちり、ぷにぷに」
これには、結構様々なものが当てはまります。
……いや、自分の腹とか二の腕とかも当てはまりますが、この際関係ないということで。
白くてもちもちで、あったかくて幸せな……というと、実は一番は、ふくふくにリラックスした白文鳥が無敵だと主張したいところでしたが、それは今回ちょっと自重。
猫の臍天状態な、白いおなかのぷにぷにさも最強だと思いますが、それも自重。
他に食べられる白いぷにぷにというと……マシュマロとか、白玉とか、杏仁豆腐とか。
もっとも、それらはまあ食べ方は決まっていて、そのまま食べることのほうが多いと思うのですが(マシュマロは炙ったり、ココアに入れたりする人もいますね)餅ほどバリエーションのある食べ方はしないわけで。
うっかりと「あ、お餅食べたい」などと思ったりすると、ちょっと消費しきれないほどのお餅を購入することになったりします。
こんなことを書いてると、今年のお正月に食べなかったこともあって、どんどんとお餅への憧憬が膨れ上がってきます。
しかし、購入してしまうとしばらくは餅地獄に陥ってしまう。
大好きなチーズとハムの食べ方は、あれはちょっとカロリー多すぎて自重しなければ、おなかにお餅を増やすことになってしまう。
そして、大根おろしと納豆……これは、白いご飯でいただきたくなる、だって日本人だもの。
……あれ? 実は自分にとってのお餅の食べ方バリエーション、少なくない!?
──などと書いている途中に小腹が空いて、何気なく戸棚を漁ったら……本当に、鏡餅の中に入っていた大量の小餅を今更発見!(お鏡の作り物の中に、大量に小分けしたパックのお餅が入ってるタイプを今年飾ってた)
うわ。
カビが生えてないのも、それはそれで怖いけど、見つけて食べないのも後ろ暗い。
ここに、今年分が入ってたのをすっかりと忘れてた。
どなたか、お醤油&砂糖の王道パターンと、お雑煮に入れる以外のお餅レシピの大量保持者な方はいらっしゃいませんかー!!(切実) |
【12年04月13日 ベーテ・有理・黒崎】 |
今回のテーマは「もち」ということで、一人くらいは桜餅に触れてやるべきだろうと思い、書いてみる。
そもそもこの桜餅だが、みんなはこの名前を聞いてどんなものを思い浮かべるだろうか?
京都育ちである俺にとっての桜餅は、ピンク色のつぶつぶの餅を塩漬けした桜の葉で包んだもので、真ん中にあんこがある。個人的な好みではこしあんだ。
これがスタンダードな桜餅。塩気と甘みの違った味が混ざるのが好きで、子供のころから大好きだった。桜餅といえばこれだ。
ところが、数年前、声優を目指して東京で一人暮らしをしていた俺は、ふと入った甘味所で桜餅を注文したところ……
「な、なんじゃこりゃあああ!?」
でてきたのは、ピンク色の生地の皮を二つ折りにして餡子を包み、それを更に塩漬けの桜の葉で包んだ謎のお菓子。いや、ピンク、桜の葉、餡子は合ってるんだが、これどう見ても餅じゃなくて生地だろう……
軽くショックは受けたものの、心の中で「ああ、きつねそばみたいなもんか……」と納得もしていた。地域が違えば、同じ名前でも別物になっていることはままあるもので、きつねうどんも関東では丸のまま入ってるあぶらあげが、関西では刻んであるのと似た感じだろう。アメリカでだったら、クラムチャウダーがボストンではクリームベースなのに、ニューヨークではトマトベースみたいなものだ。
恐らく関東と関西では桜餅は別物なのだ、と納得した矢先、目に飛び込んできたのがショーウィンドウに並べられている、慣れ親しんだ形の桜餅。アレェ?
どういうことだろう、と思ってよく見ると『道明寺』と書いてある。
ハテ……
後に調べて知ったのだが、やはり関西と関東では桜餅は別物らしく、関西のものを『道明寺』、関東のものを『長命寺』という。後者は初めて売りに出された寺の名前、前者は大阪古来の保存食である道明寺粉を使用していることからそう呼ばれているとのことだ。
起源としては長命寺の方が先らしく、江戸で人気があったので、古くからある京菓子をベースに作ってみたのが道明寺らしい。そうか、俺が知ってる方が後からできたのか……
でも、長命寺は餅じゃないよなあ……(汗
ちなみに、俺の家の近くの団子屋が、毎年この時期になると皮に葛を使ったオリジナルの桜餅(道明寺)を販売している。これがまた、すこぶる美味い。
もう売っているだろうから、今度散歩がてらに覗いてみようかな。 |
【12年04月09日 河端ジュン一】 |
人差し指と親指で〇を作るような感じで、ほっぺの肉を寄せ集めてから触ると餅みたいで気持ちいい。
――はい。どうでもいいですね。
これは僕が小学生の頃、流行っていた遊びです。
で、一番気持ちのいいほっぺを持つ男子が「モッチー」ってあだ名をつけられてました。小学生っぽい発想です。
確か、元ネタは、同じく当時に流行っていたゲームソフトでした。
『モンスターファーム2』。
プレイステーション用のソフトだったと思います。
内容は、大別するとポピュラーなモンスター育成ゲームなのですが(「モッチ―」というのもモンスターの名前です)、このゲームは1つ、他にはない独特なシステムを持っていてですね、それが「CDからモンスターを生み出す」というものでした。
CDは、ゲーム世界内では、遺跡から発掘された円盤状の石という設定です。
主人公が神殿らしき場所に行って手続きを済ませると、テレビ画面に「CDをセットしてください」といったメッセージが出て、何でもいいです、セットして読み込めば、データに応じて何百種類いるモンスターの中から選ばれし1体が召喚されるのです。
子供ながらに感動しました。
――え、これどういう仕組みなの!? と。
だって虎舞竜のCDを再生するとドラゴンが生まれるなんて、ちょっとセンスが良すぎます。
で、先日。
このシステムに似たゲームって作れないかなー、という話を同年代の先輩とラーメン屋でしました。
たとえば同系統(だと僕は思っている)のゲームに『バーコードバトラー』というのがありました。これはバーコードを読みこんで戦います。
そういう感じの発想ができないかな、と思ったのです。
確か、その場の会話では、
「QRコード(携帯で読むバーコードみたいなアレ)を使って何かできそうじゃない?」
というところに落ち着いたと思います。
たぶんCDよりも多くの企業が活用してそうだから、なんやかんやすればお金にもなるかもしれない。たとえば、ユーザーさんのために、QRコードを集めた特設サイトを作れば、それはニアイコールで企業さんの宣伝にもなるんじゃないか、とか。そこから頭を働かせれば、ちゃんとお仕事にできるんじゃないかとか。
もちろん、この手の話題は考えている途中で問題も出てきて、それは、QRコードって多分、僕みたいな素人でもわりと簡単に自作できちゃうことなんですよね。
なんという罠。
まあ、そういう感じでいろいろあって、最終的には「そもそもQRコードのゲームって聞いて、どれほどの人の琴線に触れるんだろう」って考えたあたりで、替え玉も食べ終わったので店を出ました。
ひょっとすると、これっぽいシステムは僕が知らないだけで世の中には既にあるのかもしれないし、なかったとしても形になるかどうかはわかりませんが、なんにせよ、こういう思考ゲームは楽しいですよね。
なんたってリソースは、ちょっとの糖分だけです。
人生は神ゲーだ。 |
【12年04月05日 笠井道子】 |
今年は4月に入っても肌寒い日がつづきますが、陽射しは日々春めき、桜の季節の到来を予感させます。
――というか、4月5日現在、いよいよグループSNE地方でも開花がはじまった模様。
そして、今月ボス安田均が出したエッセイのお題は「もち」。
これはもう「全員、四の五の言わず『桜餅』について語れ!」 というお達しでしょうか。
しかし、桜餅も柏餅もいいけれど、京都出身のわたしにとって和菓子の餅といえば、お正月にいただく「花びら餅」。
ちなみに、京都では「石を投げたら当たる」というくらい、和菓子屋が多いです。
うちの近所のしょぼしょぼなシャッター商店街でさえ、和菓子屋が軒を連ねております(洋菓子屋は根こそぎつぶれたんですけれどね)。
不味くもないけれど、さして美味しくもない和菓子をけっこうな値段で売りつづけて数十年、ほんま、しぶといな、と思います。
さて、問題の花びら餅。
淡いピンク色に染めた餅に砂糖漬けのゴボウをはさみ、白味噌餡を包んだ高級和菓子。
これをね、地方(すみません、東京含みます)の方に言うと、ぎょっと目をむかれます。
まずゴボウ。
「なんで和菓子にゴボウやねん?」とか「甘いゴボウて信じられへん」て思わはるらしいです。
白味噌餡も「気持ち悪い」て言われます。
所変われば品変わる。
京都人、白味噌も白味噌餡も大好きやねんけど、ほかの地方では受けいれられませんか?
花びら餅の由緒をさかのぼれば、京都の和菓子のすべてがそうであるように、面倒なことになりますので省略。
現在の形は、明治に入って茶道の裏千家が初釜のために老舗の菓子匠「川端道喜」に依頼して完成したものだそうです。
いまではお正月になると、いわゆる銘店と呼ばれる和菓子屋がこぞって「花びら餅」を並べますが、あれとはまったく別物と考えてください。
なによりも、川端道喜の花びら餅(正式名称:御菱葩・おんひしはなびら)は、まず「庶民」の口に入りません。
年末にほんの少量だけ「試餅(こころみもち)」として予約販売されます。
庶民が「花びら餅」をいただこうとすれば、裏千家と川端道喜に「ありがたいこっちゃ」とひれ伏しつつつ、お裾分けに預かるしかないというわけですね。
どんだけ高飛車やねん、京都。
とお思いでしょ?
わたし自身、母が茶道をやっていた関係で、子どものころ、ほんの数回口にしたことがあるだけです。
もうめちゃくちゃに、これはほんとにもうめちゃくちゃに美味しいです。
予約でもなんでもして食したいとは思うけれど、なにしろ餅一個で700円、800円しますからね、ちょっと手が出ませんよね。
と思って、さっきネットを調べてみたら。
なんと。
川端道喜の花びら餅。
1個。
1500円以上。
なんぼ美味しいゆうても、そんなんだれが買うねん?
ええ加減にしな、いつかバチあたるで、京都の和菓子。
と思った次第でした。
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