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日々つれづれ 12年11月
テーマ 「 イレブン 」

【12年12月27日 杉浦武夫】

 11月のエッセイをクリスマスになって提出してますスミマセン。
「11」と聞いたとき、楽勝で書けるだろうと思ったのですが、意外にネタが出てきませんでした。

 とりあえず、ある日となりに座ってた川人さんから提供していただいたネタが
『11人いる!』についてオススメしたらええねん!」というものでした。
『11人いる!』といえば、萩尾望都さんの名作SFマンガで、僕ももちろん読んだことがあります。
 とても面白くて素晴らしい作品ですが、いざ他人にオススメしようとしても、僕にはどのように推薦すればいいのかよくわかりません。
 表題から推測されるとおり、
本来は閉鎖空間で10人で行われる試験なのに『11人いる!』という内容なのですが、それ以上は内容に触れようがありません
 題名が内容の中核を表しているミステリー小説を、他人にオススメするのと同じ感覚です。
 そこで提案者の川人さんに、じゃあどうやってオススメすりゃいいんですか? と尋ねてみたところ。
「簡単や! 
『11人いる!』面白い! でエエやん!」
 あぁ、うん、ですよね。
 それ以上はオススメしようがないですよね。

 それなら「11」のつくゲームについて書けばええやん! ってなりました。
 思いついたゲームは
、『ファイナルファンタジー]T』『イナズマイレブン』
 問題はFF11は語れるほど遊んでおらず、イナイレはそもそも遊んだことがないという……。
 ドラクエ10についてなら、けっこう語れるんですけれども。

 という感じで、いつもにまして「11」については何も思いつきませんでした。
 そろそろオチのつくネタを書かないとダメですね、スミマセン。

 それでは2012年もお世話になりました。
 来年もよろしくお願いいたします〜。

【12年12月17日 清松みゆき】
「11(イレブン)」

 
11……か。アメフトは、交替自由のルールがあるので、いわゆる「イレブン」的な色は薄いんだよなあ。そも、当初は何かラッキーに恵まれて僅差勝ち拾っていたが、今やメッキが剥がれてぼろぼろって今期のイーグルスは、少々ネタにしづらい。90年代後半以来の、悲惨な時代が到来しそうな勢いである。それでも、行き着くとこまで行き着けばネタも拾える気がするが(笑)、下り坂真っ最中は、ちと辛い。
 イレブンでない「11」なら、我らが経験点50点(昔は10点)ってのがあるけど、今さらだしなあ。1月発売予定のリプレイ
『双頭のサーペント』でも、僕1ゾロの呪い受けてないし(何だこの不穏なカギカッコは)。

 では、牛11頭を子供3人に残して他界した父親の話とか。遺言状は、「1/2、1/3、1/6で財産を分与する」
 牛を1頭連れた粗忽ものは、それを失ってしまい、慎重な数学者は「不可能問題ですな」などと言って相談を断った。さて、プロフェッショナルを自認する徴税官はいかにしたか? とは、あまりに答え*1が予測されるベタなお話。
 素数で財産を残しちゃいけませんなということですが、それにしたって、この11という数字は、かなり無理くり捻らないとおもしろみの出てこない整数です。一つ手前は、たまたま人間の手指の数が5本×2だったせいで、位取りの王様の地位につき、一つ後ろは約数の多さという、こちらは偶然に頼らない堂々たる性質で、あちこち顔を出して参ります。初手の問題だって、その前振りになるもの(遺言が1/2、1/4、1/6のパターン)を含めて、2、3、4、6と4つも約数を持てばこそのものです。
 それらに比べれば、どうしてもネタの少ない11、影の薄い11です。とはいえ、お題ですから、がんばって無理くり捻ってみてみますか。

 えーっと、直前直後の素数を引っ張ってきて、掛け合わせると、7×11×13=1001。これはおもしろいのか?

 そっから一歩進めて、「abcabcの3数繰り返し6桁は、必ず7と11と13の倍数です」。あかん、前提が面倒な上に、結果が微妙すぎる。

 11に限っては*2、5数繰り返し10桁(abcdeabcde)とか、7数繰り返し14桁(abcdefgabcdefg)とかにも拡張可能です。こういう数字は、みんな11の倍数。いやいや、そんな数字どこで見るんだか。

 ちょっと変形して、abbaとか、abccbaとか、折り返し型にも適用可能っすけど、これだといかがっすか? 4桁単位でなく2桁単位で選べますよ。任意偶数桁で使えます。どうでしょう? お呼びでない? そうですか。

 早くもネタが尽きてしまった感があるのですが、これらがまた、10進数だからこそ成り立つことばかりというのが一番辛い。11進数なら12(@10進数)、12進数なら13(@10進数)の性質になってしまいます*3。これが11渾身のネタだと言ったら、隣で位取りの王様がニタニタしてそうです。んでもって右隣を見れば、やはりメジャーな位取りであるダースとグロス、12時間に12ヶ月の、12がすまし顔で立っています。
 いやはや、本当に困ったことです。子供の頃、僕はビール瓶(大瓶)のケースが、1ダース入りの化粧箱と、20本入りのプラスチックケースと、10進と12進が混在していたことに当惑してたのですが、あれは、持ちやすさ積みやすさが理由の一つだったんだろうなあと思うところ。3×4や4×5は、扱いやすいですよね。一方、1×11とか、積んだら倒れるしかない……。いかん、ネガティブ。

 ならいっそ、世の中11進数だったらどうなのだろう? と思って、いろんな数で1を割って、小数点以下を計算してみたりしました。嬉しいことに、ちょっとだけ、ニヤニヤできました*4
 もう一つ、0*0*……となるパターンが数多く出てくるのも楽しいかなあ。10進数だと、0101……、0303……の2つしかありませんが、11進数だと、0101……、0202……、0303……、0404……、0505……、0606……、0808……、0A0A……*5と、何と8つも出てくるのです。
 これは、除数が10進数で120、60、40、30、24、20、15、12のとき……ぐう、見事に120の約数ってことやないけ。10×12のコンビネタだったのかよ。

 どうやら、このあたりが僕の限界のようです。
 デファクトスタンダードの「キング10」と、自力でネタを豊富に持つ派手やかな「アイドル12」。そんな十干十二支コンビに挟まれて、
肩身狭そうにしている、十一子ちゃんのお話でした。

 ……ごめん、ちょっと反省した。


*1 相続税として牛5頭をボッシュート。11頭ボッシュートを答えた人は、穿ち過ぎだと思う。

*2 7や13は、5数繰り返し10桁の時点で早々退場です。

*3 x<sup>(2n+1)</sup>+1は、必ずx+1を因数に持つゆえ。

*4 具体的には、4で割ったとき。

*5 16進数表記で知っている人も多いでしょうが、11進数以上では、10進数の10を1字で表す数字記号としてAを使います。

【12年12月10日 秋口ぎぐる】

 約二年ぶりにNMB48のライブに足を運んだ。劇場へ入る際のセキュリティ・チェックが異様に厳しくなっていた。
 一般チケットの場合、まずはウェブ上で購入の申込みを行う。当選しているとメールが送られてくる。当日はそのメールのプリントアウトもしくは携帯等への転送データを持って、ライブが始まる一時間半ほど前に会場へ向かう。その会場は地下にあるのだが、まずは地下へ降りる階段の前で係員に止められ、当選メールと「顔写真の入った身分証」の確認が行われる。これをパスすると手首に紙テープを巻かれる。地下へ降りるとすでにチケット購入待ちの行列ができている。その行列に並び、いざ購入窓口へたどり着いてみると、そこでまた当選メールと身分証と紙テープの確認が行われる。その後ようやく解放され、チケットの半券が手渡される。
 これだけでは終わらない。
 観客はライブ開始の一時間ほど前に、また会場前に集まる。そこでチケットの半券と手首の紙テープを確認され、会場横にあるビルの薄暗い屋内階段に、チケットの整理番号順に並ばされる。入場が始まると、やはりまた地下へ降りる階段の手前で半券の確認が行われる。それを済ませてさらに並び、階段を降りると、こんどは制服を着た警備員に手首のテープの日付を見せるよう言われる。その後、メンバーの写真が並んだ廊下を抜けて、とうとう劇場に入れる……と思ったところ、最後に、女性スタッフによる鞄の中身の検査が行われる。
 9.11直後のアメリカの入国審査でさえも、さすがにここまで厳重ではなかった。
 それだけ彼女らの人気が高まったということだろう。NMB48原理主義者とでも呼ぶべき熱狂的なファンが増えた、ということだろう。
 すごいことだなぁ、負けんようにがんばっていかなあかんなぁ、と深く思う。
 それはさておき、ライブから帰宅して入浴し、鏡を見ていたとき、おれはあることに気づいた。
 おれの顔、なんか、秋元康氏に似てきてへんか……?
 長年連れ沿った夫婦は顔が似てくるという。きっとそれと同じ理屈だろう。おれはふだんからあまりにも深くNMB48のことを愛し、(意識の上で)長い時間を彼女たちと共に過ごしてきたために、顔が似てきてしまったのだ。
 秋元康氏に。
「そっちかい!」
 と、我ながら思った。
 どうせなら男前系美人の谷川さんみたいな顔になりたかったな、と深く思う。

【12年11月28日 田中公侍】

「ドラマとか、見てましたよ」

2001年に入社してから、
11以上会社に在籍している。
次の春で12年になる……と思う。たぶん。きっと。
間違っていたら、このエッセイのお題に即してないことになる。ね。
なので、きっと11年以上、12年未満だよ。
当時は大学、バイトと見事に3足の草鞋を履いていた。
一番先に靴から外れたのは……推して知るべし。

入社した直接の原因は
「携帯電話を持っていたこと」
イベントに参加者として遊びに行っていたとき、「キミ、携帯持ってる?」と聞かれたのだ。
そのときは「イベントのお手伝いを頼みたいから」みたいな聞かれ方だったと思う。
当時、バイトで貯めたお金でポケベルから携帯電話に変えたばかりの頃だった。
ポケベル……書いてて懐かしくなってしまった。
国武万理さんの「ポケベルが鳴らなくて」は名曲。

脱線した。
あのとき、「いや、ポケベルしかないんで」と答えていたら、どうなっていただろう?
当時の事務員さんが女子高生ばりの速さで、ベルを打ってくれたりしたんだろうか。
で、ボタン押すのが1回ずれて、意味不明の数字の羅列が届く。
面接の日程分からず、連絡も来ず、それっきり。とか。
携帯に変えたのは、そのイベントの3日前、とかそういうタイミングだったはず。
バイトがんばった結果が、人生の11年以上を左右したのだ。
何がどう転ぶかわからんね。

しかし携帯もすっかりスマホが当たり前の時代になった。
まだ変えられていないが、いつかは変えたいと思っている。
スマホに変えたら、また3日後に人生を変えるイベントが発生したりしないかな?
トレンディなものが好きでした、という話。
トレンディエンジェルも好きかな。

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