Group SNE
News
About SNE

Products

User Contents
  ●著者インタビュー
●イベントレポート
●リーダーズサーカス
●エッセイ
●TRPGリプレイ
Link
indexに戻る
TOP > ユーザーコンテンツ > エッセイ > 日々つれづれ
←エッセイ目次


日々つれづれ 12年12月
テーマ 「 投票 」

【13年01月07日 石在神明】

選挙といえば、ひとつずっと疑問に思っていることがあります。

当確

思い返せば、中学くらいの時、数学の問題で、やったような気がします。
候補者が3人いて、開票率が何%で、A候補者が何票で云々……さて、A候補者が確実に当選するにはあと何票獲得すればいいでしょうか? というアレ。

なんだか、ボードゲーム「アクワイア」の、筆頭株主になるにはあと何枚、と似ている気がしますね(知らない方は、ぜひ遊んでみて下さい。面白いゲームです)。

ですが、テレビの選挙速報を見ていると、当確というのはもっと早い段階で出ています。
開票率51%なら、確定することもあるかもしれませんが、時には30%や、酷いときには数%の段階で当確するのです。
不思議ですよね。
こういうの、よくないですよね。

やめた方がいいと思うんです。
だって、
どっかに嘘があると思いません?


……まあ、当確のシステムについては、ネットでけっこう説明されているので、気になる方は調べてみて下さい。



それはそうと、選挙と言えばもう一つ、思い出があるんです。
小学6年生のことです。
ぼくは児童会の会長に立候補しました。
立候補者は二人。

一人はぼく。
もう一人は、今や夢を叶え、新聞社でスポーツ記者をやっているH君。
奇しくも、その年の運動会で白組と赤組、それぞれの応援団長を務めたふたり。
運動会は白組優勝だったので、白の二連覇か、はたまた赤の逆転勝ちか、という構図だったわけです。

4時間目の授業をつぶして選挙を行い、昼休みに開票という手はず。
昼休みも終了間際、選挙管理委員だった、みんなのアイドル的存在のKさんが、教室に走り込んで来ました。

「石在くん、当確おめでとう!!」

クラスは一気にお祭りムードに包まれました。



1時間後、
数票差で逆転されて、H君の逆転当選。
白の二連覇ならず。

やっぱりね、当確っていうアレは、やめた方がいいと思うよ、うん。

【12年12月28日 藤澤さなえ】

 
投票。わたしがこの単語を知ったのは小学生の時でした。
 わたしが通った小学校では、高学年生たちで
生徒会委員選挙をしていたのです。その学校行事で初めて「センキョ」「トウヒョウ」という単語を耳にしました。
 当然意味は知りませんでした。「センキョ」も「トウヒョウ」も、何なのかわからないまま体育館に集められ、選挙に参加しました。その結果、立候補者全員に○つけて投票用紙を提出。もちろん完全な無効票です。その後、友達に顛末を話したら「それは投票にならないよ。ダメなんだよ」と諭されました。

 ここで不思議なのは、
なぜその友達は「選挙」を知っていたのか、です。

 わたしの記憶が確かなら、先生から「選挙」について教わっていません(忘れてただけのような気もしますが……)。それなのに「友達は当然のように知っている」ので、わたしは???状態です。なんで知ってるの? なんでわたしは知らないの? って。
 この「友達は知ってる」現象は、たびたびあって、遭遇する度にわたしはとてつもない不安にかられました。まるで自分ひとりが世界から取り残されたような気分になるのです。
 一番強烈に覚えているのは
「起立」。「起立」が何かを知らないで入学したわたしは、登校初日に生徒全員が一斉に立ち上がる奇妙な光景に度肝を抜かれました。なんでみんな知ってるのん? なんでわたしはできないのん?
 当時の足りない頭でも「わたしだけは親から教えてもらってなかったんだ」というのは考えつきます。じゃあ何で親はわたしに教えてくれなかったんでしょう? みんなまるで「犬はワンとなくもの」と同じくらいに当然のように知ってる。お父さんとお母さんも知らなかったの? あ! もしかしてわたしの家はみんな宇宙人なの!? だから日本の「みんなの知ってること」を知らないの? それじゃあわたしは実はワルモノに乗っ取られてめつぼうしかけた星の生き残りなのかも! それとも、本当は魔法の国のお姫さまで、お父さんとお母さんは勉強のためにわたしを日本へつれてきたのかも。もしかして、おとなになったらほんとうのうんめいをおしえられるんじゃあ……!

 ……今思うと、しっかり授業を受けていても、世の中には自分が知らないことがたくさんある、ということを身を持って体験していた時期だったんでしょう。ただ、当事者にとっては
「恐怖と戦う」「妄想が爆発する」錯乱期でしたが(笑……て今もその真っ最中か)。
 とにかく、世界においていかれないためにも、知らぬ故郷の星へ帰るためにも、「賢くならなきゃ」と思って知識を蓄えようと意欲を見せたのはこの頃でした。その努力は国語辞書を頭から読むという、いまいち身にならない形でしたけどね(笑)。
 長い戦いの末、この不安から逃れられたのは高校生の時です。隣の男子が「先生、ハイグウシャって何ですか?」ときいたのを見た瞬間でした。まわりと一緒に笑いをおしこらえつつ、やっと世界に追いついたぞ! もうわたしは地球人だ! って思ったんです(笑)。

 でも、「配偶者」程度で満足していてはいかんのですよ。世の中にはまだまだ知らないこと、わからないことでいっぱいです。もっともっといろんなことを知らないと、自分の住む世界を把握することはできない。
 衆院戦のニュースを見ながら、そんなことを思った年の暮れでした。

 みなさま、よいお年を。

【12年12月26日 大井雄紀】

 ある日のこと。
 今年行われた
46回衆議院選挙よりも少し前に、友人たちと選挙の話題になりました。

友人A「若者は政治に興味がないって言われるけどさ。政治も俺たちに興味がないんだと思うんだよ」

 彼が漏らした言葉に、その場にいた20代の面々は興味をひかれました。

友人A「どの政党もさ、子供手当とか老後のため、消費税を上げないや原発廃止を声高かに叫んでいる。そりゃ、原発廃止について思うところはあるけどさ、子供手当の話しをされたって、結婚すら考えていない年代の人たちにとっては、いまいちピンとこないんだよ」

 なるほど。
 ちょっと調べてみたところ、現在の結婚適齢期男性30歳ぐらい、女性28歳ぐらいのようです(軽く調べた程度ですので、正しくはないかもしれません)。
 実際、高校時代の友人たち全員の中で、現在結婚しているのは2割にも満たない。
 それなのに「育児手当あげるよー」と言われても、投票しようという気持ちにならないのは仕方ないのかもしれません。

友人B「その理論で行くと、老後のこと言われても、やっぱりボクたちの年代だと投票する理由にならないよね」
友人C「でも、消費税の値上げとか結構切実じゃね?」
友人A「家とか車買う人ならそうだろうけど、ぶっちゃけ高い買い物しない、できない年代が俺たちじゃんか。10万以上の買い物とかしたことある?」

 その場にいた誰もが、「あんまりないなぁ」と思いました。
 強いて言えば、昔パソコンを買ったときはいいお値段でしたが、今はどんどん値段が下がっており、探せばかなりお安く購入できます。
 他の電化製品にしたって同じことが言えます。

友人A「ようは、いろんな党の主張が俺たちの年代の心に届いていないってことが言いたいんだ」
友人B「そうかもね。ボクはブラックな会社をどうにかします! って言ってくれれば、投票しそうだけど」
友人C「ブラック会社は日本の景気がよくなれば、自然となくなるって聞いたことがある。けれど、どの政党も景気を良くしますって絶対言うから、どこに投票したらいいのかわからないよな」

 若者が投票しないから、政治家たちの主張が年配の方向けになったのか。
 それとも、年配向けの主張になったから若者が投票しなくなったのか。
 卵が先か、鶏が先かみたいな感じですが、おおむね彼らが言いたいことはこのようなことです。

友人B「じゃあさ、どうすればボクたち20代の若者が投票しに行くと思う?」
友人C豪華なデートスポット作ります、とかいいんじゃね?」
友人A「うぅむ。冗談っぽいけど、意外と何割か釣れそうだな、それ」

 頭を悩ませる彼らの横で僕は携帯をいじり、Twitterである日流れてきたツイートを表示します。
 そして、それを彼らに見せます。

友人A「なになに……。
選挙に行って、エロゲーを安く買おう……だと!?」
友人B「ば、バカな! なんで……なんでそれが北海道限定なの!」

 僕が見たツイート。
 それは、北海道のとあるパソコンショップさんが、46回衆議院選挙の投票証明書を持って来店すれば、いわゆる成人向けゲームを安くしてくれる、というサービスでした。
「ここが北海道なら!」とか「いや、パソコンショップ全店でやるべきことだよ!」とか主張している彼らを見て僕は思います。
 結局、成人向けゲームのような(僕の周り限定ですが)若者の心に響く餌を目の前にぶら下げないといけないんだなぁ、と。
 逆を言えば、餌さえあれば若者たちも投票しに行く気が出ているようです。育児手当だって、言ってしまえば子供のいる家庭に対する餌ですしね。
 46回衆議院選挙の投票率は戦後最低だったようですが、これをきっかけに成人向けゲームが日本を変えた、みたいな流れになったらおもしろいなぁと思う今日この頃です。

【12年12月25日 加藤ヒロノリ】

 おはっようございます! 加藤ヒロノリです。
 この間、監修安田ボス相棒杉浦と書いた
『Let’s Play!モンスター図鑑――厄災のドラゴン』が出ました、よろしくお願いします。

 さて、今回のテーマは
「投票」らしいです。
 AKB48とかの総選挙とかにからめてやろうとかとも思いましたが、まったく誰が誰かわらないうえに興味がないので、マジ無理っす。
 ですから、マジメに投票のお話で行きたいと思います。


 この間、選挙にいってきましたよ!

 数年前までは、まったく興味がなかった投票ですが、最近は必ず行くようにしています。
 すげえ! 選挙に行くとかオトナだよ!

 最近は投票率が低いそうですね。
 そこで加藤は、あえてガキーズを伴って行ってきました!
 加藤が子供のときは、こういうのって連れていってもらった覚えはなかったです。
 こういうのって両親に連れて行ってもらっていれば、その子供も「行くのが当たり前」になるのかなぁとか。
 えらいね! 加藤ヒロノリは地味に未来のことを考えているよ!
 

 さて、最低限のテーマのお話は終わったので、
WiiUの話でもしますか!

 っていうか、この話がしたくてうずうずしっぱなしですよ!
 皆さんはもう入手したでしょうか?
 いいっすよ、wiiU!
 まさに
未来のゲームハードって感じがぎゅんぎゅんします!

 加藤家では、家族用にマリオの新作、それにニンテンドーランド、自分用にゾンビUを購入しました。
 どのゲームも、新しく導入されたゲームパッドが可能性を広げまくりで、今までとは違うゲーム性がたまらないっす。
 iPad系のゲーム遊び方の常識が変わった感じがしましたが、あれはあくまでスマートフォンなりタブレットとしての楽しさといいますか、どこまでいってもゲームメインに作られたモノではないので、ゲームを主軸に見たときに「ここにスティックあればなあ」とか思うこともしばしばでした(逆を言えばタッチだけで遊ぶことのできるライトなゲームにおいては、さすがのwiiUもiPadにはかなわない感じですけどね!)。

 wiiUのゲームパッド込みのゲーム性は、感覚的でありながらも表現力が豊富。なによりも
「ゲームをメインに考えられたハード」ですし、テレビと合わせれば2画面あるのがすごいです。
 テレビでは4人同時に遊べつつ、さらに1人はゲームパッドならではの参加ができるとか!
 たとえばマリオだったら、普通に4人まで同時に遊べて、パッド担当はその4人を補佐するという役目だったりします。
 マリオやルイージが穴に落ちそうになったときに、すかさず床を作るとか。みんなのミスをチャンスに変えることができるのがパッド担当者の役目。
 そうなのです。ただ単に別のゲーム性で遊べるという意味以外にも
「上級者が初心者を導いて遊ぶ」というような遊び方ができるのがすごいですね。もっとも、ウチんチでは、このパッド補佐が一番うまいのはなぜか最年少者のムスコウス(6歳)なんですけどね!

 そろそろまとめを。
 選挙にしろゲームにしろ、
年長者や上級者が年少者や初心者にきっかけを与えるということが重要ですよね!
 ということで! 皆さんも周囲の初心者の方を優しくゲームに導いてあげてくださいね!

 それではこのへんで。
 本年もお世話になりました!
 来年もよろしくお願いもうしあげます!

←エッセイ目次

TOP