さて、前回の予告どおり、本日ご紹介するのはマッチスリー系パズル。
タイルを上下左右に入れ替え、同じ色や形を3つ以上揃えて消していく、というものです。
時間制限はありますが、少なくとも最初のレベルでは「ほどよい緊張感」程度で、それほどきつくはありません。
じつは、最初にこれにはまったのはPC版だったんですね。
その名も「80日間世界一周」、言わずと知れたジュール・ベルヌの同名作品を題材にしたゲーム。 |
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ただパネルを消していくだけじゃ面白くない。
このゲームが楽しいのは、一面ずつクリアしつつ80面で世界一周できること(写真:左下)
面をクリアするには、一定時間内に余分なタイルを消し、盤面に散らばったアイテムの破片をすべて下まで落としてこなければなりません(写真:右下)。破片は3〜5個くらいだったかな? |
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1つの都市をクリアするごとに小説のシーンが挿入されます。
雰囲気たっぷりで、ジュール・ベルヌ大好きな友人なんかは大喜びですが。
筆者はゲームやりたさに、そんなものはすっ飛ばします。せっかくの凝った演出も台無しです。
初期のロンドンやパリあたりは、鼻歌うたいながらクリアできます。
しかし、中国や日本まで進むと、難度が上がって、もうどうしようもない。
時間切れになると3個きりの「ライフ」を1個失ってしまいます(上手くやるとライフが増えることもあります)。ライフがなくなればゲーム終了。
ただ、ゲームの難度が上がるにつれ、プレイヤーのスキルもアップします。さまざまな技が使えるようになったり(写真:左下)、連鎖が起こって「すごい」ってiPadに褒めてもらったり(写真:右下)。 |
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最初にこのゲームを見つけてきたのは、もちろんボス安田均。
二人で熱中して、さんざんやりこみました。いく度も79日目で夢潰え、何十回目かの挑戦でみごと世界一周し終えたときの感動は言葉では言い表せません。
この手のゲームこそ、お手軽に遊びたいではありませんか。
ボスと顔を合わずたびに「iPad版、まだですかねえ?」と、まさに一日千秋の思いで待ちつづけました。そして、2011年、iPhone版ではありますが、ついに発表されたのでした。 |
【Around the World in 80 Days】
価格:有料版\250(無料版あり)
カテゴリ: ゲーム
サイズ : 58.4 MB
言語: 英語, オランダ, フランス語, ドイツ語, イタリア語, スペイン語
販売業者 : Playrix LLC
紹介サイト:
http://itunes.apple.com/jp/app/id410250559?mt=8&ign-mpt=uo%3D4
PC版:もちろん「あり」 |
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iPhone版ですが、iPad用に拡大しても問題なく遊べます。
さて、待ちに待ったアプリです。
発表されたその日に問答無用で有料版をインストールし、遊びましたとも。
ゲームの内容はPC版で説明したとおり。
もちろん面白いです。当然、早々に世界一周し終えました。
が、しかし、なんか思ってたのとはちがう。なんか、ちょっとだけもっさりしてる……
(具体的に言うと、移動させられない邪魔パネルがあったりして、爽快感が削がれるのです)
さんざん引っぱっておいて申し訳なくもあり、また営業妨害で訴えられるのもイヤなんですが、これに限ってはPC版のほうが面白い――と個人的には思います。
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それはそれとして、Playrixはいい |
「80日間世界一周」(iPhone版)については、ちょっと辛口評価になってしまいましたが、発売元のPlayrixはほかにも素晴らしいマッチスリー・ゲームを出しています。
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【Call of Atlantis HD】
価格:有料版¥600(無料版あり)
カテゴリ: ゲーム
サイズ : 155 MB
言語: 英語、ドイツ語など
販売業者 : Playrix LLC
紹介サイト:
http://itunes.apple.com/jp/app/call-of-atlantis-hd/id426670372?mt=8
PC版:あり(日本語タイトル『アトランティスの呼び声』)
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民の不信心に怒ったポセイドンが祭壇を封印し、各地に住まう7人の賢者に貴重なクリスタルを預けてしまいます。プレイヤーは賢者を訪ねて、そのクリスタルを集めなくてはなりません。そうしてポセイドンの怒りを鎮め、アトランティスに平和を取りもどすのです。
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まず最初はローマ。パネルにある剣の破片を下まで落とせば面クリアです(写真:左上)。
1面ずつクリアしてフェニキア、バビロン、エジプト、カルタゴと旅します(写真:右上)。
ん? どっかで聞いたことがあるぞって?
そのとおり、ゲームの基本は「80日間世界一周」とまったく同じなのです。
マッチスリーという比較的単純なゲームですから、そう多くのバリエーションがあるわけではありません。
けれど、フレイバーがちょっと変わるだけで、こんなに新鮮なのかと、逆にびっくりします。
そして、数面クリアすると、「探し物(Hidden Object)」系のミニゲームが挿入されます。
ここは軍神マルスの武器庫。画面左上にあるアイテムそれぞれがばらばらになって散らばっています。
それをすべて見つければ、旅をつづけることができます。
おそらく人気が高かったのでしょう、続編の「The Rise of Atlantis」も出ています(PC版日本語タイトル「ライズ オブ アトランティス」)。
そしてもうひとつ。
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【4 Elements HD】
価格:有料版¥450(無料版あり)
カテゴリ: ゲーム
サイズ: 143 MB
言語: 英語、ドイツ語など
販売: Playrix LLC
紹介サイト:
http://itunes.apple.com/jp/app/4-elements-hd-full/id408869145?l=en&mt=8
PC版:あり(日本語タイトル/『4精霊の魔法書』) |
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なんかストーリーもあるっぽい(写真:左下)
なんか四大元素(火水土風)がおかしくなって、それを元にもどすっぽい(←「ちゃんとフレイバー読め」とか言わないで。早くゲームしたいからすっ飛ばすんです)。
各元素のパズルに入る前に、ちょっとしたミニゲームがあります(写真:右下)。これがよくできてる。たとえば鍵の破片を集めたら、鍵でチェストを開けることができ、次のアイテムの破片が見つかる――簡単なのだけれど「さも頭を使ったみたいな気分」になれるよう、工夫されています。 |
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ゲームの画面は↓こんな感じ。三つ以上縦横に並んだ同じ色のマークを指で結ぶと、壁が壊れて、元素の通り道ができます。こうして元素を目的地まで通せばレベルコンプリート。ふつうのマッチスリーとはひと味ちがいますが、楽しさは一緒です。 |
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3面クリアすると、今度は間違い探しのミニゲーム。
グラフィックは抜群にきれいですし、飽きさせないギミックも気がきいています。
iPad(iPhone)のアプリは進化が早く、どんどん新しいゲームが出ています。そうした意味では、上に紹介したものは少し古いかもしれませんが、いずれもクォリティは高いと思います。
単純なパズルを「旅」や「ストーリー」と結びつけたことで、ぐんと楽しさが増していますね。
よく遊ばれている(だろうと思われる)マッチスリー・アプリを挙げておきます。
- Fishdom HD (Full)
価格:\600、サイズ : 69.4 MB、言語: 英語, イツ語など、販売 : Playrix LLC
- Azkend HD
価格:\50、サイズ : 28.5 MB、言語: 英語、販売: 10tons Ltd.
ほかにも『Romance of Rome』(G5 Entertainment)、『モンテズマの宝』(Alawar Entertainment)、RPG風味の『Puzzle Quest HD』(TransGaming Inc)、シミュレーション風味の『Heroes of Kalevala HD』(10tons Ltd.)など数え上げればきりがありません。「Match
3 Puzzle」または「3 Match Puzzle」で検索してみてくださいね。きっとお好みに合うゲームが見つかるはずです。
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本日のオマケ |
先日、「I gotta iPad」第一回を書いた後で、面白いゲームを見つけました。
その名も『Fruit Ninja』。Androidなど多彩なプラットフォーム展開をしており、なんでも2000万ダウンロードを達成したとかしないとか。なので、すでにご存じの方も多いかもしれません。 |
【Fruit Ninja】
価格:\250(無料版あり)
カテゴリ: ゲーム
サイズ : 33.7 MB
言語: 英語
販売業者 : Halfbrick
紹介サイト:
http://itunes.apple.com/jp/app/fruit-ninja-hd/id370066032?mt=8
PC版:未確認 |
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どういうゲームかというと、画面下からぽんぽん打ち上げられるフルーツを居合い斬りするのですよ。
つまり、タッチパネルを指でスラッシュして、フルーツを一刀両断。 |
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切り損ねたフルーツはまた下に落ちていきます。3つ落としてしまったら、ゲーム終了。
ときどき爆弾が一緒に打ち上げられて、紛らわしことこの上ない。なにしろ、爆弾を居合い斬りすると、たとえフルーツを切り損ねてなくても一瞬でゲームが終わってしまうので、誤って手を触れないよう必死です。
めちゃくちゃばかばかしいです。
そして、めちゃくちゃ笑えます。
「なんか、あほみたいやん」と思いながら、はまります。
無料版がありますので、ぜひそちらでお試しを。
あなたも明日にはきっと有料版を購入しているはず。
誇り高き日本人としては「『フルーツ・ニンジャ』ってなんやのん?」と、ひとこと言いたくなりますが、よくわからないタイトルが、このゲームのユーモアを高めているのも事実。
フレイバーとかタイトルって大事だなあ、と改めて感じ入った次第。
それでは、第二回はこれにて終了。
第三回は2012年1月中旬掲載予定。iPadで遊べるドイツボードゲームを紹介する予定です。
お楽しみに。
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