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I Gotta iPad! 第三回
(ドイツボードゲーム)
執筆:笠井道子

2012年が明けました。みなさま、いかがお過ごしですか。
読者のHappyでLuckyでWackyなゲームライフを、密やかに、かつ強力にサポートする「I Gotta iPad」、第三回です。

今回はいよいよ、ドイツボードゲームのご紹介です。
iPadのアプリは多くがiPhone版で出ています。
なのでiPhoneユーザーから
別に重たいiPadを持ち歩かんでもiPhoneで充分やん
と言われ、
まあ、それもそうやなあ……
と一瞬、筆者のiPad礼賛が鳴りを潜めるんですが、ボードゲームに関してはちがいます。

ここ、力説します。
ボードゲームはぜひぜひ
iPadの大きなパネルで遊んでください。
ボードゲームとiPadの相性は抜群。
うまく言えないんですが、「ボードゲーム感」が圧倒的なのです。
ボードゲームをこうしたアプリで遊ぶ場合の共通の問題として「ルールが多い」という点がありますが、本体ボードゲームの日本語ルールを掲載しているサイトもたくさんあります。
ルールを知らない(忘れてしまった)という方は、ぜひそちらを参考になさってくださいね。

それではさっそくお薦めボードゲームの紹介に。
代表格はなんと言っても『カタン(カタンの開拓)』でしょう。

【Catan】
価格:\450
カテゴリ: ゲーム
サイズ : 47.3 MB
言語: 英語, オランダ, フランス語, ドイツ語, ポルトガル語, スペイン語
販売 : United Soft Media
PC用ダウンロード版:未確認
参考URL:http://itunes.apple.com/jp/app/catan/id335029050?mt=8
1995年発売、クラウス・トイバー作、ドイツボードゲーム大賞など数々の受賞歴を誇る名作(日本語版ボードゲームは『カタンの開拓』や『カタンの開拓者(たち)』」のタイトルで出ています)。
それが、なんと数百円で遊び放題なのですから、狂喜乱舞しますね。
ルールは実に忠実に再現されていて、カタンそのもの。



よくこれだけのものが、これだけの端末に入るなあ。
プログラム、どうなってんのやろ?」と、ちょっと中を開けてみたくなります。
写真左下は建設画面、中央は交渉画面、右は特殊カードです。
  

文句なしの優秀アプリですが、少しだけ重箱の隅をつついておきましょう。
現時点では日本語対応していない――はず。
そして、たまにコンピュータにあらんかぎりの悪態をつきたくなる。
ランダム要素の高いゲームなので、運不運はつきもの。
対人プレイなら「それはないわ」「そこに盗賊置く?」とか言葉に出してストレスを発散できますし、それがゲームの楽しさともなっています。
けれど、相手がコンピュータだと、そうした小さな不満のはけ口がない。
三対一の完全に不利な状況で、「いい加減にしろよ、Louis」と毒づくのもやむなし(Louis/ コンピュータ管理のプレイヤーの一人)。
ああ、ボードゲームって人と遊んでこそ楽しいゲームなんだな、と再認識することは多いです。

筆者が確認したかぎりでは、まだBluetoothやネット対戦には対応していません。
ただ、iPad自体をプレイヤー間でくるくるまわしながら遊ぶことは可能。
少々面倒ですが、駒をなくす心配もなし、場所も取りません。
二人でタッグを組んで、コンピュータに対抗することもできて、結構楽しいです。
ぜひ一度、お試しを。

【Ticket to Ride】
価格:\600
カテゴリ: ゲーム
サイズ : 183 MB
言語: 日本語, 中国, 英語, フランス語, ドイツ語
販売 : Days of Wonder
PC用ダウンロード版:未確認
参考URL:http://itunes.apple.com/jp/app/ticket-to-ride/id432504470?mt=8
乗車券(チケットトゥライド)』の名前でおなじみ、2004年に発表されたアラン・R・ムーン作の鉄道ゲーム。こちらも多くの受賞歴を誇る名作です。
もちろんiPadとの相性の良さは言うに及ばず。
iPad入手当初から、筆者はアプリの発表をいまかいまかと待ちつづけておりました。

アプリの出来は秀逸だと思います。ルールも完璧に再現されています。
コンピュータ管理のプレイヤー同士が手を組むことはなく、負けても惨敗はしませんし、だいたいは気持ちよく勝たせてくれます。
これ、結構大事ですよね。

しかもなんと、2011年11月のアップグレードで「
日本語完全対応」&「Bluetooth/Wifi対戦可能」になったのですよ!


ああ、うれしい、ほんま、生きててよかった――半日、そんな感慨に耽るくらい、筆者はこのゲームが好きでたまらないのです。
さっそく同僚二人と「ローカル」モードで遊んでみました。



おお、雰囲気、出てる♪


ボードゲーム本体があるんだから、そっちで遊べよって話なんですが、なんだかそれとはちがう楽しさがあるんですね。

で、成績はというと――筆者、ミッションを一つもクリアできず完敗。
3人プレイのときには、複線の区画にも線路は一本しか敷けないってほんと
そんなルール、頭からすっぽり抜けてました……
このゲーム好きなのはウソじゃないんですが、三歩歩くとルールを忘れるウニ頭なもんで、かくも悲惨な事態になりました。

筆者の名誉のために言っておくと、同僚のログインを待っているあいだに、うっかりネット対戦に引きずりこまれ、世界のだれとも知らない人々と一戦(状況がわからずぽちっと「PLAY」押しちゃいました)。



もう圧勝ですよ、「どや、日本人の実力を見たか」って叫びましたもん。
っていうか、「for beginners only」のオープン卓を蹂躙してごめんなさい。
もう二度としません。

ほかにもあるよ、ボードゲーム。
ほかにも多くの名作ボードゲームのアプリが出ています。
何点か代表的と思われるものを挙げておきますね。
【Carcassonne】
価格:\850
カテゴリ: ゲーム
サイズ : 135 MB
言語: 英語, ドイツ語
販売 : TheCodingMonkeys
参考サイト:http://itunes.apple.com/jp/app/carcassonne/id375295479?mt=8&ign-mpt=uo%3D4

【Small World】
価格:\600
カテゴリ: ゲーム
サイズ : 89.8 MB
言語: 日本語, オランダ, 英語, フランス語, ドイツ語, スペイン語
販売業者 : Days of Wonder
参考サイト:
http://itunes.apple.com/jp/app/small-world-for-ipad/id364165557?mt=8


【Reiner Knizia's Ra】
価格:\170
カテゴリ: ゲーム
サイズ : 22.7 MB
言語: 英語
販売業者 : Codito Development Inc.
参考サイト:
http://itunes.apple.com/jp/app/reiner-knizias-ra/id400213892?mt=8


Bohnanza HD』『Reiner Knizia's Through the Desert HD』『Reiner Knizia's Medici HD』『Tikal』『Puerto Rico HD』など、数えあげればキリがありません(筆者がKnizia(クニツィーア)を超々々々々リスペクトしているのは事実ですが、だからって、彼の作品にだけ「Reiner Knizia's」が冠されているのは、決して筆者の陰謀ではありません。正式タイトルです。それだけクニツィーアの知名度が高いってことなんでしょうか)

iPadアプリにはアプリなりの良さがあり、それに惹かれて、また本体ボードゲームを遊びたくなります。
当然のことですが、比較的ルールのシンプルなものが選ばれていますので、一度やったことのある-ゲームなら、多少ルールがあやふやでも遊んでいるうちに思いだせます。
ボードゲームを知らない友だちに紹介するにも最適。
ぜひお気に入りゲーム一つはダウンロードしてみてくださいね。

本日のオマケ
ある日のことです。
グループSNEの総帥安田均(愛称:ボス)がいつものように、にっこにこ笑顔で事務所にやってきました。

開口一番、「なあなあ、これ知ってる?」

いつも「
いきなり代名詞」なボス、「これ」ってなんですか。

うん? おおっ、わはは。

いやいや、なんじゃ、そのゲームは!

しかし、そいつはあまりにお下品すぎやしませんか、ボス。

というわけで、本日の「オマケ」ゲームのテーマはちょっぴり下ネタでございます。
下品下劣が苦手な方はこの先にお進みにならないよう、ご注意くださいませ。

【Pee Careful HD】
価格:無料
カテゴリ: ゲーム
サイズ : 73.5 MB
言語: 英語
販売業者 : Lazaros Vrysis
参考URL:
http://itunes.apple.com/jp/app/pee-careful-hd/id379300367?mt=8
えーっと、どういうゲームかと言いますと。

iPadを上下左右に動かすことにより、どれだけ上手に便器に「おPっこ」を入れられるかというゲームです。
おPっこは画面下方から出てきます。



素敵にばかばかしい。
素直にくだらない。

なおばかばかしいことに。



主人公(チャールズというらしい)はロンドンから出発して、ヨーロッパ中のトイレを制覇しにいきます。
……そんな洒落たテーマ、ほんとに必要なのか、このゲームに?
無事にロンドンの宿屋のトイレをパスしたチャールズはEuro Express(特急列車)に乗り込み、パリを目指します。



上がEuro Expressのトイレね。
便器の外にこぼさずにおPっこをできると合格して先に進めます。



ただね。
おPっこ、し終えると、iPadをぶんぶんふらないとダメなんです。
そうしないと、上の合格(または失敗)画面が出ないんです。

なんで?

と思ってたんですが……そうか、そういうことか!
男性がトイレをし終えたときの「あの動作」の再現ってことなんですね。

ほんま、お下品ですみません(汗)。
まあ、何度も遊ぶものではありませんし、めちゃくちゃはまるゲームってわけでもありませんが、話のネタにiPadに入れておくと楽しい……かもしれませんよ?

ちなみに、ボス安田均がゲーム専門誌『Role&Roll』にコラム連載中!
2012年1月発売号(Vol.88)では、iPadアプリについてもがっつり語っていますよ(←わたしが先にはじめたのに、ずるい……と思いません?)

こちらもぜひチェックしてくださいね。
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