長らくご愛読いただきましたI Gotta iPadですが、そろそろ最終回が近づいてまいりました。
この連載を書きはじめる前から、筆者には固く心に決めていることがあります。
最後は、だれにわかってもらえなくてもいい、
筆者が大好きなゲームを紹介するんだっ!
もちろん、過去6回もただひたすらお気に入りを紹介してきました。
タワーディフェンスとかRPGとかタイムマネジメントとか、iPadアプリを代表するゲームにはぜんぜん触れてませんものね。
それでも約2年前、iPadを手に入れたときから、ずっと愛しつづけているゲームがあります。
すでに「古く」なってしまったアプリかもしれないけれど、いまだその愛は冷めず。
人の好みは千差万別。
十人十色。
何千、何万というアプリのなかから、きっとあなたのお気に入りが見つかるはず。
その証左として、今日は筆者のこだわりゲームを紹介いたします(今日の筆者はやけに鼻息荒し =3=3=3)。
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【Color Cross HD】
価格:\350
言語: 英語、フランス語
販売業者 : Little Worlds Studio, sarl |
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参考URL:http://itunes.apple.com/jp/app/color-cross-hd/id383300986?mt=8 |
いわゆるお絵かきロジック(ピクチャーロジック)と言われるパズルなんですが、これねー、楽しいですよ。
カラーだし。
難易度も各種取りそろえてあるし。
一列(一段)確定したら、楽しいアニメーションが出るし。
「ここにこの色は入らない」というマスには「×」を置けるし。
単純作業なのに、なんでこんなにわくわくするんだろ?
たぶんそれは、他の優秀アプリにもいえることですが、作り手側の気合い、みたいなものが伝わってくるからですね。
モードは「クラシック・モード」と「アーケード・モード」の2種類。
まずなにより、「クラシック・モード」に用意されたテーマの種類とその量に圧倒されます。
世界の大陸や地域ごとに分類された動物が計180個。
ほかにも、Magic とか Horror とか SF とか Medieval とか、まるで「私の好みを知ってますか、あなた?」と言いたくなるテーマのラインナップ。
クラシック・モードだけで、トータル300個以上のイラストがあります。
さらに、「アーケード・モード」も充実。
こちらは抽象図形なので、若干おもしろみには欠けますが、いい具合の時間制限があって、延々あそべますよ。
声をかぎりに叫びますが、このアプリは本当に楽しいです。
iPhone版ではそれなりにレビューが上がっているものの、あまり評価が高くない。
画面が小さくて頻繁にミスタッチが起こるのがその原因かと思いますが、iPad版の遊びやすさは比較になりません。
まったく別のゲームと考えてもらっていいと思います。
なのに、iPad版はapp-storeではほぼスルー状態なんですよね。
なぜ? こんなによくてできてるのに?
「Color Cross 2」が出たら絶対買うんだ♪ と思い続けて2年。
いまだお目にかかれていません。
350円なら購入して損はないはずです。
ぜひ、みなさんのiPadにも Color Cross HDを!
そうすれば、いずれ続編が出されるに違いありません。
……ああ、いえ、ここは決して筆者のお薦めゲームを「押し売りする」コーナーではありません、ごめんなさい。
でも、なにか気軽に楽しめるリーズナブルなゲームがないかな? というときに、筆者の熱弁を思いだしていただければ幸いです。
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【ArtPuzzle HD】
価格:85円
言語: 英語
販売 : macphun.com, LLC
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参考URL:http://itunes.apple.com/jp/app/artpuzzle-hd/id370532087?mt=8 |
こちらもiPadを購入した直後にインストールしたアプリ。
4分割から最大72分割された世界の名画を、2枚のタイルをタップすることで位置を入れ替え、完成させていくパズルです(分割の細かさは4段階で選択可能)。
iPhone版もありますが、解像度がちがいます。
Color Crossもそうですが、やっぱり、この系統のアプリは、携帯の不便さを差し引いてもiPadに軍配が上がりますよね?
ゴッホ、ゴーギャン、ルノワール、モネ、クリムト、モディリアニなど錚々たる巨匠の絵が80枚用意されています。
絵がきれいだとか、ボリュームがあるとか、単にそれだけなら後でご紹介する「ジグソーパズル」でも同じ。
このアプリはとことん「美術館」らしいディテールにこだわっているのが素敵です。
アドオン(各170円)で、ゴッホやゴーギャン、ルノワール、ドガなどのギャラリーも手に入ります。
ちなみに筆者はクロード・モネのギャラリーが追加されるのをずーーーっと待っています。
連作の「睡蓮」、でないかなあ。きっと圧倒的な人気を誇ると思うのだけれど。
凝ったアプリが次々に発表されているなか、「いまさら」感は拭えないかもしれませんが、アプリ自体はとてもよく出来ています。
絵画好きの方にはお薦めです。
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【Hexius】
価格:85円
言語: 英語
販売:Phasic Labs Ltd. |
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参考URL
:http://itunes.apple.com/jp/app/id372599903?mt=8&ign-mpt=uo%3D4 |
めちゃくちゃはまりました、これ。
ちょっと説明が難しいんですが、萌えるパズルゲームです。
ヘクス状のタイルに○とか△とか☆といったマークが、いろんな色で描かれていますね。
なかに1枚、藍色のタイルがあるのが見えますか?
レベルクリアするには、制限時間内にこのタイルを破壊しなければなりません。
どうやって破壊するかというと、画面上の同じマークと色のタイルを指でトン、トン、トンとタッチしていくんですね。同色同マークのタイルがすべてタッチされると、それらのタイルと周辺のタイルが爆発します。
このとき、ループを描いたり、同じラインを往復するような順番でタッチしていくと、制限時間が延びたり、連鎖で爆発が起こったりします。
消すべきタイルを巻きこむようにタッチしていくのがコツ。
うまくやると、豪快な連鎖が起こります。そこが快感。
うーむ、わかりにくいですか。
じっさい、筆者も最初はさっぱり楽しさがわかりませんでした。
でも、せっかく買ったんだから、と遊びつづけるうちに深みにはまりました。
最初は「10レベル」をクリアしただけで感動。そのうち一つコツをつかんで50レベル、次のコツをつかんで100レベル、と階段状に腕が上がり、いつのまにか163レベル。
もちろん世界を見渡せば何千レベルという猛者がいますが、163レベルもなかなかだと思うのですよ。
しかし――
これを理解し評価してくれる人が、わがグループSNEにはおりません。
「すごいやんね、わたし?」とキラキラ目で訴えても、「どんだけやったんですか」とか「液晶、指紋だらけですやん」とか。
冷たいったらありゃしません。
どうですか、みなさん、筆者超お勧めの「Hexius」。
ほんの2,3週間、ガマンして遊んだら、夢の境地(「これが85円て安すぎる!」)にたどり着けますよ!
ゲーム遊ぶのにガマンなんかしたくない?
そりゃそうですよね。
……だれか1人でも、「163レベル」の素晴らしさをわかってくれる人、いないかなあ……
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【Magic Puzzles】
価格:無料
言語: 英語
販売 : Semyon Milbert.
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参考サイト:
http://itunes.apple.com/jp/app/magic-puzzles/id439873467?mt=8 |
見た目どおり、ジグソーパズルです。
たくさんあるなかで、これをお薦めする理由は、その豊富なバリエーション。
アドオン1つ85円と格安ですし、無料のものもたくさん出ています
こういうのって、なんでもやれれば楽しいってわけじゃないですよね。
試しに人気のある「仔猫」のシリーズをやってみましたが、半分欠けた目とか、ぬめったピンクの鼻が不気味で、筆者はあまり楽しめませんでした。
そういや一時、友人(柘植めぐみ)は「寿司」シリーズを遊んでました。
それって面白いんかなあ?
と思ってましたけれど、「滝」とか「森」ばっかりやってる筆者も周りには同じに見えているのでしょう。
遊びたい題材がはっきり分かれるものだから、あらゆるジャンルが網羅されているのはうれしいですね。
周囲のピースだけ表示させて、先に外縁を作ってしまうこともできます。
なにより本物みたいに場所を取らないし、ピースを失う心配もありません。
もちろん完成した写真やイラストはiPadをフォトフレーム代わりにして飾ることもできます。
――じっさいにそれをやってる人はまずいないと思いますけれど。
安価で長く、気楽に遊べるのが、こうした定番パズルのよさですね。
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本日のオマケ |
【The Jolly Gang's Spooky Adventure HD (マクシーの奇妙な冒険 HD) 】
価格:無料(アドオン:250円)
言語:日本語, 英語, フランス語, ドイツ語, など
販売:Alawar Entertainment, Inc
PC用ダウンロード版:未確認
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参考サイト:
http://itunes.apple.com/jp/app/jolly-gangs-spooky-adventure/id433434102?mt=8 |
本日の「オマケ」ゲームはアイテム探しやミニパズルを素材にした、マンガで読みすすめるアドベンチャーゲームです。
テーマは「オカルト探偵もの」っていうのかな?
なんかね、どう評価していいかわからないんです、これ。
主人公のマクシー(セリフからするに女の子らしい)は、超常現象専門のタブロイド誌の仕事をしているそうです。
とうぜん、編集者からまわってくるのは、幽霊や吸血鬼にまつわる調査のお仕事。
軽めの作りだけれど、じつによくできてます。
アイテム探しもミニゲームも難しくはないのだけれど、適度に凝ってる。
なんといっても、日本語だし、翻訳もすごくいい。
お話(シナリオ)もきちんと作ってある。
ただ、どうにも動かせない難点がひとつ。
主人公(とその友人)が可愛くない……
日本のコミックやアニメを見なれた目には、どう感情移入すればよいのやら、さっぱりです。
それに、制作者側のコメントでは「抱腹絶倒」とか書いてあるけど、まあ、まず笑えない。
なんていうの? 「お尻がむずむずするダサさ」?
もちろん、このてのテイストが大好きという方は、日本にもいらっしゃると思います。
さらに、この妙なマンガ仕立てには意外な効能がありまして。
ハイエンドなアイテム探し系アドベンチャーというのは、制作者とプレイヤーの「真剣勝負」みたいな感じ、しません?
ヒントは使わず、ミニパズルもスキップせずに、どこまでやれるか、とかね。
けれど、なぜかこれに関しては、ヒントを利用することにほとんど抵抗がありません。
お話(シナリオ)が短編だし、抱腹絶倒とはいかないまでもちゃんとユーモアがちりばめられてあります。
つまり、う〜む、と考えこむよりは、テンポよく先に進んでこそ楽しいゲーム。
本格的なアドベンチャーとはまたちがう味わいですね。
興味をもたれた方はぜひどうぞ。
お尻はむずむずしますが、よいアプリだと思います。
というわけで、第七回はこれにて。
いちおう、次回(第八回)を最終回に考えていますが、テーマは未定。
なにか「まとめ」っぽいことを書きたいのですが、果たしてどうなりますやら?
更新されましたら、またぜひ覗きにいらしてくださいね。
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