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TOP > ユーザーコンテンツ > 著者インタビュー > 『〈六門世界〉特集』(2006年06月)
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 TRPG小説、さらにはコミックと様々なジャンルで躍進を遂げている〈六門世界〉。今回は〈六門世界〉の生みの親にして総監修を務める安田均、TCG時代からゲーム部分を支え続ける加藤ヒロノリ杉浦武夫の両名、『召喚士マリア』シリーズをはじめ小説の分野を中心に活躍中の北沢慶、さらにTRPGのリプレイ新作『六門世界RPGリプレイWでGMを担当した篠谷志乃と、〈六門世界〉のスタッフを総結集してのインタビューとなりました!
 聞き手はグループSNEの新人・安道やすみち。インタビューの担当は初めてなので、ドキドキです。
 しかし、そんな不安を吹き飛ばしてくれるほど楽しくインタビューさせていただきました!
2006年08月 発行
記事作成 安道やすみち


●『キャラクター・コレクション』『モンスター・コレクション』の意図
安道: まずは安田社長から、根幹となる部分についてお話いただきたいと思います。今日はよろしくお願いします。
安田: はい、よろしく。
安道: まずは『六門世界RPG』のサプリメント第3弾、『六門世界RPGプレイヤーズガイド キャラクター・コレクション(以下キャラコレ)』の発売おめでとうございます。
安田: ありがとうございます。
安道: 第4弾にあたる『サモナーズガイド モンスター・コレクション(以下モンコレ)』もこの夏発売ですが、これら2つはどういったサプリなんでしょう?
安田: 今回の『キャラコレ』と『モンコレ』は、『六門世界RPG』の上級版ということで考えていました。上級版と言っても、じゃあ中身が難しいのか、と思われるかもしれませんが、実はそういうわけではないんですよ。
安道: というのは?
安田: もともと、基本ルールとサプリメントに収めた内容を全部一緒にして遊んでもらえれば、一番楽しいだろうと考えていました。ただ、そうなると結構な量になるんですよ。
安道: それで順々に発表しようということになったんですね?
安田: そうです。本来、モンコレ≠フ源流を辿っていくと、富士見書房のドラゴンブックで出したモンスターの解説本(『モンスター・コレクション』)に行き当たります。モンスターだけじゃなくアイテムや魔法などの解説書もあってね(『アイテム・コレクション』『スペル・コレクション』)。『六門世界RPG』を出すときに、こうした内容も全部網羅したかったのですが、さすがにそれをいきなり全部遊んでもらうのも大変だろうと思ったんですよ。
安道: はい。
安田: そこで最初は、入りやすくて遊び易いものにしようとして、ある程度内容を絞りこんだものを基本ルールとして出したわけです。少し『ガープス』を意識した作りになっていますが、オリジナリティのあるシステムに仕上がっています。
安道: 判定の結果がA≠ニかC≠ニかというかたちで評価されるのが楽しいです。
安田: でしょう?(笑) ちなみに基本のルールブックには70種類のモンスターデータが入っています。それ以外にもいろいろなアイテムやスペルがありますし、PCが選べるクラスも10種類。しかも、PCはメインとサブの2つのクラスを持ちますから、これ以上内容を増やすと大変だと思ったわけです。そこで最初は全体の6割ほどに絞りました。
安道: なるほど。
安田: 先行した2冊のサプリメント(TRPGサプリメント『迷宮都市メルラルズ』『海賊都市クロスボーン』)と、北沢が担当したリプレイ(『新六門世界RPGリプレイ』)も好評いただいたので、そろそろ全体を見せたいなということで出したのが、今回の『キャラコレ』と『モンコレ』になるわけです。


●『キャラクター・コレクション』について
安道: ということは……クラスの追加などは最初から構想があったということですか?
安田: ええ。基本の10種類で終わらせるつもりはなくて、少しずつでも増やせていけるような形を考えていました。これは我々が手がけたゲームは大体そうなっています。例えばTCGのモンコレも最初のセットだけではなく、その次のブースター(TCG『古代帝国の遺産』)も視野に入れていました。ただ、最初から500種類近いカードを出すのではなく、このときもなじみやすいように絞りこんでいったんですね。
安道: 確かにいきなりすごい枚数を見せられても、どう手をつけていいのかわからなくなりそうです。
安田: なので300種類ほどに絞って、すぐにブースターを出せるような形に収めたんです。RPGについてもなるべく早くに要素の追加や補完をやりたかったのですが、TCGや小説まで含めると〈六門世界〉自体がかなりの広がりを持つようになっていましたので、都合3年ほどかかることになってしまいました。
安道: 2003年に『六門世界RPG』が出てますから、そうですね。
安田: それからリプレイ集と2冊のサプリメントが出て、遊ぶための環境が固まってきたこともあります。いままで遊んでくれた人の中には、そろそろ6レベルの人が出てきてるでしょう。それならと、レベルの上限も2つ上げて8レベルにしました。
安道: 2レベル追加と聞くと、少ないみたいですが……。
安田: 6レベルから7レベルになるまで経験枠が7つ、8レベルになるまで経験枠が8つ必要。1セッションで1つ手に入るとして、合計15回になるでしょ。
安道: あ、確かに5レベルになるまでに必要な経験枠と同じですね(笑)。
安田: なので2レベル分と言っても、たっぷり遊べると思います。
安道: 他にもいろいろな要素が追加されていますね。
安田: 『キャラクター・コレクション』では儀式魔法や4レベルのスペル消費アイテムクラスの追加があります。さらに『モンスター・コレクション』では38種類のモンスターと異種族キャラクターも登場しますから、これでやっと、ある程度まで全貌をお見せできたかなと。きっと〈六門世界〉を十分に遊んでもらえると思います。
安道: なるほど。となると、8月発売の『モンスター・コレクション』のもっと詳しい内容が気になるんですが?
安田: そうだね。喋っちゃいましょう。


●サプリメント第4弾『六門世界RPGサモナーズ・ガイド モンスター・コレクション』
安田: 『モンスター・コレクション』では、その名のとおりモンスターの種類が増えますが、単純に追加されるだけではありません。
安道: というと?
安田: 今までエルフやドワーフと言った人間以外の種族は、プレイヤー・キャラクターとしては使えなかったんですが、今度のモンコレではそれが可能になります。つまり、召喚以外で使えるということだね。
安道: エルフやドワーフばかりでパーティーも組めると?
安田: そういうことです(笑)。追加される異種族は12種類。これだね(データの書いてある資料を見せてもらう)。
安道: おお、ケットシーサキュバスまで!?
安田: これらはメインクラスにその異種族の能力サブに従来のクラスを持たせるという形になります。
安道: なるほど! メインとサブを逆にすれば、ハーフエルフとかも再現できそうですね。――あ、でもポケットはいないんですね?
安田: 僕としてはポケットやゴブリンも入れたかったんですが、今回はバランス的に入れる余地がなくて見送りました。ポケットやゴブリンのファンの方には申し訳ないのですが、雑誌の記事などで対応していこうかと考えています。
安道: ケットシーやポケットはカワイイですから、楽しみにしてる方も多そうです。
安田: 『モンスター・コレクション』はPC向けの異種族や、サモナーの召喚モンスターも追加されていますから、プレイヤーの方たちにも楽しんでもらえるはずですよ。
安道: 発売が待ち遠しいですね!


●これからの展望
安道: 最後に、〈六門世界〉シリーズのこれからの展望を語っていただけますか?
安田: ゲームはもちろん、ストーリーの面でもどんどん作品が出ていきますので、応援していただければと思います。小説は北沢慶『召喚士マリア』が好調に展開を続けていますし、お待たせしている『六門世界』の新刊も間もなくお届けできるはずです。ゲームは、いままでお話したサプリメントはもちろん、篠谷志乃『六門世界RPGリプレイW』も好評をいただいていますので、リプレイもまた新しく出ます。『六門世界ワールドガイド』もありますから、ゲームの環境はかなり充実していますよ。小説などと併せて、どんどん面白く読んで、遊んでもらいたいな、と考えています。
安道: おお、なるほどなるほど。
安田: ですけど、一度に全部遊ぶのはやっぱり大変ですから、自分たちの好きなところから遊ぶのがいいでしょうね。
安道: まずは異種族を使ってみたり、儀式魔法を使ってみたり。個人的には時代や地方を変えてみたりしたいです(笑)。
安田: そうそう。異種族や魔法は好きな人がいるから、自然と遊ばれるとは思いますが、地方もまだ紹介されていないところが多いですから、好きに作ってもらって結構です。他の時代もあまり深く語っていませんしね。最後はやはり『自分で組み立てる』というのが面白いと思いますよ。ぜひ遊んでくださる方にはイメージを膨らませて、自分たちなりに楽しむ、といった遊び方をして欲しいですね。
安道: はい。今日はたくさんのお話、ありがとうございました!
安田: これからも〈六門世界〉を応援してください!


●デザイナーから見た『キャラクター・コレクション』
安道: 日は変わって、北沢慶加藤ヒロノリ杉浦武夫篠谷志乃さんにお越しいただきました。先ごろ発売された『六門世界RPGプレイヤーズガイド キャラクター・コレクション』や『召喚士マリア』などについてお聞きしたいと思います。
北沢: 『六門世界リプレイ、かっこ、笑い』もね。
篠谷: カッコついてませんから! それにですよ!
安道: さっそくですが、今回の『キャラクター・コレクション(以下『キャラコレ』)』についてお聞きしたいと思います。
加藤: ぶっちゃけ、いろいろいじくりたいというのはあったんですが(笑)。社長とも相談して、基本の『六門世界RPG』を作ったときに入れられなかった要素を取りこんで、主にプレイヤーの人に手に取ってもらえるものにしようと考えました。プレイヤー・キャラクターのレベルを引き上げて、いろいろな要素を追加して……。『六門世界RPG』の1.5版を作ってるみたいな感覚があったかな。
杉浦: そうですね。
加藤: 成長ルールを2つに分けて、かたっぽはそのまま、新しいのはキャラコレのオリジナルにしてみました。
北沢: 幅を広げつつ、これまで遊んでくれた人へのアピールも考えたと。
杉浦: あと『キャラコレ』は、プレイヤー向けの情報を集めてあるので、じっさいに遊ぶときも使いやすいはずです。そのへんも意識しました。
安道: ふむふむ。
加藤: お値段的にも手に取ってもらいやすい本になったと思います。それにこれ、ちょっとゲーム攻略本みたいな感じになってるんですよ。ほら、ゲーム攻略本ってデータ見てるだけで楽しくなるじゃないですか。
安道: ああ、わかります。
北沢: 確かに、普通に読むだけでも面白いよね。
篠谷: サザンの闘技場はすごくソロシナリオ系っぽいですが。
加藤: ああ、あれはTRPGをやるぞ、と構えなくても、なにか遊べる要素を入れたいと思って入れました。
安道: さらにこの夏には、『六門世界サモナーズ・ガイド モンスター・コレクション(以下『モンコレ』)』も発売されますよね。
杉浦: モンスターは新たに38種追加で、異種族も12種載ります。GMにとっては楽しいものになるでしょう。GMは大喜び。そしてもちろん、サモナーも大喜び!(笑)
加藤: 『キャラコレ』ではサモナーのフォローができなかったので、今度の『モンコレ』がサモナーの拡張みたいになってるよ。
安道: そういえば、プレイヤー・キャラクターとしてエルフなどを使えるのは嬉しいんですが……その、冒険の途中で他人に召喚されちゃう危険性とかはないんですか?
加藤: そいつを探しに行くシナリオとか作れるかな(笑)。
杉浦: 異種族を召喚するときは、今までにあったデータを使って欲しいですね。


●『召喚士マリア』について
安道: では、小説のマリアの方に移らせていただきます。ネタばれになってしまうので、あまり内容には突っ込めないのですが……。
加藤: 今まで5冊出てたんだよね。1巻目はいつだっけ?
北沢: えーっと、丁度2年前だね。
安道: それから短編集合わせて6冊ですから、ペースとしては4か月毎くらいで出てますよね。
加藤: エキスパンションのたびに出てたからなあ(笑)。
安道: 六門シリーズとして、マリアから何か変わったことはあるんですか?
北沢: エルリクはモンコレのTCGを意識して書いていたんだけど、マリアはTRPGのシステムを念頭に置いて書いてます。なので、エルリクのときは召喚獣をたくさん出せたり(笑)。
一同: (笑)
安道: マリアの発言にもありましたが、「お父さんやおにーちゃんはたくさん召喚できるのに、私は二匹が精一杯」っていうのはそこですね!
北沢: マリアには悪い気もするけれど。残念ながらルールが違うのだよ(笑)。
加藤: 作られた工程が違うのか(笑)。
安道: じゃあ、マリアはだめっ子なんですか?
北沢: そういうわけじゃないけどね(笑)。真面目な話、いままで強いキャラを多く描いてきたから、目先を変えたいっていうのもありました。1レベルからの成長を描くという意味でも、TRPGが出たのは大きかったですね。
安道: それでは、TRPGがベースになったことで助かった点や、逆に苦労している部分はありますか?
北沢: 助かった部分はモンスターについてですね。データが充実したので、いろいろと発想を膨らませやすくなりました。逆に、エルリクのシリーズでTCGを基本にしていたころは、カードによる制約があったぶん、ちゃんとカードのコンボを考えて書いていました。
杉浦: ゲームを知っていれば、そういう部分も合わせて楽しめます(笑)。
北沢: TCGには《黄金の鼻輪》ってカードがあって、それを使って敵を倒すとこがあったんだけど、ちゃんとキャラが鼻輪してたからね(笑)
一同: (笑)
北沢: TRPGがベースになってからは、モンスターにも成長の要素を入れられるようになりました。《黒い翼の天使》は、実は8レベルでしたとか言えるようになったし(笑)。
安道: ストーリー的にはどうですか?
北沢: TRPGが出てシリーズを切り替えるときに、せっかくなのでマリアは1レベルからはじめることにしました。内容的にも、独立した感じですね。
安道: TCGとRPGを両方楽しんでいると、違いが透けて見えたりして面白そうですね。
北沢: そうそう。実はマリアの中にも、TCGのシステムを意識している場面があるんだよ(笑)。
篠谷: 気づかなかった!
北沢: たとえば、2巻のアルフレッドが変身するところ。アルがデーモンに変身してからの戦闘はTCGを意識しています。あそこの魔法の応酬なんかは、TCGのコンボみたいになっています。
安道: はっはー! そういう隠し要素って他にもあるんですか?
北沢: そうですねぇ……8月に出るマリアの短編集に収める書き下ろし作品には、TCGを意識している場面があったりしますよ。
一同: おお(驚)。
北沢: なので、ちょっとスーパーな感じのバトルを書いています。まあ、実際には読んでのお楽しみということで(笑)。
安道: シリーズも進んできて、書き手の愛を感じます。
北沢: マリアは、成長させていく楽しみもありますし。
安道: そういえば、マリアはよく下着になりますね(笑)
北沢: それは、編集さんの指示あったりします。2巻なんてエロく行きましょうって話になったのであんなことに(笑)。
安道: 確かにあれはちょっとドキドキしました。
一同: (笑)
安道: 最新刊にもそういう場面がありましたね。
北沢: まあ、ワンカットはいれておこうかなと(笑)。
安道: 大文字で書いときます(にやり)。次に出るのは、さっきお話にもあった短編集ですね。
北沢: 8月に出ますので、よろしくお願いします。マリアに関係のある、スーパーなキャラクターも出ます。なかなか衝撃的な登場シーンなので楽しんでもらえると嬉しいですね。


●『六門世界RPGリプレイW』について
安道: 『六門世界RPGリプレイW』2巻が登場しました。
篠谷: はい、ありがとうございます!
安道: 内容はどんな感じでしょう?
篠谷: 1巻からの続きで、本格的な海での冒険が主眼になっています。とにかく派手な戦闘を盛りこんでいこうと。実は、杉浦さんに相談して、モンスターのデータを強化して戦いに臨んだり……。
杉浦: あれは、メインとサブが2レベルのキャラクターが出会う敵じゃなかったかも(笑)。
篠谷: GMとしては、プレイヤーの顔がひきつるのがたのしかったですね(笑)。
安道: そ、それ、無事に切り抜けられたのでしょうか?
篠谷: 切り抜けた……か、な……? そこは、もちろん実際に読んで確かめていただきたいです(笑)。
安道: ううむ、楽しみです。シリーズ2冊目ですが、GMとして苦労された点などは?
篠谷: そうですね……戦闘のバランスがわかってきたつもりだったんですけど、匙加減で少し悩むところはありました。言葉は悪いですけど、生かさず殺さず、にしたかったんですが(笑)。
北沢: ああ、なるほどね。
加藤: とりあえず生かさず、にしておいて、後で考えるとか(笑)。
一同: (笑)
篠谷: 2巻のセッションに入ったとき、いろいろ考えてみてもあっさり負けちゃったりしたんですよね。なので一度、ほんとに思い切ってやってみようと。
安道: すると大変なことになったと……
篠谷: ええ、いろんな意味で……。読めばわかっていただけると思います。GMの悲鳴が飛びかっていますので(笑)。


●これらかの予定、展開
安道: それでは最後になりますが、これからの予定や展望などを聞かせてください。
加藤: ロール&ロールリプレイの新シリーズ始めますので、よろしくお願いします。新サプリメントの『キャラコレ』と『モンコレ』に対応した内容で、ゲーム的にいろいろ仕掛けたリプレイにしようと思っています。間もなく登場ですので、ご期待を。
北沢: 『マリア』はいよいよ佳境に入りましたので、一層力を入れて書いていきます。6巻は年明けくらいにはお届けしたいと思ってがんばっております。あと、短編集が8月に、それからドラマCDが8月か9月に出ると思います。
篠谷: 私のリプレイは一段落しましたけれど、登場人物のミレットとコッペルさんが主役のコミック『ドラゴンエイジ ピュア』に掲載されています。結構はしゃいでいますので、そちらもよろしくお願いします。
安道: なるほど。これから、どんどん勢いを加速していってくれそうですね。今日はどうもありがとうございました!
 
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