片山泰宏:
(以下片山) |
と、いうわけで、今日はよろしくお願いします。 |
一同: |
よろしくお願いしまーす。 |
片山: |
さて、今回は発売直前の状況ということで、少しつっこんだところからお伺いしたいな、と思うのですが。今はどういう状況なんですか? |
高山浩:
(以下高山) |
うん。もうシナリオとイラストはほぼ出来上がってて、今はスタジオで声優さんたちのボイス収録の最中。今度、北沢君にも来てもらって……。 |
北沢慶:
(以下北沢) |
そこは違ぁう! とか、演技指導するわけですね(笑)。 |
力造&片山: |
(笑) |
高山: |
ま、基本的には「声優さんスゲー!」とか思いながら見てれば良いんだけどね。
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片山: |
そ、そういうものなんですか。 |
高山: |
いやー、すごいよ、声優さんは。すごい破壊力(笑)。オーディションで決まった声優さんなんだけど、もうすごいのよ。可愛い役の人はすごく可愛いし、怪しい役の人は……すごく怪しい(笑)。 |
片山: |
そ、それは……どちらもすごいということで良いのでしょうか(汗)。 |
高山: |
で、これがオープニングのムービー(と、ムービーを流す)。 |
力造&片山: |
う、うぉぉぉぉ!? |
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悪魔憑きとは――――。
そんなナレーションから始まる、オープニングムービー。
少年少女たちが変身し、動く! 戦う! その様は、まさに圧巻の一言です。 |
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北沢: |
うーん、自分の書いた物に絵がついて動いてるってのは不思議な感じだなー(笑)。
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力造: |
うっへー。カッコイイっすねー。 |
片山: |
歌を聴くだけでゾクゾク来ますね。これを読んでる読者さんに伝わらないのが残念です。 |
北沢: |
こればっかりは実際に見てもらうしかないからなぁ。 |
高山: |
まだ声は入っていないけど、ほら、これが制作途中の体験版(と、体験版を起動)。 |
北沢: |
おお、十三がなんかやっとる(笑)。 |
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「速水十三」はキネティック版の主人公。第一期リプレイシリーズ「悪魔憑きの目覚め」シリーズのPCとしても登場しています。
冒頭で描写されていくのは、なんの変哲もない高校生の、なんの変哲もない日常。
それが、ある一夜の出来事をきっかけに、音を立てて崩れさっていく――――。
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片山: |
キネティック版は、力造さんの執筆した「悪魔憑きの目覚め」シリーズの時より昔に設定されてるんですよね? |
北沢: |
(体験版を見つつ)そう、だいたい7、8年くらい前。こんな爽やか高校生の十三が、たったそれだけであんなヤサグレ探偵になってしまうわけだ(笑)。 |
力造: |
なにがあったんですかね(笑)。 |
北沢: |
(体験版を進めつつ)さぁな。この作品で語られる……かも、しれん(笑)。 |
片山: |
(画面を見て)ん? ちょっと待ってください。十三さんてブリガンダイン(共生生物の一種。氷や冷気を操り、防御に秀でるタイプ)じゃありませんでしたっけ? |
力造: |
リプレイではそうですね。 |
片山: |
今映った部分じゃ、なんか違う共生生物じゃありませんでしたか? |
北沢: |
おっと、そうなんだよ。キネティック版の十三は共生生物がリプレイとは違う。「なんでちゃうねん?」という辺りは、作中で……分かるかもしれんし、分からんかもしれん(笑)。 |
片山: |
どっちなんですか!(笑) うっわー、気になる! |
今回の十三は、なんとリプレイシリーズとは別の共生生物を得ているとのこと。
その正体は……本編をお楽しみに!
声の入った体験版は、ocelotのHPで公開予定です!
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高山: |
そうそう、キネティック版でのみ登場する共生生物もいるんだよ。 |
片山: |
え、そんなものが! |
北沢: |
そうなんだよ。「アネラス」という共生生物だ。 |
力造: |
データは俺が作りましたよ! |
高山: |
で、製品版の中に、データシートの形で入る予定。 |
片山: |
おぉ! ということはTRPGのPCとして使用可能というわけですか! |
高山: |
TRPGユーザーにもよろしくね、ということで。 |
北沢: |
個人で使う分には、データシートはコピーしたって構わんから(笑)。 |
力造: |
ダメッすよ兄ィ、そんなこと言ったら! ここは全部買え〜、と言っとかないと!(一同爆笑) |
北沢: |
まあ、最近のルールブックとかよりは安いんだけどね。 |
高山: |
2800円。税込みで2940円だからね。 |
片山: |
おお、想像よりずっと安いですね! |
力造: |
いやー、でもテキスト量はとんでもないっすよ、これ。 |
北沢: |
まあ、普通の小説3冊分はあるかな。 |
片山: |
さ、3冊ですか!? そう考えるとかなりお買い得な感じがありますね! |
北沢: |
今回は執筆アシスタントの人に協力してもらうから、ってことでプロットを書いて渡したんだけど、自分以外の人間が書くからって詳細なものを作ったら、原稿用紙で50枚超えてたんだよね(笑)。 |
片山: |
……それだけで、短編小説一話分くらいの分量があるんですが(汗)。 |
北沢: |
で、アシスタントの蛇屋くん(蛇屋克尋氏)から上がってきたのが、容量にして550kb(キロバイト)くらいだったかな? それを見て、チェック入れて……で、手直し入れてたら更に増えちゃって。 |
片山: |
テキスト550kb……その時点で、小説二冊分に近い容量ですね。 |
高山: |
彼はねー、二葉は大好きで、すごく上手く書くんだけど、瑞姫が分からん! って難航してて(笑)。 |
北沢: |
だから俺が「なんで瑞姫の良さが分からないんじゃー」って、瑞姫の部分をゴリゴリ増やして。気がついたら700kb……まあ、小説3冊分くらいになってたわけだ(一同爆笑)。 |
「叶瑞姫」と「藤岡二葉」は双方とも、キネティック版のメインヒロイン。詳しくはocelotのHPにて。 |
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高山: |
まあ、結果として良いバランスになったんじゃないかな、と思うけどね。二人のヒロインが両方魅力的に描かれて。 |
片山: |
それで、十三さんを取り合うわけですか(笑)。 |
北沢: |
ま、そうなるな。 |
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力造: |
十三さんモテモテ王国なわけっすね。くっそー、エエのう……エエのう!!(一同爆笑) |
北沢: |
十三は、リプレイとキネティック版を見比べると、ほとんど別人だけどな。 |
力造: |
思わず目をグルグルさせながら「嘘だ!!」とか叫びたくなりますよね。 |
北沢: |
なんでそんなしょぼくれちまったんだ、みたいな(笑)。 |
片山: |
そういえば、瑞姫も小説版に登場しているんですよね? |
北沢: |
うむ。こちらも、いかに大人になったかが分かる(笑)。根っこはそのままなんだけどね。 |
高山: |
瑞姫といえば、ちょっとデザインに修正が入ったんだよね。 |
北沢: |
そうですね。はじめはまあ、普通の体のラインをしてたんですが、「二葉と差を付けないと」って話になって……胸の辺りとかが、一段とけしからんラインに。 |
片山: |
けしからんラインですか(笑)。 |
力造: |
さっきのムービーでも、「ちょ、これはヤバイんじゃ!?」ってのがありましたからねぇ。「けしからーん、けしからーん」とか心の中で叫んでたんすけど(一同爆笑)。 |
北沢: |
というわけで瑞姫はすごいことになってしまった(笑)。まあ、詳細はゲームをプレイしていただくとして。 |
高山: |
あのシーンは……声優さんにやってもらうの大丈夫かなぁって、ちょっと思う。 |
片山: |
あ、あのシーンってなんスか!?(一同爆笑) |
「デモンパラサイト〜悪魔のような天使の彼女」は全年齢指定作品です。 |
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片山: |
さて、ちょっと話を真面目な方に戻しまして。今回の作品を通しての見所というと、どの辺りになるのでしょうか。 |
北沢: |
まず、さっきも触れたけど、デモンパラサイトという作品のヴィジュアルイメージの強化。それと、今回のお話は、一番スタンダードなデモンパラサイトであることが一つのテーマなんで、そこを見て欲しいかな。 |
片山: |
スタンダードというと……王道的な作りということですか? |
北沢: |
そう。小説は、結構変化球なんだよ。真相に近いところから物語が始まる、というか。 |
力造: |
物語のキーになる存在が近くにいる状態からスタートしますからねー。 |
北沢: |
それに比べてキネティック版の話は、本当になんでもないボンクラ高校生の十三くんが、不思議な女の子に出会って、不思議な世界に引きずり込まれていくという。デモンパラサイトの基本に忠実な話なんだよね。 |
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片山: |
おお、確かに王道的なお話ですね! |
高山: |
これを見れば、デモンパラサイトの世界が分かる、という。 |
北沢: |
だから、目線は一番、読者に近いんじゃないかな。 |
力造: |
リプレイは、初めから仲間が大勢いる状態から始まりますしね。 |
高山: |
リプレイはTRPG知ってる人向けな面があるからね。そういう意味では、キネティックノベルはTRPGも小説も知らない人でも入ってこられる。 |
北沢: |
最も敷居が低いというか、ここから入ってくれても全然構わないという感じかな。その辺りは、かなり意識して丁寧に書いたよ。 |
片山: |
デモンパラサイト入門用の一本、とも言えるわけですね。 |
北沢: |
逆に、コアなファンには細部にちりばめられた他の関連作品とのクロスオーバーなんかでニヤニヤして欲しいかな。リプレイの方はもちろん、小説の方との関連も、軽く匂わせたりしてるんでね。 |
片山: |
それは、好きな人には堪らない展開ですね! |
高山: |
キネティックノベルという形は、ライトノベルと相性が良いと思うんだよ。小説とも異なる、また不思議な感じのするメディアなんで、その辺り楽しんでいただきたいなと思うよ。 |
片山: |
今から楽しみですね! |
高山: |
そうだね、体験版も近々公開する予定なので、良ければ試しに触れてもらって、気に入ったら手に取って頂きたいな、と。 |
片山: |
乞うご期待、ですね! |