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TOP > ユーザーコンテンツ > 著者インタビュー > モンコレ｢ブロック:エレメンタル｣インタビュー　（2013年02月） ←「著者インタビュー」トップへ モンコレ｢ブロック：エレメンタル｣インタビュー ■■はじめに 　召喚術師となって強力なモンスターを使役し戦う対戦型トレーディングカードゲーム『モンスター・コレクションＴＣＧ（以下、モンコレ）』。 　すでに４つめのブロック＝「ブロック：エレメンタル」のトライアルが世に出て、３月２日には同ブロックのブースター１『サザンの聖角獣（ユニコーン）』の発売も予定され、今後どうなるのか期待が膨らむばかりであります！ （※ブロック制についての詳細は前回のインタビューをご参照ください） 　というわけで今回は、デザイナーの加藤ヒロノリ＆ディベロッパーの杉浦武夫に話をうかがってまいりました！ 2013年02月 発行 記事作成　河端ジュン一 ■■「ブロック：エレメンタル」のコンセプト ―― 本日はよろしくお願いいたします〜。　 加藤 ＆杉浦 よろしくお願いします！ ―― さてさて、先日発売された「ブロック：エレメンタル」のトライアル『妖貴妃』『金剛神』、順調なスタートと聞いております。おめでとうございます。 加藤 ＆杉浦 ありがとうございます！ ―― 早速、内容について。モンコレでは毎ブロック、なにかしら挑戦的な試みがなされていますよね。今回「ブロック：エレメンタル」の楽しみどころを教えていただけますか？ 加藤 なんといっても派手なのは「強制配置：地形」の効果を持つ地形カードかな。 ●強制配置 ―― 個人的には、地形といえばこれまではデックの添え物みたいなイメージが大きかったのですが……少し地味というか。 加藤 うんうん、これまでのモンコレでは、地形カードは「守りに使うもの」というイメージが多少なりあったと思うんですね、自軍本陣前に張る使い方とか。それを一転、「攻めに使うもの」として考えてできたのが今回の「強制配置」です。 杉浦 昔から遊んでくださってる方向けに言うと、「吹き抜ける風」の効果を全地形につけてみた、ということです。 加藤 たとえば《マグネリアの大転移》なら敵ユニットの支配地形を張り変えて、奇襲攻撃できる。このブロックは地形が強めなのが特権と思っていただければ！ 杉浦 相手がこちらの地形を張り替えてくるのが当たり前な環境なので、自然と、デック構築の段階から地形を意識したブロックになっていると思います。 ―― そういえば、ブロック３の「リチュアル」も攻めの地形でしたね。 加藤 ですね。二者の違いとしては、リチュアルは「一時的に強大な利益を得る効果」でしたけど、今回の強制配置地形の場合は、張り替えられないかぎり永続的に効果を発揮するので「攻めた後の守りでも役に立つ」感じです。あと、自軍本陣を囲まれたときにも効果があるので、その点で見ればリチュアルより使いやすいとも言えます。 ―― ブースター『サザンの聖角獣』が発売されると、地形の数も、もっと出そろってくるんですよね？ 加藤 ですね。なので、そうなったとき地形が大会環境にどういう影響をもたらすのか今から楽しみです。 ●赤字テキスト、青字テキスト ―― あと、「強制配置：地形」もそうなんですが、以前まででいうところの「構築ルール：このカードはデックに50枚まで組み込める」が「枚数制限解除（このカードはデックに50枚まで組み込める）」というように表記が一新されていますよね。 加藤 あ、そうそう。そのへん全部、「特殊能力でない効果」を見やすい感じで落とし込んでみました。以前みたいに長々とした黒いテキストを読むよりは、赤や青で「強制配置」や「枚数制限解除」など、キーワードとして表記されている方が、初心者さんにも分かりやすいんじゃないかと思いまして。 杉浦 ちなみに「秘伝：○○」とか「専用：○○」とかも同系統の表記をされています。 加藤 秘伝は、以前までのモンコレでいうと「○○が使用した場合〜」みたいな効果を整理した形です。 ―― なるほど。攻めに使いやすい地形と併せて、ブロック３に引き続き「ブロック：エレメンタル」も初心者さんに優しいブロックになっていますね。 加藤 そう思っていただければありがたいです。あと、これは熟練者さんサイドから見た話ですけど、秘伝や専用のカードは作ってるときに「構築の幅が狭まるんじゃないかなぁ」と危惧していたんですね。でもテストプレイヤーの意見を聞くと案外そうでもないみたいです。 ―― それは、なぜでしょう？ 加藤 使用ユニットの幅は狭まるけれど、そのぶん思い切った効果のカードを作れるようになったからだと思います。 杉浦 特に専用装備品がそうですね。もともと「誰でも使えるせいで思い切ったデザインをしにくいカード」というのがいくつもありましたからね。 加藤 うんうん。たとえば同じ装備品でも２レベルが持つ場合と８レベルが持つ場合では、効果の価値が変わっちゃうので。そこを今回は「秘伝」や「専用」とすることで、「このカード使いたい！」と思ってもらえるような魅力的なカードを、今まで以上に提供できる体制になったんじゃないかなぁと。 ―― あー、確かに、錬金生物のアイテム枠が増える装備品なんて、これまでだと問題を起こしそうなカードですもんね。 加藤 専用にすると、ああいうことができるという一例です。 ―― 強い専用装備品を使いたいから、その装備品を持てる種族をデックに採用する、という感じになるのでしょうか？ 加藤 ですね。その種族を使うことで得られる特典として考えてもらえたら嬉しいっす。 杉浦 同様に、「秘伝：○○」のスペルも混ぜられるよう、使用するユニットのうち片方だけでも種族が条件に一致してたらいいという効果になっています。 ―― おお！　つまり混ぜる構築も楽しんでいただけるわけですね。 杉浦 はい。トライアルの２つだと特に『妖貴妃』の方は「種族：ビースト」のユニットカードが入っていて他と混ざりやすくなっているので、ぜひ色々試してみてください。 ●その他、ここに注目！ ―― ちなみに、他に、熟練者さんに注目してほしいポイントはありますか？ 杉浦 カードプールですかね。「ブロック：エレメンタル」はブロック３とも混ぜられますので、ブロック制になってからもっともカード枚数が充実した環境です。そこは楽しんでいただけるのではないでしょうか。 加藤 見返してみて分かるシナジーの穴というかね、今後のブースターでも「あ、そう言えばこいつ種族○○やん！」みたいな組み合わせもあるので見つけていってください。 ―― じゃあ、そのブースター繋がりで……これは個人的に気になっていることなのですが、「ブロック：エレメンタル」ではレベルが奇数のユニットも登場するのでしょうか？　 加藤 奇数ユニットは、後半ブースターでちょこっと入ってくる予定です。別に世界を偶数だけにしてしまいたいわけではないので、ご安心ください（笑）。 杉浦 今後も作るつもりはあります。偶数と奇数の違いを上手く使って作っていきたいと思っています。 ―― では今後、ブースター登場予定で注目してほしい種族はいますか？ 加藤 深きものが復活！　あと後半だとドワーフと、ブロック３で実力が足りていなかった種族の補填みたいなこともやる予定ですし……何よりも、やはり『アポカリプスの魔剣』ってタイトルにもなっているドラジェの復活ですね〜。 ―― ブロック１のドラジェの、亜種カードですか？ 杉浦 はい。亜種は、クロスブースター２＆３の『竜神殿の巫女』あたりからもそうですが増えていっています。 加藤 亜種はブロックが始まる前からやろうとしていたことなんで、やっとそろそろ効果を発揮しだすんじゃないかな。 ―― そういえば、亜種って世界観的には、どういう扱いなんでしょう？ 加藤 数ある技の中でも「この技とこの技を使っているとき」と考えていただければわかりやすいかなと思います。たとえばＲＰＧを想像したときに、同じ勇者でも、剣技と攻撃魔法を使う場合もあるし、補助魔法と回復魔法を使う場合もあるじゃないですか。そういうイメージですね。 ■■■ストーリー面について ―― 世界観と言えばモンコレは「六門世界」という独特の世界観が魅力ですよね。そのあたりは今、どういう状態になっているのでしょう？ 加藤 強制配置地形には全部、タイプ「エレメンタル・ストーム」と書いてありますので、今回は、いよいよ世界の破滅が近づいてきているということですね！このブロックが「ブロック：エレメンタル」と題されているのは、そういうことです。 ―― おお、世界の破滅……思った以上に壮大ですね。加藤さんは、ネット上のコメントでも色々と世界観の説明をなさってますね。 加藤 それだけでなく、これからも今まで培ってきた世界観をもっと強くサポートしていく形になると思います。 杉浦 モンコレ公式サイトですね。今までに蓄積している、六門世界の世界観を見やすい形にまとめていきます。「六門世界ってなに？」という初心者さんはチェックしてください！(参照URL:http://moncolle-tcg.com/movie/moncolle_world.html ―― なるほど。確かに、歴史がかなり長い世界観なので、そういう総覧みたいなのがあれば嬉しいです。 杉浦 あわせて言うと、モンコレ公式サイトでは漫画形式のモンコレコラムも始まっております( 参照URL:http://moncolle-tcg.com/about/column_01.html)。 加藤 あれは編集部の方が書いてくださってますね。 杉浦 はい。世界観やモンコレ入門的な記事なども含め、モンコレ公式サイトは「ブロック：エレメンタル」から、さらに豪華に、充実していく予定です。 加藤 ゲーム面だけでなく、そういうストーリー面からでも入ってきやすい風に工夫します。 ■■ソーシャルゲームについて ―― では、絶賛展開中のソーシャルゲーム版モンコレについてお願いします。 加藤 真珠竜のイベントが終わり、最近だとシルヴィアのイベント、ギルド戦が盛り上がってますね。 ―― イベントは今後も派手に行われる感じでしょうか？ 杉浦 そうですね。毎月１〜２回は行われるんじゃないかなぁと思います。 加藤 あと、ブロッコリー版にすら存在しない超懐かしいカードも出てきてますので、そのへんは昔からのプレイヤーさんもニヤッとしていただけるんじゃないでしょうか。 ―― ニヤッといえば、小説版の『モンスター・コレクション　テイルズ』の付録カードであるオズボーがソーシャルに出てきたこともありましたね。 加藤 そうだね、モンコレテイルズ→ソシャゲで女オズボーのイベント→本編モンコレで人間型女性ミノタウロスが出現、という流れもあるので、そういう点ではソーシャルゲームをチェックしておくと、今後の伏線となるような何かを一足先に知ることができるかもしれません（笑）。 ―― では最後に、みなさんに一言お願いします。 加藤 ＆杉浦 これからも初心者さん、既存プレイヤーさん、またゲームだけでなく世界観やソーシャルゲーム、いろんな面で満足していただけるよう頑張っていきますのでよろしくお願いします〜！ ←「著者インタビュー」トップへ