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ぴょんぴょんうさぎの世界へようこそ!

 うわははははははははははは!

 まいどっ!友野です。
 はねまわるうさぎの世界へ、ようこそいらっしやいました。

 さまざまな背景世界で冒険できる汎用RPG『ガープス』の中でも、とぴきり珍しい、うさぎになって遊ぶというのが、この『バニーズ&バロウズ』です。

 ぽくらと同世代の方なら『ウォータ・シップダウンのうさぎたち』とか『冒険者たち、ガンバとその仲間』(あるいはそのアニメ版『ガンバの冒険』)、それに『ロッキーチャックの冒険』みたいな世界だよ、といえばおわかりいただけるでしよう。

 どこにでもいそうで、でも本当はどこにもいない、可愛くて元気でとんでもないうさぎたちが、うさぎ穴をおぴやかす危機にたちむかい、ナッツの誘惑や走り回る車の騒音の恐怖(車そのものの恐柿にあらず)に打ち勝って、仲間たちを救うのです。

 ピンときませんか? それなら、このリプレイを読んでください。はっきり言って、自信作です。野うさぎたちがくりひろげる涙と笑いと笑いと笑いと笑いと、それからちょっぴりかっこいいちっちゃなちっちゃな大冒険のはじまりです。

 さて、このうさぎキャンペーンが、どういうきっかけではじまったかと言いますと‥…。

 単なる趣味です(きっぱり)。

 今は『ゲームクエスト』になった『コンプRPG』で連載されていた、ガープスの未訳サプリメントを紹介するコラムで

『紹介するからには遊んでおかねばね、これも仕事だよ、仕事』

を言い訳に、友野以下、グループSNEの動物好き、可愛いもの好きの面々が終結して遊び始めたのでありました(ちなみに、友野は動物好きではなくて、イロモノTRPG好き、です)。

 でも、一度きりで終わらず、(みんなそれぞれ忙しいのに)とうとうキャンペーンになってしまったのには、二つの理由があります。

 なんといっても第一は、このゲームそのものがとんでもなく面白いこと。
 ちまちまして、スカっとしたところが少なそうですか? いえいえ、とんでもありません。

 人間ならあたりまえにできることが、うさぎたちには一工夫も二工夫も必要になります。これがゲーム的にはとっても面白い。いつでも頭をひねってなきゃなりません。そして、つむぎだされる作戦は必然的に大爆笑。だって、人間の家のドアひとつ開けるにも、組体操してうさぎビラミッドを作らなきゃならないんですよ? うさぎピラミッド

 しかも判定に失敗してころころ崩れる! これで笑わないひとって、きっとうさぎ嫌いのひとだけですよね(笑)。

 おまけに、PCたちはただのうさぎじやありません。テレパシーで人間を茫然とさせたり、薬草で鷲を追い払ったり、語りべの演説でねずみの大群を動かしたり、猟犬の鼻先にうさぎ回し蹴りをはなったりと、お茶目ながらも意外とヒロイック! 意外と、丁々発止の戦闘ができたりするんです。

 さらにシナリオは、今までのファンタジーにはなかった、新鮮なスリルと新鮮なほのぼのさにみちあふれています。鳥頭の鳥たちに聞き込みして、ビーバーからもらった川魚を礼儀を失わずに断るにはどうしたらいいか悩んで……。

 そして、もう−つの理由は、プレイヤーのひとり秋田みやびが書いてきたリプレイがとびきり面白かったからです。

 全員一致で考えたのが

『この続きが読みたい! なら、なんとか時間をひねりだして続きをプレイするしかない! あっちやこっちの編集者さん、ごめんなさい!』

というわけなのです。

 彼女は、グループSNEで、これまで経理や事務を担当する他に、あれこれのセッションでプレイヤーをつとめてきてくれてたのですが……キャラシートの片隅のメモにかいまみえたギャグセンスのひらめき

『ためしに、これ、リプレイにしてみないかね?』

とセッションのようすを録音したテープを渡してみたら……こんなに面白いリプレイを書いてきてくれるなんて、嬉しい驚きでありました。

 これほどまで面白いんだから、身内だけにとどめておくのはもったいないぞ。ちょうど、ホームページをたちあげたんだ、どんどんみんなに読んでもらっちゃえ!

 さあ、読んでください。絶対楽しいひととき保証します

 ぼくたちは、なんとかこの『バニーズ&バロウズ』を日本語にして紹介できないかなと考えています。もしも、このリプレイを気に入ってくださったなら(面白くないはずはないと確惜してるので、この『もしも』ってのは単なる修辞にすぎませんが)、是非とも応援してやってください。みなさんともに、うさぎになってぴょんぴょん跳ねるその日のために、まずはこのリプレイをどうぞ。

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