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TOP > ユーザーコンテンツ > ＴＲＰＧリプレイ > ソード・ワールド2.0『マージナル・ライダー』外伝　第三話「冒険者、ときどき賭博師（ギャンブラー）！」 ←第三話_5 -目次- 第三話_7→ ６．気分はピクニック！？ ＧＭ： さて、今夜は遅いし、出発は翌朝ですね。 買い物とか、準備は整ってますか？ 一同： 「はーい」 ＧＭ： まずはデュボールから、街道を約一日かけて西のはずれの『トーン村』へと向かいます。 ここはもう『ティラの樹海』のほとり、目的地までは半日程度でしょう。 ドレム： では着いた頃には夕暮れか。ここで一泊していくかの？ ＧＭ： まあその方が安全でしょうね。森の外れには狩人達の野営地もあるでしょうが……。 セレス： まあ、急ぐ訳でもなし。ここで泊って行きましょうよ。 メル： そうですねー。 ラファル： 村の人たちは魔物について何か知らないかな？ ＧＭ： もちろん狩人なんかも居ますが、彼らも危険な魔物には近寄りませんからね。あまり詳しい情報は得られません。 「最近は魔物のせいか、森の動物が騒がしい」　くらいでしょうか？ 夜に遠吠えが聞こえたりとか……（恐ろしげな雰囲気を演出してみる）。 メル： わぁ、動物の鳴き声だ♪ セレス： 熊さんはいるかなー？ ラファル： お馬さんもいるといいな！ ＧＭ： ……え、そういう反応なんですか？（笑） ドレム： 能天気な奴らじゃからのう（笑） ＧＭ： では翌朝。 皆さんはカレンさんに手渡された地図をもとに、いよいよ樹海の中へと足を踏み入れます。話に聞いていた通り、採集場所へと続く道はすぐに発見できますよ。いわゆる獣道を少々手入れした程度の道が、森の奥へと続いています。 メル： わーい、森だー☆ 「可愛い森の動物さんはいるかな〜？」なんてグーちゃんに言いながら、きょろきょろ道草しながら歩いています。 ドレム： これこれ。勝手にふらふらしていると迷子になるぞ。 ＧＭ： そうですね、では皆さんがちゃんと正確に地図の通りに進めたかを決めましょう。 全員［スカウトorレンジャー技能＋知力ボーナス］で判定してください。 目標値は10です。 セレス： （コロコロ）わー、ピンゾロ。…………。きっとこっちよ！ ラファル： ちょっと、セレスさーん！　そっちじゃないよ！！（笑）　――俺は　11　なので、なんとか正しい道がわかった。慌てて皆を誘導します。 ＧＭ： うん、じゃあひとまずは問題無く進めた。 ではさらに、道中何が起こったかをダイスで決めて頂きましょう。深い森の中ですからね、それなりに色々な遭遇表を用意してありますよ？ 代表者一人、２ｄ振ってみてください。 ラファル： よし、まかせろ！　（コロコロ）　……　『４』　っ！ ＧＭ： ほー、　『４』　ですか（ニヤリ）。　 メル： あらら……　嫌な予感。 ＧＭ： いえいえ、そんな事はないですよ？　今日はとても天気が良い。ぽかぽかと暖かい陽気の中、皆さんはのんびりと森を歩いていきます。気持ちがいいですねー！　鼻歌なんか口ずさんじゃいます。「ある〜日〜♪」 メル： 「森の中〜♪」 ラファル： 「熊さんに〜♪」　……ってま・さ・か！？ ＧＭ： 「出会った〜♪」――はい、森の脇道から大きな熊さんがのっそりと現れましたよ。 一同： ぎゃーー！！ ＧＭ： 熊さんはどうやらご機嫌斜めなようですねぇ（ニヤニヤ）。問答無用で襲い掛かってきます！ ラファル： そんな馬鹿なー！！ * * * * * 思わぬ遭遇により、森の中での戦闘になりました。 ライダー技能を持つラファルが魔物知識判定に成功、 熊は６レベルの魔物【グリズリー】であると判明します。 先制値は14、 唯一スカウト技能を持つセレスが、かろうじて同値で先制を取る事に成功します。 * * * * * 　　 セレス： じゃあ、驚いて出会い頭に発砲しちゃう―― ――あらビックリ、自動成功（６ゾロ）。 ＧＭ： ……え、いきなり！？ ドレム： おお！　さすがじゃな！ * * * * * 実は今回この戦闘が発生する確率は低めに設定してあった為、 ＧＭはそれなりの強敵を用意したつもりでした。 実際、現在のラファル達にとってグリズリーの命中値や回避値はやや高め。 その素早い身のこなしと強力な攻撃力によって、 なかなかの苦戦を強いられる予定だったのですが…… * * * * * 　　 セレス： あらら、そしてまたも６ゾロでクリティカル〜♪ ダメージは24点ね♪ ＧＭ： な、なんですと！？ セレス： そして《両手利き》だからもう一発ね☆ （コロコロ）……あら、またクリティカル…… （コロコロ）うん、もいっちょ24点！　えへへ、熊さんごめんねー。 ラファル： マタギや！　マタギがおるでー！！ 一同： （爆笑） ＧＭ／グリズリー： 「こ……こんな猟師、見たことないクマーー！！！」 * * * * * えー、ＧＭ予想外の展開。セレス脅威のクリティカル連発によって、 開始早々にしてグリズリーのHPは、なんと残り１点です。 ああ、せっかく用意した強敵イベントを引いてくれたのに……（涙）。 そして、敵が弱ったと見るや強気になるのがこの男です。 * * * * * 　　 ラファル： 「ぱ〜ぱら〜♪　ぱら〜ぱぱ〜♪（暴れん坊な将軍様のテーマ）」 ドレム： おお、やる気満々じゃな（笑）。 ラファル： はーっはっはっは！　とどめは美味しく頂きまする！ ……って、あら？　回避された？ ＧＭ／グリズリー： 「なんだか、お前にだけはやられたくないクマ！！」 一同： （爆笑） * * * * * 瀕死のグリズリーですが、 続く騎獣ストラーダ、ドレムの攻撃とメルの射撃も華麗に回避。 せめて一矢報いるべく、ラファルに反撃を試みます。 ２回攻撃の両方がヒットすれば、 相手に【ベアハッグ】（※拘束＋毎ターン高ダメージ）をかけられるのですが……。 * * * * * 　　 ラファル： なめるな肉食獣！　出目で５なら回避だぜ！（コロコロ）……ふっ、余裕。 「ほーらほら、捕まえてごらんなさーい♪」 ＧＭ／グリズリー： 「うむむ、もう一発クマ！」 ラファル： だから余裕だと何度言わせれば……って、ここでまさかのピンゾロー！！ ＧＭ： 経験点50点に、ダメージもビシッと15点プレゼントですよ（笑）。 ラファル： 痛たたー！！　……メル〜！（涙） メル： （苦笑しつつ）はいはい。【アース・ヒール】で回復ですよー。 ドレム： ……お主、お約束すぎるのう。 多少は粘ったグリズリーでしたが、もはや反撃もここまで。 最後は結局、ラファルの攻撃（何故か止めは派手にクリティカル）の前に あっけなく沈んだのでした。トホホ。 ←第三話_5 -目次- 第三話_7→