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TOP > ユーザーコンテンツ > ＴＲＰＧリプレイ > ソード・ワールド2.0『マージナル・ライダー』外伝　第四話「迫り来る盗賊団（バンディッツ）！」 ←はじめに＆キャラクター紹介 -目次- 第四話_2→ １．馬繋がりのソウルシスター ＧＭ：　 それでは『マージナル・ライダー』外伝を始めます。よろしくお願いします。 一同：　 よろしくお願いしまーす。 ＧＭ：　 まずは皆さんの状況から説明します。時期といたしましては、ラファルたちが「竜の歌事件」を解決してから、数日後から十数日後です。 ラファル：　 今のところ、急ぎの仕事はない、ということ？ ＧＭ：　 ここにいる皆さんは、依頼を待ちながら思い思いに雑談をしている、という感じですね。 ラファル：　 了解。じゃあオレは、馬小屋でストラーダの耳かきをしている。もちろん、膝枕でね！ ＧＭ：　 ……馬の体重って500kgぐらいあるんじゃないですか？ ラファル：　 むしろ望むところだね。それこそが幸せの重さ、幸せの温かさだよ。膝はじっとりしてるけどな！ ＧＭ：　 ……とりあえず馬小屋から出て頂けませんか？　みんなで雑談とか……して下さいよ…… ラファル：　 では一通りお掃除を終えて、爽やかに店の中に入るとするか。ちなみにストラーダの唾やら汗やらでねっとりしてるＺＥ！ ルシアス：　 そんな馬フェチのことなど無視して、ちびちびと酒を舐める。 ラファル：　 冷たい態度なんかものともせず、ルシアスさんと雑談するよ。 けど……メルが死んで、魔法で蘇生してもらったこととか、秘密にしといた方がいいかな？ ＧＭ：　 そうですね。ルシアスはライフォスの神官ですし。 　ご存知の通り、始祖神ライフォスは調和と平和を望み、その信者も調和を求めます。ただし“穢れ”に対しては厳しい態度を示し、人族の蘇生に関しても、これを認めません。 ラファル：　 だったら、詳しい経緯は伏せておくか。 ちょっと色々とあって、お金が欲しいんです。もし良ければ、ルシアスさんの仕事を手伝わせて下さい。 ルシアス：　 ――と言われても、自分も目下、依頼を探しているところなんだがな。 ＧＭ：　 アーピーはどうしてます？ アーピー：　 オレサマはカウンターの奥でウイスキーならぬ麦茶を飲んでいるぜ。クールなオレサマだが、実は下戸なのだ（笑） アラン：　 ＧＭ、リチャードさんは今、どうしてる？ ＧＭ：　 リチャードは今はここにいませんね。趣味の裏闘技場で小銭稼ぎでもしているんじゃないでしょうか。 アラン：　 （やや悲痛な表情で）……相棒の僕を置いて？ ＧＭ：　 あなたが自称相棒だっただけ、とかなんじゃないですか。 アラン：　 ヒ、ヒドイッ！（泣）　では、アーピーさんと同じ席で一緒に麦茶でも飲んでおきます。彼とは何度かパーティを組んだことのある知り合いなのです。 ＧＭ：　 あなたたちがそんなことをして過ごしていると、一人の少女が、〈雷神の吐息亭〉の入口をくぐって来ました。その少女とは、ラファルの知った顔――デイジーです（『マージナル・ライダー』第１巻の第１話をご参照下さい）。 ラファル：　 なに、デイジー？　シュナイダーの主人、だよな……ということはつまり、ストラーダの婿の飼い主、すなわちオレの魂の兄妹（ソウルシスター）！　一体どうしたんだ、と声をかけます。 ＧＭ／デイジー：　 「あらラファル。アナタがいてくれて良かったわ。ちょっと頼みたいことがあって来たの」 ラファル：　 何だい？ ＧＭ／デイジー：　 「アナタ、水場（『マージナル・ライダー』第１巻p.26をご参照下さい）のことは覚えていますわよね？」 ラファル：　 もちろん覚えてるけど？ ＧＭ／デイジー：　 「最近、あのあたりで、不審な人影を見かけるんですの」 ルシアス：　 （至極真面目な顔で）全裸の男、とかか？ ＧＭ／デイジー：　 「ち、違います！　もっと別の意味で不審なんですの。どの部族の人たちも知らない顔で、しかも目撃証言を聞いて回っても、その人相が一致しませんの。その上、目撃するのはほとんどの場合、夜中だけ」 ラファル：　 複数いる、ということか。夜中だけ、っていうのがいっそう怪しいな。 ＧＭ／デイジー：　 「ええ。それで、族長たちの共同会合でも、冒険者に調査を依頼した方が良いのではないか、という結論が出たんですの。馬泥棒の一件もありますし。そしてアタシが、依頼のためにここにこうして遣わされて来たんです」 ルシアス：　 ……さて、どうすべきかな。 ＧＭ：　 今のところ実害はありませんが、部族の人々は不安を感じているようです。 ラファル：　 オレの生まれ育った場所だからな。おかしなヤツがうろうろしてる、なんてのは放ってはおけないな。 ＧＭ／デイジー：　 「さすがラファル。アナタなら、そう言ってくれると思ってましたわ」 　そしてデイジーの口から、依頼の具体的な内容が語られます。 　水場周辺の調査と、不審者の正体を暴くことが当面の依頼です。もしもその不審者が部族に危害を加えるような連中だった場合は、これを排除してほしい、とデイジーは言いました。 　調査の達成に対して一人2,000ガメル、排除に成功すればさらに2,000ガメルをそれぞれに支払う用意があるようです。 ルシアス： ／ コーネリアス、この頼み、冒険者として請け負っていいか？ ＧＭ／コーネリアス： 「結構よ。正式な依頼として認可してあげるわ」 アーピー＆アラン： …………（麦茶をすすりながら、話に関わる機をうかがっている） ←はじめに＆キャラクター紹介 -目次- 第四話_2→