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『三遊亭楽天のTRPG落語』&『優しい死神の席』トークショー&サイン会 レポート



記事執筆:シイタケ 

 2023年4月1日にグランドオープンした、「ボードゲーム&RPGカフェ/スペース アルケリンガ」は、過去にもお知らせをしている通り、グループSNE/Cosaicのアンテナショップです。
 ボードゲームはもちろん、TRPGをゆったり遊べるカフェスペースと、物販スペースを併設したお店となっています。
 それだけだと、「他のカフェスペースやショップと変わらないよね」というお声が聞こえそうですが、もちろんそこは折込済み! アンテナショップだからできる、製作者の話を聞けたり、製作者とTRPGを一緒に楽しめたり、といった催し物も開催しております。

 店舗トークショーの初回として5月3日に開催されたのが、表題のイベント。
『三遊亭楽天のTRPG落語』著者である三遊亭楽天さん、『優しい死神の席』デザイナーのグループSNE所属 鯖井凌の両氏を招き、グループSNE代表 安田均が司会を行うというトークショー。「落語家×マダミス作家×ゲーム評論家」という組み合わせから、はたしてどんなお話が聞けるのかしら? ドキドキワクワクしちゃいますね。


2作品並べてみました。どんな話が出るか興味津々。

 本題に入る前、まずは「アルケリンガ」を簡単に紹介します。梅田・大阪駅から歩いて5分程度。「梅田の地下ダンジョン」を歩くと迷子になりやすいので、一旦地上に出てからお店に行くのがおススメ。頭上を走る新御堂筋が見えたら目と鼻の先。ファミリーマート横にある看板が目印!


オトナな雰囲気の店内写真。カフェというより、バースペースっぽい!

 築年数が古めのビルなので、入り口はちょっと薄暗い感じがするのですが、エレベーターで6階にあがると雰囲気が一変。第一声に「やーん、オシャレ」って思うのは間違いなし。今回はイベントということで、入り口に手書き看板も用意されています。テンション、あがるあがる。


扇子と骨、落語と死神モチーフの手書き看板。店舗スタッフさん手書きの力作です。

 受付を終えたお客様は開演時間まで自席でソフトドリンクを飲んだり、店舗内を巡回したり、思い思いの時間を時間を過ごされていました。トークショーはプレイスペースで行いますが、扉が2つありますね。コレはなんだろう……、奥の扉からそっと開けてみます。


壁に作品を並べている場所、実は隠し戸風の扉なのです!

 一つは通称「TRPG部屋」。現在は主に、TRPGセッションイベントで使用しています。セッションでマストのダイス、ホワイトボードや筆記用具はもちろん、SNE作品のルールブックやサプリメントの書籍を2冊ずつ完備。荷物になりがちなものがすべて貸出品となっているので、GMさんも最低限の荷物で来店可能!


ドアを閉めると、そこは秘密のスペース。ルールブックや備品類も完備!

 ここは、イベント時以外は通常料金で利用可能。TRPGはもちろん、マーダーミステリーを持ち込んで遊ぶことも可能です。周りに配慮が必要なゲームも、ドア付きの部屋なら気兼ねなく遊べるのが非常に嬉しいポイント。お店のWEBページ、またはTwitterのDMで事前予約しておくのがオススメです。


ドリンクを飲みながら、いつもと違う雰囲気でゲームを楽しもう!

 もう一つはマーダーミステリースペース「フーダニット」のお部屋。こちらは完全事前予約制のマーダーミステリー専門店。GMがついて、グループSNE/cosaic作品を中心にマーダーミステリーが楽しめます。お店の内装は来てからのお楽しみ! こちらもオトナの雰囲気が満載です。


扉の先には何があるんだろう……。気になる人は、ぜひフーダニットへ!

 さて、そろそろ「お時間〜」となりましたので、皆様に着席いただき、トークショーの開始です。
 最初は三遊亭楽天さんと安田均のトーク。TRPG落語が出来たきっかけや、落語についてのお話を伺いました。安田均が、イベントで初めて「TRPG落語」というフレーズを見た時に、これは見なければと思って急いで会場に行ったら、水野良氏も同じ場所へ急いで向かっていたという話は、その絵が見えて思わずクスリとなりました。


ボードゲームをバックにトークショー開始。これもボドゲカフェならではの雰囲気

 思ったこととしては、「落語家さんの声って聞き惚れる」なぁということ。楽天さんの福々しいおなかから出てくる声は耳に優しく、頭にスッと入ってきます。詳しいことは「GMウォーロックVOL.9にも書いてあります」と冊子の宣伝もさりげなく入れてくれて、流れる話術ってすごいと思いました。
 なお、CD未収録の作品がいくつもあるとのこと。個人的には『初ダンジョン』が特に聞いてみたいです。(『TRPG落語2』が出るなら収録してほしい!)


TRPG落語の誕生から今にいたるまで、落語についての話が弾みます

 次は、鯖井凌のマダミスについてのトーク。二〇代前半の人が落語をモチーフのマダミスを作ってきたって聞いて最初は驚いたのですが、きっかけは米津玄師と聞いてさらにビックリ。そこから落語につながるなんてクリエイターってすごいなぁ、その発想はなかったわ。詳しいイベントレポートは『GMウォーロックVOL.10 』に掲載されるとのこと。こちらもチェックしてみてくださいね。


横向いている写真ですが、堂々としたトークで大物の片鱗を見せつけます(笑)

 そういえば、『優しい死神の席』のパッケージって、他作品に比べて、中央に描かれた落語家さんの顔が妙にリアルだと思っていたのですが、こちらにはモデルがいるとのこと。楽天さんが箱絵を見て「口元がそっくりですね」と言っており、ゲームとリアルの落語が繋がっている瞬間を感じました。
 裏箱には「前座になれるミステリー」と書いているのですが、楽天さん曰く「前座というのは、落語を始めたばかりの人で、プレイヤーであるみなさんとさほど変わらない人ですよ」とのこと。ぜひ、みなさんも、前座になって作品を楽しんでみてください。


たしかに書いてある! 他作品の箱裏とちょっと違う遊び要素がまた洒落ていていいですね

 予定時間を大分オーバーしたトークタイムも宴もたけなわ、終了の時間と相成りました。一旦、〆が入り、ここからはサイン会コーナーへ。私も当日本を購入してサインをいただきました。やっぱサインを目の前で書いてもらえるって嬉しいですね。大事にします!

 14時頃から、ボードゲームスペースご利用のお客様も来店されて、お店は満員一歩手前。嬉しい悲鳴をあげながら、お客様の対応をさせていただきました。お客様が嬉しそうにゲームを遊んでくれるのを見るのは、制作側にとっての励みになります。
 アンテナショップということで、グループSNE/Cosaicの作品のほぼすべての作品が試遊できます。もちろん、それ以外の作品もたくさん置いていますので、ぜひ色々遊んでみてください。


アルケリンガでは相席OK。この日もお一人で来店された方が一緒に遊んでいました。

 また、どのゲームで遊んだらいいかわからないというお客様は、人数や好みのゲームをヒアリングして、店舗スタッフがオススメの作品をお選びいたします。これからも試遊可能なゲームは順次追加予定。こんなゲームありますか、と店舗スタッフにリクエストを出していただければ、今後の試遊ラインナップに加わるかも!


新旧の名作がズラリ並んだ試遊棚、これからもどんどん増えてきますよ!

 さて、イベントを無事終えた3人は、カウンターで一休み。アルケリンガでは、「カフェ利用1時間コース」があり、カウンターでアルコールを含めたドリンク類を飲むこともできるのです。ちょっとした待ち合わせや、購入したゲームのルールや書籍を読んだり、おしゃべりをしたり、使い方は様々です。
 今回は、打ち上げを兼ねて乾杯! トークショー後もお話が弾み続け、ついついお酒が進んでいるようです。満面の笑顔を浮かべたスリーショットをいただきました。


ソフトドリンクはもちろん、アルコール類も充実。話題は尽きず、お酒も進みます。

 この2日後の5月5日には、TGFF前日祭として、TGFF代表の北沢慶を迎えて、トークショー&ゲームプレイ会を実施しました。こちらも多くの方にお越しいただき、大変楽しい一時を過ごされたとのこと。今後もアルケリンガでは、皆様に喜んでいただけるようなイベントを企画中です。
 より愛されるアンテナショップになれるよう、精進してまいりますのでよろしくお願い申し上げます。


ボードゲーム&RPGカフェ/スペース アルケリンガ
住所    :〒530-0027 大阪市北区堂山町17-8 北シャトービル6階
      (1階/ファミリーマート横のエレベータをご使用ください)
交通    :各線梅田駅、JR大阪駅から徒歩約10分
営業    :平日14時〜23時、土日祝13時〜23時
定休日   :月曜日
公式HP   :https://alcheringa.cosaic.co.jp/
公式Twitter:@alcheringa2022