☆ 「ゲームマーケット2011春」に行ってきました |
2000年に第一回が開催されて以来、着々と地歩を固め、いまや非電源系ゲームの即売会として日本最大級に成長した「ゲームマーケット」。
すでにご存じの方が多いと思いますが、簡単に内容をご紹介しておくと、本イベントでは即売会や体験会だけでなく、フリープレイやレアゲームのオークションなどさまざまな催し物が用意されています。
ゲームマーケット2011春の出展ブース数は140、来場者数はおよそ3000名。「国内最大級」の謳い文句は決しては誇張ではありません。
同人ゲームだけでなく、企業ブースも充実しており、国内外の新作ゲームや創作ゲーム、中古ゲームがずらりと並んでいます。
ゲームを体験してから購入するもよし、購入したゲームをその場で遊ぶもよし。また、成人向けのゲームは販売されていないので、お子さま連れでも安心して参加できます。
まさにゲーム好きには至れり尽くせりのイベントなのです。
グループSNEでも第二回にボス安田均が会場に顔を出し、また2010年にはメンバーの一人、秋口ぎぐるが個人で出展するなど、深い関わりをもってきました。
そして、このたび『マーメイドレイン』のリメイク版がZ-MAN gamesからワールドワイドに発売されるのを記念して、はじめて公式ブースを出展することとなりました。
開催日は2011年6月12日(日)、場所は浅草、東京都立産業貿易センター台東館。規模の拡大に伴い、2008年より4階5階を借り切っての開催です。
グループSNEのブースは4階の大型ブース。
『マーメイドレイン』のデザイナーでありグループSNEのボス安田均、『キャット&チョコレート』で2010年ボードゲーム大賞を受賞した秋口ぎぐる(川上亮)、そして『エンドブレイカー! SCG BUILD&BREAK(以下『EB! SCG』)』拡張版のレクチャーのためにデザイナーの河端ジュン一が(なんと自腹で)参加いたしました。
不肖、わたくし笠井もサポート役として同行ましたので、当日の熱気をお伝えしたいと思います。
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☆ いざ出陣&『マーメイドレイン』体験卓 |
前日に浅草入りしていた我々(安田、秋口、笠井)はホテルで朝食を済ませ、いざ出陣です。
浅草寺を抜けると、すぐそこが台東館です。
えーっと、向かって左側が台東館です。お上りさんなもので、思わず「東京スカイツリー」をメインに撮ってしまいました。
会場には、神戸から夜行バスでやってきた河端ジュン一が先に着いており、さっそく設営に入ります。
秋口ぎぐる(川上亮)デザインの『キャット&チョコレート(以下『C&C』)』は、2011年6月11日に第二版がアークライトから発売される運びとなり、ゲームマーケットではRole&Roll Stationのブースでの取り扱いとなります。『サンダーストーン』の拡張版、出たばかりの『精霊獣の怒り』も同様です。
したがって、SNEブースのメインは売ることより、むしろ海外版『マーメイドレイン』や『EB! SCG』拡張セットを体験していただくこと。
『マーメイドレイン』海外版は、発売元のZ-MAN gamesにお願いして、出来たてほやほやを中国の工場から直送していただき、この日、世界初のお目見えとなったのです(2011/06/13現在、本国アメリカでもまだ、近日発売となっています)。
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世界で最初に『マーメイドレイン』海外版を遊ぶ
ボス&プレイヤーさんたち |
本格ボードゲームなのに1ゲーム45分という手軽さ。
なので、この日はボスと交替で6回か7回、体験卓を立てたと思います(うちの1回はデザイナーの刈谷圭司さん自ら応援に駆けつけてくれました)。
遊んでくださった方には「これ、楽しいですね−!」ととても好評でした。
ボスもわたしも「たくさんの人に遊んでもらえて良かった良かった」と満足だったのですが、後でちょびっと反省。
せっかく商品を持っていっていたのだから、「世界初!」とか「ここでしか買えない!」とか「ゲームマーケット特別価格(4000円)!」とか、もっと事前に派手にアピールしてもよかったのかしらん?
でも、ま、お祭りですもん、楽しんだもの勝ちですよね。
あ、この『マーメイドレイン』海外版は現在、ゲームストア・バネストで購入可能です。また、Role&Rollステーションでも取り扱いがあるかもしれませんので、チェックしてみてくださいね。
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☆ 『EB! SCG』体験卓 |
もう一つのSNEブースの目玉『EB! SCG』拡張版の体験卓です。
奇しくも隣接していた発売元ブロッコリーさんのブースでは、基本セットの体験会と販売が行われており、SNEブースでは拡張版のレクチャーを行いました。
レクチャー担当のデザイナー河端ジュン一は、開場直後「今日はこれ(『EB! SCG』)だけをやりにきました!」と参加者に言っていただき、一気にテンションアップ↑。
しかも、基本セット、拡張セット、どちらの体験卓も開場から閉場まで希望者が引きも切らず。ブロッコリーさんのもってこられた基本セットも完売。
良かったなあ、夜行バス往復の強行軍やけど、来た甲斐あったなあ、と思わず「星飛雄馬のねえちゃん」気分で体験卓を見守ったのでした。
話題の拡張セット『EB! SCG BUILD&BREAK アマツカグラ』は8月26日発売予定(公式サイトはこちら)。
カード内容はほぼ固まりつつあり、あっと驚くダイナミックな要素も新たに追加されます。JGCで先行発売できたら最高ですね。それを目指して頑張りますので、続報をお楽しみにお待ちください。
また、「エンドブレイカー!TRPG」についても、6月30日に『エンドブレイカー!TRPGリプレイ 3 悠久の王都、福音を運ぶ者たち』、7月30日には『エンドブレイカー! パワーアップブック 霊峰天舞アマツカグラ』(ともに新紀元社)が刊行されます。
SCG と合わせて、こちらも注目、よろしくお願いいたします。
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☆ 会場点描 |
簡単ですが、会場の様子をお知らせしましょう。
まずはRole&Roll station。
文字通り黒山の人だかりで、ブースの写真が撮れませんでした。
しかし、体験卓ではSNEが翻訳を担当したサンダーストーン拡張セット1『精霊獣の怒り』(完全日本語版/アークライト)の卓も立っていましたよ。
買ったゲームをその場で遊べるフリープレイスペース(写真左)、いまでは手に入りにくいレア・ボードゲームのオークション(写真右)も大人気でした。
我々SNEは4階の大型ブース(企業ブースがメイン)に出展していましたが、5階では中型・小型ブースがずらりと並んでいます。どちらも人、人、人の山。
奥のほうには、子どもゲームコーナーや伝統ゲーム(コントラクトブリッジ)のコーナーも設けられています。
4階で入場料800円を支払えば、パンフレットがもらえます。このパンフレットが入場証になっており、4階5階の行き来は自由です。
いろんなゲームが遊べて、いろんなデザイナーさんと直接言葉を交わせて、最新ゲームを特別価格で購入できて、オークションにも参加できる――ゲーム好きには最高の休日の過ごし方ではないでしょうか。
それと同時に、こういう場に身を置いていると、猛烈にゲームを作りたくなる――創作意欲さえ刺激される、とてもエキサイティングなイベントでもあります。
秋(11月)の開催が決定しているようですので、ぜひ一度足をお運びください。
ゲームマーケット公式サイトはこちら
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☆ 『キャット&チョコレート』(『C&C』) |
さて、日本ボードゲーム大賞2010を受賞した『C&C』ですが。
6月12日午後2時、我々が昼食に出ていたそのあいだに、ニャンと「授賞式」が取り行われており、大賞をいただいた我らが秋口ぎぐる(川上亮)が表彰されていたのでした。
うわぁ、ぜんぜん知らんかった……ごめんなさい、そんなわけで肝心の写真がありません。
代わりに、と言ってはなんですが、親しい業界の方々から秋口ぎぐるがいただいた受賞記念ケーキです♪
すごいですね、いまは、こんなケーキを作っていただけるんですね。
ちなみに、秋口ぎぐるは「後でみんなで食べましょう」と言っていたくせに、結局一人でたいらげていました(……ぎぐるの嘘つき……)。
この名作コミュニケーションゲームを買い逃したという方に朗報です。
前述のとおり、2011年6月11日にアークライトから第二版が発売されていますので、この機会にぜひお買い求めくださいね(アークライト ボードゲーム通販)。
さらに、時刻はさかのぼってゲームマーケット開場直前、秋口ぎぐるがなにやらちょっと洒落た外国人と連れだってブースにもどってきました。
この方こそ、『C&C』の海外版を製作しているMoonster Gamesの社長です。『C&C』はこの秋、装いも新たに『Texas Zombies』としてフランス語版、英語版、ドイツ語版、及び日本語版が発売予定となっています。
なぜにテキサスでゾンビ? という突っこみはもう言い飽きもし、聞き飽きもしたのでここではさておき。
Moonster Games社長「新しいアートワークをもってきた。どうだ、見たいか?」
安田ボス・ぎぐる「いえす、うぃ・どぅ!」
というわけで、Moonster Games社長がおもむろにバッグから取りだしたのはMacBook Air!
みんなが「ほー!」「へー!」とアートワークに感嘆の声を上げるその横で、わたくし笠井は「MacBook Air」に目が釘付け。
やっぱ、デキる男は持ちもんからして違うわぁ、とMoonster Games社長に一目惚れしたのでした。
いや、ほんま、しびれますね、MacBook Air (←感動するのはそこか?)
神戸に活動の拠点を置くグループSNEのメンバーにとって、このように東京のイベントに参加して、編集さんや他のデザイナーさん、参加者の方々など、ふだん顔を合わすことのすくない人々と直接お話できることに、大きな意味があります。
それにインターネットの世界だけではわからないナマの熱気を肌で感じるのも、とても大切だと改めて実感しています。
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☆ 余談――浅草を食べる人々―― |
今回はじめて知ったのですが、浅草って「焼き肉」天国だったのですね。
前日入りしたボス&ぎぐる&編集さん1名&わたくしで行ってまいりました、浅草グルメツアー。
人の食べてる写真なんか、そりゃ見てもつまらないと思いますが、せっかく撮ってきたので、4枚だけ紹介させてくださいね。
「上ロース」を前にご機嫌のボスです。
たらふく肉を食した後はもちろんティータイム。
スカイツリーパフェ、完食です。
この写真を見た河端ジュン一から
「ボスの暴飲暴食を止めるのが笠井さんの仕事なんですよ、わかってます?
なに一緒に楽しんでるんですか」
と叱られましたが、いやー、美味しかったなあ。
ゲームマーケット当日の昼食、本格カレーです。
関西在住の我々にとって、浅草のゲームマーケットは仕事であると同時に、旅でもあります。
会場での興奮はもちろんのこと、食事、参加者とのおしゃべり、すべてを心ゆくまで堪能してきました。
秋の出展は検討中ですが、できることなら何度でも参加したい、そんな「楽しさ」をいっぱい胸に詰めこんで帰って参りました。
グループSNEのブースに遊びにきてくださった方々、お声をかけてくださった方々、本当にありがとうございました。
次の機会にも、ぜひまた一緒に遊びましょう。
その日を楽しみにしております。 |