■会場 |
会場は、もはやお馴染みとなりつつある「東京都立産業貿易センター台東館」。浅草です。
近くの「花やしき通り」などは平成のこの世でも風情と言いますか情緒と言いますか、下町のナイスな雰囲気を色濃く残していて一見の価値あり。関西から足を延ばしたお客さまは、イベントついでに観光旅行を楽しむのもよいでしょう。
ちなみに宿泊するホテルによっては、噂の東京スカイツリーも一望できます。
いやー、これはなかなか。遠近感おかしくなるレベルで、でかい。
日常の不浄を心から洗い流し、いざ本番へと気持ちを引き締めます。
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■グループSNEブース |
●『テキサス・ゾンビーズ』
さて、SNEは前回までのゲームマーケットで目玉となる作品をいくつも展開してきました。もちろん今回も、色々と用意してきていますよ!
中でも、最大の注目作は、やはりこれでしょうか。
この日、本邦初販売となった、その名も――『テキサス・ゾンビーズ』!
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- プレイ可能人数:3〜6人
- 対象年齢:14歳以上
- プレイ時間:約15分
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『テキサス・ゾンビーズ』は、解説しますと、2010年日本ボードゲーム大賞を受賞したカードゲーム『キャット&チョコレート』(秋口ぎぐるが本名の川上亮名義で制作)――のなんと海外版――のなんとなんと日本語版なのです!(どどーん)
まあ、つまりは逆輸入しちゃったわけです。
最初の「猫チョコ」から変わっているのは主に世界観です(ルールは、ほぼ同じ)。
「猫チョコ」だと「お化け屋敷から脱出するぞ!」だったのが「テキゾン」では「テキサスでゾンビから逃げるぞ!」になっています。しかも面白いのが製造してもらったのは、(アメリカではなく)フランスのゲーム会社・Moonster games社だということ。
日本語版のほか英語版、フランス語版、ドイツ語版も出ていることから考えても、テキサスと言えばゾンビというのは世界共通のイメージなんでしょうね、きっと……。
ちなみに当日、ブースの販売スペースでは、我が社内一「テキサス感」のあると定評あるメンバー、ベーテ・有理・黒崎が門番……じゃなかった店番をしてくれていました。
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おかげもあってか、かなりの数をお買い求めいただきました。
ありがとうございました。まだまだ注文は可能ですので、お求めの方はネットサイトや各販売店さまなどをご覧くださいませ!
このゲームは、内容を知らない方にもルール説明を1分ほどで済ませられるので、お子さんや普段ゲームをやらないご友人とでもすぐに遊べて、オススメです。
●『マーメイドレイン(英語版)』
軽いゲームをやったあとは少し歯ごたえのあるゲームも遊びたい?
そんな方のために「猫チョコ」の横で販売していたのが、『マーメイドレイン(英語版)』です。
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- プレイ可能人数:3〜6人
- 対象年齢:10歳以上
- プレイ時間:約60分
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ゲームデザインは社長・安田と、社友・刈谷氏が担当。
英語版はアメリカのZ-MAN games社が製作してくださいました。海を渡るにあたりルールの微調整も行われ、より遊びやすくなりましたし、コンポーネントもサイズアップして扱いやすくなったので既に日本版をお持ちの方もぜひお買い求めくださいませ(※英語版ですが、日本語ルールをお付けしています)。これも去年の海外ボードゲームベスト100の1つに選ばれたんですよ。
●他にも例の…… |
ゲームマーケット大阪でやってみると思いのほか好評すぎて一同驚いた、中古ゲーム販売(300円〜)も行いました。今回も30個ほどの作品が日本語訳のあるなしに関わらず、あっという間に売りきれました!
おもしろかったのは、昔の超有名RPG『ルーンクエスト』の初期シナリオ「アップルレーン」初版が3000円という値にもかかわらず、マニアは注目。あっ、あれは朱鷺田さん、こちらは市川丈夫さん! 皆さん、熱心に見守っておられました(笑)。 |
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●体験卓
実際にゲームを遊んでいただける体験卓では、『テキサス・ゾンビーズ』はもちろんのこと、秋口が映画製作をテーマにした新作『フィルム・フィクサー』を、安田が推理要素を主軸に据えた新作『おしゃれなダイイングメッセージ』をレクチャーするなど、ほぼ休みなく卓が埋まる状態が続いていました。
とくに『おしゃれなダイイングメッセージ』はシンプルながら7×7のビンゴ用紙を使った奇抜さを兼ね備えたゲームで、「推理する面白さ」「推理されないよう誤魔化す面白さ」に、プレイヤーさんは一喜一憂して楽しんでいただけたようです。 |
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おしゃれなダイイングメッセージ |
テキサス・ゾンビーズ |
■その他、SNEが関わっている作品たち |
●富士見書房さまブース
続いてはSNE噂の新作、「競り」型デック構築カードゲーム『シルク・ドゥ・モンスター』!
この作品をPRするためだけに富士見書房さまがやってきてくださいました。
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内容は、もうほぼ完成版です。カードイラストも全部埋まりました。
もちろん体験卓も用意されており、イベント開始から終了まで休みなくレクチャーが行われていました。
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見てください、編集・稲垣さんのこの気合の入りよう。
金箔? ラメ? 稲垣さんは大阪に引き続きピエロのコスプレで登場してくださり、熱き編集魂でもって本気のアピールをしてくださいました。本当にありがとうございます!
体験会で遊んでいただいたお客様には全員、アンケートをお願いしたのですが、その結果「おもしろい」に〇をつけてくださったお客さんが多く(というかほぼ全員で)、制作を担当した安田、秋口と私は「よかった、よかった」と喜んでいました。
発売は7月予定ですので、もうちょっとの間だけお待ちくださいませ!
『ボードゲームナビ』(新紀元社)では、藤澤さなえのロング・リプレイ・バージョンが登場しますよ!
●R&Rステーションさまブース
R&Rステーションさまのブースには、安田・柘植が翻訳を務める『サンダーストーン拡張セット3 竜の尖塔』や、『サンダーストーン完全ガイドブック2』、『ボードゲーム・ストリート2012』が並びました。
特に『ボードゲーム・ストリート2012』は、当日が初お披露目の先行販売!
この日に本を発売するために、安田は怒濤のように膨大な数のゲームを遊び尽くしました。多くの傑作・珍作が網羅されており、そんじょそこらの「紹介本」を超えたアナログゲーマー必読の本となっておりますので、ぜひぜひチェックを!(同人ゲームやiOSアプリについても触れてます)
ちなみに以下は体験卓の様子。さっそく「竜の尖塔」を遊んでらっしゃるお客さんの姿も。 |
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サンダーストーンと言えば、海外では新ステージと言われる「ADVANCE」も発売され、より盛り上がりを見せています。これからが楽しみなデック構築型カードゲームのひとつです。
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■その他のブース |
もちろんメインの同人ゲームブースも、いつにも増して大盛況でした。
作品も、王道のものから異色のテーマを扱ったもの(たとえばサッカーのような)まで豊富で、仕事をほっぽり出して遊びたい欲求にかられました(思いとどまりましたが)。
他にも、いつみてもすべての卓が埋まりっぱなしの「こどもゲームコーナー」、歴史の長い競技ゲーム・コントラクトブリッジを優しく丁寧に教えてくれる「ブリッジ体験教室」なども健在です。
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■さいごに |
はじめにもちょっと触れましたが、ゲームマーケットは回数を重ねるごとに規模を拡大しています。
今回の総来場者数(出展者含む)は、なんと約3700人!
昨年と比べると2割増、一昨年と比べるとなんと7割増の急成長です!
これは単純に、国内におけるボードゲームユーザーの数が増加傾向にあることの表れでしょう。
また、会場にはAEG社やムーンスター社の社長方含め、海外の方も多くいらっしゃいました。安田いわく「日本のゲームは今、世界で注目されつつある」。
私たちグループSNEとしても、これを機会にさらにがんばらねば。
今後も世界へ向けて、数々のゲームを発表していこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!
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