■ライブRPG『パラサイトブラッド』■
<3日(19:00〜23:00)/4日(19:00〜23:00)> |
プレイヤー扮するキャラクターたちは4つの「勢力」に所属する“悪魔憑き”となり、「勢力」内で4人ないし5人のパーティーを組んで、各ブースで様々な事件(ミッション)を解決し「功績ポイント」を集めていきます。
数多の事件をくぐりぬけ、最終的に最も多くの「功績ポイント」を獲得した「勢力」が、最高の栄誉を手にいれた勝利者となります 。
ここで、簡潔に各「勢力」の説明をば。
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・DUST−α/DUST−Β
「Disposure of Unidentified-beings Service Team」(未確認生物処理活動部隊)。正式名称を言おうものなら、絶対に噛むこと請け合い。
国際連合に所属する世界規模の組織なのを良いことに、電柱や車を破壊しまくれる特権を持つ。
αとΒは犬猿の仲。αとΒのトップは、「インテリメガネー!」とか「いじられキャラー!」などお互いに暴言を吐きまくってました。
DUST−αのトップは安道やすみち。
DUST−Βのトップは、3日が葛まき。4日が河端ジュン一。
暴言の内容は3日の様子です。
・セラフィム
“悪魔憑き”の人権を守るために設立された、心優しいボランティア団体セラフィム。
争い事とかそういう野蛮なことはDUSTの担当で、セラフィムは頭で勝負。
だけど資金力が乏しいのが玉に瑕。ボランティアなのでギャラは出ません。
セラフィムのトップは田辺あひる。
争いには参加しないとか言いながら、後の方に結構点数を稼いできたちゃっかり者。
・DNSU
「Diabolos Night Stalkers U」(ディアボロスナイトストーカーズ ツヴァイ)。現在咲坂市界隈で人気があるオンラインゲームの名称。
この勢力に所属しているPCは、本来のルールで言うところのフリーランスです。ゲーム上で、
「実は俺、“悪魔憑き”なんだよねー」「え? マジ? 俺も俺も」
と、カミングアウトした人たちが開いたオフ会。
DNSUのトップは龍口明眞。
ライブRPG中、この勢力は「ニート」と呼ばれていた記憶しかありません。でぃー・えぬ・えす・つーとか誰か使った?
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「ライブRPG中は、ずっと変身しっぱなしだ! 好きなだけ暴れてこい! ただし、本当に暴れちゃ駄目だよ!」
私がDUST−Βのトップを務めた3日――北沢さんの合図と共に、それぞれの「拠点」へと作りたてほやほやのパーティーが分散していきます。
しかし、即席のパーティーとは思えないほどの手際の良さ! スタッフも合わせると100人以上いる会場で、事件を受領するためのスタンプを求めて各「拠点」の前へと、揉めることなく列を作るプレイヤーの皆さん。SNEの先輩方に「ゲーマーはドイツ人並に紳士だよ」と言われましたが、まさに紳士淑女の集まりだと感じました。
ライブRPGと言えど『パラサイトブラッド』なので、もちろん《ヒーロースタンス》や【衝動】だって存在します!
自分の《ヒーロー》を使ったり、[ブラッドリンク]で【衝動】を分け合いながら、パーティーで力を合わせて事件を解決していきます。
解決の方法はもちろんサイコロなので、時にはやっぱり失敗も……。
そんな時に行くのがここ、「樹海」。……富士じゃないよ!
ここでは出される特別なミッションをクリアすると、失敗してしまった事件の再挑戦権と〔魔結晶〕が手に入ります。
特別なミッションは、時に早口言葉だったり、時に三択問題だったりといろいろ。『パラサイトブラッド』の常識からちょっとマイナーな問題まで用意して、樹海の主・北沢慶が挑戦者を待ち構えておりました。
でも、「樹海」から一番良く聞こえてきたのは「あーとだーしじゃーんけーん!」だった気がします。気のせい?
手に入れた〔魔結晶〕は、樹海の隣にある「焼き鳥屋羽鳥 2号店」で店主・河野裕が消耗品である《ヒーロー》チケットや【衝動】チケットと交換してくれます。
一見すると焼き鳥屋羽鳥の店主、しかし裏の顔は『サクラダリセット』の著者・河野裕! ……あれ、こっちが表? 両方とも表?
「功績ポイント」には、そんな河野さんによる『フレーバーテキスト』が書き下ろしてあり、順番通りに集めて読むことが出来ると、実は事件の裏側が見えたりする仕掛けが施されていたりと細かな演出も。
各パーティー、思い思いの戦法で上手に各ブースを利用していて、どこもほとんど人が尽きることはありませんでした。
え? 「勢力」のトップのお仕事?
言われたところにスタンプを押すだけの簡単なお仕事です。――ただし、焦らなければ。
Βの皆さん、スタンプを別のところに押し間違える駄目ボスで本当にすいません……。
それと、見事事件を解決し、貰ってきた「功績ポイント」を預かって計算するのもトップのお仕事です。
最初のうちは笑顔で受け取り、しっかりとした文字で計算用紙に数字を記入していけたのですが、何せ皆さんの攻略ペースが早い……!
行ってらっしゃーい! と見送って、その時もらった「功績ポイント」を計算していたら、「ただいまー! 倒してきたよー!」の繰り返しでした。
しかし、それもそのはず。
少し時間が経過したところで、何回か途中結果がホワイトボードに書き出されます。
最初の途中結果で、DUST−Βが一足早く100ポイント台に乗って大はしゃぎ! そして次の途中結果で、なんとDUST−Βがセラフィムのダブルスコアに! 全パーティーが所持している「功績ポイント」を回収したわけではないので正確な数字ではないのですが、それでもとんでもない数字にチキンハートの私の不安が高まります。ライブRPGの様子をメモしていた紙を見直したら、3つほど『私、計算間違えてないよね…?』と書いてありました。我ながら心臓小さすぎる。
私がすごく自分に自信がなかったのを見て、イベントが潤滑に進むようにと巡回していた篠谷志乃・森本有美、両先輩が途中で計算しなおして確認までして下さいました。
後々お話を聞いてみると、効率の良い事件の解決方法を皆さん実践していらっしゃったということ、そして単純にツキがとんでもなく良かったそうです。
途中からメモする余裕もなくなるくらい忙しくなり、あっという間に開始から3時間が経過しました。
時間になり再び全員会場に集合し、最終合同ミッションに挑みます!
これは「勢力」関係なく、全員で、悪事を働こうとしているドミニオン率いる“悪魔憑き”へと立ち向かいます。
実は各ブースで行われた事件の中にいくつかダミーの事件が混ざっており、それを成功すれば成功するだけ敵が強くなるという驚きの仕組みが明かされてどよめく会場!
北沢 「諸君、【D.U.S.T 特務隊員小林】っていう依頼人の依頼、受けなかったかい?」
え、でも、「ダスト」なんだから、良い“悪魔憑き”じゃ……?
力造 「正しくは、DUSTの中に『.』は入りません! と、いうわけで、俺がこっそり内部に潜んでいたスパイ、小林だ!」
な、なんだと……!?
慌てて各々受けたミッションを確認します。【D.U.S.T 特務隊員小林】の依頼は「功績ポイント」が高く、みんなこぞって受けに行ったため、その修正を加えて出た最終目標値は『23』! 3つのダイスの合計値に自分の得意な能力値を足して、それ以上を出さなくてはなりません。
北沢 「ついでにDUST−Βが、一番D.U.S.T小林の依頼を受けてるな」
そりゃ累計ポイントが高いはずですよね……! トップに似て守銭奴だな、キミたち!
一番ダミーのミッションにひっかからなかった「勢力」はセラフィム。すごくそれっぽい結果に、思わず感嘆の声が出ます。
最終合同ミッションは《ヒーロースタンス》や【衝動】による振り直しもしてはいけません。一回勝負です。過半数の人が目標値に 達していれば、ミッション成功です。
各々ダイスに願いを込めて、一斉に床へとダイスを転がします。
……結果、プレイヤーで『23』を超えた数値を出したのは46人! 成功するには、あと3人足りない……!!
残念ながら最終合同ミッションは失敗となり、「咲坂市はドミニオンに征服されてしまいました」というバッドエンドを迎えてしまいました。
北沢 「まあ、悪いのは今日参加しなかった残り3人ってことで!」
北沢さんのフォローに会場大爆笑。
こうして、楽しい空気で初日のライブRPGは幕を下ろしました。
あ! 最終ボスには敵いませんでしたが、D.U.S.T小林のダミーのミッションの点数を抜いたとしてもDUST−Βが堂々の一位! 点数は『809』!
駄目な親のが子が育つと言いますが、きっとそんな感じだと思わざる得ない結果です。
続いて、DNSU、セラフィム、DUST−αという順番になりました。
偶然にも、「勢力」の拠点(リーダーが座っているテーブル)の並び順そのままという結果に、会場再び大爆笑!
最後の最後まで笑い声の耐えないライブRPGとなりました。
一緒に会場を盛り上げてくれたプレイヤーの皆様、ご協力いただいたSNE以外のスタッフの方々、本当にありがとうございました!
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―― 翌日 ――
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4日:ライブRPG『パラサイトブラッド』
●最終結果●
DUST−α:812
DUST−Β:972
セラフィム:757
DNSU:748 |
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きゅう……ひゃく……だ、と……。
DUST−Β、とてもついている……! ……あ、そっか、悪魔憑いてるんだった。
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■ぶらりJGC探検隊 extra■
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ふと廊下を歩いていると、各社のイベント告知が貼ってあるホワイトボードの前に人だかりが。もしかして、何か特殊イベントでも告知されてるのかな!
ドキドキしながら近づいてみると、皆さんが見ているのはホワイトボードではなく、その手前。しかも、何かを覗き込んでいる……?
気になって、私も背伸びして人の隙間から覗いてみると、そこにいたのは篠谷さん!
よくよく見てみたら、皆さんが見ているのは篠谷さんではなく、篠谷さんの手にある紙の束のよう。
実は、ライブRPG『パラサイトブラッド』で使われた「功績ポイント」の紙を無料配布していたんです!
皆さんのお目当ては、そこに書かれたポイント数ではなく、フレーバーテキスト。ライブRPG中は夢中で駆けずり回っていたので、皆さん読む余裕がなかったようです。
それに気づいた篠谷さんと田辺さんが、イベントの合間を縫ってフレーバーが順番通りになるよう仕分けをし、急遽「功績ポイント」を配ることに!
本当に気の利いた人たちだなあ……人として、女の子として見習わなければ。
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