【開会式】
8月31日 17:00〜17:30 |
JGCは新横浜プリンスホテルにて開催されます。
青い空にメタリックに輝くホテルが眩しい。
今ここにアナログゲームの猛者たちが集っているのかと思うと、なんだか感無量です。
午後5時。開会式が始まります。
「昨日孫娘と『ディクシット』というゲームを遊んできたんだよ〜」
と笑顔で話すのは、我らがボス、株式会社グループSNE代表取締役社長、安田均!
「でも5歳と6歳の孫に負けちゃったんだよ!」
皆さん、ここにも将来有望なゲームの鬼がいましたよ。
毎年JGCでは新しいことが増えていて嬉しいと語るボス。
「これからもどんどん新しいことをしていきましょう!」
熱い宣言に、会場が熱気に包まれます。
続いて檀上に上がったのは50万部の男と名高い、井上純一先生。
第一声は、「中国からやって参りました」(注*井上先生は中国に引っ越されたそうです。詳しくは「中国嫁日記」ブログに)。会場からは拍手に混じって「リア充爆発しろー」の声が(笑)。
井上先生曰く
「TRPGを遊び続けることで世界は変わって行く。いや、我々が世界を変える! みんなで世界を変えましょー!」
熱い語りに、会場は大盛り上がり。
今日からの三日間でボス安田均と井上先生がおっしゃる通り、皆さんがゲームを遊び続ける限り、「世界は新しく変わっていく」ことでしょう!
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さて、そんなテンションMAXの会場で続いて檀上に立ったのは、グループSNEの北沢慶!
開口一番、
「……正直、やりにくいです」
の一言に会場は大爆笑。
北沢さん、頑張って!(笑)
しかしそんな一言なんて嘘のように、北沢の話に会場の熱気はさらに上がっていきます。
「96年の第一回JGC、グループSNEに所属していましたが呼ばれなかった僕は自腹で参加し、案の定スタッフとして働かされました(笑)」
「SW1stは20年やって30万部を超えていたらしい。30万部と言えばルールブックがアニメ化されるレベル」
「是非、今年中に1度にいいからGMをしてほしい。可愛い子でTRPGしてみたいって子がいたら『ど〜れやったろやないかゲッヘッヘ』って感じで遊んでみてください。こんな感じじゃなくてもよいので(笑)」
さらに、毎年恒例の『ドラゴンを倒せ!』について北沢から発表が。
「来年の話ですが、『一回の判定で振ったダイスの数』でギネス申請をしてみようと思っています」
みなさん、このJGCからギネス記録が出るかもしれません! 来年のJGCが今から楽しみです。
トリを飾るのは勿論この方。アナログゲーム界の重鎮、鈴木銀一郎先生!
銀一郎先生は国内のゲーム振興について語ってくださいます。
JGC2012では、ご自身が最高顧問を務められる「翔エンタープライズ」から『ウルフレンド・クエスト』『CHICAGO』の2点が先行発売。また今後のラインナップにはグループSNEの新作も含まれているとか。
ますます意気軒昂な戦友、銀一郎先生と我らがボス安田均には今後も注目ですよ!
では、毎年恒例の”アレ”にまいります。
高く拳を突き上げ、会場はまさに一つに。
「これからゲームを楽しむぞー!」
「おー!」
「48時間楽しむぞー!!」
「おおー!!」
「寝ないでやりまくるぞ!!!」
「おおおおー!!!」
「ただし私は寝ます(笑)」
しっかりオチがついたところで。
JGC2012、いよいよ開幕です!
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【グループSNEコンベンション】 8月31日 19:00〜24:00
9月1日 10:00〜15:00、19:00〜24:00
9月2日 9:00〜14:00
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それでは早速、セッションルームを覗いてみましょう!
計4回のSNEコンベンションで立卓するのは「ソードワールド2.0」「パラサイトブラッド」「ゴーストハンター02」!
グループSNEメンバーが送る渾身のセッションと相成りました!
「ソードワールド2.0」
改訂版ルールブックが発売されたばかりの『ソードワールド2.0』。三本の剣によって創られた世界ラクシアが舞台です。今回は、発売されたばかりのルール&データブック『カルディアグレイス』をフルに活用した、なかなか手強いシナリオだったとか。
マスターをされた藤澤さん、セッションで印象的だったことは?
藤澤「『カルディアグレイス』の新種族フロウライトがモールス信号で会話していたことが目からウロコでした。(*新種族フロウライトは梳けた鉱物の体をしていて頭の部分がチカチカ光ります)音を立てずに話せる! と卓でも話題でした(笑)」
いったいどんな会話をしていたのでしょう。セッションの内容が気になります!
「パラサイトブラッド」
現代を舞台に変身ヒーローが活躍するRPG!
こちらはどんなセッションだったのか、北沢さんいかがでしたか?
北沢「ルールブック一式を持参してくれていたり、フリープレイ用のサマリーを用意してくれていたり、熱意を感じる方が多くて非常に楽しい時間を過ごすことができました!」
「ゴーストハンター02」
根強い人気を誇るホラーRPG『ゴーストハンターRPG02』が久しぶりにJGCで復活!
というわけで、友野さん、セッションはいかがでしたでしょうか。
友野「とある判定に大失敗してたのが印象的でね! 失敗したら2D10のメンタルダメージという裁定でまさかの出目99(大失敗)! 結果、メンタルポイントがピッタリ0で発狂、大爆笑やったわ(笑)」
今回「ゴーストハンター02」が復活したのには、じつはふかーい理由があります。それは後ほど、SNE商店体験卓にて明らかになるでしょう。
唸るサイコロ、飛び交う悲鳴、GMたちの高笑い……
連日連夜、遅くまで熱いセッションが繰り広げられていたのでした。
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【物販ルーム――SNE商店】
8月31日15:00〜22:00
9月1日9:00〜22:00
9月2日9:00〜17:00 |
始まったばかりだというのに、物販ルームはすでに多くの人で賑わっています。
今年はじめてグループSNEが物販ブース+体験卓を出展しました。
2011年までの笠井商店から引っ越ししてきた、思わず目移りしてしまう輸入雑貨のほか、ゆうみんによる朝読に最適な児童向けパズル&クイズ・ストーリーブック『ふしぎの町のミステール(1、2巻)』、秋口ぎぐること川上亮によるカードゲーム『キャット&チョコレート』(通称キャッチョコ)の世界観をリメイクした『テキサスゾンビーズ』が並んでいます。
さらに、JGC2012で先行発売となりました、藤澤さなえによるボードゲームのリプレイ『モンスターサーカスへようこそ! 〜シルク・ドゥ・モンスター リプレイ〜』、秋口ぎぐるの『キャット&チョコレート・ゲームノベル 魔女館からの脱出』も販売中。
北沢慶特注の「ドラゴンを倒せ!」ダイスも販売され、そちらも完売いたしました。
ご購入いただいた皆様、ありがとうございます♪
ゴーストハンター13
タイルゲーム |
キャット&チョコレート
体験卓 |
併設の体験卓では、現在開発中の『ゴーストハンター13 タイルゲーム』が行われました。こちらは『ゴーストハンターRPG』の流れを受け継いだ屋敷探索ゲーム。
プレイヤーは発狂の恐怖にさらされながら、怪しげな建築家の手になる館を捜索します。
1プレイ1時間という手軽さもあり、体験卓はあっという間に整理券がはける盛況ぶり。デザイナー安田均自らによるレクチャーもありました。
そうです、開会式で鈴木銀一郎先生が言及されたのは、このタイルゲームのことだったのです! 今後の発表にご注目ください。
『キャット&チョコレート』『テキサスゾンビーズ』の体験会も開かれました。
『キャット&チョコレート』は日本ボードゲーム大賞を獲得した秋口ぎぐるによる大人気コミュニケーションカードゲーム。
長らく品薄状態が続いていますが、ご安心ください、この秋には第三版が発売される予定です。
フランスのMoonster社から出た移植版『テキサスゾンビーズ』の舞台はガラリと変わってアメリカ大陸の砂漠のど真ん中。ゾンビが蠢く軍事基地から脱出するため、アイテムを上手く使いこなさなければなりません!
余談ですが、私はこのゲームをプレイするとなぜか必ず「キュウリ」のカードをひいてしまいます。そして「キュウリ」を使った判定は必ず「OUT」になります。
(きゅうりで一体どないせっちゅうねん!)と心の中で叫びつつ、皆さんなら「キュウリ」でどんな風にゾンビを回避しますか? 上手な説明募集中です!(笑)
各体験卓にご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
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【アークライトゲームズ体験会】
8月31日 19:00〜23:00
9月1日 10:00〜14:00、15:00〜19:30
9月2日 10:00〜15:00 |
フリープレイルームではアークライトゲームズ体験会が行われていました。
『サンダーストーン ソーンウッドの猛襲』(先行)『シンガポールの商人』『荒野の1ドルペンギン』『潜入スパイ大脱出』『ディセント第2版』(先行)『チーキーモンキー』(先行)『おかしな遺言』(先行)などなど……
グループSNEのメンバーもレクチャーを務めさせていただきました。
ボス安田均がレクチャーを行った『おかしな遺言』は「莫大な遺産を残したおじさんの遺言で、最も上手く散財したプレイヤーが勝利する」というユニークなテーマのゲーム。ルール翻訳をSNEが担当し、アークライトから発売される予定の注目作です。
また、柘植めぐみ、大井雄紀のレクチャーで、同じくSNEが翻訳を担当したRPG風デック構築型ゲーム『サンダーストーン』の最新作「ソーンウッドの猛襲」の先行体験も行われていました。
ボス安田均 |
大井雄紀 |
では、大井さん、一言感想をどうぞ。
大井「ゲーム勘のある人が多くて『サンダーストーン』最弱カード「民兵」の不必要性を一瞬で理解してました。「ソーンウッドの猛襲」には「村で英雄を買えば手札の英雄1枚を破棄する」全体効果をもつモンスター(バリスタ)がいるんだけど、民兵も英雄のうちなので「しばらくバリスタは倒さない」という暗黙の了解ができて面白かったですね。」
(真中:ゲームの鬼ばっかりだったんだなあ……)
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【SNEとがっつり遊ぼう、ボードゲーム】
9月1日15:30〜21:00 |
今年も安田均自慢のボードゲームコレクションから話題作を選りすぐってご紹介!
レクチャーを担当したのは安田均、柘植めぐみ、秋口ぎぐる、加藤ヒロノリ、河野裕など。
遊んだタイトルは『ヴェガス』『キングダム・ビルダー』『テレストレーション』『カリマンボー』など。『ゴーストハンター13 タイルゲーム』もこちらに出張していました。
ボスお気に入りの『ダンジョン・ファイター』は基本はRPG風のしっかりしたボードゲームなのですが、じつに珍妙な方法でダイスを的に入れるユニークな判定方法に抱腹絶倒。
それだけでなく、ほかにもダイスを使った簡単なゲームが多く、大人気だったもよう。
「もう何回やったかわかんない(笑)」とは『ヴェガス』のレクチャーを務めた柘植めぐみの談。
ヴェガス |
ダンジョンファイター |
残念ながら、今回わたしはあまり遊ぶことができませんでしたが、何時に行ってもお客さんがいらっしゃり遅くまで大盛況でした。
く〜羨ましい!
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