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マグナ・スペクトラTCG 公式大会in名古屋
哀・マグナ泊 |
先日の5月8日、名古屋で行われた富士見書房さん主催の、ドラスタとマグナの大会にゲストで行ってきました。
うわ、こういうレポートすげえ久しぶりな気がするよ。 |
執筆:加藤ヒロノリ |
マグナは合計で15名ほど来てくれました。
でも大会に間に合ったのは10名。ちょっとすくないかな?
そこで加藤と、一緒に招かれたルール整備担当の杉浦もいっしょに参加することに!
……したんだけど、第1回戦終了後に、レクチャー受けに来てくれた2人がいたので、加藤は抜け、すると奇数になっちゃうので杉浦も抜け。結局、大会参加は1回戦どまりとなってしまいました。
その後はずっと新規レクチャーの2人組に付きっ切りで教えさせてもらっていたので、加藤は大会のことはあんまり記憶していません。
ですので、このレポートは自然、新規レクチャーの2人寄りについてのレポートなっちゃいますことをお許しください。
2人はかなりフレッシュな感じでした。
なんと2人は16歳! 今年32になる加藤からみれば倍の年齢差です。
以前になんかTCGやったことある? と聞けば「モンコレありますー!(好感度アップ)」と答えてくれたので、かなり教えやすい。
マグナというゲーム自体はモンコレとは全然違うゲームなんですが、攻撃力や防御力の概念、装備品とか増援とか、モンコレを知っていると似た要素があるので、解説をはしょりやすいのです。
この2人も同様、一度のレクチャー風対戦ですんなりと基本部分は覚えてくれました。
じゃあ次はガチンコで対戦してみてねと、ルールサポート以外は口出しなしで遊んでもらいます。
わからないことがあったら聞いてね、程度にしか関わるつもりはなかったんですが、おせっかいな性格のため、ついつい「セオリーサポート」をしてしまいます。「こういうときはこうするとやりやすいよ」とか「今こういう状況だから、こうすれば後々のためにもなるかもね」とか。
3戦ほど遊びで戦ったあと、なんと「買って自分のデッキで遊んでみたいですー!」との嬉しい言葉が! 早速、富士見書房さんの営業さまがその場販売しているところにかけこむ2人。
ううん、いいレクチャーしたなあと、2人に感謝しつつ自分をちょっぴり褒めちゃう。
しばらくして2人はがっくりした顔でレクチャーテーブルに帰ってきます。
理由を聞けば、なんと「スターターが売ってないです」とのこと。
うわーん、富士見さんのばかー!
でも2人の情熱はホットでした。
「じゃあ、別の店で買ってきます!」と言い残し、走り去っていくほど。
嬉しいじゃないですか、ねえ。
ヒマになった加藤は大会場所をねり歩きます。
見るデッキ見るデッキ、どれも違うタイプのデッキなので、デザイナーとしてはかなり嬉しい状況です。
TCGといえば、どうしても「デッキの流行」とかあって、大会では似たようなデッキが活躍することが多くなってしまいます。かくいうモンコレのときもそうでした。それでもデザインする人間として、そうならないように抵抗していたんですが、なかなかうまくいきませんでした。
個人的にはそういう、一部のカードしか活躍しないゲームってのはあまり好きじゃなく、色んなカードを使って自分好みのデッキで大会に参加して欲しかった(ほら、よくマンガとかでも「ある○○地方代表の○○さんによる、○○デッキ。このタイプのデッキを使わせたら彼の右に出るものはいないぜ」とか)ので、マグナを作るとき、そこを一番に心がけました。
そこで誕生したのが拠点システム(マグナのデッキ構築を行うためには、あらかじめ3つの拠点カードを選択しなければなりません。このとき選んだ拠点カードによって、デッキに構築することのできるカード内容が変化したりします)なのです。少ないカード種類でも多彩なデッキを作ることができるこの拠点システム。実際の大会で十人十色のデッキを目の当たりにすると、「よっしゃ、効いてるで拠点システム」と、かなり心躍っちゃうのです。
そうこうしている間にも、大会は終了。
優勝したのは、1回戦で加藤に勝った「緑単色の速攻召喚デッキ」の彼。相手の用意が整う前に、さっさと安いユニットを展開し、戦闘ではモンスターを召喚して戦うデッキでした。
おめでとー!
大会終了しても、閉場時間まではまだ3時間もあります。
もっかい大会できるんじゃ? と提案してみたところ、さっきと同じ構築デッキ大会を1つと、ブースタードラフトなる大会を1つ、急遽開催することになりました。
ブースタードラフトとは、参加する人たちが規定数のブースターパックを持ち寄り、中身のカードを順番に取っていって、最終的にデッキを構築するというものです。カードの種類と内容を把握する必要があるので(マグナの場合は、拠点との相性なども考えておく必要があります)、やや上級者向けのゲーム方式ですが、それだけに上級者にはたまらない面白さがあります。
加藤もどっちかの大会に参加したかったんですが、さっきのレクチャー2人組が帰ってきたので断念。代わりに構築戦には杉浦が、ブースタードラフトには富士見書房の小笠原じいやが参加しました。
2人組は早速デッキを組むべく、カードを広げます。
デッキ構築をいきなり行うのはなかなか難しい。そこで加藤がどっちのデッキ構築にもお手伝いさせてもらうことに。Aくんの買ってきたスターターの内容は青寄り、Bくんのスターターは赤よりだったため、比較的組みやすかったのが印象的です。
お互いにトレードしたり、足りないカードをスタッフからぶんどってきたりで、なんとか構築成功! 早速2人は対戦を開始します。
ううむ、もう加藤ができることはなにもないよ。
まるで巣立っていく子供たちを見る心境で、わざと2人の側から離れ(いるとどうしても教えちゃうし、頼っちゃうしね)、遠めで見ることにしました。わからないことがあったら呼んでねー!
3時からはイラストレイターさん3人をお招きしてのサイン会とか(すんません、加藤はこのときデッキ構築のお手伝い真っ最中なので、来ていることすら知らなくて、気がつくとサイン会終了してお二人が帰っている状況でした……)もありました。
迎える5時。
何事もアクシデントはなく、無事にイベント終了!
イベント終了後はお待ちかねの「お疲れ様飲み会」です。朝ごはんにおにぎり2つ食っただけで、昼飯食ってなかった加藤(いや、スタッフの方々は「食事どうぞ」と言ってくれたんですが、食うと寝てしまいそうだったので断ったのです)にとっては、わくわくです。
名古屋といえば……えーと、色々ありますね!
連れてってもらった居酒屋では、名物色々の中でも、小粋な味噌がたまらない「みそかつ」や、ぺらぺらだけど太い味の「きしめん」。さらにはバカみたいにでかかった「えびふりゃー(こうメニューに書いてあった)」を堪能!
うは、来てよかった。
ありがとう、きしめん。
ありがとう、みそかつ。グレートえびふりゃー!
満足な気分にしてくれた2人の16歳ズ、遊びに来てくれたみんなもありがとー!
くう、名古屋最高!
また来たいぜ!
心も体もお腹も満たされて大満足の帰りの新幹線。
隣の席の杉浦曰く。
「加藤も昨日からくればよかったのに(杉浦は前日入りして、編集さんとお店まわってくれてたのだ)、あーあ、昨日の味噌煮込みうどん、おいしかったなぁ」
くそ、味噌煮込みがまだだったか!
加藤も泊まればよかった……。
覚えてろよ名古屋! また来るぜ! |
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