■ ネオスタンダード決勝全日大会 |
2012年12月8日、前日大会は浅草橋にて開催されました。
この大会は、翌日の決勝大会へ進める最後のチャンス!
とはいえ出場枠の2名に対し、参加者は85名というなかなかに大変な狭き門でもありました。
85名が参加のスイスドローともなりますと、7回戦もの長丁場を戦い抜かなければなりません。
会場に満ちるモンコレファイターの皆さんの熱気は、観戦しているこちらにも届いて来る勢い。
ちなみに参加なさった皆さんのデックは千差万別!
さすがに最新のブロック3のデックで参加の方が過半数でしたが、ブロック1やブロック2はもとより、ゴッドイーターバーストで参加してらっしゃる方もいらっしゃいました。
最多数派は、ブロック3の夢魔デックこと、勢力「夢魔の輪舞曲」のカードを中心として組まれたデックでした。
7回戦もの長丁場ともなると、戦績が平均化されてきて、スイスドローの得点が50点近辺の人が複数……。
そしてその頂点に輝いたのは、FOOLさんでした!
おめでとうございました。
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■第15回全日本選手権 |
翌2012年12月9日、各レギュレーションにおけるブロック3環境の頂点を決める第15回全日本選手権の本番です。
この大会は、「ブシロードワールドグランプリ2012 全国決勝大会(WGP2012全国決勝大会)」のタイトルとして開催されました。
会場は、高級感あふれる東京ドームホテルの地下ホール!
海外からの招待選手も多数いらっしゃって、まさにワールドグランプリというにふさわしい舞台が整えられていました。
開会式の様子はネットを通じて全世界に向かって配信され、ブシロードの木谷社長のコメントも英語と中国語で通訳されながら行われました。
いやがおうにも参加選手の皆さんの士気は高まっていたと思います。
ちなみに会場に入場していたのは、各タイトルの参加選手の皆さんと、報道関係の方々、そして関係者のみという状況。
かわりに各タイトルの決勝戦などがピックアップされてネット配信されていました。
というわけで、モンコレの試合は「ネオスタンダード」、「ブランニュー」、「オープン」の3タイトル。
同時進行でしたが参加人数が異なっていたこともありますので、各タイトルごとの様子をお伝えします。
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■オープン |
ブロック3の半年間にわたるオープン環境は、「神霊獣の咆哮〜ブロック3」にいたるまでのカードを使えつつ、ユニットと戦闘スペルは単一の属性で統一されていなければならないという、ちょっと変則的なものでした。
オープン決勝は、4名による総当たり戦。
属性統一かつカード種類の多いオープンということもあって、4人中3人がアイテムも戦闘スペルも使えなくなる地形《白夜の空》を組み込んでいるなど、皆さん変則的なデック同志での対戦となります。
唯一《白夜の空》を積んでいない方も、同じくオープン環境での封鎖型の地形の花形《鋼の門》に、召喚地形《ドラゴンの洞窟》でドラゴンを連続召喚など、とにかく戦場展開が独特な対戦ばかりでした。
オープン決勝は、当日は《無垢なる混沌》と《汚辱の混沌》をメインとした魔単デックの風見さんが1位でした。
しかし後日、風見さんご本人からの申告でデックレシピの間違いが発覚したため、順位が入れ替わり、現在の順位は次のようになっています。
順位 |
ファイターネーム(敬称略) |
1位 |
陳宮@チーム珍九 |
2位 |
ガロ |
3位 |
カイムマスター |
4位 |
風見 |
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■ブランニュー |
ブロック3のみでの参加が可能となる、ブランニュー環境は、10名によるスイスドロー4回戦でした。
こちらは前日大会のネオスタンでも最右翼だった「夢魔の輪舞曲」デックや、その夢魔に対して強い「氷結晶の塔」デックが多数派になるかと予想していたのですが、フタを開けてみれば夢魔デックは3名、氷結晶デックは2名、そしてカドモス+フェンリル+べリアルという大型ユニットを主軸に組み込んだ独特なデック2名、バステトデック1名、風神雷神デック1名、勢力にこだわらない火土の独特なデック1名と、いいあんばいにばらけた内容に。
とはいえ半数に達している夢魔デックと氷結晶デックが上位を占めるのではないかと思っていましたが、これまた上位4名はみごとにバラバラなデック内容になるという試合進行でした。
最上位卓は、夢魔デックの側近B(チーム王様)さんvsバステトデックのすばるさん。
両者ともに守りの硬さが売りの勢力ですが、先攻後攻が調整しやすい上に飛行による展開能力も高く、英雄の相性が良い夢魔デックが有利かと思いつつ観戦!
しかし先手のすばるさんはエースの英雄である《獅子心騎士エヴァ》を召喚し、一気に勝負をかける思い切った手札調整を繰り返して、そのまままっすぐ側近Bさんの本陣を陥落なさったのでした。
というわけで、ブランニューの上位入賞者の方々は、次のとおりです。
順位 |
ファイターネーム(敬称略) |
1位 |
すばる |
2位 |
側近B (チーム王様) |
3位 |
マーシー |
4位 |
コウメイ |
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■ネオスタンダード |
ブロック1〜ブロック3までの好きなブロックを1つ選び、そのブロックのデックで参加するという、その名のとおり現在では最もオーソドックスな大会レギュレーションとなっているネオスタンダード(通称ネオスタン)環境。
参加人数は全日大会の上位通過の方も含めて17名(参加者枠は18名でしたが、諸事情で欠席なさったかたが1名)で、この人数による5回戦スイスドローが行われました。
こちらは色んなデックが台頭しているという噂を耳にしていたので、色んなデックを見れるかと思いきや、意外にも過半数が夢魔デック!
2番目に多いのが、ブロック2のベルゼブブ+アバドンを主軸としたインセクトデック3名。
他は氷結晶、海賊都市クロスボーン、太古の巨神というブロック3の勢力デックと、なかなかに偏ったデック内容の試合となりました。
夢魔デックは手堅いことで知られており、攻防ともに20点を越えることがあるインセクトデック相手でもしのいでしまわれる戦闘がちらほら。
しかし、どうも夢魔デックvs夢魔デックや、夢魔デックvsインセクトデックは非常に時間がかかりやすいこともあって、判定勝負が続出していました。
結果として最終的に残った上位4名は、夢魔デック1名に対し、本陣を陥落させやすい氷結晶デック2名と、海賊都市クロスボーンデック1名という状態に。
そしてこのネオスタンについては、最上位決定戦がニコニコ生放送で中継されたのでした!
ブシロードのプロデューサー高橋さん、富士見書房のディレクター荒井さんとともに、不詳この杉浦も実況中継で解説をすることに。
決勝をモニターごしで見るというのは初めての体験で、現場の声が聞こえないなどのいつもと変わった様子も含め、なかなかに新鮮な体験でした。
というわけで決勝戦は、氷結晶デックのおりんじいさんvs夢魔デックの風王結界さん。
直接対決では若干ではありますが氷結晶デックが優位かと思われた決勝戦、序盤から全力の対抗合戦が始ります。
1戦闘の間に、互いのユニットも含めると十数枚のカードがいきかった結果、風王結界さんがその戦闘で勝利を収めます。
おりんじいさんの序盤の猛攻をしのぎきった風王結界さんが、そのまま反攻に出、デックに1枚ずつしか組み込まれていなかった《豪角竜》や《アルカナ・ライオン》などを活躍させつつ本陣陥落!
みごとな勝負でした。
順位 |
ファイターネーム(敬称略) |
1位 |
風王結界 |
2位 |
おりんじい |
3位 |
ヒデ |
4位 |
BURGER |
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■終わりに |
こうしてブロック3を中心とした第15回の全日本選手権は、幕を下ろしました。
その後、ブロック2&3のクロスブースター『竜神殿の巫女』が発売され、さらに少し大会環境が変化しつつあるようです。
さらに2013年2月からはブロックエレメンタルが始動!
今後ネオスタン環境では、ブロック3+ブロックエレメンタル(ブロック4)という、隣り合ったブロック同士で少し広めのカード種類を使ったデックを構築できるようになります。
これからも広がり行くモンコレ世界、お楽しみに! |