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TOP > ユーザーコンテンツ > イベントレポート>グループSNE 秋のミニボードゲーム体験会


グループSNE 秋のミニボードゲーム体験会 イベントレポート

日増しに寒さが加わり、朝夕冷えこむ季節となりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

よく秋の過ごしかたについて「○○の秋」と呼び慣わしていますよね。
例えば読書にスポーツ、芸術の秋と……もはやなんでもありのような気もします。

さて、グループSNEでは先月、我らがボス
安田均が世界最大規模のゲームのお祭り「Spiel2014」の参加のため、ドイツエッセンへと旅立ちました。
そして帰国後、SNE事務所には宝の山かと言わんばかりにエッセンで購入されたボードゲームの数々が!

そう……いまグループSNEは
ボードゲームの秋
と、秋にかこつけてご挨拶としたいところでしたが、よく考えてみれば社内は年中ボードゲーム三昧でした(笑)。

さあ、今回のイベントレポートでは、11月8日(土)尼崎総合文化センター(アルカイックホール)で開催された、グループSNE/cosaicの新作および安田社長イチオシSpiel 2014の最新作などが体験できる「
秋のミニボードゲーム体験会」の模様をお送りいたします!
執筆:西岡拓哉 /2014年11月
○会場は尼崎総合文化センター、交通至便!
今回の会場は兵庫県尼崎市にある尼崎総合文化センター、別名アルカイックホール
大阪梅田から
7分難波から20分三宮から22分という交通至便な場所。阪神尼崎駅からは立体遊歩道で直結しています(徒歩5分)。

館内の各施設ではクラシックやバレエ、オペラ、落語に文楽などが行われる「文化」センターの名にふさわしい施設です。
センター近くのベンチに座って玉江橋の下を流れる庄下川を眺めながら、ときおり群れでやって来る鳥たちとのんびりしてみるのも良いかもしれません。



……この鳥はなんという名前の鳥なのでしょうか?
知っている方は西岡までご一報ください。

そして体験会の会場はセンター
7Fの会議室でしたが、洋風の内装が美しい心地のいいお部屋で、中から見える外の景色もイイ感じです。


ナイスロケーション! ついついそう叫びたくなりますね。
○開会式と会場の様子
ここでひとつお詫びといいますか……実は開会式の最中、僕は参加者のみなさんの誘導をしていたため、式には参加できていなかったのです。スミマセン!

きっと開会のあいさつに社長ドイツの話を交えつつ、参加者のボードゲーム熱を高めていたのでは……と妄想してみたり。

そんなレポートにならない妄想はさておき、誘導を終え、第三会議室へと向かいます。
会場ではすでに体験会が始まっており、みなさんゲームの内容に興味津々。
レクチャーを聞くだけでも楽しそうなのは表情で伝わってきました。

会場内で誰よりも嬉々としていたのは安田社長でしたが(笑)。


今回はSNE/cosaicの話題の新作ボード/カードゲームSpiel2014オススメゲームなど多種多様なゲームをご用意。各卓それぞれ異なるゲームを体験することができ、そもそも卓の数よりたくさんゲームがあるという充実っぷり。さらに2015年に発売予定のゲームの体験卓までも!

ひとつゲームを終えたみなさんが、次にやりたいゲームの卓が空くまで待つ間に、新たに他のゲームができるなんともすさまじい空間でした
○各卓盛りだくさんのラインナップ!
さあ、それでは今回体験卓が開かれたゲームの数々をご紹介します!
体験卓の数よりも多いゲームは、その数なんと18種
まず間違いなく1日ですべては遊べない数でしょう――と思っていたら、なんと1つを残して、最低一度は卓に並んだというのですから、参加者のみなさんの熱意、そしてレクチャーするSNEのメンバーの意欲、推して知るべしですね。
以下に主だったゲームを紹介いたします。

◆『ゴーストハンター113 タイルゲーム』 (1~5人、60分、3800円:税別)

なんと言っても注目は『ゴーストハンター13 タイルゲーム EX2 ディアブロ・ドゥ・ラプラス"』でしょう。11月22日(土)発売予定、「GH13」シリーズの拡張セット第二弾です。こあらだまりが担当した体験卓では、なかなかの苦戦を強いられた様子。


今回は拡張セット1『7つの大罪』にはなかった屋外タイルの発展型「
」の要素が加えられたことにより、原作(コンピュータゲーム『ラプラスの魔』および同名小説)に登場した、あの「ニューカムの街」を再現!
卓ではまだ中盤だというのにアイテムが尽き、全滅覚悟の場面もちらほらあったそうな。
さすがウェザートップ館のお膝元ニューカム、のっけから容赦なしですね。
ニューカムを経てウェザートップ館、そしてラプラス城へと続くシナリオの攻略は困難を極めることでしょう。その恐ろしさ、想像に難くありません。

しかし、お先真っ暗なことばかりではございません!
新たに追加された4人の個性豊かなキャラクターもお披露目され、シナリオ攻略のバリエーションがさらに増しました。


個人的にですが、アンデットモンスターを手下として使役する「死人使い(ネクロマンサー)」に注目!
最初から使える「スケルトン」が破壊されると、ただの貧弱な青年になってしまうので慎重なプレイが要求されますが、頑張って強力なモンスターを倒し、それを使役することで誰よりも大胆に行動できるメンバーとなります!

拡張セット第2弾『ディアブロ・ドゥ・ラプラス』は11月16日のゲームマーケット2014秋で『ポイズン』『アサンテ』と共に先行発売され、同月22日一般発売されます。
ぜひお手に取ってみてください!

黒井龍が担当した拡張セット1『7つの大罪』の卓では、モンスターが部屋を埋め尽くさんばかりに現れるシナリオにプレイヤーは悪戦苦闘かと思いきや、大ボスのドラゴンはひとりのプレイヤーによってあっさりとやられてしまったようです。いやあ、ここでドラゴンにレイドできた猛者に会えるとは……お見事です。

11/22発売!
エキスパンション2
ディアブロ・ドゥ・ラプラス
好評発売中!
エキスパンション1
7つの大罪

◆グループSNE/cosaic新作ゲーム

新作ゲームは『GH13』だけではございません!
同じく11月22日(土)に発売の『ポイズン』『アサンテ』、さらに2015年以降のラインナップに入るであろう『Get Lucky』『王への請願』『CV』『ゾンビダイス』などが登場!

★『ポイズン』 (3~6人、30~60分、1800円:税別)

マイナス点を有する毒薬カードの押しつけあい、いかに自分の失点を抑えるか、シンプルでありながら白熱必至のゲーム。
もうどこにカードを置いても毒薬を受けとるしかない状況がたびたびあるのですが、こんなときは素直に諦めて、リベンジの機会をいまかいまかと待ってみるのが吉。

名匠ライナー・クニツィーア氏による素晴らしいカードゲームです。


★『アサンテ』 (2人、40分、2800円:税別)

2人用ゲームの名作。作者は2014年に『イスタンブール』でドイツゲーム大賞上級部門を受賞し、いま乗りに乗っているリュディガー・ドルン氏。
プレイヤーはアフリカの交易商人となって、財をなすことを目指します。
手番にできるアクションは5つまで。そのなかで手札を整えたり、商品を売ったり買ったりしなければなりません。ああ、悩ましい。詳しくは安田均によるコラムボードゲーム・ジャンクション特別版 二人用ボードゲーム――『タルギ』と『アサンテ』》をぜひご覧ください。


★『王への請願』

ダイスを振って得た、さまざまな効果のカードを手順よく使うことで、王様カード(獲得条件:7つダイスの出目がすべて同じ)を目指すというゲーム。
カードの効果を使うとなれば、『モンスターコレクションTCG』のディべロッパーである杉浦武夫の独擅場かと思いきや、ダイス運に邪魔されることも。
ダイス運戦略性がからみあうことで、勝敗は最後の最後までわかりません!
『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』などで知られる名デザイナー、トム・レーマン氏の話題作が完全日本語版で復活します。ぜひお楽しみに。



★『GET LUCKY』

ラッキー死すべしっ!」となんとも物騒な声が聞こえてきたのは、友野詳の『Get・Lucky(KILL DOCTOR LUCKY CARD GAME)』体験卓。進行が一段落した清松みゆきも参加者とともにゲームに参戦しました。


いまにもKillされそうになっているラッキー博士ですが、そんな彼は各地でとんでもない粗相をしでかし、その被害者たちに命を狙われるという不運な男。

しかし恋情のもつれをさらにこじらせ、衆人の前で奇術師の手品のネタばらしをし、無謀な行いで人を殺めかけたりと、どう考えても弁護の余地ナシ

というわけでプレイヤーは被害者をカードで強化し、いち早くラッキーをKillすることを目的とします。ここまで清々しい悪人であれば遠慮なく仕留められますね(笑)。

デザイナーはCheapas Gamesで数々のヒットを飛ばしてきたジェームズ・アーネスト氏。氏特有のナンセンスユーモア炸裂の楽しいカードゲームです。

★『CV』
大盛り上がりの『CV』はダイスの目とカードから発生するリソースを割くことで、少年時代から老後までの人生を描くゲームです。

ちなみにタイトルのCVとは「履歴書」を意味する「Curriculum Vitae」の略だそうです。

たしかにゲームが進むにつれさまざまな経歴が積み上げられていき、味わい深い人生ホロ苦い人生勝ち組な人生などなど千差万別。やればやるほど異なる人生が見られる面白いゲームでした。
オリジナルの発売元はポーランドの大手ゲーム会社グランナ社、デザイナーはFilip Miłuńskiです。


上記4点は2015年の早い時期に完全日本語版で登場予定。
また、スティーブ・ジャクソン・ゲームズの大人気サイコロゲーム『ゾンビダイス』もお目見えしていました。



◆Spiel 2014オススメ最新作

社長曰く「いま日本でこんなにたくさんエッセンの新作が遊べるのはここだけなんちゃうか(笑)」
との言葉にふさわしい作品群。
では、体験卓に並んだオススメ作品を簡単にご紹介をいたします!


★『Beasty Bar』
動物たちが誰よりも早く酒場へ向かうため、押しあい、飛び跳ね、蹴散らしていくドタバタなカードゲーム。
机上のカードが目まぐるしく移動して、見ているだけでも面白いゲームです。


★『ORONGO』
イースター島にモアイ像を立てる陣取りゲーム。
モアイ像のウッドポーンがゲームの雰囲気を高めていました。


★『7STEPS』
マスに各7色の同色の駒を積み上げる(塔を造る)ことで得点が発生し、その点の高さを競い合う、という見た目や動作が実にシンプルながらじっくり遊べる作品。


★『GROG ISLAND』
略奪の日々をすごしていた海賊が引退後、余生に始めた仕事で大儲けを目指します。競りにダイスを使用するゲームで、ときには競りをパスすることで更なる大物にありつけるチャンスが発生することも。タイミングの見極めが求められます。


★『Witches』
トリックテイキングの定番ハーツに、より駆け引きの要素を加えたようなゲーム。
マイナス点となるカードと「0」のカードを切るタイミングが重要です。

★『ノスフェラトゥ』
『人狼』に代表される正体隠匿型ゲームに、山札からカードを引いてプレイすることで後の展開が変化するという要素が加わったもの。
吸血鬼と退魔師陣営に分かれ、緊張感のある探り合いが繰り広げられます。

★『Castles of Mad King Ludwig』
プレイヤーは王さまから過去最大最高の城の築城を命じられます。
お城の造りによって得点が得られますが、美しい部屋配置が必ずしも高得点となるとは限られないのがミソ。それでいいのか王様っ!(笑)

witches ノスフェラトゥ Castle of Mad King Ludwig
こちらの記事で気になるゲームをチェック!
安田均のゲーム日記特別版 シュピール‘14 レポート


◆番外編

★『ブラックストーリーズ』
12月中旬、コミュニケーション型推理ゲーム『ブラックストーリーズ第3弾、その名も『とんでもなく過激な50の“黒い”物語』が発売になります!
グループSNE事務所にはすでに見本が届いており、この日ももちろん「遊ぶゲーム」のなかに入っておりました。
それは、次々と繰り広げられる体験卓に圧倒されつつ、静かに登場の時を待っていました。そしてついに、閉会式までのわずかな時間、ボス安田均自らによって1問が出題され、正解にたどり着くという一幕もありました。
みなさま、お見事でございました!
1問だけなんて言わず、もっともっと遊びたい?
もちろんです、第三弾の発売を記念して12月22日(月)にイベントをやります! 詳しくは後述しますね。

★『破滅の13』
11/22発売の『アサンテ』のデザイナー、リュディガー・ドルン氏が2007年に発表したカードゲーム。本格ボードゲームの名手として知られるドルン氏ですが、このカードゲームが実に面白いのです。
手番プレーヤーは人数分のカードを引き、1枚ずつめくりながら他プレイヤーに配っていきます。得点の高いカードは数字も高い。しかし、1プレイヤーの前に並んだ数字の合計が13以上になるとバーストして得点は無効になってしまいます。「してやったり!」のつもりが「してやられた」と天を仰ぐことしばしば。

安田社長、友野詳、石野力、黒井龍らも加わって大人げない蹴落としあいを繰り広げておりました(笑)。


★『伊勢志摩カードゲーム』

社長がボードゲームの整理をしていたところ『伊勢志摩カードゲーム』なるものを発見したそうです。
さかのぼること24年前の1990年、グループSNEの前身シンタックス・エラーの旅行で伊勢志摩を訪れた際、お土産売り場で発見したというこのゲーム。

天の岩戸に隠れたかと思えば、未来世界へ行ってしまったアマテラスを特産品でご機嫌をとり、神話世界に連れ戻すという斬新すぎる舞台設定ですが、曰く「意外にもなかなか遊べるゲーム」とのこと。

スーパーファミコンのゲームパッケージ風の箱と、特産品を写真ではなくすべてイラスト化しているという気合の入れっぷりに製作会社からゲーマーの香りがします。

それにしても「アマテラスの章」とありますが、続章の予定があったのでしょうか。「ヤマトタケルの章」「スサノオの章」とか……。

ともあれボードゲームの歴史の中にひっそりと隠れている珍品がまだ日本のどこかにありそうですね。
○閉会式、そしてこれからのグループSNE/cosaic

お昼から夕方までミニと名のつくにしては超濃密な約4時間の体験会でしたが、そんな楽しい時間は一瞬で過ぎてしまいました。
レポートのネタ探しに各卓をうろちょろしていた僕ですら早いと感じてしまうほどだったので、ゲームに熱中していたみなさまならばなおさらそう感じたのではと思います。

名残惜しいところですが締めくくりに安田社長から閉会式のご挨拶。

「昨年10月に『GH13基本セットが発売され、拡張セットを足すと1年で3つもボードゲームを出すことができました。これまで精力的にゲームを作ってくることができたのも、みなさんが作品を楽しんでくださっているおかげです。今後もどんどん自社製作&海外ゲームを発表していきますので、どうぞお楽しみに!」


今回体験していただいたゲームの面白さをイチ早くお友だちに熱く紹介して、一緒に遊ぶきっかけを作っていただけると幸いです。
そして、これからもグループSNEではボードゲームの体験イベントを開催していきますので、あればぜひお誘い合わせの上、お越し下さい。
またみなさんとゲームできる日を楽しみにしております!

と、ここで朗報です!
上述のとおり、シリーズ第三弾『ブラックストーリーズ:とんでもなく過激な50の“黒い”物語』が12月中旬に発売されます。
それを記念して、12月22日(月)に同じく尼崎総合文化センター(アルカイックホール)7F第3会議室公開イベントを開催いたします。
時間は午後6時から9時まで。途中参加も大歓迎です。大阪梅田や難波、神戸三宮からも交通至便の会場ですので、ぜひお仕事帰りにお気軽にお立ち寄りください。
一緒に選りすぐりの難問に挑戦しましょう! 前半は新作体験会も企画しています。
(ニコニコ生放送でも配信予定です)

さらに、2015年1月12日(月・祝)には大阪中央公会堂新春コンベンション3月1日(日)にはゲームマーケット大阪とイベントが目白押しです。
また、11月~12月にかけてショップさんでもイベントを開催していただきます。
詳細は下記サイトで順次お知らせいたしますので、チェックをお忘れなく!

グループSNE公式サイト:http://www.groupsne.co.jp
  イベント情報ページ:http://www.groupsne.co.jp/news/event.html
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