第三章 旅行者に優しい国勢調査・イスタンブール観光…の巻(2000年10月22日(日))22日の日曜日、トルコでは国勢調査のため、全国的に外出禁止。仕事その他で外に出る人は許可証が必要とのこと(パスポートを持った観光客は別)。通りのあちこちに検問があり、われわれも頻繁に足止めを食らいながらカッパドキアからイスタンブールに戻る。トルコ一の人口を誇るこの街にもタクシーや観光バス以外、ほとんど人通りがない。 それをいいことに、われわれは折から降り出した雨をものともせず、さっそく観光に出かけた。ローマ帝国、ビザンティン帝国、オスマン朝と歴史の変遷をたどったイスタンブールは、独特の文化を作り上げ、今も中世の趣を色濃く残している。「トルコとはかくありなん」というわれわれの期待を裏切らない、美しい街だ。 ☆ アヤソフィア寺院とブルーモスク
☆ テレビ・インタビューを受けるのこと観光に出かけたわれわれは、アヤソフィア寺院の前でテレビ(たぶん)のインタビューを受けた。もちろん答えるのはマコちゃんだ。「このような(全国的に外出禁止の)国勢調査をどう思いますか」 「日本で同じことをやったら大混乱が起こるだろうと驚いている。だが、われわれにとっては観光名所をゆっくり見学できる上、治安もいいのでありがたい」 ユーモアを交えながら流暢に英語を操るマコちゃん。さすがである。 インタビュアは「この日本人観光客はいける!」と踏んだのだろう、(なぜかカイを通りこして)ヨーコさんにマイクを向ける。堂々とそれに日本語でこたえたヨーコさんも立派だ。 で、次はお待ちかね、ボスの番。抜群の語学力を誇るボスだが、マイクが近づくたびにそりかえり、しまいにはあお向けに倒れてしまうのではないかとはらはらする。スタンドプレイが苦手で「英語を話す」ことに弱い典型的日本人の姿を見、ボスも普通の人であったのだなあ、と逆に嬉しくも思ったのだった。 ☆ トルコ料理とトルコの若者について…トルコ料理はおいしい! 強行軍の旅にも関わらず比較的元気に過ごせたのは、そのおかげだろう。ナス、マッシュルーム、トマト、ほうれん草…とにかく野菜が美味。味付けも油っぽくなく、あっさりとしている。名物料理ドルマ(野菜に肉やご飯を詰めたもの)は、特にボスのお気に入りだった。ガイドのセダッツ君にそれを言うと、「でも、ボクのお母さんの料理が世界一おいしいよ」−ぬけぬけと言い切る。 イスタンブールのバザールの店員(24,5才の若者)も仕事中にお母さんから電話がかかってきて、夕食の買い物を頼まれていた。で、またそれをカイに嬉しそうに話してくれる。「もう、うちのママったら…てへッ」って感じだ。 思うに、トルコの若者は相当なマザコン。お母さんを大切にする男の子は優しい人が多いけど、ちとやりすぎでないかい? お嫁さんになる人は苦労するぞ。 ◆「第四章 トルコお買い物事情」に進む。 ◆トルコ・ギリシャ・ドイツ紀行「目次」/◆レポート目次/◆ゲーム日記目次 |