■イベント開始! |
会場を埋め尽くす卓、そして参加者のみなさま。キャンセルもほとんどなく、全卓ほぼ満席となりました。
卓総数はなんと22卓! ゲストだけでは、GMがまったく足りません。そこで今回ゲスト以外の卓を、R&R公認GMさんやシルバーレインのMSさん(PBWにてシナリオやリプレイを書かれている方々)に担当していただきました。
まずは、安田社長によるはじまりの挨拶。
次にゲストやGMのみなさんの紹介があり、すでに着席して待っていらっしゃる参加者さんたちの下へ、各GMが散っていきます。
……のはずが、なぜか舞台に取り残される、友野さんと北沢さん。
というのも、お二人がGMをするのは、この後すぐ舞台上に設営される卓だったから。こうでもしなければ、さすがに22卓すべてを同一フロアに入れることはできなかったそうです(笑)。
そんな一段高い場所の2卓も、テキパキと設営完了。
友野さん恒例の高笑いの挨拶と共に、各卓一斉にセッションを開始しました。
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■セッション風景 |
ソード・ワールド2.0と、シルバーレインRPG。
それぞれのセッション風景について、終了後に行われたトークショーでのゲストの感想を交え、お伝えしますね。
●ソード・ワールド2.0
卓について、まず目につくのが、富士見書房さまが用意くださった、マスタースクリーンにもなる特製バインダー。ルールブックの表紙に描かれている女性のイラストが、どどーんと入っています。いや〜、気分が盛り上がりますね!
今回遊んだのは、イベント用に作成された「『英雄のテーマパーク』的なダンジョンを探索する」というシナリオ。
英雄の偉業を称え、当時の住民が彼の冒険を模したダンジョンを作りました。それが現代まで残っていて、新たに発見されたので調査に行って欲しいというもの。内容は詳しく説明しませんが、いろんなしかけが凝らしてあるダンジョンだったようです。
トークショーでは、各GMが自分の卓のパーティーがどう動いたかを主張。どうやら「ピュアな心を持った冒険者パーティー」と「すれている、もとい警戒心を絶やさない冒険者パーティー」がいたようで、行動の違いに会場は大ウケでした(笑)。
ほかにも、「英雄を目指し、熱い心でダンジョンを攻略してくれた」「戦闘で珍しくクリティカルしすぎて、それまでの和気藹々とした雰囲気を一変させちゃった」など、そのとき卓の光景が浮かぶような、楽しいコメントも。
また、シナリオ中、時間に余裕を持たせるため自由に決めるよう指示されていた部屋で、ゲストGMが全員、ブロブを出していたというコメントには笑いました。みんな、どれだけブロブが好きなんだ(笑)。
※ ブロブには、「攻撃した武器や攻撃された鎧は、24時間以内にアルコールで洗い落とさなければ、溶けて失われてしまう」という、恐ろしい特殊能力があります。
ゲスト卓以外では、どんなしかけや敵が出ていたのやら。こんなイジワルな敵じゃないことを祈るばかりです(笑)。
●シルバーレイン
こちらの卓では、トミーウォーカーさまがご用意してくださった、お手製マスタースクリーンとミニホワイトボード、敵データが書き込まれたカードが参加者のみなさんを待ちかまえておりました。いや〜、こっちも気分が盛り上がりまくりです!
今回遊んだのは、7月発売のRole&Roll(新紀元社刊)46号に掲載されているシナリオ。なので、内容については秘密にさせていただきます。ゴメンナサイ。
トークショーでは、「PC全員が兄妹という設定になり、倒れそうだった長男を妹たちが支え、奮戦していた」といったハートフルなコメントや、「クリティカルダメージが数回出て、大ボスがきれいに倒された」「大ボスから一撃で328ダメージを受けそうになったPCを、仲間が必死に助けていた」というダイナミックな戦闘っぷりを伝えるコメントが、各GMから飛び出しました。
あと、私がGMをしていて思ったことを少しだけ。
シルバーレインRPGでは、判定に使うカードに記載されたアクトワードを使ってロールプレイすると、ゲームを有利に運べるようになるポイントが手に入ります。が、最初からばっちりロールできるプレイヤーさんは、そんなにはいらっしゃらないご様子。ところがゲームが進むうち、そのぎこちなかったロールプレイがノリノリになっていくんです(笑)。GMをしていて、とても楽しく、そして嬉しかったです。
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■トークショー |
あちらこちらで、ダイスやカードの神さまへの悲鳴が聞こえる中、セッション終了となりました。
舞台上の卓が片付けられ、トークショーが始まります。セッション内容については、先に述べたので割愛。そのほかに語られたお話を、かいつまんでお届けしましょう。
……え? なんで、「かいつまんで」かって?
それは、書面に残すのにちょっと躊躇してしまうコメントが乱舞したからです。
特に、開発秘話!!
シルバーレインRPGの、「『判定には必ず20面体ダイスを使って下さい』と強くお願いしたのに、説明を始めた安道さんの口から出たのは、『判定にはカードを使います』だった(笑)」という、上村さんからのコメントはまだ大丈夫としても。
ソード・ワールド2.0の、「賽の河原って知ってる?」から始まる、北沢さんの石積みのお話は、恐ろしくてとても書く勇気がありませんっ(笑)。ヘタレな私を許してください。みんな、ゴメンねっ。
――閑話休題。
気を取り直して、語られた今後の予定などを。
紹介された順で、まずはシルバーレインRPGから。
一番に語られたのは、サプリメント「人狼VS吸血鬼」について。JGCに間に合うよう、スタッフはただいま全力投球中。追加ルールやキャンペーンシナリオが詰まっているサプリメントだそうです!
新たなロールカード20枚によって、アビリティの合体技[クロスアビリティ]などエフェクト関連が充実。PC同士で感情を抱いて、結社(能力者が所属するクラブのようなもの)の備品を充実させてパーティーの強化を図るルールも記載予定……とのこと。「基本ルールじゃ、もう物足りないぜ!」と思っていらっしゃる、つわもののみなさん。どうぞ心待ちにしていてくださいね!
また、今年秋には、シルバーレインRPGの小説も登場予定。こちらは、監修である友野詳が筆を執ります。さらに、リプレイ2巻についても、すでにセッションを終えているとアナウンスがありました。
そして、怒涛の展開を見せるソード・ワールド2.0。
まず何よりも、コレ。「ソード・ワールド2.0 ルールブックV」について。新技能ライダーがついにお目見え! また、いっぱい載せようとマジックアイテムを作りすぎて、急遽半分に数を減らすというハプニングがあったとか。ヤル気まんまんですね(笑)。こちらは執筆が完了し、ただいまゲラによるチェック中。JGCにはお届けできるとのことです。
秋田みやびによるリプレイ「新米女神の勇者たち」の2巻は、7/19と近日発売。また、ドラゴンマガジン(富士見書房刊)で絶賛連載中の、藤澤さなえによるリプレイ「たのだん」にて、「とんでもない事態になった」と気になる発言がポロリ(笑)。そのほか、シナリオ集2の発売をほのめかす発言もありました。
ううむ、どちらの動きも目が離せません。みなさん、ぜひチェックしてみてくださいね!
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■さいごに |
司会のお姉さんが止めなければ、いつまでも続いていたであろうトークショーも終わり、続いてプレゼント抽選会となりました。
ソード・ワールド2.0からは、ポスター、ルールブックT&U、シナリオ集1が。シルバーレインRPGからは、ルールブック、ガイドブック、リプレイ、判定で使うロールカードのセットなどがプレゼントされました。
ほぼ全部、それぞれのゲストのサイン入りです。当選されたみなさん、おめでとうございました!
祭りの後のような空気が漂い始めたころ、北沢さんから最後のご挨拶が。
参加者のみなさん、イベントを支えてくださったGMのみなさん、スタッフおよび関係者のみなさんに感謝の意を表して盛大な拍手を贈り、イベントはお開きとなりました。
いやー、楽しかった!
洞爺湖サミットをひかえ、厳戒態勢となっていた東京の街には、かなり面食らいましたが、イベントはとても楽しく参加できました。
繰り返しになりますが、参加してくださったみなさん、ご協力くださったGM、MSのみなさん、スタッフおよび関係者のみなさん。本当にありがとうございました!
ソード・ワールド2.0、シルバーレインRPG。それぞれタイプの異なるTRPGです。もしよろしければ、これを機にどちらのゲームも遊んでみていただけたなら幸いです。
両ゲームとも、どんどん展開してまいりますので、HPやブログの情報にご注目くださいね!
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こぼれ話 |
以前、シルバーレインRPGの著者インタビューにおいて、上村さんから「アフロイケメン」と呼ばれた安道さんは、このイベントのために自前アフロを準備していました。
さんざん控え室でかぶろうかどうしようか迷っていた彼は、意を決しトークショーはかぶって登場……したのですが、ややウケ止まり。照れくさそうに、外したりかぶったりを繰り返していました(笑)。
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