■大阪オフ会 |
「どうしよう。電車を降りるまで手に持っていたのに……」
会場の最寄駅から出ようとして、切符をなくしていることに気づき、プラットホームを何往復もした篠谷です。改めてこんにちは。
大阪オフ会には、こんなどんくさい私のほか、『エンドブレイカー!』班から世界観担当の藤澤さなえと、次サプリより参加する頼もしき助っ人の川人忠明が、『シルバーレインRPG』班からは監修者である友野詳がゲストとして参加しました。
「おはようございます!」
スタッフのみなさんと元気な声で迎えてくださったのは、トミーウォーカー代表の上村大さん。その近くでは、トミーウォーカーさんのスタッフの方々の姿もありました。
みなさんとご挨拶をしている間も、続々とやってくる参加者さんたち。その姿を見て、「今年もまたみなさんとおしゃべりするぞー」と気合を入れる私でした。
今年もやっぱりたくさんの人でした(笑)。 |
昨年の縦断イベントレポートでも語られていますが、オフ会でおもに行われるのは、普段ネットでしか会えないお友だちとの「おしゃべり」です。
PBW内で、自分の分身として動かしているキャラクターたちを通じて仲良くなった、誰か。
自分のキャラクターたちの冒険を、リプレイ小説として執筆してくれるMS(GM兼リプレイライター的存在)さん。
キャラクターたちを生き生きと描き出してくれる、イラストマスター(通称イラマス)さん。
そして、トミーウォーカーのみなさんや我々SNEのメンバー。
キャラクターの名前やイラストが印刷された名刺を手に、「あ! あなたは××さん。いつもキャラクターの○○がお世話になってます」などご挨拶や話をしたり、リプレイ小説の感想をMSさんに直接伝えたり、イラマスさんにステキなイラストをお願いしたり、日頃疑問に思っていることを尋ねてみたり……、会場のあちらこちらで楽しげな声が上がります。
参加者のみなさんとのお会いできて嬉しいのは、SNEメンバーも同じ。
たとえば藤澤さんは、『エンドブレイカー! 公式ルールブック(著:江川晃、上村大/グループSNE、刊:新紀元社)』に加え、小説『エンドブレイカー! 真の“終焉”へ導く者(著:藤澤さなえ、刊:朝日ノベルズ)』、そしてできたてほやほやの『エンドブレイカー! 上級ルールブック 山斬烈槍ランスブルグ(著:藤澤さなえ、上村大/グループSNE、刊:新紀元社)』を並べて、それをきっかけにおしゃべりをしていました。途中でゲームに誘われて、1時間ほどゲスト席からお出かけしていたのは秘密(笑)。
↑ 「見ていいですか?」
と手に取ってくださる方も
たくさんいらっしゃいました |
↑藤澤さなえ
こっそりゲーム中 |
かくいう私も、PBW『シルバーレイン』で1年に1度だけ執筆させていただいている、「ファンガス共生者」のジョブを得るためのリプレイ小説の資料を持参。今年は、文庫版リプレイで登場したファンガスの少女さつきを登場させたこともあって、シナリオに参加してくださった方やリプレイを読んでくださっていた方にたくさんお声をかけていただきました。ありがとうございました!
↑ そして、いただいた差し入れで埋まっていく
資料とぬいぐるみのモーラット(笑)。 |
友野さんも川人さんも、おしゃべりしたり差し出していただいた本にサインをしたりと大忙し。
会場から楽しげな声が途切れることはなく、あっという間に時間はすぎていきました。
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■いよいよ後半に突入 |
さて、イベントも後半に突入。PBWでの展開について上村さんから伝えられたあと、いよいよ書籍&ゲーム関連についての告知会が始まります。
『エンドブレイカー!』RPGついてお伝えするべく、藤澤さんがマイクを手に取ります。
まずは『上級ルールブック 山斬烈槍ランスブルグ』の話題から。新しいルーツ「エルフ」に、新ジョブ「天誓騎士」「妖精騎士」、新武器「フレイムソード」が追加。「スーパーキャンセル」「エンドライン」など追加ルールも登場し、より冒険が楽しくなること間違いなしとのこと。
リプレイの舞台である都市国家ランスブルグについてもがっちりサポート。まもなく発売予定の『エンドブレイカー!TRPGリプレイ3 悠久の王都、福音を運ぶ者達(監:安田均・上村大、著=清水一樹/グループSNE、刊:新紀元社)』とリンクした、壮大なキャンペーンシナリオも収録されているので、ぜひ上級ルールブックとリプレイ3巻の両方を手に取って楽しんでくださいと、熱く語ります。
さらに、次のサプリメントについてもどどーんと紹介。タイトルは『霊峰天舞アマツカグラ』。なんと、和風の都市国家を舞台にしたサプリメントだそうです。
ここで、このサプリメントから制作スタッフに加わる、川人さんを改めて紹介。川人忠明といえば、『ソード・ワールド2.0』でその腕を遺憾なく振るっている、都市型サプリメントのスペシャリスト! その名を知る参加者さんから、「それは……すごいことになった」と喜びの声が上がっておりました。
さて、その内容ですが。アマツカグラは、山頂に鳥居を彷彿とさせる2本の刀を抱く火山の都市国家だそうです。国内は、火を灯した特殊な石灯籠のおかげでマスカレイドたちの侵入をなんとか退けている、かなりピンチな状態だとか。これは冒険のしがいがありそうですね! また、アマツカグラには、温泉に入ることで特殊な効果が得られる特殊なルールがあるそうで、そちらも見逃せませんね。
新ジョブは「神楽巫女」「武芸者」「忍者」が追加される予定。発売が待ちきれない『霊峰天舞アマツカグラ』は、今夏発売予定です。ご期待くださいね!
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説明を聞きながら、即興で描き上げる上村さん(笑)。 |
そうそう。嬉しいことに、ご好評いただきました『エンドブレイカー!SCG BUILD&BREAK』の、第2弾も発売が決定しました! こちらも今夏の発売に向けて鋭意制作中とのこと。みなさん、楽しみにお待ちください!
ここで紹介者が藤澤さんから、友野さんへバトンタッチ。『シルバーレイン』RPGについても告知が始まります。
おまちかねの次サプリメントの情報が飛び出しました。タイトルは『兇鬼戦線』。内容をひと言で表すと「悪サプリ」。つまりは、銀誓館学園と敵対する(または敵対してきた)組織のキャラクターをプレイするための指針が書かれたサプリメントなのです!
敵対する組織と言っても、20〜30人程度の小さなものから、複数の国家を掌握してしまうほど巨大な組織まですべて網羅。各組織と銀誓館学園との関わりも紹介しつつ、それらのプレイ指針も紹介しているとのこと。特筆すべきは、強大な力を持つ者たちを再現するための「戦略級能力者」作成ルール! これを使えば、銀誓館学園の能力者たち全員と戦争で渡り合うような、原初の吸血鬼や七星儀の儀式を終えた妖狐といったキャラクターがプレイできるとのこと。ただ、銀誓館学園でない組織は、《見えざる狂気》に侵されずに済む技術を持っていないので、歳を重ねるごとに厳しい状態になります。もちろんそのルールも完備。「セッション崩壊? どんと来い!」というツワモノにも大変ご満足いただける出来になっているそうです。
敵になって初めてわかる、銀誓館学園の能力者のうっとうしさ。ぜひ、味わってみてくださいね!
↑ 会場の壁に、初めて姿を見るキャラクターのイラストが |
最後に、お待たせしている小説『シルバーレイン アーリーデイズ』の第3巻が、こちらも今夏の発売に向けて動き始めたと報告がありました。
それに伴い、PBWの方にも新MS「友野つまびらか(※「詳」の訓読みがつまびらか・笑)」の採用を検討始めたとのこと。小説で登場した〈嵐の王(ストームブリンガー)〉〈月帝姫(ルナエンプレス)〉のPBW導入のためのシナリオが紹介される日が近づいてきました。
ちなみに、現在PBWで敵として現れている「抗体ゴースト」たちですが、実は小説1巻からすでに姿を見せていたとのこと。3巻の発売に備え、1巻から読み返しておくのもいいかもしれません。
書籍もPBWも目が離せない『シルバーレイン』。この夏の動きに注目です!
告知に質問会、そして賞品ゲットを賭けたじゃんけん大会も終わり、あとは再び和やかな談笑タイムとなりました。
予定がわからずゲストには名前を入れていませんでしたが、我らがボス『エンドブレイカー!』班総指揮である安田均も到着。参加者のみなさんとのおしゃべりの輪に加わります。
席に着くやいなや、さっそくサインを頼まれるボス(笑)。 |
この日、大阪オフ会に参加された方は合計で365人。曇時々小雨という天候でしたが多くの参加者に恵まれました。
なかなか直接会えない人たちとのおしゃべり。参加者のみなさんの話は尽きることはありません。
しかし、気がつけばもう夕方。閉会の時間となりました。名残惜しいですが、楽しい思い出と共に私たちは会場を後にしました。
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■ちょっと見 〜東京&名古屋オフ会〜 |
私は参加できなかったのですが、大阪オフ会より先に行われていた東京オフ会&名古屋オフ会についても、少しだけレポートしちゃいます。どちらも大盛況だったようですよ!
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○東京オフ会 |
5/1(日)にAKIBA_SQUAREで行われた東京オフ会。SNEからは安田均、友野詳、藤澤さなえの3名が参加しました。
震災の影響で参加者は少ないかもと思われていたのですが、ふたを開けてみれば参加者合計約800人。ほぼ例年通りの人の多さです(笑)。まだまだ大変な状態が続いていますが、きっと実際に顔を見て安心したいという思いもあったのではないでしょうか?
四方の壁すべてがガラス張りで、外から丸見え状態だったそうですが、そんなことではひるまず、参加者のみなさんは元気に交流を深めていらっしゃったそうです。
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人がいっぱい。格好いい画面の壁はさすが秋葉原の会場という感じ。 |
東京オフ会では、『エンドブレイカー!』の上級ルールブックが販売されており、購入後さっそくサインを求める列ができたとか。しかし、好評すぎて早々に売り切れ。そのため、藤澤さんがオフ会会場のすぐ近くに移転されたR&Rステーションさんに、参加者さんたちを案内するなんて一幕もあったそうです。
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雰囲気ある『エンドブレイカー!上級ルールブック』の表紙。
イラストレーターの左さんの力作です。 |
会場の一部に、我らがボス安田均による『エンドブレイカー!SCG BUILD&BREAK』の体験卓も設けられ、おしゃべりにゲーム体験会にと、終始楽しい雰囲気のオフ会だったようです。
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○名古屋オフ会 |
変わって、5/2に行われた名古屋オフ会。こちらは連休合間のド平日の開催となりましたが、それでも80〜90人(!)の参加者さんがありました。
SNEからは、『エンドブレイカー!SCG BUILD&BREAK』のデザイナーである河端ジュン一がゲストとして参加。平日にもかかわらず参加してくださった皆さんにと用意したSCGのプロモーションカードを手に、「よし! 初心者のみなさんにレクチャーしまくるぞ」と張り切っておりました。
参加者さんに配られたSCGのカード。プリシラちゃんです。 |
ところが、開会のあいさつが終わるやいなや、会場のあちこちでSCGを取り出し、プレイし始める参加者の方々(笑)。しかも、卓に近づく河端さんを「あ、大丈夫。わかっているんで初めての方のレクチャーをしてあげてください」と別卓へ促すほどの熟練っぷりだったそう。
「嬉しいやら寂しいやらで少し複雑でした。いや、本当にありがたかったです」
と、河端さんは頂いた差し入れを手に、はにかんだ笑みを浮かべておりました。
ほかにも、上村さんが「SCGを使ってできるエンドブレイカーTRPG簡易セッションルール」をレクチャーしてくださったり、『シルバーレイン』のユーザーさんたちが普通にセッションされていたり、『エンドブレイカー!』のユーザーさんたちがPBWの自分のキャラクターのシートを持ち寄ってPVP(キャラクター同士のバトル)を行われていたりしたそうです。
平日で人数は少々控えめでも、その密度は決して他の会場に引けをとりませんね! お話を伺って、本当に名古屋のみなさんはゲームに熱い&厚い方が多いところだなあと改めて思いました。
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■さいごに |
本当に楽しい1日をすごさせていただきました。
私もそうですが、毎年この縦断オフ会を楽しみにしている参加者のみなさんの多さを思うと、どれほどみなさんが『エンドブレイカー!』や『シルバーレイン』が好きなのか、そしてどれほどPBWやオフ会の運営にご尽力いただいているかがわかります。
お招きいただいたトミーウォーカーのみなさんをはじめ、主催・イベント運営に奮闘してくださったスタッフのみなさま方に心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました! |