7月29 日(水)にMugen Gamingによる『ソード・ワールド2.5』英語版展開についてのライブストリームが行われました。主な発表内容および質疑応答の概要は以下のとおりです。
■英語版クラウドファンディングの開始日は、10月20日に決定。
■Mugen GamingはGEN CONに参加予定。
■基本ルールブックは、以下の3冊構成となる予定。
〇コアルールブック
〇モンスターデータ集
〇ゲームマスターガイド
■通常版のカバーに加え、差し替え可能なコレクターズ版カバーを用意する。
■3冊すべてにコレクターズ版カバーが用意され、同カバーのイラストには米田仁士氏を起用する予定。
■書籍はフルカラー、ハードカバーで刊行予定。
■支援者への発送時期、いわゆるフルフィルメント時期は現時点では未定。今後も進捗を随時報告する。
■クラウドファンディング期間は、21日間または30日間を検討中。
■先行公開しているお試し版シナリオについては、寄せられた意見をもとに改訂を進めている。今後の製品版ルールブックの翻訳にも生かしていくため、引き続きフィードバックを求めている。
Mugen Gaming側からは、日本訪問とグループSNEとの打ち合わせについて、非常に前向きな報告がありました。
■東京では日本人アーティストとの打ち合わせを行い、その後、神戸のグループSNEを訪問。
■安田社長および『ソード・ワールド』チームとの打ち合わせは、非常に有意義で素晴らしいものだった。
■SNE側は「海外で『ソード・ワールド』が知られているのか」「海外のユーザーに興味を持ってもらえているのか」と謙虚に尋ねていたというエピソードも紹介された。
■海外から多くの関心が寄せられていることを知れば、SNEのスタッフも喜ぶだろう(ショーン談)。
■英語版独自の展開についてもSNE側は関心を示しており、将来的に海外からどのような『ソード・ワールド』が生まれるのかを楽しみにしているとのこと。
また、視聴者向け企画として、安田均、清松みゆき、北沢慶、田中公侍、ベーテ各氏のサインをライブストリーム参加者にプレゼントする企画も発表されました。
▲グループSNE訪問時の様子
※以下は視聴者との質疑応答からの内容です
価格
価格は未定ですが、他社の一般的なTRPG製品と同程度の価格帯を予定しています。外的要因による変動の可能性はあるものの、可能な限り購入しやすい価格にしたいとのことです。
支援コース
具体的な内容は未定ですが、以下のような一般的なコースを想定しています。
■PDF版
■3冊構成の基本ルールブック
■コレクターズ版カバー付きセット
■ゲームに必須ではないものの、プレイ環境を充実させる追加コンポーネント
視聴者から「プレイ時に欲しいもの」があれば、意見を寄せてほしいと呼びかけていました。3冊のルールブックについては、セット販売だけでなく、クラウドファンディングのアドオンとして各冊を個別購入できるようにする予定です。
開始後48時間限定の支援特典であるピンバッジについては、期間を逃した場合でも、無料特典ではなくなるものの、アドオンとして入手できるようにする予定です。
ストレッチゴールについても検討中で、GEN CON終了後に具体化を進めるとのことです。
■英語版の底本には、日本語版の最新公式ルールであるデラックス版を使用。
■グループSNEが公開している公式エラッタも反映する。
■初期段階では、デラックス版に収録されている技能・クラスを導入し、その後、追加クラスの収録も検討する。
■英語圏の読者にとって使いやすいよう、将来のサプリメントも含めて編集・構成上の調整を行う可能性がある。
■基本的にはハードカバーで刊行するが、将来的には日本の文庫版に近いペーパーバック版も検討したいとしている。
当初は、長編キャンペーンよりも短編シナリオを優先して展開する予定です。
現在検討されているものとして、以下が挙げられました。
■スタートセット収録の「星をつかむ迷宮」
■日本語版基本ルールブック収録シナリオ
■その他、短時間で遊べるシナリオ
長編キャンペーンがTRPG展開の成功に重要であることは認識しており、基本ルールブックと初期シナリオの制作が安定した後に取り組む予定。クラウドファンディング開始時には、今後のキャンペーン展開についても、ある程度発表できる状態にしたいとのことです。
また、ワールドガイドや日本語版サプリメントの英語化も検討中で、海外ユーザーが特に興味を持つ製品について意見を求めています。
モンスター集については刊行予定で、日本語版データの受領を待っている段階。
また、日本における『ソード・ワールド』シリーズの出版史を紹介する冊子についても、制作には労力がかかるものの、ぜひ実現したいとの発言がありました。
■Foundry Virtual Tabletop(VTT)やRoll20など、オンラインセッション用ツールへの対応を検討中。
■具体的な対応はプロジェクトがさらに進んでからになるが、要望が多ければ積極的に検討する。
■YouTube等でのセッション配信にも積極的に取り組みたい。
■他チャンネルとのコラボ配信やインタビューにも応じたいとしている。
■PDF版を物理書籍より先に配布する可能性については、現時点では未決定。印刷前にデジタル版を確認できることには利点がある一方、物理版購入者に不公平感を抱かせない方法を検討したいとしている。
D&Dの「Adventurers League」のような、公式の組織化プレイ制度について質問がありました。Mugen Gaming側は、非常に良いアイデアだと評価しつつ、現在はルールブック制作など優先度の高い作業があるため、すぐに着手する予定はないと回答しました。一方で、組織化プレイの運営経験やノウハウを持つ人には、ぜひ連絡してほしいと呼びかけています。
ゲームマスターが独自のシナリオやキャンペーンを投稿できるウェブサイトについても関心を示しましたが、実現するとしても製品発売後になるとのことです。
英語版独自の舞台設定や、いわゆる「バブルワールド」の制作については、ぜひ実現したいと述べています。神戸での打ち合わせでも、SNE側も英語版独自のコンテンツを作る予定がありました。
Mugen Gaming側は、まず日本語版の内容を着実に英語化することを優先すると回答したものの、SNE側も英語版独自の展開に興味を持っていることなど紹介されました。
D&Dから『ソード・ワールド2.5』へのコンバートガイドについても、現時点では制作予定はありません。
■英語以外にも、約4言語について海外の事業者から引き合いがある。
■ただし、まずは英語版を確実に完成させることを優先する。
■SNE側は英語以外の言語展開についても前向きであり、英語版の準備が整った後に他言語版へ進みたいとしている(注:中国版はすでにグループSNEと中国パートナー間で交渉が進行中)。
■欧州向け物流については、EU圏内にも発送可能な英国の業者と交渉中。
■英国の倉庫からEU圏へ発送する方法と、中国の工場から直接発送する方法を検討している。
■できる限り広い地域へ、手頃な送料で届けられる体制を目指している。
■特にインドおよびブラジル向けの物流に苦慮しており、適切な業者について情報提供を求めている。
■本文はフルカラーとなる予定。ただし、デザイン上の意図から白黒イラストを使用する箇所はある。
■米田仁士氏をはじめ、日本語版に関わった複数のアーティストと交渉中。
■日本のアーティストの技術は非常に高く、これまでの交渉から多くを学んだ。
■英語版制作に協力を希望するアーティストやアニメーターについては、ポートフォリオを添えてMugen Gamingに連絡してほしい。
未経験者に『ソード・ワールド2.5』を紹介する際の特徴として、以下が挙げられました。
■仲間と協力して依頼を達成する、パーティー型のファンタジーRPG
■キャラクター同士が異なる役割を担当し、互いの弱点を補い合うゲーム性
■複数の技能・クラスを組み合わせるマルチクラス式のキャラクター作成
■簡易戦闘、標準戦闘など、複数の戦闘方式
■日本の漫画やアニメに親しんだユーザーには馴染みやすい世界観
■ロードス島戦記』からの歴史的な流れ
■マギテックからソーサラーまで、多様で日本的なアレンジのある魔法体系
世界観の雰囲気については、北沢氏が打ち合わせの際に「Blue Sky World」と表現したことが紹介されました。危険や悲劇は存在するものの、世界全体が暗く陰鬱なのではなく、仲間と冒険に出て成長し、魔動機文明の遺跡を発見したり、新たな交易路を開拓したりする、明るさと発見のある世界であると説明がありました。
雰囲気を理解するアニメの参考作品としては、以下が挙がっていました。
■『ロードス島戦記』
■『葬送のフリーレン』
■『ダンジョン飯』
英語版ライセンスには契約上の期限や更新時期があるものの、英語版の展開が順調であり、グループSNE側がMugen Gamingの活動に満足している限り、更新を続けられるとの認識が示されました。一定期間が経過した時点で自動的に英語版展開が終了するわけではなく、成功する限り継続していきたいとのこと。
クラウドファンディング開始日や3冊構成、コレクターズ版カバーなど、英語版に関する具体的な情報が盛りだくさんの配信となりました。
GEN CON終了後は、10月20日のクラウドファンディング開始に向けて、価格や発送時期、ストレッチゴールなどの詳細が順次発表される予定です。
英語版『ソード・ワールド2.5』のクラウドファンディングには、日本からも参加できます。日本で生まれた『ソード・ワールド』が、海を越えて新たな冒険者たちのもとへ――。10月20日のクラウドファンディング開始を、どうぞお楽しみに!