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株式会社グループSNEオフィシャルサイト

ブラックストーリーズの世界――ボードゲームコラム


ブラックストーリーズの世界
ボードゲームコラム第1回は『ブラックストーリーズ』シリーズをご紹介。
自称、日本でブラックストーリーズを最も遊んでいる男、グループSNE石野がみなさまに最新情報をお伝えします。
広く深いブラックストーリーズの世界に記事を通じて触れていただければ幸いです。

以上、ご協力のほどよろしくお願いします。
2014年08月 発行 
記事作成 石野 力
◆ブラックストーリーズとは?
ブラックストーリーズとはドイツの出版社moses.Verlagから発売されている水平思考パズルです。
水平思考パズルとは論理的かつ直感的に解答を見つけ出すパズルゲームのことで、日本ではウミガメのスープや20の扉が有名です。
デザイナーはHolger Bösch、イラストレーターはBernhard Skopnikです。
下図は発売記念イベントでファンとブラックストーリーズを楽しむ両氏。
右:Holger Bösch,左:Bernhard Skopnik

ゲームの簡易的なプレイ方法を以下に示します。
  • 出題者(1名)と解答者(何名でも)に分かれます。
  • 出題者はカードを取り、まず裏面の正解を確認した後、表面に書かれた謎を読み上げます。
  • 解答者は出題者が「yes/no」で答えられるような質問をし、謎の真相を解き明かしていきます。
  • カードの裏に書いてある真相を言い当てることができたら、その謎はクリアです。
詳しくはこちらから著者インタビュー紹介リプレイをご覧ください。

日本では弊社
グループSNEから『ブラックストーリーズ:50の"黒い"物語』が2014年4月に紹介され、『ブラックストーリーズ2:鳥肌の立つ"黒い物語"』がまもなく発売!という状況です。非常にご好評をいただいており、我々も紹介して良かった!と喜んでおります。
日本でも大人気のブラックストーリーズ、ドイツや海外諸国では非常に多くの仲間たちが遊ばれています。


◆ブラックストーリーズの仲間たち
ブラックストーリーズにはこんな仲間たちが居ます。
  • 正統派――ブラックストーリーズ
  • シチュエーション特化――ブラックストーリーズ テーマエディション
  • カラフルな子供たち――ジュニアシリーズ
  • じっくり遊ぼう――ボードゲーム版
  • いつでも遊べる――アプリ版
これらを順番にご紹介。

◆ブラックストーリーズ
blackstories シリーズ blackstories10
本家本元ブラックストーリーズ。1から順にナンバリングされており、最新作は2014年5月に発売された『black stories 10』。
一箱に50の謎が入っているので、これだけで500題! 第1作目である『black stories』の出版は2004年ですので、今年は記念すべき10周年。新作が毎年出ている計算です。
このシリーズはドイツ国内外を問わず大人気。ドイツではラッピングバスも走ったことがあるとか。
ブラックユーモアあふれる数々の謎がプレイヤーを待ち受けています。
メインシリーズだけあって、なるほど!と頷ける謎が数多く収録されています。まずはこれをプレイしましょう。



豪華限定版も
上記の通り、ブラックストーリーズは今年で10周年です。
それを記念して9月には『Black Stories Limitierte Jubilaumsedition』が発売されます。
これまでに出た『black stories 1-10』の中から作者であるHolger Böschによって厳選され、さらにファンによるランク付けにより選ばれた、
ブラックストーリーズ選集と言うべき100の謎が詰まった記念セットです。
どんな謎が選ばれているのか気になるところです。
限定版としては他にも棺桶型の箱に入った音声付属版や箱が金属製のコレクターズセットなども出ています。(いずれもドイツ語)
◆ブラックストーリーズ テーマエディション
 ブラックストーリーズではあるものの、特別な状況特定のジャンルに的を絞った様々なシリーズも出ています。
2014年現在では16種のテーマものが出版されています。何種か挙げてみましょう。

クリスマスが平和なわけがない
『black stories Christmas Edition』
古今東西の映画をベースに
『black stories Movie Edition』
おか死くておも死ろい話
 『black stories Funny Death Edition』
舞台は中世 魔女裁判、拷問、
不衛生、伝染病、歴史的な事件
『black stories Mittelalter Edition』
同僚との駆け引き、嫌な上司、
自分勝手な経営者、
オフィスは危険でいっぱい
『black stories Office Edition』

これらはコンセプトを統一させることで面白さを一層強調しています。
テーマごとに問題内容がまとまっているため、謎ごとに新しく発想をしなおさずに済み、より深くブラックストーリーズの世界に入り込めるようになっています。
しかし、このゲームのキモであるブラックなユーモアは全く薄れていません。内容量も本家と変わらず、一箱に50の謎がたっぷり詰まっています。
今回挙げた作品のうち、何点かはドイツ語以外でも出ています。
あなたが気になるのはどのシリーズ?


◆ジュニアシリーズ
ブラックストーリーズには子供向け版もあります。
ブラックな話はちょっと……」や「子供と一緒に遊べる簡単なものがほしい」という方にオススメです。
ブラックストーリーズからきれいさっぱりブラックな要素が消えています。人が死ぬことすらほとんどありません。
また、問題ごとに詳細な解説出題者向け返答ヒントが載っており、誰でも出題者になれる工夫がしてあります。
こちらもいくつか例を挙げてみましょう。

幽霊や心霊現象はお任せ
丑三つ時にどうぞ
『white stories』
ラブロマンス
かわいい女の子に
『pink stories』
世界の海を股に掛け
海洋冒険に繰り出そう
『blue stories』
銀河、小惑星や彗星、
そしてエイリアンにUFO
『silver stories』

本家やテーマエディションよりも、さらにシチュエーションの限定がされています。
ブラックな謎以外を楽しみたいときや興味を惹かれる作品を見つけたら、こちらをプレイしてみるのもまた一興。
「子供向け」とはありますが、中には大人を唸らせるような問題も「難しいよ!マーク」付きで入っています。
子供から大人まで誰でもが楽しめる作品集です。

最新作は2014/08/20発売予定の『
purple stories』。黒魔術師、ゾンビ、魔女、ポーション、魔法のほうきなどの魔術や魔法、呪いに関する題材が取り上げられるとのことです。
なんと箱は
暗闇で光る(!)とのこと。こちらもどのようなものなのか気になります。
◆ボードゲーム版
ブラックストーリーズにはボードゲーム版もあります。その名もズバリ『black stories - Das Spiel』!
日本語にすると『ブラックストーリーズ ボードゲーム』というわかりやすさ。
血液を模した「ブラッドチップ」というチップを最も多く集めた人が勝者。
問題は新規、再録、ムービーもの等、計100ものブラックストーリーが付属。
チップを巡って「ブラッククエスチョン」や「ブラックパントマイム(パントマイムでブラックストーリーズを解き明かす)」「ブラックスケッチ(イラストでブラックストーリーを解き明かす)」「ブラック13(数字カードを使って13に最も近い数を作り出す)」などのブラックづくしなミニゲームを遊びます。
ミニゲーム自体もナイフルーレットによるランダム。運と直観で最も多くの血液を手に入れましょう。
ゲーム自体はパーティゲームで、みんなでワイワイとじっくりとブラックストーリーズを遊べるようになっています。
私のお気に入りは「ブラックパントマイム」。上記のように、パントマイムを用いてブラックストーリーズを解き明かすのですが、やって難しく見て面白いという良ミニゲームです。
ジュニアシリーズからも『black stories junior - Das Spiel』というボードゲームが出ております。


◆アプリ版
実はブラックストーリーズはAndroidアプリiOSアプリにもなっています。
これはmoses社から公式に出ているアプリで、無料ダウンロード&インストールすることができます。
特徴はファンから募った『Fan Stories』というものを遊べるという点です
アプリ内から自作のブラックストーリーを投稿することができ、(審査はありますが)ある程度集まったら『Fan Stories』1,2...というナンバリングで本家ブラックストーリーズ同様のレイアウト、イラスト付きで無料配信されます。
また、アプリ内ではブラックストーリーズもパッケージ形式で配信されており、電子版の購入が可能です。
◆最後に
最新情報を含めてブラックストーリーズの世界をお伝えしてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
少しでも、面白そうだと感じていただけたのであれば幸いです。
今回コラムで触れたブラックストーリーズはドイツ語のものがほとんどでしたが、これからもみなさまにご好評をいただければ、日本語版としてご紹介できるかもしれません。
ドイツで生まれ、フランス、イタリア、アメリカなどの国(ほかにも様々な国々)に広まり、ついに日本にもやってきたブラックストーリーズ。ぜひこの機会に遊んでみてくださいませ!

まだ紹介できていないブラックストーリーズや仲間たちについても、今後のニコ生(SNEチャンネル)やイベントで触れられるかも……?
これからもどうぞブラックストーリーズをお楽しみください!
お付き合いありがとうございました。


記事中の図はmoses. Verlag Kataloge及びBlack Stories - die offizielle Fanpageより引用いたしました。
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