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タッグトーナメントInSNE
1回戦第1試合
友野詳&田中公侍VS笠井道子&森本有美
 
○タッグトーナメント、開幕

 SNEのメンバー8チーム16人が繰り広げる壮絶なタッグトーナメント。記念すべき幕開け、第1試合に参加するチームはゲヘナAn"地獄兄弟"チーム(友野詳&田中公侍)とホームページチーム(笠井道子&森本有美)だ。
 『ゲヘナ』という「システム的にも世界観的にも超濃いゲーム」を作りあげたヘビーゲーマー2人組が勝つのか、それとも社会人としてのバランス感覚と計算能力に優れた翻訳家&経理の2人組が勝つのか……?

森本: 田中さんの機体はSSサイズで装甲重量が軽、笠井さんはLLサイズで装甲重量が重ですか。
友野: 超軽量機と超重量機の戦いか。第1試合から極端な対戦になったな。

 田中機と組む友野機は軽装甲ながらサイズはやや大きく、弾薬や武装の数が多くなっている。ゲヘナチームは2機それぞれが機動力で敵をかき回し、スキをついてダメージを与える作戦だろう。
 森本機は移動力を強化する武装を搭載したスピード重視の機体だ。ホームページチームは前衛を森本機が、後衛を笠井機が固めるという堅実な組みあわせと言える。

 
○第1ラウンド



森本: 開始位置は……(戦場マップをながめる)笠井機は壁の後ろに隠れていて、私と友野さんは睨みあってる感じですね。田中さんは1人だけ遠いですけど――。
田中: 移動力があるからなんとでもなるさ(にやり)。
笠井: まずはプロッティングね。
森本: 相手チームの武装は分からないんですよね。どうしようかな……。
友野: (おもむろに)田中、俺は“インスタントファイアウェポン”で行くつもりやけど、どうする?
田中: とりあえず“魔薬・閃”の可能性もあるんで……。
森本: ちょ、ちょっと。なんですかそれ!?
友野: いや、ルールを読んだら「会話や相談は必ず全員に聞こえるように行ってください」って書いてあったから。先に暗号を決めておいたんよ。
森本: ずるい!

 製品版のルールでは「自分のプロッティングの内容が他の参加者に分かるような発言をしてはいけません」に変更となった。
 
田中: ――なんだ、そうなの? せっかくルールの穴をみつけたと思ったのに(笑)。
森本: わ、わざわざ符丁を決めてくるなんて……!
笠井: はかない美少女チーム相手に、そこまで本気になるか(苦笑)。
田中: とりあえずプロッティングは終わりましたけど。
友野: 俺も2回ぶんのアクションを決めたぞ。
森本: なら第1ラウンドのアクションフェイズですね。
田中: 第1セグメントの移動タイミング、アクションを行うのは――。
友野&森本: はーい!(手を上げる)
友野: 俺はバーニアを使ってK−8まで移動する。(友野機の武装を使用する上で)有利な距離を確保しないとな……。
森本: 私はホイールを使ってぎゅーんと10−Fまで移動します。
笠井: 次の射撃タイミング、アクションを行うのは――(手を上げて)私だけね。長距離ミサイルなので、壁があっても射撃できる。 ただ――。
森本: どうしたんですか?
笠井: 近づいてくると思って田中機を(目標に)指定してたんだけど、移動しなかったの。
田中: (笠井機の射程からは)かなり遠いですよ(笑)。当たりそうにないですが、キャンセルします?
笠井: (少し考えて)いや、あえて攻撃する。一応は当たるかもしれないし。ただ最適射程から5マスも離れてるから、命中値に−10も修正を受けるけど……。
田中: 僕のもともとの回避値が10だから、当てるには20を振る必要がありますね。
友野: つまり10ゾロが必要ってことやね。
笠井: それでも振る! ――(ころころ)15、失敗。
田中: 100回に1回しか出ない目を、そうそう出されてたまりますか(苦笑)。さて、僕は特殊タイミングに突撃を仕掛けますよ。残念ながら経路上に敵はいませんけど――(自機のコマを動かす)南に向かって一直線に、9−Aまで動きました。
森本: まさか、わざと移動のタイミングを遅らせたってことですか?

 戦闘は移動タイミング、射撃タイミング、白兵タイミング、特殊タイミングの順番で処理される。田中機は移動タイミングでは移動せず、笠井機の射程外に留まり、射撃タイミング(笠井機の射撃攻撃)が終わったあとで(特殊タイミングに、突撃によって)移動してみせたのだ。
 
森本: やりますね……。
笠井: う〜っ、プロッティングを読まれると悔しい!
田中: ふふふ(笑)。

 続く第2セグメントでは友野機と森本機、田中機が移動を行った。残る笠井機は再び田中機を長距離ミサイルで狙う。
 
田中: 僕はこのセグメント、移動していますから当たりにくいですよ。出目が16以上じゃないと当たらないはず。
森本: さすが超軽量級、回避値が高いですね。
笠井: 直前のセグメントと同じ武装で同じ対象を狙うと、連続行動のボーナスが入るんでしょ?
森本: そっか、なら出目が14以上なら当たりですね!
笠井: それなら出せるはず。出ろ! (ころころ)よし、10と5で15! 10が出たから、命中レベルはA。長距離ミサイルで命中レベルAが出た時のダメージは……18点!
田中: うぐ、一気に耐久値の3分の1近く食らった。
友野: 耐久値が低いのは軽量級の辛いところやな(汗)。
笠井: 続いて命中部位表を振る。(ころころ)出目は12!
田中: 12だと胴か……18点も食らったら、部位装甲値が低い機体はどこだって破損しますよ(苦笑)。胴にはエネルギー弾薬を搭載しているので、それを破損させます。
笠井: よし、さっき失敗したぶんは取りかえした!

 前のセグメントで笠井機は命中させられる可能性が低い(10ゾロでないと命中させられない)にもかかわらずあえて弾薬を消費し、射撃攻撃を行った。これは連続行動のボーナスを獲得し、次の射撃攻撃の成功率を高めるためだった、ということだ。

○第2ラウンド

 第2ラウンドの第1セグメントでは森本機と田中機が移動を選択。森本機は田中機を追って移動先に南側を指定していたが、田中機はそれを予測し、さらに南東へ逃れていた。
 
友野: 俺は笠井機にヒートソードで斬りつける。(白兵攻撃の場合は)接近移動で少しだけ近づけるから……(自機のコマを動かす)よし、これで有効射程に捉えた!
笠井: 嫌や、来んといて(笑)。
友野: そんなこと言われても、プロッティングしたからには攻撃させてもらいます(苦笑)。
笠井: このセグメントは移動してないから、回避値はそのまま――って、(笠井機は最重量級なので)3しかない(泣)。
友野: それはさすがに……(ころころ)ん、当たった。でも出目はあんまり良くなかったので、命中レベルはCで16点だけ。
笠井: たったの16点? 耐久値は110もあるから、大して痛くない(笑)。しかも部位装甲値はどこも18以上だから、どこに当たっても破損しない♪
田中: 僕の機体とは大違いですね(苦笑)。
笠井: ちなみに次の特殊タイミング、私は陸上機雷(#29)を設置する!
友野: あのあたり(現在、笠井機が位置しているマスの隣接マス)には近づかんようにしよう(笑)。

 第2セグメントは全機が白兵攻撃を行った。だが森本機のメイスは有効射程外のため友野機に届かず、笠井機のランス攻撃は出目が悪く失敗。
 一方、友野機と田中機はどちらも笠井機への白兵攻撃を成功させた。笠井機の高い部位装甲値に阻まれ、武装を破損させることはできなかったものの、ダメージ自体は着実に与えていく。

○第3ラウンド〜第4ラウンド

 第3ラウンドの第1セグメントでは全機が移動を行った。射線を確保するため壁の上に陣取る笠井機&森本機に対し、友野機&田中機は北東と南西に位置を移す。
 第2セグメントでは友野機と田中機がミドルレーザーによる十字砲火を成功させ、その結果、笠井機の累積ダメージは耐久値の半分を超えてしまった。


 第4ラウンドの第1セグメント、友野機&田中機は北へと距離を取った。笠井機は陸上機雷を避けて壁の上を移動する。
 第2セグメントでは他の3機が位置取りに失敗し、射撃攻撃や白兵攻撃をキャンセルする中、田中機だけがランスを笠井機に命中させ、さらにダメージを累積させた。
 この時点では、笠井機が追いこまれている印象が強い。

○第5ラウンド

 第1セグメントの移動タイミング、友野機は南の壁の東側へ、田中機へ西側へ移動した。
 そして射撃タイミング――。


笠井: アンカーで友野機に射撃攻撃!
友野: アンカーか!
笠井: (ころころ)よし、命中した。鉤つきワイヤで絡めて、自機の目の前へ引き寄せる!
森本: 笠井機の目の前ってことは、G−12ですね。
笠井: (満面の笑みで)ちなみに、そこには陸上機雷が埋まってるみたい♪
友野: げぇぇ!? 陸上機雷ってたしか命中判定なしで……(武装表を参照する)20点ダメージか! 命中部位は!?
笠井: (ころころ)胴です〜。
友野: (自機の機体シートを見下ろして)胴にあるのはムーブセンサーとミドルレーザーか……ムーブセンサーがなくなるのは辛いけど、射撃武器を失うわけにはいかん。ムーブセンサーを破損させる!
森本: 続いて特殊タイミング、私は西へ突撃を仕掛けますよ。
田中: そこ(森本機の位置)から西だと――おおっ。こっちへ来る!?
森本: うまく捉えましたよ(にやり)。
田中: 今回も移動したから(田中機の回避値の合計は)14だ。当てられるものなら――!
森本: (ころころ)14ちょうど、当たりました! やったやった!
田中: マジかよ!?(悲鳴)
森本: ダメージはこっちの耐久値の5分の1、つまり16点で、さらにスパイクを搭載しているから――合計21点!
田中: それは痛い!
友野: 21点って言ったらパイルバンカー並みやぞ(汗)。
田中: こっち(田中機)の累積ダメージは39点……ヘタしたらあと一発で落ちちまう。
森本: 突撃した側もダメージを受けますけど、田中機は超軽量級だから――(計算して)こっちが受けるのは6点だけ。ぜんぜん痛くない(笑)。
田中: 第2セグメントか……(自機のコマを動かす)逃げておいて正解だった。まさかこんなに深手を負うとは。
友野: こっちも、まさか機雷を踏まされるとは思ってなかったわ(笑)。しかも(友野機の向きは)西のままやから、笠井機への射撃攻撃はキャンセル。
田中: このラウンドは向こうのプロッティング勝ちですね。
森本: 白兵タイミングは……田中機をクロウで削るつもりだったけど、逃げられちゃった。今回は接近移動だけして終わります。
笠井: こっちはもちろん友野機に白兵攻撃。ヒートソードで――(ころころ)よし、命中レベルA! 命中部位は(ころころ)左腕!
友野: ギャー、今度は20点も食らった! しかも左腕ってことは……ミサイルが破損した! このラウンドで一気に消耗したな……。

○第6ラウンド

 第1セグメントでは全機が移動した。笠井機は壁に昇り、確実に射線を取ろうとしたが、友野機はそれを予測し、逆に笠井機の後方を確保。
 一方、田中機と森本機は互いに背中を向けあう格好となった。
 
田中: 第2セグメントの移動タイミングで、マップの東端まで移動します。移動していれば(回避値にプラス修正がつくので)当てられる可能性は低い!
友野: こっちは笠井機のがら空きの背中をミドルレーザーで撃つ。(ころころ)命中!
笠井: 部位装甲値が高いから、武装は破損しないけど……。
友野: いくら重装甲とはいえ、そろそろ辛いんちゃう?(にやり)
笠井: それは言えません(笑)。でも正直、ちょっと辛いかも。今回の白兵攻撃も(友野機が有効射程外のため)失敗だし。
森本: 次のラウンドで何とかしないと……!

○第7ラウンド
田中: 第7ラウンドの第1セグメント、移動するのは?
笠井&友野: (手を上げる)はーい。
笠井: え、友野機も移動するの? 攻撃してくると思って壁の西へ逃げたのに……。
友野: こっちも白兵攻撃されると思って、北へ逃げてた(苦笑)。
田中: そんな笠井機に射撃攻撃!
笠井: しまった!
田中: これが命中すれば「とどめ」になるはず……!
笠井: 外れて。お願い!
田中: (ころころ)出目は8!
笠井: それは……(回避値を確認して)当たってる。LLサイズと重装甲がアダになった(泣)。
田中: ただダメージは少ない。たった12点ですけど……?
笠井: それでも累計ダメージが耐久値を超えた。――や、やられた〜!
友野: 戦闘不能(#31)やな。ということは、こっちのチームの勝利か! ――こっちも田中機はあと一発食らったら沈んでたし、危ないところではあったな。
田中: けっきょくSS軽装甲とLL重装甲のどっちが先に落ちるか、の勝負になってましたね(笑)。

○戦評

 この試合、最大の見所は笠井機による「アンカー&陸上機雷のコンボ成功」と森本機による「(通常は成功させることが難しい)突撃成功」だろう。一方の友野機&田中機は派手な見せ場こそ作れなかったものの、ミドルレーザーやヒートソード、ランスによる攻撃を着実に命中させていた。こうした一見、地味な「読み勝ち」が勝負の明暗を分けたと言えるかもしれない。
 ゲームデザイナーとしての意地を見せたゲヘナAnチーム。
 その、次の相手は――?
 
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