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←準決勝第2試合 目次


タッグトーナメントInSNE
決勝戦
清松みゆき・川人忠明VS友野詳&田中公侍
 

『エムブリオマシンRPG』タッグトーナメントinグループSNEもとうとう最終回。
 優勝を賭けて戦うのは、友野詳&田中公侍のゲヘナAnチームと、清松みゆき・川人忠明のソード・ワールドBチームだ。
 ゲヘナAnチームは高い移動力と回避値、そして抜群のコンビネーションを活かした作戦で頂点を狙う。
 対するソード・ワールドBチームは破壊力重視の清松機と、後方からの射撃能力に秀でた川人機によるバランスの取れた戦術を駆使し、優勝候補との呼び声をいささかも揺るがせない。
 栄冠を手にするのはどちらか。今、決戦のゴングが打ち鳴らされる!


 
○第1ラウンド〜第3ラウンド



友野: さあ、始めようか。まずは第1ラウンド、第1セグメントのアクションフェイズだな。移動をプロッティングしている人は?
田中: あれ、僕だけですか。では移動します。東の壁沿いに南へ。
友野: 続いて射撃タイミングだ。俺は川人機に向けて長距離ミサイルを発射するぞ。
清松: 最適射程からは6外れてるが、川人機の回避値は3だから、出目15以上で命中だな。
友野: (ころころ)よし、15。ちょうどで命中した。しかも10が出てるから命中レベルAでダメージは18点。命中部位は(ころころ)頭だ。
川人: 18点ですか? それなら武装は破損しません。
友野: う〜む。さすがは重装甲、硬いな。
川人: こちらも射撃攻撃をプロッティングしていましたので、友野機に向かってスナイパーライフルを撃ちます。
友野: スナイパーライフルなら最適射程からは4外れてる。こちらの機体の回避値は8だから、出目が16以上なら命中だ。
川人: (ころころ)12。ダメだ、失敗した。
清松: 僕は特殊タイミングに、北に向かって突撃する。友野機が狙ってくるのはこっちだと踏んで、移動のタイミングを外すつもりだったんだけどな。
友野: まあ、仮にも決勝戦ですから。そう簡単にはいきませんよ。


 第2セグメントでは、清松機と田中機が移動を選択。それぞれ敵陣へと切り込んだ。友野機と川人機は第1セグメントと同様、お互いに対して射撃攻撃をプロッティングしたが、ここでは双方ともに命中判定に失敗。戦局は動かない。
 第2ラウンド。友野機は清松機から逃れるため南へ移動する。しかし、その動きを読んだ清松機が第1セグメントで白兵攻撃をプロッティング。壁の上に登り、友野機にヒートソードを命中させてミサイル弾薬を破損させた。

 
清松: よし。これで友野機はミサイルが使えなくなったはずだ。
友野: なんの。どうせあと一発しか使えなかったミサイルだ。壊れてもかまわん。


 川人機は両セグメントともに友野機へ射撃攻撃を敢行。が、どちらも移動している友野機の回避値を超えられない。その隙を突いて、田中機が川人機にミドルレーザーを命中させる。その後、田中機は川人機が逃げると予想し、先回りする位置に移動するが、川人機は一歩も動かず、逆に前方に飛び出す結果になってしまった。

田中: うーん、川人機が予想以上に動かないな。普通は背後を取られたら焦るのに、おかまいなしに友野機だけを狙ってる。
川人: 最初から動かない機体として作ったから。『固定砲台』の名は伊達じゃないぞ。プロッティングももう終わりました。
友野: 早いな、おい。
川人: 考えることないんですよ(笑)。
清松: こっちもできた。みんな終わったな? じゃあ、アクションフェイズだ。
友野: 俺はバーニアをふかして、壁を越えて一気に移動だ。これで川人機の後ろを取ったぞ。
田中: 僕も南に移動して、森の中に入りながら川人機の後方を取ります。これで川人機が射撃できる対象はいなくなりましたね。
川人: ふふふ。そこで北に1マスだけ移動だ。ここなら両方から遮蔽を取ってる。友野機のミサイルって、もうないんですよね?
友野: なに!? ここで移動するか!
田中: これは裏をかかれましたね。やられた。
清松: 川人機が移動するところなんて、久しぶりに見た気がするな(笑)。こちらは射撃攻撃をプロッティングしていたけど、ここから友野機は遠すぎる。相手が移動していることもあるし、当たりそうにないからキャンセルするぞ。


 第2セグメントでは、川人機と田中機がお互いに射撃攻撃をプロッティングしていたが、遮蔽に阻まれてともにキャンセル。清松機は停止した友野機に向けてロケット砲を放つものの、やはり距離がありすぎたか、失敗となる。その友野機は川人機へ白兵攻撃。攻撃そのものは届かないが、それに伴う接近移動で距離を詰めた。


 
○第4ラウンド〜第6ラウンド




 第4ラウンド。勝負は中盤戦に入る。
 第1セグメントでは清松機、友野機、川人機が移動を選択。友野機は壁に登って川人機への射線を通した。清松機は東へまっすぐ移動。射線を確保したまま、敵チームへの距離を縮める。川人機はさらに北へ移動し、清松機との合流を狙った。
 1機残った田中機は白兵攻撃をプロッティングし、接近移動。
 続く第2セグメント。清松機はさらに移動し、川人機の横に並ぶ。直後、川人機のガトリングガンが友野機に命中。エネルギー弾薬を吹き飛ばした。

 
川人: 当たった! いやあ、嬉しすぎて自分のシートにダメージを入れてしまいました(笑)。
清松: ちゃんと消しとけ(笑)。
友野: いかん。被弾率が高くて総ダメージ量では負けてるな。そろそろ挽回しないと。第5ラウンドのアクションフェイズだな。一気に北に移動して、清松機の後ろを取る!
川人: こちらも移動します。水の中を東へ。フィールドの端に背をつければ、少なくとも背後は取られない。
田中: 僕は白兵攻撃をプロッティングしていますが。
清松: 同じくだ。ということは、移動力の低い僕から接近移動することになるのか。目標は田中機だから、そっちに接近するぞ。
田中: こちらの目標は川人機なので、清松機とは微妙に距離を取りながら動きますね。
清松: くそ、有効射程のぎりぎり外か。でも、ヒートソードのエネルギーは使わせたはず。
田中: いえいえ、エネルギーなんか使いませんよ。ヒートソードではなく、ランスで川人機を攻撃します。くらえ、時代に対応したエコノミー・アタック!(笑)
川人: 直前に移動して回避ボーナスがついてるけど、水の中にいるから回避値が下がって……5以上なら命中するなあ。
田中: それならいける。(ころころ)8! なんとか当たった。13点のダメージです。
川人: それじゃ、どこに命中しても破損はしない。ダメージだけもらっておこう。
田中: 破損はこの際、無視です。小さいダメージでも累積すれば倒せる!


 第2セグメントでは田中機のみが移動。後退し、再び森の中に隠れる。
 川人機は再び友野機に向けてガトリングガンを発射し、さらに1つ、エネルギー弾薬を破損させた。一方、友野機も川人機へ向けてミドルレーザーを撃ち込むが、出目がふるわず失敗。清松機による田中機への白兵攻撃は、接近移動のみで終了した。

 
友野: 撃ち負けたか。ここでダメージを与えられなかったのはつらいな。
田中: 前半戦を終えた段階では、こちらがやや押され気味ですね。
清松: とはいえ、どちらもまだ決定打にはいたってないな。
川人: お互いの出方も見えてきましたから、ここからという感じでしょうね。


 第6ラウンドの第1セグメント。ここでは、田中機を除く3機が移動を選択する。
 清松機は一気に南進、森を突っ切って田中機の後方を取った。しかし、友野機も同様に南に移動。清松機を射程に収める。逆に川人機は北へ向かい、得意の長距離戦に持ち込もうと試みる。
 田中機は一人、川人機への射撃攻撃を行うが、距離が遠すぎて回避された。

 
友野: 第2セグメントの射撃タイミングでアクションするのは?
一同: はい。
川人: 全員(笑)。壮絶な撃ち合いですな。私は友野機を狙っていましたが、射線が通っていないのでキャンセルします。
友野: 俺は清松機に向けてミドルレーザーを撃つ。(ころころ)くそ、失敗。(清松機が)森に入っていなければ命中したのに!
田中: 僕はもう一度ミドルレーザーで川人機に射撃攻撃します。遠いですが……(ころころ)命中! 命中レベルはAなので、ダメージは16点!
川人: うーん、まずいなあ。やっぱりどこも壊れないけど、ダメージは蓄積してきた。
清松: その田中機を後ろからラージレーザーで撃つ! (ころころ)背面攻撃なのに外れた!? しまった、せっかくのチャンスを……。
友野: お。終盤を前に流れが変わってきたか? 


 
○第7ラウンド〜第8ラウンド




 とうとう終盤戦に突入。残りは3ラウンドだ。
 第7ラウンドの第1セグメントでは、川人機以外が移動。友野機は北にまっすぐ向かい、川人機を標的に定める。田中機と清松機はフィールドの東端に張りついた。川人機の射撃攻撃は、移動している田中機の回避値に届かず、失敗となる。

 
田中: 第2セグメントの射撃タイミング。川人機に向けてミドルレーザーを発射します。
友野: 最適射程だな。ファンブル以外は命中だ。いけ、田中!
田中: (ころころ)命中しました。12点のダメージです。
川人: こちらからもガトリングガンを田中機に撃とう。連続行動だから当たりやすくなっているはず!
田中: げ、よく見たら最適射程だ。もとの回避値だけだから8以上で命中です。
川人: (ころころ)10! 命中して、16点のダメージを左脚に与えるぞ。
田中: それはまずい! バーニアが破損しました。
清松: 清松:続いて白兵タイミングだな。友野が近づいてくると思ったんだけど、予想が外れた。キャンセルしておこう。
友野: こちらは接近移動して、川人機にヒートソードで斬りつける。(ころころ)命中して、ダメージは18点。部位は左腕だ!
川人: 使い切って空になったバレット弾薬が破損しました。
友野: まだ累積ダメージで落ちないのか? タフな機体だなあ。


 第8ラウンド。友野機は再び北に移動。清松機との接触を完全に避ける形になる。川人機は田中機の白兵攻撃を警戒し、わずかながら距離を取った。
 清松機はロケット砲で友野機を射撃攻撃するが、相手がフィールドの端ではあまりに遠すぎて失敗。田中機は川人機の予想を裏切ってミドルレーザーでの射撃攻撃。16点のダメージを与えた。

 
清松: 第2セグメントの移動タイミングでアクションする人はいる?
田中: はい。……あれ? なんでこんなところを移動先に指定してるんだろう。
友野: まさか、プロッティング間違えたのか? 目標、どこにしたんだ?
田中: L‐5です。
川人: L‐5って、私の機体がある場所じゃないか!
清松: それは激突だな。
友野: LL重装甲とSS軽装甲の激突かよ。これは田中機のほうがかなり痛いんじゃないか?
川人: 田中機には11点のダメージがいきます。こちらは6点だけです……が。
田中: 痛たたた。……が?
川人: なんと、その6点で戦闘不能になりました!(笑)
清松: 何ぃっ!?
川人: (自分の機体のコマを倒しながら)最後に射撃攻撃、したかった……。
友野: おお! やったぞ、田中!
田中: これはまた、プロッティングを失敗してよかったのか悪かったのか(笑)。
川人: とどめが超軽量級による体当たりとは思いませんでしたな(笑)。
清松: 笑い事かっ。このままじゃ負けだぞ?
川人: そうは言っても、私はもう何もできません。お願いします。
清松: ええい、やってやるわい!
友野: とりあえず、このセグメントの最後までやるんだよな。川人機に射撃攻撃をプロッティングしてたけど、田中機が横からはり倒してしまったのでキャンセル(笑)。
清松: その友野機にロケット砲を撃つぞ。連続行動のボーナスがあれば、この距離でも14以上で命中する。(ころころ)命中した! 22点のダメージでどうだ!
田中: 22点!?
友野: あぁぁぁ! ダメだ、それで俺も戦闘不能になった……。
田中: なんと! ということは、同じセグメントで戦闘不能になったから──?
川人: 残った機体だけで戦闘を続行することになるね。
友野: おお、奇しくも新旧『ソード・ワールド』デザイナー対決か。これは見物だ(笑)。


 
○第9ラウンド〜第10ラウンド


 試合は決勝戦にふさわしい劇的な展開を迎えた。両チーム、一機ずつを失った上での最終局面。純然たる一騎討ち、この直接対決を制した者が優勝となる。

 
清松: 与えたダメージの差を考えると、多少こっちの方が有利かな。よし、プロッティングは終了。
田中: 確かに厳しいが……勝ち目はある! これでいきます! まずは移動タイミング。一気に清松機すぐ近くのマスまで移動します!
川人: おお! この状況でよくそんな思い切った移動をしたな。勇気あるプロッティングだ。
清松: そこまで近づかれるとは思わなかった。やるな、田中。こっちはラージレーザーを撃つが、最適射程を外された上に相手が移動もしているから18以上ないと命中しない。(ころころ)11。やっぱり無理か。
友野: 第2セグメントでの移動は両方ともなし? じゃあ、射撃タイミング。
清松: 連続行動でラージレーザーを撃つ。(ころころ)よし、今度は命中した。16点を胴に。
田中: まずい。ダメージに加えてムーブセンサーが破損した。ですが、やられっぱなしじゃありませんよ。こちらもランスで白兵攻撃をします。(ころころ)命中レベルA! 17点のダメージで、命中部位は右腕です!
清松: 危ない。使い終わったロケット砲が破損したぞ。
田中: くっ、せっかく武装を破壊できたのに。


 これで第9ラウンドが終了。
 いよいよ最後のラウンドが始まる──。

 
清松: ダメージの差もあるし、こっちは逃げるだけでいいね。
田中: 清松さんの言葉を聞いちゃいけない。惑わされるな、俺!(笑)
川人: 一応、せめぎ合いは起きてるみたいですね。
友野: 優勝のかかった一手だからな。2人とも、悔いの残らないように決めた?
清松: うん。じゃあ、第10ラウンドのアクションフェイズだ。まずは移動。
田中: 逃げるんじゃなかったんですか?
清松: この状況で逃げたら後ろからやられるだろ。
友野: では射撃タイミングだ。
田中: ……アクション、しません。
清松: やっぱりな。この状況で田中機にできることは一つだと思ったんだ。ランスだろ?
田中: はい。白兵タイミングにランスで白兵攻撃します。……が。
清松: こっちも白兵攻撃をプロッティングしてる。先に接近移動して隣接。これでランスでは攻撃されなくなった。
田中: 読まれてたか! これが外れるのを祈るしかない!
清松: 右脚のパイルバンカーを突き刺す! とどめ! (ころころ)命中して21点のダメージ!
田中: あぁ……ダメです、倒されました。戦闘不能です。
友野: そうか。無念……! それじゃ勝ったのは、そして優勝したのは、ソード・ワールドBチームか。
清松&川人: ばんざーい!
友野: あと一歩のところまでいったんだけどなー。
田中: ええ、いい勝負でした。清松さん、川人さん、おめでとうございます。
清松: 最後の対決はすごい緊張感だった。川人機が穴だらけになってるときは冷や冷やしたけどな(笑)。
川人: あんな形で沈むことになるとは思ってませんでしたよ(笑)。
 


 激闘は、ソード・ワールドBチームの勝利で締めくくられた。
 ハイレベルな攻防の鍵を握ったのは、移動と位置取りに尽きるだろう。
 射撃攻撃や白兵攻撃を成功させるために、そして自機のダメージを抑えるためには、より有利な座標に入ることが最も重要だ。
 距離を調整するために移動し、そのタイミングも巧妙にずらす。まさかの激突も、そこまでの伏線の末に導かれた結果、戦況を大きく揺るがすことになった。そして、最後の一騎討ちでも移動の読み合いが重要なファクターになっていた。

 全7回に渡り、お伝えしてきたトーナメントも、これにて終了。
『エムブリオマシンRPG』の白熱したバトルの雰囲気を味わっていただけただろうか。
 今度はみなさんの手で、数々の激戦を繰り広げてほしい!

  

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