→パワードスーツを「使う（ON）」
（レイスがパワードスーツに乗り込む）
貨物室。
もうもうと煙を吐く通気ダクトから、黒光りする外骨格に覆われた不気味な生命体が姿を現した。
待ち受けていたのはレイスのパワードスーツだ。熟練の動きには無駄がない。一直線に距離を詰め、鎌のような四肢を持つ生命体に躊躇なく掴みかかる。
怪物もこれに応じ、組み合いの格闘戦となる。互いの装甲がぶつかり合い、関節が軋む音が響いた。
互いに譲らず、互角に思われた外骨格同士の格闘戦は、体格に優位のあるパワードスーツに軍配が上がった。
レイスが、生命体の四肢を一つもぎ取ったのだ。
戦意を失い、逃げようとする生命体をレイスは逃さない。手際よく残りの脚も破壊した頃には、体液のほとんどを失った怪物はこと切れていた。
パワードスーツの背面装甲を開き、姿を見せたレイスの額は割れていたが、そのドヤ顔を見る限り心配はなさそうだ。
こうして、どうにか艦内に平和が戻った。