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【22】

<エンディング>

惑星でのことが嘘のように、帰路の星間航行は平和に、滞りなく進んだ。
数週間後、ステーションに到着した一行は、その場でシーラと別れた。E516の地層は安定していて、これ以上の調査も必要なかったのだ。
契約の半金を支払う段になって、相場をはるかに超えるギャラに驚いたりもしたが、スッカラカンのはずのヤッティの口座にはそれなりに金が残っていて事なきを得た。まあ、色々巻き込んでしまった迷惑料だと思おう。
これも何かの縁、次また頼めるかとの問いに、楽しかったわ、と言い残した彼女には期待していいのだろうか? それから、ヤッティ、レイスは、手配していた荷物で貨物室をコンテナで満載にして、再び惑星E516を目指した。テラフォーミングの続きだ。手を出した以上は最後までやらないと気持ちが悪い、という雑な理由だが、道中2人で延々相談した上での話なのでまあ不満もない。
再生した星に全く買い手がつかなかったら秘密基地にでもしちまおうぜと笑い合いながら、どこにでもいるありふれたテラ屋2人組はステーションを後にした。

【23】へ

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