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ブラインド・ミトス シナリオ1  

ブラインドミトス シナリオ
遅れてきたヒーロー
プレイ人数:4人/制限ターン:6ターン
作成:西岡拓哉
☆ 準備

図のように地形タイル3枚を並べ、施設と駅を配置します。

Aタイル  病院[A-4]  駅[A-8]
Bタイル  占い館[B-9]  駅[B-12]
Dタイル  古書店[D-6]  駅[D-19]


※↓クリックすると大きいサイズの配置図を新しいウィンドウで開きます。



[A-2]120°の禁書ビットを線路と繋がるよう配置してください。このビットは線路として扱います。

 各地形タイルの空きヘクス(施設、駅、線路を除くヘクス)を、探索チットと手がかりチット(「!」)で埋めます。以下の組み合わせで用意し、裏向きにシャッフルしてランダムに埋めてください。

Aタイル  探索チット12個+手がかりチット1個
Bタイル  探索チット10個+手がかりチット1個
Dタイル  探索チット8個+手がかりチット1個



★ 使用する能力カード
今回のシナリオでは使用できる能力カードが事前に決められています。

1レベル  《遠距離除去》 《戦闘力強化》 《ヒーリング》
2レベル  《頑健》 《防御力強化》 《すり抜け》
3レベル  《貫通除去》 《追加行動》 《フットワーク》


[B-16]
影響力発揮個体を配置してください。以降、奇数ターン開始時に指定された場所(3ターン目[D-18]、5ターン目[E-10])に影響力発揮個体が配置されます。

 アイテムトークンAを用意しておきます。

 推奨キャラクターは「レックス」「天之川」です。他2名に「古代透」「佐倉ちひろ」「神田士郎」「宅庵」のなかから選ぶことをおすすめします。初期の能力カードはありません。各自の所持金は2金です。



++ 準備まとめ ++

地形タイル 3枚 A、B、D
スタート地点[B-11]
地形用禁書ビット 1枚 120°[A-2]に配置して線路として扱う
施設チット 3個 病院[A-4]、占い館[B-6]、古書店[D-9]
駅チット 3個 [A-8]、[B-12]、[D-19]
手がかりチット 3個 各タイル1枚ずつ
探索チット 30個 Aタイル12個、Bタイル10個、Dタイル8個
能力カード 1レベル3種 《遠距離除去》 《戦闘力強化》 《ヒーリング》
2レベル3種 《頑健》 《防御力強化》 《すり抜け》
3レベル3種 《貫通除去》 《追加行動》 《フットワーク》
影響力発揮個体コマ 中3
大1
中サイズは奇数ターン開始時に以下の場所へ配置
1ターン目[B-16]、3ターン目[D-18]、5ターン目[E-10]
アイテムトークン 3枚 A、B、C
キャラクター 6人 推奨「レックス」「天乃川」
「古代透」「佐倉ちひろ」「神田士郎」「宅庵」
初期能力カード なし  
初期所持金 2金  
その他 汎用トークン
3個
奇数ターン開始時の影響力発揮固体の配置を忘れないようターントラッカーの上に置く等してください




☆ シナリオの内容

 以下を読み上げてください。

 現代社会に潜む禁書は、アスファルトとビル群が広がるこの世界を一瞬にしてまったく別の世界に変容させる力を持っている。
 先日、聖ビブリオは古めかしいファンタジー小説の禁書『旅の果て』を回収した。幾千年の時を経て復活した魔王を倒すべく、彗星のごとく現れた勇者が冒険に出るという物語である。ただ、物語の結末は一言に語ればバッドエンド。勇者は魔王に倒され、深手を負った魔王も再び復活の時を待つというものだった。
 聖ビブリオは使命に則り、その禁書の封印を発見者である若きTBファイラー・イサミに託した。しかしイサミは物語の結末に納得できず、禁書の改ざんを試みる。その精神の甘さを禁書は見逃さず、イサミは禁書の力により堕落してしまった。そして世界は一瞬にして魔物と騎士がしのぎを削る勇者亡き後のファンタジー世界へと形を変えた。異変を察知した聖ビブリオはきみたちにイサミの救出と事態の収束を命じる。


 このシナリオの目的は「禁書事件を解決すること」です。制限ターンは6ターンスタート地点は[B-11]です。

 このシナリオの汚染は魔王の手先である魔物の群れです。

※ 今回の汚染拡大は、魔物の侵攻に激しさが増しているため、汚染用判定カードの番号「5」、「6」、「11」、「12」の発生数に+1してください。


☆ 手がかり

 Bタイルの[占い館]Dタイルの[古書店]各タイルの「!」で手がかりが得られます。また奇数ターン時に影響力発揮個体が登場します。ターントラッカーの「1」「3」「5」のそばに汎用トークンを置いておくと忘れないでしょう。

★ 特殊な手がかり

◆ タイルに登場する影響力発揮個体

1ターン目の敵[B-16] HP:6


 街に悲鳴がこだましている。魔物が複数の手足を鞭のように振り回し、街の住人を襲っている。騎士たちも討伐に苦戦している。急いで人々を助けなければ!

◇ 敵を倒した

 街にわいていた魔物は大方片づけたが、一部は他の街の方へと逃げてしまった。魔王は手先の魔物を送り込み、復活の妨げになる者たちを排除しているのだろう。


3ターン目の敵[D-18] HP:8
 情報:特になし

5ターン目の敵[A-15] HP:10 情報:特になし


★ 施設の手がかり

◆ B-9:[占い館]

現地調査(難易度2)に成功したなら、以下を読み上げてください。

 占い師が奇妙なことを告げてきた。

「勇者は消滅したが、彼が使用していた武具はまだ力を残しておる。勇者亡き後、その武具はひとりでに魔王から逃れ、世界に散らばったようだ。そして新たな使い手を武具たちは求めている。その使い手とはお主らのことかもしれんな」




◆ D-6:古書店

現地調査(難易度2)に成功したなら、以下を読み上げてください。

 古書店の店主がぼやいている。

「勇者殿が魔王にやられてしもうた。魔王は失った肉体を取り戻し、またいつか復活するじゃろう。地下のドワーフどもはトロッコの線路を張り巡らせて、魔王への反撃の機をうかがっておるらしい。奴らと協力できればなにか教えてくれるかもしれんぞ」

 タイル上に存在するいずれかの駅へ行けばドワーフに会うことができるかもしれません。




◆ 駅(各駅 A-8、B-12、D-19)

トロッコ乗り場でドワーフたちが忙しそうに働いている。

[D-6:古書店]で手がかりを得ていれば、トロッコ乗り場で働く一番年かさのドワーフが話しかけてきました。

「噂に聞いたんだがおめぇたち魔王の復活を止めたいらしいな。手を貸してやりてぇところだが見ず知らずの奴らに期待できん。ワシとの決闘に勝つか、4金で手を貸してやる。金は全員で出しあってもよいぞ」

戦闘 ドワーフ HP:6


◇ 4金払ったorドワーフに勝った

「うむ、ワシらの知っていることを教えよう。魔王は街の中心に結界を張り、その中で肉体を取り戻しつつある。この前から邪悪な気配を大きく増しおった。そのときお前たちの格好によく似た者がおったらしいが知り合いか? 結界を破り、その先に侵入するには強力な武具があればよいらしいと聞くが、やはり3つあった勇者の装備品が必要かもしれんな……」

 
3つの武器を持って街の中心に隣接すると、その先へ行けるかもしれません。





★ 手がかりチット(「!」)の手がかり
        


◆ Aタイルの手がかり


現地調査(難易度4)に成功したなら、以下を読み上げてください。

 暴走する魔物から街を守っている騎士が声をかけてきた。

「きみたち、変わった服装をしているが旅人かな? この辺は魔王の手勢にたびたび襲われていて、丸腰で歩くなんて危険だ。そうだこのをあげよう。台座みたいな岩に刺さっていたのを見つけたんだ。騎士が武器を手放すなど道に反するが、民を守るためだ」

 
アイテムA『騎士の剣』を手に入れる。《戦闘力強化》相当




◆ Bタイルの手がかり


現地調査(難易度4)に成功したなら、以下を読み上げてください。

 酒場の主人が店に盾を飾っていた。

「どうだいこの。立派な物だろう。勇者様が亡くなったと聞いて酒びたりになっていたら、これがある日突然空から落ちて来たんだ。しかも見間違いようのない勇者様のものさ。神が新たな勇者にこの盾を渡すよう俺に命じられたのかもな。どうやら盾はアンタたちに使われたがっているようだぜ。俺の勘はよく当たるんだ。どうだい受け取ってくれないか」

 
アイテムB『勇者の盾』を手に入れる。《防御力強化》相当




◆ Dタイルの手がかり


現地調査(難易度4)に成功したなら、以下を読み上げてください。

 街の青年が意気揚々と鎧を着こんでいる。

「こんな、家の蔵にあったんだなぁ~知らなかったよ。でも重いなぁ、さらに剣まで使うなんて無理だね。これじゃあ騎士団に入っても笑われ者になっちゃうよ! う~ん、となるとただの置物だよなぁ。ねぇそこのきみ、タダでいいから引き取ってよ」

 
アイテムC『白銀の鎧』を手に入れる。《頑健》相当





 3つのアイテムの所持者空白のヘクス(繋がっている3つのタイルの中心)に隣接したなら、空白のヘクスに影響力発揮個体コマを配置★クライマックスを発生させてください。



★クライマックス

 3つの武具を所持している者がそれぞれ中心のマスに隣接したなら、以下を読み上げてください。

 武具を携え、結界に近づくと武具と結界の強力な力がぶつかりあい、結界が消滅した。
 その先、かつて勇者と魔王が戦ったとされる荒野の真っただ中には失踪したイサミが佇んでいた。人としての形はまだ保っているが、街にいた魔物と似た異形が体から生えている

「俺はこの禁書の結末に納得がいかなくて、そして勇者の代わりに魔王を倒そうと禁書を開いたんですよ。ひとりでもやり遂げる自信はあった。なのに気がつけば魔王になってしまいました。ヒーローは遅れてやって来ると言いますが、まさか勇者となったあなたたちTBファイラーと戦うことになるなんて皮肉だな。でも、いまはあの禁書の内容通り、俺も勇者を倒したくて仕方がないんです。禁書封印のために俺を倒せるもんなら受けて立ちますよ」

 影響力発揮個体
 「魔王 HP:35+(残った影響力発揮個体×5)」


 と戦闘になります。
 
この時点で残っている奇数ターン時に発生した影響力発揮個体につき魔王のHPが5加算されます。

 魔王は「戦闘力強化」(与えるダメージ+1)と「防御力強化」(受けるダメージ-1)の能力カードと同じ能力をもっていますが、
アイテムA、Bを破棄することで魔王の能力を打ち消すことができます。



☆シナリオ終了

 魔王を倒したなら、シナリオ終了です。以下を読み上げてください。

 魔王を倒すと、急に世界に綻びが生じ、きみたちは元いた世界に戻っていた。力を失った禁書にふと目を遣ると、「勇者の意志を継ぐ一行の活躍により魔王復活を阻止した」という内容が加わっていた。禁書は無事封印できたのだ。そばにはイサミは気を失って倒れている。

 数日経ち、保護されていたイサミが目を覚ました。禁書の力に飲まれたことを恥じたイサミは失った信頼を取り返すべく様々な現場で精力的に活躍した。後年、彼はヒーローと称されるほどの頼れるTBファイラーのひとりとして現場で語られたという。



☆キャンペーンボーナス

 目的を達成したなら、手元に残ったスーパートークンを各自1個だけ持ち越すことができます。また、以下のスーパートークンをボーナスとして得ます。つぎのシナリオ開始時に、パーティ内で好きなように配分してください。


3つの武具を回収した 達成した項目ごとに
パーティでスーパートークン1個
タイルがひとつも汚染に支配されなかった
制限ターン内に魔王を倒した


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