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「六門世界RPG」トップ

六門世界RPGサプリメント 海賊都市クロスボーン
モンスターの解説(GM向け)

 11月11日、ついに六門世界RPGサプリメントの第2弾『海賊都市クロスボーン』が発売された。
『海賊都市クロスボーン』では、これ1冊あればルールブックのモンスターを参照せずに遊べるように、大量の簡易モンスター・データが掲載されている。
 しかし、本文ではモンスターの性質や外観などの概要について省略されている。これではGMがプレイヤーたちに「どんなモンスターなのか?」という質問をされたときに困ってしまうかもしれない。ここでは、簡易モンスター・データで紹介されているモンスターたちの概要をご紹介しよう。

ページ モンスター
77 《ウィング・ワーカー》
《ウィング・ソルジャー》
《ウィング・ジェネラル》
《ジャングル・タイガー》
《セイバートゥース》
《デザート・シャーク》
《デザート・レジェンド》
《突撃竜》
78 《バーニング・ファング》
《バーミリオン・レジェンド》
《ボム・ドラゴン》
《アトミック・ドラゴン》
《ヒクイドリ》
《フェニックス》
《ファイア・ビートル》
《インフェルノ・ビートル》
79 《ボナコーン》
《グレート・サラマンダー》
《アクアマリン・ハーミット》
《ウォーター・ドラゴン》
《ウィニング・ウォーター・ドラゴン》
《オアンネス》
80 《大海蛇》
《ギガント・サーペント》
《オドントティラヌス》
《キラー・シャーク》
《シュトロム・シャーク》
《キラー・ホーン》
《ギルマン甲板兵》
《ギルマン大砲海賊》
《ギルマン魚雷海賊王》
81〜82 《グランガチ》
《ジャングル・クロコダイル》
《エンシェント・クロコダイル》
《セイレーン》
《セイレーン・クィーン》
《カメレオン・スクィッド》
《グレート・ノーチラス》
《パンツァー・オクトパス》
《クラーケン》
《エレクトリック・グッピー》
《エレクトリック・イール》
《サンダー・キャットフィッシュ》
《爆弾魚》
《ハンマー・クラブ》
《パンツァー・クラブ》
ページ モンスター
83〜84 《ブルー・ボトル》
《ブルー・モンスター》
《フライング・エストック》
《ゴールデン・エストック》
《ヴェノム・トード》
《大毒蛙》
《黒真珠の衛士》
《黒真珠の狙撃兵》
《黒真珠の近衛兵》
《黒真珠の女王》
《ミスト・リザード》
《ミスト・ドラゴン》
《深きもの》
《深きものどもの王》
《怪腕の騎士サレオス》
《魔海神ダゴン・被封印》
85 《アース・ウォーム》
《大鋼蟲》
《ロック・トロール》
《マッド・トロール》
《カルノタウロス》
《グリーン・バジリスク》
《ストーン・バジリスク》
86〜87 《グレート・マーコール》
《コカトリス》
《デスゲイズ・コカトリス》
《マンドラゴラ》
《アサシン・ネスト》
《ポケット・モンキー》
《ジャングル・エイプ》
《キング・エイプ》
《シュリーカー》
《トリケラトプス》
《ベヒモス》
《マーブル・エスカルゴ》
《ジャイアント・エスカルゴ》
《マーブル・シザース》
《レジェンド・シザース》
88 《マーブル・センティピード》
《ジャイアント・センティピード》
《ムシュフシュ》
《アサシン・ホーネット》
《アサシン・クィーン》
ページ モンスター
89 《襟巻竜》
《大襟巻竜》
《マッド・ボア》
《グレート・タスク》
《プラチナ・イーグル》
《サンダー・バード》
《ロック》
《狂妖精の兵士》
《狂妖精の暗殺者》
《狂妖精の女主人》
90 《グレート・グリフォン》
《ツインヘッド・グリフォン》
《スノー・フェンリル》
《デッドリー・スカンク》
《チョンチョン》
《ビューティ・チョンチョン》
91 《チル・パイソン》
《チル・ナーガ》
《パラライズ・モス》
《イリュージョン・モス》
《プレイン・マンティス》
《ジャイアント・マンティス》
《フロスト・コング》
《フロスト・サラマンダー》
92 《鏡蟲》
《大鏡蟲》
《ゴールデン・トリプルホーン》
《ゴールデン・バウム》
《ブリンク・ガゼル》
《ミラージュ・ガゼル》
《ジャミング・ウィング》
93 《マッド・ヒドラ》
《スワンプ・ヒドラ》
《アンフィスバエナ》
《ブラック・アンフィスバエナ》
《ディアブロ》
《デビル・タランチュラ》
《サタン・タランチュラ》
《エティン》
94 《サイクロプス》
《イビルアイズ・サイクロプス》
《ミッドナイト・バット》
《ルナティック・バット》
《髑髏の海賊》
《髑髏の魔道航海士》
《髑髏の海賊船長》
《髑髏の海賊魔術師》
執筆:杉浦武夫
77ページ
モンスター 概要
《ウィング・ワーカー》
《ウィング・ソルジャー》
《ウィング・ジェネラル》
 巨大な深紅の羽蟻だ。《クリムゾン・アント》(RB:p113)が数年に一度の繁殖の時期に、活動範囲を広げるために羽を生やしたものである。つまり、種としては《クリムゾン・アント》とまったく同じものと考えてよいだろう。繁殖のために育てられた、《クリムゾン・アント》のエリート種とも言える。
 ただし、〈魔法の霧〉で覆われていた新海域の島々では、どういうわけかこの羽蟻しかその存在を確認されていない。これも数多くある新海域の謎のひとつである。
《ジャングル・タイガー》
《セイバートゥース》
 その名のとおり、密林に生息する虎だ。現実世界での猫科では最大最強ともいわれる虎だが、六門世界でもその大きさと強さは脅威的である。特に縄張り内の地形を活用した潜伏・奇襲攻撃の能力に長けている。その一撃は、新人兵士の命をいとも簡単に奪い去るだろう。
 稀に、犬歯が異様に発達し、巨大な身体を持つ突然変異体が生まれることがある。これらは特に《セイバートゥース》と名づけられ、恐れられている。
《デザート・シャーク》
《デザート・レジェンド》
 砂中を泳ぐ、朱色の鮫だ。この信じられない生態のモンスターは、れっきとした魚である。生息地域は砂漠に限られているものの、その泳ぐ様は大海原を泳ぐ鮫と何ら違いは無い。違いといえばエラ呼吸ではなく肺呼吸しているところと、聴覚で敵を認識しているということだ。その聴覚は非常に敏感で、ゆっくりと忍び歩きするエモノの足音すら聞き逃さないという。
《突撃竜》  二足歩行の草食恐竜。非常にぶ厚いドーム状の頭蓋骨をもち、トゲ状の骨が頭の後方から側面を覆っている。草食恐竜としては気性が荒く、自分たちのテリトリーに侵入する者にはその頭部を武器にして頭突きを食らわすことから、突撃竜と名づけられた。数頭の集団で行動することが多いため、群れを刺激しないように注意が必要だ。
78ページ
モンスター 概要
《バーニング・ファング》
《バーミリオン・レジェンド》
 真紅の毒蛇。《バーニング・ヴァイパー》(RB:p100)が成長した姿だ。
《ボム・ドラゴン》
《アトミック・ドラゴン》
 風船のように膨れた腹を持つドラゴン。普段は怠惰でおとなしい生活を送っているが、その性質がたたって古代帝国期に乱獲されたため、人間に対しては警戒心が強い。高い知能を持ち、火属性の魔法を使いこなすものの、その戦闘力は同サイズの他のドラゴンに比べればたいしたことはない。問題はこのモンスターが死亡したときに起こる。その巨大な腹に長年溜め込んだマグマのように加熱した魔力と内臓が辺り一面に飛び散り、大爆発を起こすのだ。
《ヒクイドリ》
《フェニックス》
 全身を炎で覆われた鳥である。《ヒクイドリ》は自分の身に危険が迫ったときには、その生命を燃やして強力な魔法を放つという。
《フェニックス》は、長年を経て成長した《ヒクイドリ》であると言われる。不死鳥と呼ばれ、500年に一度みずからの炎で焼き、灰の中から復活して永遠のときを生きるといわれている。その魔法能力と再生能力は驚異的で、不死鳥を捕らえることは至難の業とされている。
《ファイア・ビートル》
《インフェルノ・ビートル》
 全長5〜10mの、真っ赤な巨大カブトムシ。六門世界南方の〈火炎樹の森〉に棲む数少ない生物のひとつで、炎に対しては完全な耐性を持っている。その巨躯を活かした突撃能力は、一撃で大木をなぎ倒すといわれるほどだ。
79ページ
モンスター 概要
《ボナコーン》  真っ黒な牛のような身体に、馬のようなたてがみを持つ巨大なモンスター。見た目に反して高い知能を持ち、魔法まで使いこなす。しかし、このモンスターが恐ろしいのは魔法能力ではない。その特殊な排泄物こそが、恐れられる一因となっているのだ。《ボナコーン》の糞は、体外に排出されると引火するのである。このため《ボナコーン》は多数の敵に取り囲まれた場合、自らが火傷を負うことも気にせずに、辺りに糞を撒き散らすという。
《グレート・サラマンダー》  全長7〜8mもある、巨大な爬虫類だ。赤みを帯びた体と炎の魔法を使いこなすその知能、そして身体に炎をまとうその特殊能力から「サラマンダー」の名を冠している。しかし、実際の《サラマンダー》(RB:115)とは違って精霊ではなく、むしろドラゴンに近い存在ではないかと言われている。
《アクアマリン・ハーミット》  外見上は巨大なヤドカリだが、その本質は古代帝国期に量産された魔法生物である。その硬い殻には、強力な魔法撹乱の結界を隠し持っている。一説によると、古代帝国期に海上で多用された儀式魔法を妨害するための戦略兵器だったのではないかと言われる。
《ウォーター・ドラゴン》
《ウィニング・ウォーター・ドラゴン》
 海の覇者とも称される、深蒼の鱗を持つ巨竜。蛇のように長くしなやかな身体を震わせることで、魔法的な津波を引き起こすことができる。冷静な性格をしているが、その目の底には残忍さが潜んでいる。とはいえ、高度な水属性呪文を使いこなすほどの高い知能を持っているため、条件によっては交渉を持ちかけることも可能だろう。
《オアンネス》  魚のような顔を持ち、全身を鱗で覆われた巨人。その外見と巨体から、魔海神の亜種ではないかと言われたこともあるが、むしろ原始的な《シー・ジャイアント》(RB:p210)に近い存在ではないかといわれている。本質的な性格はおだやかであるため「海の守護神」と称されることもある。しかし他の知的生物との交流が少ないため、ときに乱暴な交渉手段を取ってくることがある。
80ページ
モンスター 概要
《大海蛇》
《ギガント・サーペント》
 気性の荒い、巨大海蛇。船でも魚でも、海中で動くものにはみさかいなく襲い掛かる性質を持っている。エモノや敵に攻撃された際には、その巨体をくねらせて激流を発生させ、反撃する。年を経て《ギガント・サーペント》と呼ばれるほどに大きくなると、頭の付け根にまるで魚のヒレのような器官が発達してくる。
《オドントティラヌス》 「牙の暴君」とも呼ばれる、六門世界での最大サイズの生物のひとつ。その外見は巨大な魚なのだが、最大級の船舶よりも大きいため、その全体像を見た人間は少ない。それどころか《オドントティラヌス》は20人以上の人間を一度にまるのみできるほどの口を持っており、これを見て生きて帰った者はほとんど存在しない。生きて帰りたいならば、船上からではなく空中から見物するべきモンスターだ。
 伝承によるとフラテス河に現れたこともあると言い伝えられるため、生息地域はだけ海であるとは限らないようだ。
《キラー・シャーク》
《シュトロム・シャーク》
 主として渦鳴海域に生息する鮫。極めて凶暴かつ残忍な性質をしており、その牙の一撃で海に沈んだ者は数しれない。救いといえば、他の鮫どもよりも動きが鈍いことくらいだろう。
《キラー・ホーン》  全長20m近い、超巨大なイッカククジラ。その一撃は船底に穴をあけるほどに鋭く重いといわれる。しかしその一角は貴重品としてもてはやされているため、角を目当てに《キラー・ホーン》に挑む命知らずが後をたたない。そしてたいていの者は、その巨体に似合わぬ素早さに翻弄されて、海の藻屑と消えていくのだ。
《ギルマン甲板兵》
《ギルマン大砲海賊》
《ギルマン魚雷海賊王》
 海の知的種族として、人魚とともに広く知られている(RB:p143)。
81〜82ページ
モンスター 概要
《グランガチ》  全身を金色の鱗で覆われた、まるで四肢の短いドラゴンのような姿をしたモンスター。その知能は低いが魔法に対して強い耐性を持ち、金色の鱗は鋼のように強靭だ。見た目はドラゴンのような外見をしているが、実際には爬虫類や魚類に近い存在であるようだ。
《ジャングル・クロコダイル》
《エンシェント・クロコダイル》
 密林の河川に生息する、巨大なワニ。防衛本能が強く、縄張りに踏み込むものには腹が空いていなくても襲いかかるほどだ。知能が低いにもかかわらず、縄張り内ではその地形を活用した戦い方をする。
 かなり長生きする生物で、100年以上を生きたものはまるでドラゴンのような巨体になるという。

特殊能力「○防衛本能」にエラッタあり
《セイレーン》
《セイレーン・クィーン》
 美女の顔を持つ水鳥といった姿の妖精。美しい歌声で船乗りたちを魅了することで知られている。この歌を聞いた船乗りは心を奪われ、《セイレーン》の元へ行こうとする。しかし、その途中で船が浅瀬や岩場に引き込まれて難破してしまったり、無事に《セイレーン》の元へたどり着いても永久にその歌声で魅了され続けることになるという。海で歌声を聞いたなら、おとなしく引き返すのが良いだろう。彼女たちは非常に自尊心が強く、歌声に魅了されない者を見るとプライドを傷つけられた報復に出るらしい。
《カメレオン・スクィッド》  大昔からその姿を変えずに生き続ける、巨大なイカ。体色を自由自在に変化させることができ、この能力を使って敵を翻弄する。注意すべきなのは、その触手を使った手数の多さだろう。
《グレート・ノーチラス》  太古より生き続ける、超巨大なオウムガイ。その巨大で鋭くとがった外殻に貫かれた船は数しれない。おまけに《グレート・ノーチラス》は繁殖力が高いらしく、新海域をはじめとして様々な海域に頻繁に現れるやっかいなモンスターだ。
《パンツァー・オクトパス》  胴体部分に強靭な外郭を持つ、巨大なタコ。タコは頭が良いことで知られているが、《パンツァー・オクトパス》にいたっては魔法を使いこなすほどに高い知能を持っている。これは、古代帝国期に何らかの品種改良を加えられたためではないかと言われている。
《クラーケン》  海の恐怖として知られる、巨大戦艦よりもさらに大きな身体を持つ超巨大イカ。船体すら容易に破壊しうるその触手による攻撃は、たとえ百選練磨の戦士であっても防ぎきれるものではない。おまけに《クラーケン》はその触手を変幻自在に動かすことができるため、たとえ船が無事でも船内にまでその触手をもぐりこませてくるという。その姿を見て生還したものは数少ない。
《エレクトリック・グッピー》
《エレクトリック・イール》
《サンダー・キャットフィッシュ》
 主として密林地域の河川に生息する、電撃を発する魚たち。この魚たちは身を守るため、あるいはエモノを捕らえるために放電する。《エレクトリック・グッピー》は数匹の群れで行動することで知られている。《エレクトリック・イール》はウナギの変種で、体長2m近くになることもある。《サンダー・キャットフィッシュ》は電気魚の中では最大級のナマズであり、成体の体長は4m以上あることがほとんどだ。
《爆弾魚》  主として機雷海域に住まう、丸いずんどう体形の魚。見かけによらず身体は虚弱だが、性格は極めて凶暴でそれに見合った瞬発力を持っている。このモンスターの恐ろしいところは、生命の危機を感じると体内で生成した「爆弾石」を爆発させ、敵もろとも自爆してしまうことだ。しかし「爆弾石」は様々な武器・道具の原料となるため、《爆弾魚》を狙う漁師も少なくない。
《ハンマー・クラブ》
《パンツァー・クラブ》
 これらのモンスターについては、本文(p107)を参照のこと。
83〜84ページ
モンスター 概要
《ブルー・ボトル》
《ブルー・モンスター》
 青く大きな、醜い姿をしたクラゲ。現実世界で例えると、カツオノエボシを巨大化したものを思い浮かべてもらえればよい。その触手に触れたものの動きを鈍らせ、捕食してしまう。動きの鈍さから弱く見られがちだが、接近して戦うには充分な注意が必要となる危険なモンスターだ。

特殊能力「○しびれ触手」にエラッタあり
《フライング・エストック》
《ゴールデン・エストック》
 巨大なカジキマグロ。その移動速度は目をみはるものがあり、高速移動からの一撃は熟練の戦士にすら重傷を負わせるほど鋭く重い。年を経た《フライング・エストック》はやがて体が黄金色を帯びてきて、体長15mを超えるころには《ゴールデン・エストック》と呼ばれるようになる。

《フライング・エストック》の特殊能力にエラッタあり
《ヴェノム・トード》
《大毒蛙》
 これらのモンスターについては、《ポイズン・トード》(RB:p121)を参照のこと。

《ヴェノム・トード》のデータにエラッタあり
《黒真珠の衛士》
《黒真珠の狙撃兵》
《黒真珠の近衛兵》
《黒真珠の女王》
 これらのモンスターについては、本文(p109)を参照のこと。
《ミスト・リザード》
《ミスト・ドラゴン》
 霧の奥深くに現れるというドラゴン。霧を発生させているのはこのドラゴン自身だといわれており、事実、濃霧の息を吐いて他の生物の視界を奪うことで知られている。基本的には静かな性格をしているようだが、自分のテリトリーに侵入してきたものには厳しく接することが多い。湖沼や河川から海まで、様々な場所でその存在が確認されている。

特殊能力「◇濃霧のブレス」にエラッタあり
《深きもの》
《深きものどもの王》
 海の中から闇夜に乗じて現れる者たち、それが《深きもの》だ。その見かけは目の離れた半魚人といったもので、一見するとエラのないギルマンといった風貌だ。しかし《深きもの》どもはギルマンよりもはるかに潮臭く、生臭いため、陸上ならば離れていてもその存在を強く認識できる。また、その性質は亜人間のギルマンとは程遠く、デーモンに分類されている。一説によると《深きもの》は、魔海神に魂を捧げた人間たちが姿を変えたものではないかと言われている。
《深きもの》たちは、《深きものどもの王》に率いられることが多い。《深きものどもの王》は深淵に住まうものを率いる上位デーモンの一種で、高い魔術能力と凄まじい召喚能力を持つことで知られている。
《怪腕の騎士サレオス》  鮫の頭と身体に、太い人間の四肢を持つ上位デーモンだ。《怪腕の騎士サレオス》はワニに騎乗して現れるといわれ、魔海神に仕えている。酒を好み、見た目に反して温和な性格をしていると伝えられる。しかし、彼が現れるときは魔海神からの使命を帯びていることがほとんどであるため、魔海神を恐れる人間とは相容れない存在と言えるだろう。その怪腕から繰り出される一撃をくらうと、どんなに熟練した戦士であっても致命傷は免れない。

基本防護点にエラッタあり
《魔海神ダゴン・被封印》  冥界の六皇子が一柱にして、太古の海の王。六門世界に暗黒時代を巻き起こした、六人の最上位デーモンのうちの一人である。封印を施されていなければ、その全容は人間の視界に納まらないほどに大きいと伝えられる。完全な力を発するダゴンに対し、船でしか海上を移動できない人間はなすすべがないだろう。
85ページ
モンスター 概要
《アース・ウォーム》  芋虫のような身体に、イソギンチャクのような長い触手を持つ巨大な口をした生物。土中移動をすることができ、鉱山や洞窟など、しばしば人間の活動圏内に穴をあけてはトラブルを巻き起こしている。目に当たる感覚器官がなく、すべてその触手によって周りの状況を判断しているようだ。普段は土を喰らって生きているが、繁殖期には人間も含む他の生物を襲い、食することがある。ちなみに、単性生物である。
《大鋼蟲》  六門世界の北方に住まう、超巨大ミミズ。その大きさは砂漠に住む《大砂蟲》にも匹敵し、並の軍隊では太刀打ちできないほどだといわれる。その強さの秘密は、たいていの武器をはじく鋼のように硬い身体にある。《大鋼蟲》は何百年もの間、地中の様々な鉱石を喰らうことで身体に溜め込んでいる。もしこの鉄のように硬いミミズを倒すことができたならば、その身体からは高価な鉱石を手に入れることができるだろう。
《ロック・トロール》
《マッド・トロール》
 原始的な生活を営むトロール。独自の格闘技術を発達させており、その長いリーチを活かして素早いパンチを繰り出してくる。

「評価決定1D」の項目欄にエラッタあり
《カルノタウロス》  大型の肉食恐竜。大きな口と退化した小さな前肢が特徴的だ。非常に凶暴な性質をしており、動く物を見るとみさかい無く襲いかかる。知能が低いせいもあってか、まったく動かないものを生物とは認識できないようである。
《グリーン・バジリスク》
《ストーン・バジリスク》
 名前に「バジリスク」を冠しているが、《バジリスク》よりもドラゴンに近い生物である。名前のゆえんとなっているのは、その石化の息である。この息を浴びたものは、《バジリスク》に触れたり睨まれたものと同様に石化してしまうのだ。しかし、《グリーン・バジリスク》も《ストーン・バジリスク》も、あまり積極的に人間を石化させようとはしない。なぜなら、石化させてしまっては、せっかくのごちそうを口にできないからだ。
 獰猛な性格からは想像しがたいが、ドラゴンである彼らは高い知能と魔法能力を持つ。石化能力よりも、こちらの方がやっかいだろう。

呪文追加ボーナスにエラッタあり
86〜87ページ
モンスター 概要
《グレート・マーコール》  らせん状の角が特徴的な、巨大野生山羊。地上の哺乳類としては六門世界では最大級の大きさをしており、その危険度はドラゴンにも匹敵する。草食で普段の気性は穏やかだが、縄張り意識が強く、侵入者に対しては容赦なく襲いかかる。
《コカトリス》
《デスゲイズ・コカトリス》
 ニワトリの頭と翼に、蛇の胴体、トカゲの脚を持つ怪鳥。そのクチバシに魔力を秘めており、触れるものをことごとく石に変えてしまう。しかし、《コカトリス》が触れても石化しない「ヘンルーダ草」という植物がある。《コカトリス》にとっては、ヘンルーダ草だけが食料となりうるのだ。このことからもわかるように、ヘンルーダ草には石化を防ぐ効用がある。
《マンドラゴラ》  人の形をし、知性を持つニンジンだ。《マンドラゴラ》は貴重な薬草として知られているが、その入手は困難を極める。なぜなら、《マンドラゴラ》はその身に危険が迫ると――例えば地面から引き抜かれそうになると――断末魔の叫びを上げるのだ。この叫びを聞いた者は、強いショックを受けて立っていることもままならなくなる。このため《マンドラゴラ》の群生地をみつけても、その一本を引き抜いた時点で他の《マンドラゴラ》は逃げ出してしまうのである。
《アサシン・ネスト》  一見すると、幹に無数の穴が空いた広葉樹だ。その幹の上のほうをよく見ると、顔があることに気づくだろう。《アサシン・ネスト》はその名のとおり、《アサシン・ホーネット》(p88)と共生関係にある。自らの幹をスズメバチどもに住処として与え、さらにその果実を食料として提供することで、他の生物から危害を与えられないようにしているのだ。しかし、《アサシン・ネスト》の周囲にいる《アサシン・ホーネット》を全滅させたとしても安心はできない。なぜなら、《アサシン・ネスト》自身が強力な魔法の使い手だからだ。
《ポケット・モンキー》  密林に住む、手のひらサイズの小さなサル。普段は木の実や虫を捕らえて食べているが、鳥の巣から卵を盗み出したり、他の動物の巣から食料を盗み出すという習性がある。そして、密林に迷い込んだ人間は、盗みの格好の標的となるのだ。

「評価決定1D」の項目欄にエラッタあり
《ジャングル・エイプ》
《キング・エイプ》
 密林に住む大きなサル。動物としては知能が高く、雑食性で、植物から他の動物までなんでも食べる。群れで行動することが多く、集団で狩りをおこなうことがある。凶暴にして狡猾なその性格は、密林では冒険者達の脅威となるだろう。

《ジャングル・エイプ》のデータにエラッタあり
《シュリーカー》  人の形をした、毒々しい色をしたキノコ。警戒心が強く、身の危険を感じると怪音波を発して他の生物の興味を引き、逃げ出すという習性がある。その身体は貴重な薬品の原料になるという。
《トリケラトプス》  三本角が特徴的な、草食恐竜。ふだんはおとなしいが、身に危険を感じると凶暴化し、その角を使って突進してくる。痛覚が鈍いためかなり打たれ強く、草食恐竜とは思えない戦闘力を秘めている。
《ベヒモス》  巨大な一本の角と、地上に住む生物では屈指の大きさが特徴的な四足歩行のモンスター。土の元素と強く結びついているらしく、大地震を引き起こす能力を持っている。その巨体と地震によって滅ぼされた城や集落は数知れず、六門世界の「歩く災害」として忌み嫌われている。しかし、小国の軍隊を壊滅させるに足るその戦闘力から、わざわざ好き好んで《ベヒモス》を討伐しようという者は数少ない。
《マーブル・エスカルゴ》
《ジャイアント・エスカルゴ》
 巨大カタツムリ。その殻は驚異的な固さで知られている。しかし、この殻の驚くべき点は硬さにあるのではない。《マーブル・エスカルゴ》は殻にこもっている間、いかなる環境にあっても平気で過ごすことができるというのだ。大学院の調べによると、北方にある古代帝国期の遺跡から発見された《ジャイアント・エスカルゴ》は、食料もなしに1000年以上もの時間を殻にこもって過ごしていたという。
《マーブル・シザース》
《レジェンド・シザース》
 体長6〜15mもある、緑がかった体色の巨大クワガタムシ。北方のジオテランの森を中心に、広葉樹の森に稀に現れる。鈍く光るその甲殻は、うまくその継ぎ目を狙わない限り、ほとんどの武器をはじき返すといわれている。樹液や木の実を食す草食性だが、性格は好戦的で、その巨木をも切り倒す巨大な大顎を武器に襲い掛かってくる。
88ページ
モンスター 概要
《マーブル・センティピード》
《ジャイアント・センティピード》
 長さ4m〜10mにもなる、緑がかった体色の巨大ムカデ。普通のムカデが持つような毒素は持ち合わせていない。しかし、代わりにその這いずる音は聞く者の背筋を凍らせる、極めて不快なものとして知られている。肉食の彼らは這いずる音でエモノを無力化し、その肉をむさぼるのである。
《ムシュフシュ》  蛇のような頭と胴体に、獅子の脚とサソリの尾を持つモンスター。一見するとキメラのような合成生物の一種かと思われるが、大学院の研究によるとドラゴンに近い生物であるらしい。怒るとそのサソリの尾から毒液をまき散らす。強暴だが、飼いならせば騎乗することもできるようだ。
《アサシン・ホーネット》
《アサシン・クィーン》
 体長1.5mはあろうかという、巨大スズメバチ。雑食である彼らは、頻繁に集団で狩りをする。その素早い動きで敵を翻弄しながら、猛毒の一撃を喰らわすのだ。彼らの女王が住まう巣からは、効果で貴重なロイヤルゼリーが取れるらしい。
89ページ
モンスター 概要
《襟巻竜》
《大襟巻竜》
 大きな襟巻きが特徴的な、二足歩行の小型肉食恐竜。彼らは独特な方法を用いて、集団で狩りをおこなう。素早い動きでエモノを取り巻きながら毒液を吹きかけ、無力化したところでエモノをくいちぎるのだ。凶暴な彼らは、エモノの大小を問わず襲い掛かってくる。
《マッド・ボア》
《グレート・タスク》
 体の大きなイノシシ。神経質で警戒心が強く、凶暴だ。雑食性で、ときに食料を求めて人間の集落近辺に現れ、トラブルを巻き起こすことがある。抜群の突進力を持ち、一般人がその一撃を喰らえば生死に関わる大怪我を負うだろう。
《プラチナ・イーグル》  すさまじく動きの素早い鷲。《シルバー・イーグル》(RB:p130)の亜種と言われている。
《サンダー・バード》  雷の化身と言われる、巨大な鷲のような鳥。雷鳴とともに現れ、雷雲とともに去っていく。雷雲の中を悠々と飛び交うその姿からもわかるように、雷に対して完全な耐性を持っている。さらには自身の身体から、電撃を発することまでできる。

「評価決定1D」の項目にエラッタあり
《ロック》  天空の王者にして、六門世界で最大の鳥。ロックが頭上を横切れば、昼であっても辺りが暗くなるとまでいわれるほどに大きく、象を片足で一掴みにできる。そのはばたき一つで、小さな人間の集落など消し飛ぶほどの強風が巻き起こってしまう。猛禽類のような姿かたちをしているが、大きさに見合っただけの高い知性を持ち合わせているようだ。
《狂妖精の兵士》
《狂妖精の暗殺者》
《狂妖精の女主人》
 六門世界には《ピクシー》(p105)や《フェアリー》(p107)を始め、種々様々な妖精がいる。たいていの妖精たちは人間をある程度は警戒するものの、敵意までは持っていないことがほとんどだ。しかし、中には人間への殺意に満ちた妖精たちが存在し、彼女たちは「狂妖精」と呼ばれている。彼女たちが、何ゆえ人間への殺意を抱いているのかは定かではない。一説によると、古代帝国期の魔道研究に利用された恨みを抱き続けているのではないかと言われている。
90ページ
モンスター 概要
《グレート・グリフォン》
《ツインヘッド・グリフォン》
 鷲の頭と翼と前脚に、獅子の胴体と後脚を持つモンスター《グリフォン》(RB:p196)の亜種。《グレート・グリフォン》は年を経た《グリフォン》だと言われている。《ツインヘッド・グリフォン》は身体の大きさとその双頭から、突然変異体だとみられる。

《ツインヘッド・グリフォン》の特殊能力、「評価決定1D」の項目にエラッタあり
《スノー・フェンリル》  氷刃山に住まうという、寒冷地に適応した狼。その牙は強い吹雪の魔力を帯びており、噛み付いたものを凍てつかせるという。一説によると、雪の女王が人間を山々へと近づけさせないために放った番犬ではないかといわれている。
《デッドリー・スカンク》  強烈な放屁をはなつスカンク。イタチの仲間としては身体が大きめで、そのぶん臭腺から放たれる臭いも殺人級に危険なものである。戦闘能力そのものは高くないが、生存能力はピカイチの動物といえるだろう。
《チョンチョン》
《ビューティ・チョンチョン》
 闇夜を飛び交う、耳ではばたく不気味な人頭。その顔は老人のように老け込んでおり、灰色から紫がかった死人のような肌をしている。《チョンチョン》が醜い顔が笑みを浮かべるとき、その顔を見た者は全身が脱力してしまう。
91ページ
モンスター 概要
《チル・パイソン》
《チル・ナーガ》
 寒冷地、それも氷山があるような局地に好んで住まう亜竜。《チル・パイソン》は《チル・ナーガ》の幼生体だといわれており、知能が低く凶暴だ。《チル・ナーガ》は他のドラゴンに比肩するほどに高い知能と戦闘力、魔法まで使いこなす。幼生体の頃ほどの凶暴さはないが、冷酷な性格で知られている。彼らは小さな頃から氷を操るすべを知っており、外敵からの危機が迫ると全身を震わせてその魔力を発揮し、相手を凍てつかせる。

《チル・パイソン》の能力値、《チル・ナーガ》の基本防護点にエラッタあり
《パラライズ・モス》
《イリュージョン・モス》
 鱗粉をふりまく巨大蛾。その鱗粉には麻痺毒をはじめ、様々な毒素が含まれている。巨大蛾たちはその毒の鱗粉で無力化したエモノに卵を産みつける。毒に冒されたエモノは、生きながら幼虫のエサにされてしまうのだ。
《プレイン・マンティス》
《ジャイアント・マンティス》
 巨大カマキリ。その性質は普通のカマキリと同様に肉食で、凶暴極まりない。巨大カマキリは、動く物を見かければ捕獲にかかる。その素早く強力な鎌に捕らえられた哀れなエモノは、急所に咬みつかれて喰われてしまうのだ。

「評価決定1D」の項目にエラッタあり
《フロスト・コング》  雪山に住まう、巨大類人猿。雑食性で、本来の気性は臆病かつ穏やかである。しかし、厳冬期に《フロスト・コング》に遭遇した際には注意が必要だ。食料の手に入らないこの時期には、腹を空かせた《フロスト・コング》は恐ろしく凶暴になっているからだ。

「評価決定1D」の項目にエラッタあり
《フロスト・サラマンダー》  全長2m程度の、青みを帯びた体色のトカゲともサンショウウオの中間のような姿をした生物。その姿と風の魔法を使う能力、そして冷気に身体を包むその特殊能力から、炎の精霊「サラマンダー」の対極のものとして名付けられた。しかし、《グレート・サラマンダー》(p79)と同様に、実際の《サラマンダー》(RB:115)とは違って精霊ではないドラゴンに近い存在だと言われている。
92ページ
モンスター 概要
《鏡蟲》
《大鏡蟲》
 七色の輝きを放ち、六枚の羽を持つ昆虫。《鏡蟲》の成虫は、食べ物を一切口にしない。代わりに周囲に満ちた魔力を吸収して、命を繋いでいるのだ。その魔力吸収能力は凄まじい。どれだけ卓越した能力を持った熟練の魔術師であっても、《鏡蟲》の前で魔法を使うことは至難の業と言われているほどだ。
《ゴールデン・トリプルホーン》  すべての昆虫の王と言われる、黄金の巨大カブトムシ。その名のとおり三本の角が特徴的で、戦いの際にはこの角を用いて戦う。そのドラゴンをも凌ぐ巨大な身体の戦闘力も脅威的だが、この昆虫の王が王たるゆえんはその特殊能力にある。《ゴールデン・トリプルホーン》は周囲にいる別種の昆虫を率いて、自らの兵として戦わせることができるのだ。
《ゴールデン・バウム》  世界樹として知られる《ユグドラシル》(RB:p193)の亜種。その金色の枝葉は空を覆わんばかりに広がっており、遠く離れてもその威容から目をそらすことはできないだろう。森の守護神として知られている。

スペル枠にエラッタあり
《ブリンク・ガゼル》
《ミラージュ・ガゼル》
 広大な草原に暮らすことの多い、鹿のような動物。群れで生活し、おとなしい性質の草食獣である。それゆえ、肉食獣や人間の狩人などの天敵に襲われやすい。そんなとき、彼らは身を守るために周囲の空気をねじ曲げ、自分の位置をずらして敵に見せるという特殊能力を持っている。動物としては高い知能を持っており、希少種の《ミラージュ・ガゼル》にいたっては魔法まで使いこなす。
《ジャミング・ウィング》  金色に光り輝く巨鳥。その大きさはドラゴンをも凌ぐほどで、さらにある事情でこの巨鳥を捕らえることは至難の業とされている。その姿と、巨体であるにもかかわらずほとんど食料を口にせずに生きていられるという点から神聖視されることもある《ジャミング・ウィング》。しかしあまり食料を採らずに生きていけるのは、周囲の魔力を吸収してエネルギーに変換しているからにすぎない。それゆえ、《ジャミング・ウィング》を前にして魔法を使うことは極めて難しく、その捕獲を困難にしているのだ。
93ページ
モンスター 概要
《マッド・ヒドラ》
《スワンプ・ヒドラ》
 沼地に住む《ヒドラ》(RB:p189)の中でも、色が黒く、より魔属性との繋がりが強い存在。複数の首の牙それぞれに毒を隠し持っており、普通のヒドラよりもはるかにやっかいな存在といえる。成長したものは沼の主という意味を込めて《スワンプ・ヒドラ》と呼ばれ、非常に高い知能を持ち、様々な魔法に精通してより危険な存在と化す。

《マッド・ヒドラ》の「評価決定1D」の項目欄、《スワンプ・ヒドラ》の「評価決定1D」の項目欄とスペル枠にエラッタあり
《アンフィスバエナ》
《ブラック・アンフィスバエナ》
 双頭の巨大毒蛇。その二つの頭の両方に毒を持っているため、攻撃重視の戦士や防御を軽んじる者にとっては脅威となる。救いがあるとすれば《アンフィスバエナ》は蛇であるにもかかわらず、その長い身体を武器にして敵を絞め殺す習性が無い点だ。しかし、逆を言えばそれだけ《アンフィスバエナ》の毒の牙は、ただそれだけに頼れるほどに強力な武器だとも言える。

「評価決定1D」の項目欄と特殊能力にエラッタあり
《ディアブロ》  闇夜に浮かぶ瘴気と、その中心に浮かぶ巨大な頭蓋骨、それが《ディアブロ》の姿だ。《ディアブロ》は残忍で狡猾な精霊で、その内面は暴力と狂気に満ちている。圧倒的な存在感と圧力で他の生物を殺戮する《ディアブロ》だが、その本体の髑髏は意外に脆い。もし歴戦の勇者が攻撃を当てることができたならば、一撃で粉砕することができるかもしれない。
《デビル・タランチュラ》
《サタン・タランチュラ》
 巨大な毒グモ。凶悪な見た目に反してそれほど攻撃的な性格ではなく、むしろその毒を使って確実にエモノをしとめる冷静なハンターといえる。その毒に冒された者は吐き気をもよおすとともにめまいを起こし、まともに立っていられなくなる。その様子はまるで踊りを踊っているかのようだ。そうしてエモノを弱らせた巨大毒グモは、ゆっくりと食事を始めることになる。
《エティン》  双頭の巨人。原始的な生活を営んでいて粗暴だが、邪悪な性格をしているわけではない。二つの頭で相談しながら物事をゆっくりと決める傾向にある。深く考えてから物事を決める者もおり、こういった《エティン》は哲学者的な一面ものぞかせるようだ。

基本防護点にエラッタあり
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モンスター 概要
《サイクロプス》
《イビルアイズ・サイクロプス》
 一つ目の巨人。その目には魔力を退ける力が秘められており、この巨人の前では生半可な魔法は無効化されてしまう。原始的な生活を営んでいるものの、その知能は極めて高く、魔法の腕前も超一流である。性格は種々様々だが、善良な者はまずいないと考えて間違いは無いだろう。

「評価決定1D」の項目欄にエラッタあり
《ミッドナイト・バット》
《ルナティック・バット》
 闇夜を徘徊する、巨大コウモリ。集団で狩りを行い、その際にエモノを幻惑する怪音波を発する。そしてエモノが困惑している間に、素早くその肉をかみちぎるのだ。
《髑髏の海賊》
《髑髏の魔道航海士》
《髑髏の海賊船長》
《髑髏の海賊魔術師》
 海には幽霊船が現れることがあり、その船には髑髏の海賊たちが乗り込んでいる。彼らは様々な時代の、未練や後悔を残して死んでいった海賊の成れの果てだと言われている。そのため、見た目は《スケルトン》(RB:p135)そっくりの彼らだがその性質は異なっており、知性と怨念に基づいた組織的な戦い方をする。彼らは無限の再生能力を持っている。このため一度幽霊船と接弦したのであれば、完膚なきまでに叩きのめして成仏させてやらない限り、延々と海戦を挑まれ続けることになるだろう。

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