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TOP > 製品情報 > 六門世界(モンコレ) > モンコレ風雲録> 第5回 
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■■ 第 5 回 ■■
記事作成:大井雄紀



 三月某日。

 僕こと大井雄紀は自宅でモンコレのデックを組んでいました。
 個人的に、モンコレのデック作りはコンセプトカードを決定することから始めます。
 そして、とある一枚のカードを感慨深く眺めます。 
大井 「ほぅ、これが《精霊殺し》か」
 そう、そのカードとはステキな魔剣、《精霊殺し》
 自分の書いた小説の重要アイテムがモンコレのカードになるとは……なんという贅沢!
大井 「ならば、作らねばなるまい。《精霊殺し》デックを!」
 腕まくりし、僕は目を獰猛に光らせデックを作り始めます。
 そして、一時間後。
大井 「できた! 《花園の歌姫》デックだ!」
 ……あれ? アイテム一枚も入ってない?
 いろいろカードが足りませんでした(苦笑)。



 というわけでモンコレ風雲録五回目

 僕は歌姫デックを引き下げ、カードキングダム布施店様におじゃましました。
 モンコレはもちろんのこと、
それ意外のカードゲームのシングル売りがかなり豊富で驚いたものです。


 この日は平日で、大会スタートが19時ということもあり、

 「あんまり人いないんじゃね? 一回勝ったら優勝じゃね?」

 と小物の心得全開でお店に向かいました。

 ところがどっこい。

 いざ大会が始まってみれば、
 僕を含めてモンコレイヤーがさっそうとデュエルスペースに集っていました。

 さすがだぜ! モンコレイヤーに常識が通じるはずもねぇ!
 (いや、普通に考えて仕事帰りとかなんでしょうけども……苦笑)


  さて、なんだかんだありつつ大会がはじまります。
 

第1戦目 Bさん 

 初戦の相手はBさんです。
 Bさん《ドラゴンの洞窟》を使った6レベルドラゴンデックでした。
Bさん 「おねがいしまーす」
大井 「お願いします!」
 対戦が始まります。
大井 「僕の歌姫たんはドラゴン相手にどこまでいけるのやら……」
 と考えつつ、最初の手札を見てみます。
大井の手札

《三熔蟲》×1
《グリンウィンド・ララバイ》×2
《サンド・カーテン》×3
 事故ったぁぁぁぁぁぁ!!

 モンコレをやっていたらよくあるよね! ……ねぇーよ(涙)

 逆に
Bさんは手札周りが潤沢の模様でした。
 早々に《ドラゴンの洞窟》を二枚自軍領土に配置し、
 あれよあれよという間に
《クラウド・ドラゴン》やら《スワンプ・ヒドラ》やら
 《セイクリッド・バハムート》やら
《紅帝竜バルバロッサ》やらが展開します。
 気がついたときには、僕の本陣が四箇所もロックされています。
 
 最後はさわやかにBさん
《セイクリッド・バハムート》で、
 本陣で恐怖に震えていた歌姫たんが、
ドキドキイヤーン陵辱プレイを強要されてしまいました。
 悔しい! でも、感じちゃう……。


 うむ。
一敗目である。

第2戦目 Aさん 

 二回戦目はAさんです
Aさん 「おっ、スリーブかぶっていますね」
大井 「ホンマや。あなたもライカスリーブですかい」
 なんという偶然。
 僕とAさんはどちらも

 ライカスリーブ(「雷鳴の歌姫ライカ」のイラストがプリントされたステキスリーブ)

 を使っていました。

 ライカスリーブは絶賛発売中だぞ☆
大井 「僕らのデックには50枚のライカがいる! この意味がわかるか!?」
Aさん 「ま、内容はかぶってないと思いますよー」
 ボケを無視しないでぇぇ(笑)
 さて、そんなこんながありつつも、いざ対戦スタートです。
Aさん 「本陣に――《ジャッジメント》を召喚します」
大井 「なっ!? 《ジャッジメント》ですの!?(某科学な超電磁砲)」
Aさん 「すいません。手札が神がかっていまして……
 《ジャッジメント》に鎧、心臓、翼、靴を装備します」
大井 ちょ、やってられるかぁぁぁ!?(絶叫)
 そう、Aさんのデックは僕らの破壊神、《ジャッジメント》デック
 小型ユニットの多い、
歌姫デックとはなかなか相性の悪い相手です。

 Aさんは初手で
《ジャッジメント》が超強化される「タイプ:裁くものの装備品を四種類装備します。
 完全武装(フルアーマー)まであと一歩です。
大井 「だが、うちの歌姫たんはそんなものには負けんのですよ!」
 僕は本陣前に《妖精の輪》を配置し、《花園の歌姫》《コガネダイオウ》を召喚します。
 続くAさんターン
Aさん 「あっ、超いい引き。本陣前に《巨神の祭壇》を配置します。
 ついでに、《ジャッジメント》に小手をつけて前に進軍。
 本陣には《魔海神ダゴン》を召喚して終了です」
大井 「……Aさん。あなたの手札は今何枚ですか?」
Aさん 11枚です」
 はっはっはー、こいつぅー。

 勝てるわけねぇぇぇぇぇぇ!!

 というわけで、その三ターン後にはジャッジメントが僕本陣を蹂躙し、実にあっさり敗退しました。


 イエス。二敗目

 次こそはーと息巻く僕でしたが、参加人数が奇数ということで、三戦目は対戦できず
 不戦勝になりました。
 う、うーん。今の時代、歌姫はきつい気がしてきたなぁー。

◆結果 

 今回の大会の優勝者指輪スケグルデックを使っていたCさんでした。

 やっぱり、指輪スケグルは強いし流行っているんですね。
 しかしながら、Cさんのデックには《氷晶妃アンゴルボダ》が組み込まれていた模様。
いろいろ試行錯誤していらっしゃるのですねぇ。

 では、今回の大会参加者のデックを軽くご紹介します。
ちなみに、デックタイトルは僕が勝手につけています。ご容赦のほどを。



下半身なんて飾りです
《白蛇姫アンドロメダ》《ヴァンパイア・ソーン》を主軸にしたスキュラデック
星剣姫の烙印が発売されたことで、ようやくスキュラも日の目を見る時がきたか、と感慨深いものがありました。

変わり続けるあなたが好き
いわゆる《真珠の人魚姫メディア》を使った変身デック
《アーマーン伏兵隊》とか《ナーガ》とか、基本的なアイテムメディアデックでした。

すごく……大きいです
大型ユニットに命を賭ける、超前のめりな大型デック
《巨霊神アトラス》と、
《死の女神アスタロト》《魔海神ダゴン》《虹のつまった指輪》を装備して、がんがんスペルで戦うデックでした。

こいつのためにモンコレを続けている
《髑髏の騎士》を主軸にした、偶数レベルの髑髏デック
このデックを使用していた方が、

「オレはこいつ(
《髑髏の騎士》)のためにモンコレをやっているんじゃー!」

と叫んでいたのが非常に印象的でした。

蟹を食べるときは無言になります
スペル水と魔を持つ強力なスペルキラー、黒曜蟹を使ったデック
《黒曜蟹のキャリスタ》やら《スワンプ・ヒドラ》、そして《魔海神ダゴン》の入った水魔主体のデックでした。

◆最後に 

 ふぅー、終わった終わった。
 負けても楽しいのがモンコレです。僕は満足感に満たされていました。

 しかしながら、なんでこうもみんな《魔海神ダゴン》を使っているのだろう。
 気になったので、大会終わりにAさんに聞いてみました。
Aさん 「いやー、ダゴン使いやすくていいですよ!」
大井 「最近の流行なんですか?」
Aさん 「そうでもないと思いますよ。みんなダゴンが好きなだけで」
 いい笑顔でAさんは言い切りました。
 大会終了後も対戦を続けている参加者のみなさん。
 あちらこちらから

「ダゴンが出れば勝てるのに!」

「ダゴンはダメェェ!」

 という会話が聞こえてきます。

 カードキングダム布施店
 そこは、ダゴンが闊歩する魔海の園
大井 「ふっ……すばらしいところじゃないか」
 僕はニヒルに笑いながら、お店に背を向けました。


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