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■■ 第 6 回 ■■
記事作成:片山泰宏

●出撃 

 3月27日。
 この日、日本橋の地へと降り立つ影ひとつ。

 今日はモンコレの
公式全国大会地区予選
 そう、日々の研鑽の全てを込めて、一心不乱に戦うファイターたちの聖戦の日なのです。

 そこに、片山がこっそりと潜入。一参加者として、大会に参加して参りました!

 場所は
イエローサブマリン・難波3号店様
 総勢
32に及ぶ参加者たちの激闘をレポートせんと、いざ突撃!

●大会開始! 〜英雄百花繚乱 

 何食わぬ顔で受付を済ませた片山。

 その周囲では、デュエルスペース(店舗様側が用意している、対戦を行うスペース。
 TRPGのイベントなどにも用いられる)に入りきらないほどの人の群れ。
 側に立っているだけでも、その熱気が伝わってきそうです。

 そして、今回は片山も参加者の一員です。適当な席に腰掛け、デックを軽く調節。
 今回は参加者32名なので、スイスドロー形式での
回戦という長丁場です。
 
 店員さんが名前を読み上げ、いざ開始!
「よろしくお願いしまーす」
 まずは一礼。モンコレファイターの嗜みです。
 あとはどんな外道な行為をしても……げふんげふん。モンコレは紳士のゲームです。


今回片山が用意したのは、《紅帝竜バルバロッサ》

戦闘スペルもアイテムも、
特殊能力だって使わせない「同時攻撃」が大得意の英雄ユニットです。
それに合わせ、《ウォー・ドラム》などの「同時攻撃」を誘発するカードを多数用意。
 
さて、対戦相手は……?


相手 「とりあえず、キリンさん呼びます」
 ゾウさんはもっと好きですッ!?

 
《神獣キリン》
 戦闘スペルを発動させると自分自身を強化できるという一人上手なニクイ奴。
 どうやら相手は火風のスペルデックの模様。

 片山の初手、
《スモーカー・ウータン》の2人組とぶつかり、いざ勝負!
片山 「先手はこちらですね。うーん……とりあえず、攻撃!」
相手 「(手札を睨み)……あ、死んだ
片山 キリンさーーーん!?」
 そんな一幕もあり。

 対戦しているうちに、火風デック、という片山の予想は、軌道修正を余儀なくされていきます。

 風と聖の戦闘スペルを使う《神刃鳥ベンヌ》をはじめとした、
 火、風、聖という3色の戦闘スペルとその使い手たちを混合させたデックだった模様。

 我らがバルバロッサもついに出座。ベンヌとぶつかりますが……
片山 「バルバロッサで進軍です。お供に《ホブゴブリン用心棒》
相手 「こちらはベンヌ一人で充分!
 イニシアチブは、こっちが先攻だ!」
片山 「先攻どうぞ」
相手 「ベンヌの特殊能力で、さっきの戦闘で使った《クロス・ブレード》を回収します。……[対抗]しますか?(ニヤリ)」
片山 OH!
 なんということでしょう。

 《神刃鳥ベンヌ》は風属性の戦闘スペルを捨て山から手札に回収できるのです。

 チェインしてまとめて使用することで、ダメージを上昇させられる対抗不可の
 戦闘スペル《クロス・ブレード》を撃ち込んで、我がバルバロッサを討つつもりですよ!
片山 「ん? 《クロス・ブレード》は、ベンヌがどう頑張っても  点?」
相手 「そっすね。バルバロッサは普段は防御力が  ありますけど、今はお供のホブゴブリンがいるせいで、  に下がっちゃってますからねぇ」
片山 「……ほう。じゃあ[対抗]でホブゴブリン用心棒がベンヌに×用心棒を使用します」
相手 「ッッ!?」
 本来は、死亡するハズの「」や「」のユニットをかばって、代わりに死んでくれる×用心棒

 しかし今回はベンヌに使用。
 ベンヌは「」のユニットなので、当然なんの効果もなし。

 ただ破棄されていくホブゴブリン。
ホブゴブ 「馬鹿なッ! 俺はあんたの右腕だったはずじゃ……!」
バルバロッサ 「(自分の右腕をさすり)俺の右腕はここにある」
 そんな北○の拳の1シーンが見えてきそうな一手で、バルバロッサ、防御力  に返り咲き。
 ベンヌの《クロス・ブレード》戦術、功を奏さず。
 相手のポカーンとした顔が、戦術を阻まれた失意のものなのか、あまりにアレな手を打つ片山に呆れたのか、それは定かではありませんでした。


対戦は結局、

《灼熱の魔狼フェンリル》と共に相手本陣に
突撃した
《ラプトリアンの輝粉使》がぶちかました《ウォークライ》が、

相手の
《焔蛇ブルータス》《レディ・アルストロメリア》のコンビを「同時攻撃」で粉砕し、

片山の勝利でした。


●2戦目〜疑惑のメディア 

 対戦者を入れ替えて、戦目へ。
 1戦目に気をよくした片山、初期手札に目を通します。
片山 「……!!??」
相手 「あ、ユニットいませんか?」
片山 「いえ……います。忌々しいことに」
※モンコレではユニットカードが初期手札にない場合、シャッフルしてやり直せる。
 あろうことか、2レベルのちんちくりんなユニットたちしか手札にない!
 ひどいデック事故です。手札調整を繰り返しても、いいカードが来ない。
相手 「こちら、召喚しますね。
《アーマーン抜刀隊》《七つの海の王子》《レイン・スラッグ》
です」
 メディアだよこれ!!

 当コーナーでも多大な戦果と共にその名前を轟かせる《真珠の人魚姫メディア》
 ◎真珠の秘術によって種族を自在に操る、種族シナジーの女王。

 片山がデックを構築した際、効果的な対抗策が浮かばなかった、
 「当たらないと良いなぁ」と思っていたカードの筆頭格です。
片山 「うっわー……と、とりあえず前に行きますね」
相手 「(やや冴えない表情で)あ、どーぞ」
 そして始まる戦闘。

 バルバロッサをはじめとするキーカードを引いていない片山は、当然有利には進められません。
 ところが、いくどか戦闘し、ターンを経過させてもメディアが出てきません。

 メディアデックじゃないのか? いや、そんなハズは……。

そんな疑心暗鬼と共に戦う片山。

 リミット10の地形に小型ユニットを体詰めこんでくる対戦相手。
 泥仕合も長引かず、結局、主力を引かなかった片山の本陣陥落負け。

 相手の攻撃を耐えた《灼熱の魔狼フェンリル》が後攻で攻撃したところを
 《タイダルウェイヴ》で押し流されて敗北という、なんというかクラシカルな決着。
 《アーマーン伏兵隊》《七つの海の王子》強いねー、なんて大昔にわかりきったことを再確認。
 優秀なユニットは、時間が経っても強い。

 ところで……
相手 「うわ、山札のラスト10に、メディア2もいた!!」
 向こうのデックも、充分事故っていた模様。

●3戦目〜幻のスケグル 

 さて、大会も中盤戦。です。
 同時攻撃のこのデック、勝とうが負けようがゲームが決着するのがとても早い。
 おかげで集中力が持続しないことで定評がある片山にも安心です。
相手 「じゃ、お願いしまーす……げ!?
 開始早々、向こうから響く悲鳴。
 どうやら、事故っちゃった様子
相手 「し、しかたない……《ワルキュリア蒼天近衛隊》《輝く雨の天使》を呼びます」
 ス、スケグルーーー!!

 これはエンジェル、ワルキュリアたちのボス、《聖炎の女神スケグル》のデックです!
 当コーナーでも(以下略。

 とにかく、戦闘スペルも消耗品もシャットアウトされる、厄介極まりないデックです。
片山 「……が! スケグルはまだ出てない! バルバロッサ、ゴー!
相手 ギャー! く、来るな!」
片山 「そう言われると、行かずにはいられない!」
 相手が劣勢になると途端に強気になる、片山“ザ・小者”泰宏
 この局面では容赦がありません。

 地響きと共に進むバルバロッサ。
 相手はユニット以外の手札をとにかく全部捨て、スケグルを引こうとしますが……。
片山 「ヒャッハー! 本陣、お邪魔します! バルバロッサ&《ラプトリアンの輝粉使》です!」
相手 「(口からエクトプラズムを出しながら)……に、《虹のつまった指輪》を装備……スケグル来なかった……」
 ダイスを振って、いざ勝負!
相手 「ええい、《ゴッドウィンド》 先攻とチャージが欲しいです!」
片山 [対抗]《ウォー・ドラム》 先攻も後攻も関係ないお! 同時攻撃だお!」
相手 「ぎゃああ! 《アヴァランチ》 帰って! もう帰ってよ!」
片山 「いやー奥さん、そうはいかねぇなぁ。《ウェポン・ブレイク》
 《虹のつまった指輪》は破棄です!」
相手 「そ、そんなカードを入れてるなんて……!」
 椿の花がぽとり。
 蹂躙成功。


 魔剣や《虹のつまった指輪》などの装備品が非常に強く、
また強力なデックとの相性が良いとされている昨今、
《ウェポン・ブレイク》は非常に価値のあるカードではないか、というのが私見です。

 ともあれ、鬼(スケグル)のいぬ間に勝利!


●4戦目〜またしても事故 

 さて、戦目です。
相手 「じゃ、《地獄の大公サルガタナス》で進軍でーす」
片山 「バ、バルバロッサ早く来てぇぇぇぇ!」
 また事故りました。

 うん、このデックの悪い点。事故をリカバリーできない。
 普通、デックを構築する際は、キーカードを引かなかった時の為に、戦線を支える別のユニットを入れておくものです。

 片山も《ストーン・バジリスク》などのユニットをそうした目的で入れているのですが……それすらも引かない。
片山 ゲェッ!? せ、戦闘スペル捨てたらユニットばっかり固まって引いてもうた! サルガタナスが止まらねぇ!!」
相手 「別に、サルガタナスが主役のデックじゃないんですけど……」


 結局、なんとか引いたバルバロッサも、サクッと破棄されて敗北。

 相手のデックはどうやら、
津波ダメージで破棄させる能力を持つ
《精霊の娘サラスヴァティ》を中核においた、
水風の戦闘スペルデックだった模様。

 ユニットを破棄する能力は、バルバロッサと土の戦闘スペルメインのデック最大の弱点です。
 事故らなくても、相当厳しかったでしょう。


 なんか、負けた勝負は短く書いてるようですけど、
本当に見所がなかったのでしょうがないのです。
 べっ、別に勝った試合ばかりクローズアップしてるわけじゃないんだからね!


●5戦目〜逆襲のスケグル 

 何のかんのと戦目です。

 どれも短く勝負がついているせいか、あまり長丁場な気がしません。
 普段は3連戦もすると、あまり性能の良くない頭が悲鳴を上げ始めるのですが……

 これは大会の熱気が精神を、ひいては肉体を高揚させているに違いない!

 さぁ、最終戦の相手は……。
相手 「あ、《ワルキュリア騎兵隊》《ワルキュリア蒼天近衛隊》召喚です」
 またスケグルかい!!

 さすがは前回の全国大会を制したデック。大流行のようです。

 しかし、向こうはスケグルをまだ引いていない!
 第3戦のように、特攻あるのみ!
片山 《紅帝竜バルバロッサ》《ナイト・ウィスプ》《ラプトリアンの輝粉使》で、本陣いきます!」
相手 「うえぇ、来たよ……指輪が間に合わない!」
 スケグルさんはしっかりいますけどね。
片山 「いきます、ラプトリアンが《ウォークライ》
相手 「うわっ。じゃあスケグルの◎聖炎のカーテンで、それ打ち消します」
片山 《ナイト・ウィスプ》×鬼火でその能力を打ち消しです」
相手 「その《ナイト・ウィスプ》《ディスペル・マジック》 破棄させますよ」
片山 「まだまだ! そいつに《ティンダー・ストライク》 死亡させます!」
相手 「ぐう、《リザレクション》 死亡から復活です!」
片山 《リザレクション》にバルバロッサから《ディスペル・マジック》
 打ち消しますよ!」
相手 「……! ……ありません」
片山 「落としたぁぁぁぁ!」

またしても速攻。
ヘタな長距離飛行デックよりもよほど早い、ゴリ押しによる勝利でした。
やって、全部15かそこらでの決着でした。


◆最後に 

 というわけで
 全てが本陣陥落によるものと、やたらに派手な結果に終わり、大会は終了。
 残念ながら入賞はなりませんでしたが、勝ち越したのでまあ満足です。

 今回の大会は、多彩なデックが目に付きました。
 現環境での強者と良く言われるメディアデック、スケグルデック、ドリブラデックもありました。

 ですが、片山が戦前に予想していたような、 その三強しか見ない、という状況ではなかったようです。

 
レベルという運用しづらいレベルながら強力な戦闘力を誇る《魔海神ダゴン》を主軸にしたデックや、非常に粘り強く戦え、汎用性の高い《氷晶妃アンゴルボダ》を主軸にし、土の戦闘スペルを混ぜた水土風デック、《白夜の空》を利用したウルフなどの小型デック、等々。

 現在の環境は、非常に混沌とした状況と言えそうです。

 自分なりの戦術美学構築したデックで勝ち抜くチャンスを秘めている環境、とも言えるのかも知れません。

 是非皆さんも、色々なデックを組んでみて下さいね!


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