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アルノーの手紙 第1回
 
アルノーの手紙 第1回 / シナリオソース『闘技場の選手二人』
 
文:藤澤さなえ


アルノーの手紙 第1回
 
アルノーより
 親愛なるレトへ




 故郷の都市国家で待つへ。

 突然だが今日からできるだけ、お前に手紙を書くことにした。せっかく辺境を渡り、新しい都市国家に行くのだから、そこで見聞きしたことをしたためて、お前に伝えたいと思う。

 新しい土地はとても神秘的で刺激的だ。知らない花が咲いていて、見たこともない動物が歩いている。人々の生活も故郷と違って面白い。旅に出て本当によかったと、今、心から思っているよ。


 俺がエンドブレイカーとして故郷を出て、他の都市国家でも“棘(ソーン)”と戦いたいと言った時、お前が心から応援してくれて嬉しかった。そして、新しい地で歌を書いて、魔曲使いとして腕を磨くといいとアドバイスしてくれた。おかげで旅はさらに有意義なものになると確信したよ。

 俺は、お前が一緒に来てくれないことを寂しく思ったが、お前には生まれ育った故郷と、共に暮らす嫁さんを守る役目があるし、遠く離れていても心は通いあっている。今は互いにそれぞれの人として、エンドブレイカーとしての使命を全うしようと強く思っている。


 この手紙がいつお前のもとに届くかわからない。でも、いつかこれを読んだお前が、故郷とは違う都市国家の風景や空気を楽しむことができれば、兄さんは嬉しい。



 早速だが、昨日の出来事を書こう。

 昨日、山斬烈槍ランスブルグという都市国家に到着した。高い岩山を礎に階段状の街並みが広がる美しい都市だ。山頂にはとてもとても大きな騎士槍(ナイトランス)がある。それがこの都市の名前の由来らしい。

 ランスブルグの人たちはとても豪快で気前がいい。そしてオシャレだ。街に入ると、誰もがスカーフを首に巻いていた。思いつきで入ったパブでは、昼なのに顔が赤くなるまで飲んでいる恰幅のよい御仁までスカーフを巻いていたんだ。

 その御仁は俺が辺境から渡ってきたことを知ると「勇者だ!」と言って酒をごちそうしてくれた。御仁はとても気さくで、ランスブルグの様々なことを話してくれたよ。

 そこで、どうしてみんなスカーフを巻いているのかと尋ねた。すると「これが今の流行り」なんだと教えてくれた。ランスブルグでは馬上槍試合が人気で、毎月の優勝者が好むアイテムが流行になるそうだ。先月は羽を乗せた帽子が流行ったらしい。

 御仁はその後、闘技場まで案内してくれたので、実際に試合も見ることができた。横長の試合場で、長い馬上槍を構えた戦士が交差する戦いも熱かったが、自分のいる観客席の熱気もすさまじかった。まるで渦巻く炎のよう。俺はじっとりと汗をかき、振るいあげられる拳の波の中で、バクバクと跳ねる胸が爆発するのではないかと思ってしまったよ。

 御仁はこの界隈では顔が広いらしく、晩ご飯の席ではその時の試合の勝者を紹介してくれた。勝者に話を聞くと、馬上槍試合の選手というのは、心得があれば誰でもなれるらしい。彼も町人の生まれながら、今はファイトマネーで食べているのだと話してくれた。

 けれど、あれくらいの規模の試合で優勝しても、ランスブルグでは有名にはなれないらしい。この町よりもずっと裕福で雅な町があって、そこで国王の御前試合に優勝すれば、ファッションリーダーになれるのだと笑っていた。

 俺はその話を聞いて、このランスブルグの広さを感じた。あれだけの熱気もこの都市国家では小さなことでしかないというのだから。レト、お前もきっと同じように思うに違いないよ。

 次は、その大きな町、鉄壁街という場所に行ってみようと思う。



 それじゃあ、今回はこのあたりで。また、手紙を書きます。



 アルノー
 



●シナリオソース 『闘技場の選手二人』
 
 ▼ 導入 : 男の瞳に映るエンディング

 PCたちが第三階層・石壁の街を歩いていると、とある男性とすれ違います。そして、彼の瞳にエンディングを見てしまいます。
 その内容は、彼がいつかの夜、どこかの庭で、雄たけびをあげているというものです。足元には血まみれになって倒れる少女の姿があり、彼の顔にはマスカレイドの仮面がついています。
 どうやら彼は近い将来マスカレイドになってしまうようです。PCたちは、彼を理不尽で不幸なエンディングから救わなければなりません。

 
 ▼ 展開(1) : 兄と妹

 彼は名をハンスと言います。とても気さくな人物で、PCたちが話しかけると「自分は城塞騎士を目指して、道場に通っている」「自分は出来の良い妹と二人暮らしをしている」等の身の上話をきかせてくれます。しかも、その自慢の妹まで紹介してくれます。
 ハンスが紹介する妹・リファは、ハンスのエンディングの中に見た被害者の少女でした。そして、エンディングに見た庭は、彼らが住む小さな家の庭のようです。
 まさかハンスがリファを……? と思えますが、彼は妹を溺愛していて、とてもそのような凶行に出そうな様子はありません。

 
 ▼展開(2) : 不穏な影

 ハンスの様子を見守っていると、ある時彼は、不意に物陰から現れた、マスカレイドの仮面をつけた黒ずくめの男に襲いかかられ、殺されそうになります。PCたちがそれを阻止すると、ハンスは感謝します。しかし、彼には命を狙われる覚えはないと言います。
 ハンスの周辺を探ってみると、実は彼は明日、城塞騎士になるための試験として、闘技場で馬上槍試合に臨むことがわかります。そして、その対戦相手はハンスの親友ディノで、勝利した者だけが城塞騎士になれるのです。
 また、マスカレイド化していた刺客について調べると、その人はこの近辺で人殺しを請けおう暗殺者で、つい最近も客をとったばかりであることが分かります。

 
 ▼展開(3) : 悩めるディノ

 調査を進めると、ディノは優秀な兄を持ち、未だ城塞騎士の試験に合格できない自分に劣等感を覚えていることがわかります。そのため、卑怯な手を使ってでも城塞騎士になろうと思い、親友のハンスを裏切って暗殺者を雇ってしまったようです。
 試合当日、ディノはハンスに敗れてしまいます。その悔しさと、やり場のない絶望感に、ディノはハンスが一番大事にしている妹リファを殺してやろうと、動き出します。そのディノには、マスカレイドになりそうな兆候が見られます。
 ディノがそのままリファのもとへ行けばマスカレイドになってしまいます。ですが、ディノが手を下すまでにPCたちが説得を試みれば彼は拒絶体マスカレイドにする可能性があるかもしれません。
 いずれにしても、PCたちはディノの凶行を止めなければなりません。ディノを野放しにしておくと、リファは殺され、その絶望と犯人への憎しみのあまり、ハンスはマスカレイドになってしまいます。

 
 ▼ 結末 : 笑顔の別れ

 ディノの凶行を止められれば、目的は達成します。ハンスはディノの行いに心を痛めながらも、PCたちに心から感謝します。


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