主に紙幅の都合などによって、『WT』に掲載できなかった部分の補足です。
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(1)視認できていなくとも、魔法の対象とできる場合 |
基本的に魔法は、視認できていないものを直接に対象とすることはできません。しかし、術者の視力が失われていたり、対象が透明であったりで、視認できてない状況でも、行使することが可能となるケースは存在します。
(1-1)射程や対象が「術者」である場合 |
射程や対象が「術者」である魔法は、視認の必要なく行使できます。
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(1-2)対象と接触可能な距離にある場合 |
対象が接触可能な距離にいる場合には、視認できていなくとも、魔法を行使することが可能です。
「接触可能な距離」には、以下のいずれかが該当します(むろん、これは、「射程:接触」の定義と同一です)。
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(1-2-1)術者と対象が位置を同じくする |
位置を同じくする(実際に触れる距離にある)場合です。
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(1-2-2)術者が乱戦状態にあって、その乱戦エリア内に対象がいる |
術者が乱戦状態にある場合、その乱戦エリア内にあるものは、すべて接触可能な距離として扱われます。
ただし、この場合でも、術者が「移動不可」の状態では、接触可能な距離は、その乱戦エリア中心点のみとなります。
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(2)接触可能に関する注意 |
接触可能な距離にいる対象に対して魔法を行使するときの注釈です。「射程:接触」の魔法を行使するときや、前項の視認できない対象に対して、接触可能な距離で魔法を行使するときに関わります。
(2-1)命中力判定不要 |
接触可能な距離にいる対象に対して魔法を行使するときに、命中力判定などは不要です。
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(2-2)【スニーク】【マインドブランク】など |
【スニーク】(操霊魔法11レベル)は、視覚だけでなく、知覚のすべてから隠蔽します。【マインドブランク】(妖精魔法・闇属性5ランク)は、認識から完全に除外します。
このような、視覚だけでなく、完全に存在を隠蔽する効果を受けているものは、接触可能な距離であっても、魔法の対象とすることはできません。もちろん、隠密判定(⇒『ルールブックI』107頁)に成功して隠れているものも同様です。
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(3)戦闘特技《魔法収束》 |
この戦闘特技によって、対象を「1体」として行使できる魔法は、もとの対象が、「半径○○/△」であるものに限られます。
広範囲に影響を与える効果であっても、「半径○○の空間」「半径○○/すべて」「貫通」「突破」を、この戦闘特技によって「1体」として扱うことはできません。
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(4)先制値、移動力に影響を与える効果 |
主に敏捷度を減少させる効果などで、一部の魔法に、固定値のキャラクターの先制値や移動速度に影響を与えるとされるものがあります。敏捷度に影響を与えなくとも、移動を不可にするものもあります。
これらの効果が、複数の部位を持つキャラクターに与えられた場合には、次のように処理されます。いずれもHPが0以下となっている部位は、最初から考慮の外に置きます。たとえば、2部位のキャラクターの片方の部位がHP0となっていた場合、残った部位にのみ効果が与えられれば、影響が発生します。
(4-1)先制値に関して |
すべてのコア部位が効果を受けた時にはじめて影響します。
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(4-2)移動力、あるいは、移動不可とされる効果に関して |
すべての部位が効果を受けた時にはじめて影響します。
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