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【10年01月29日 杉浦武夫】 |
今月のテーマは干支の「トラ」だそうです。
昨年から12ヵ年計画で「ウシ」のリサーチを始めようとしていた矢先、年男だからと「トラ」の話を振られても、正直いろいろとネタに困っている次第ではあります。
そして年に1回であれば同じような話の振り方でも許されるだろうと考えている、僕がおります。
その辺り、ご了承ください。
トラという単語を聞いて、まず思い浮かんだ単語。
それは「タイガーショット」でした。
「タイガーショット」といえば、世界的に有名なサッカーマンガ『キャプテン翼』に登場する、日向小次郎を思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし残念ながら僕は、あまり『キャプテン翼』に詳しくないのです。
では、僕が思い浮かべた「タイガーショット」とは何か?
それは、ロシアの赤いサイクロンや、カレー大好きヨガの達人が、手も足も出ないもの……つまり『ストリートファイターU』のサガットの必殺技です。
何せ僕は、いまだに「タイガー」という単語を見るたびに、サガットの声が脳内に鳴り響くほどに『ストU』にハマっていたものでした。
あ、ちなみにサガットが持ちキャラになったことはありません。
僕の持ちキャラは18年以上にわたって基本的に「春麗」一択で、春麗がいない場合には「アレックス」となっております。
他には……「阪神タイガース」などの単語が思いつきましたが、なにぶん僕は通勤経路に「阪神甲子園球場前」があるにもかかわらず、3回しか甲子園で野球観戦したことがありません。
しかもそのうち1回は春の高校野球センバツですので、阪神タイガースについて語る口を持っておりません。
あと脳内から絞り出たのは、「木の周りをグルグルまわってバターになる」という図くらいのものでしょうか。
寅年生まれにもかかわらず、「トラ」の話題の無さ……我ながら衝撃的です。
一生話題に出そうですので、今度こそ早急にリサーチすべきかと痛感しました。 |
【10年01月27日 加藤ヒロノリ】 |
なんでも今月の書き手はすべて干支が寅年であるそうです。
むう、オラとボスはともかく、その一まわり下の龍口くんが入ってくるような時代になってるんですねぇ。オッサンになるわけっす。
さて、トラと言ってもなかなかひねるのめんどくさいなあと、先に掲載された龍口くんのエッセイを見たときにひらめきました。ああ、彼は同じ寅年なんだから、彼をネタにすればそれでOKなんじゃね? SNEではひそかにコードネームが「ザ・ビースト」と呼ばれている(加藤命名)男なんですから、ネタは豊富ではないかと。
しかし、そんなことをしちゃうと、またエッセイに「やりなおし。もう少し上品にしてください」と直し指示が入りかねないので、やっぱりやめておきます。
ということで「トラ」ですよ。
実はこの加藤ヒロノリ、寅年ということ以外にも、もうひとつトラであることがあります。
それは10年ほど昔に流行った「動物占い」。実はその結果もトラだったのです。
動物占いってなんぞやという方はこちらへ。面白いので、やってみるといいよ!
動物占いのトラとはいったい、どんなものなのでしょうか。概略するとこんな感じだそうです。
・自分の生活圏を大切にする。
・全体を考えたバランス感覚が抜群。
・面倒見のよい、親分肌。
・思い込みが強く、相手の言い方が気になる。
・色のオシャレが上手。
・笑いつつ、威力のある言葉を放つ。
・意志決定に時間はかかるけど、決めたらぶれない。
・なんでもできちゃう器用貧乏。
・模様替えが好き。
こうして見てみると、トラはかっこいいことばっかり書いてますなぁ。でも合ってるような合ってないような(笑)。
まあ占いなんてのは、どこかしら解釈の方向を変えてみればそんな感じになるものなので、たいしてアテにならないのかもしれません。
というのも相棒の杉浦武夫も、加藤とまったく同じなのです。寅年、動物占いトラ。
知ってくださっている人から見れば、加藤はどっちかっていうと「適当で大雑把、慢性下痢体質で眉毛が薄い」、杉浦はどっちかっていうと「勤勉でキメ細かい、頑固ジジイで白目をむいて寝る」というイメージがあるかと思います。
それはおおむねその通りです。
この二人を見ただけでも、ほとんど正反対なんですから、ほら、占いなんてアテになりませんね。もっともほぼ正反対なので、逆の言い方をしたら(解釈の方向を変えたら)同じことになるのかもしれませんが。
ということで強引にエッセイを加藤の今年の目標に絡めてまとめると――
・動物占いのトラのようなかっこいい男になるため、今年はよりがんばっていこう!
・物事を一面だけでなく色んな解釈の方向から観察して、デキル男を演出しよう!
――てな感じでしょうか。
今年も加藤ヒロノリとグループSNEをどうぞよろしくお願いします!
オマケの動物占い
杉浦情報ですが、SNEの大先輩である水野さんと清松さんも動物占いは「トラ」であるようです。お二人がソードワールドRPGを作られたことを考えると、ちょっと感動しちゃいますなぁ。
また、我らがボスティの動物占いは「ライオン」らしいっす。似合いすぎて、動物占いの威力を思い知りました。 |
【10年01月21日 龍口明眞】 |
本人の意志により削除しました。
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【10年01月18日 安田均】 |
今年はトラ、虎、寅。
四字熟語やことわざは去年の牛に比べると多い。
牛は、あとで「汗牛充棟」(とても読みきれないほどたくさんの書籍を持っている)という、ぼくにぴったりのものがあったのだが、これぞ後の祭り。
ところでその汗牛充棟だが、去年暮れの大掃除で別館全部(別名ボードゲームの館)につまっているゲームを整理したら、汗みどろじゃなく、足がこむら返りを起こしかけた。
実はとてもマンション3LDKでは入りきらなくなったので、教えている大学の資料室にかなりの部分を置かせてもらうための整理だったのだ。半年前には、コンピュータゲームが数十年分、すでにその資料室に移されている。SFほかの洋書類は、貸し倉庫にかなりの分が。それでもまだ、SNEの分室やぼくの仕事部屋には、RPGやTCGが下駄箱(!)にまで詰まっている。いつの日かこういうものに埋まって死ぬのではないかと思うのだが、それもなかなかアナログ的でいいのかもしれない。
さて去年の牛はともかく、虎は----
「虎視眈々」「虎穴にいらずんば虎児を得ず」「虎は千里を走る(千里戻る)」「前門の虎、後門の狼」いくつでも出てきそう。
これがトラと書くと、関西ではすぐにタイガースのことになるので、他の人に譲るとして、寅は東京では渥美清の寅さんですね。関西では、これが「別寅のかまぼこ」になるのだから、あら不思議(笑)。
X X X
ということで、今年もよろしく^^
恒例のSNEの今年の予定ですが、まず去年ここで書いたのに出なかった作品についてはお詫び申し上げます。鋭意、出るように努力していますが、いったん遅れると、昨今は遅れを取り戻すのが大変でもあります。もう少しお待ちください。
そのなかでは「ソード・ワールド2.0・キネティック たのだん」と「ウイズ・ドラゴン」(第1部春から出しなおしてもらえます。新作第3部は出版は秋口でしょうか)はSNEサイドでは仕上がっていて、近々お目見えするでしょう。「ボードゲーム・ジャンクション」ももうすぐです。
遅れているといえば、去年ブレイクして第2作がまだの河野裕「サクラダリセット」が近々出ます。これはヒットしたのはいいが、作者が即入院した(ぼくと同じ、検査したら高血糖。2人ともいまは元気です)せいで遅れてました。お待たせしました。
小説では朝日ノベルズから、秋口ぎぐるを皮切りに、グループSNEの作家たちの新作が続けて登場する予定。2番手は柘植めぐみです。3番手以降も待ってます、乞う、ご期待。‘ダイノコンチネント’は山本弘さんが長編と格闘中。シェアードワールドは遅れているものもありますが、今年も力を入れていきます。できれば、2シリーズくらい立ち上げたいですね。
新しい企画としては友野詳のジュブナイル・クイズブック‘妖怪コロキューブ’シリーズがヒット中。SNEとしても、この形の新たな作品シリーズを展開します。
ゲームでの新企画は、念願のボードゲームを日本でも広げたいのですが、まず海外でひょっとしたら「トレインレイダー・リメイク版」出せるかも。なので、いまテストにリキ入ってます。鉄道は現在、社会的にもモーダルシフト(飛行機自動車から鉄道へ、なんてイイでしょ。もうスティームパンクの時代じゃない)で、新興国インフラ、先進国対環境で、急に伸びるかもしれませんよ。
もちろん、ソード・ワールド2.0、モンスター・コレクションの2大柱は健在です。
SWは好評既刊、清松みゆき・川人忠明らのサプリメントの新タイトル「フェアリー・ガーデン」、それに、秋田みやび、田中公侍の両リプレイに諸星崇の完結篇が待ってます。リプレイについては、今年おもしろい企画と新星も登場しますし、雑誌でも巨星が書きます。だれかは想像しておいてくださいね。小説は、北沢慶ががんばっていますが、そこに短編集や、新たな書き手が登場予定です。ことしも賑やかに楽しんでください。
MCは新セットの登場によって、世界が一新もされたので、その小説が登場。最若手の大井雄紀「烙印ゼミナール」です。新機軸の魔法学園ものであり、若さゆえのバイタリティでおもしろいですよ。もちろん、カードセットは去年と同じように、2月と夏に新セット、それにあわせた大会などもありますが、さらにもう一つ。ぼくと加藤ヒロノリ、杉浦武夫らが新たなゲーム、RPGであって、そこから進化した新たなゲームスタイルという作品を企画しています。出るのは夏ごろかな?
そして、新たな目玉ともいえる新作タイトルが2つ。
一つは「デモン・パラサイト2nd」。従来のデモンパを充分すぎるくらいパワーアップして、この初夏登場です。スタッフは1stの北沢、力造に、リプレイで登場した片山泰宏を加え、さらに、期待の新人もデビューするかも。どんな作品かはまだ言えませんが、安直な続編ではありません。続報を待て、ですね。
もう一つは、トミーウォーカーさんとの共同作品「エンドブレイカー!」です。こちらはファンタジー風異世界で、「無限のファンタジア」ともちがった新作です。ウェブ版が近々スタート。テーブルトーク版やリプレイ、リプレイノベルなども追って続々登場します。ゲームは江川晃、安道やすみちらが、世界観は藤澤さなえ、他にも田辺あひるら新鋭ががんばっています。
「シルバーレイン」もサプリメント、ノベルがまだまだ登場しますから、期待していてください。
他のタイトルや翻訳(ドラゴンランスなど)もいろいろありますが、今回は書ききれないので、この辺りで。今年も、グループSNEの作品をよろしくお願いします。 |
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