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安田均の「ゲーム日記」 第5回 (1998年11月30日版)

ドイツゲーム界の最前衛
期待の新鋭ラインハルト・シュタウペに突撃インタビュー!
  安田:  失礼ですが、お歳はいくつですか?
  シュタウペ:  見た目より、歳をくっててね(笑)。30なんだよ。
  安田:  これまでカードゲームを中心に、かなりヒット作を出してますね。最初から、そうだったんですか?
  シュタウペ:  いやいや、最初は売れなくて。これでも5年ほどは下積みをして、生活は苦しかったんだ(笑)。
  安田:  やっぱり『スピード』が大賞の候補になってから?
  シュタウペ:  いや、それまでにも『ゾルヒェ・シュトロールヒェ』(やっぱりカードゲーム)というのが、けっこうヒットしてくれてた。
  安田:  シュタウペさんのゲームは、簡単で、すぐに終わるものが多いようですが、ゲーム全般にポリシーのようなものを持ってるんですか?
  シュタウペ:  ぼくは、一瞬でルールが理解できないゲームを作る気はあまりないんだ。簡単だけど、奥が深いゲームにひかれるから。
  安田:  それが、実はなかなかむずかしいことなんですよね。
  シュタウペ:  幸い、いまのところは、アイデアが湧いてるから(笑)。
  安田:  ああ、それで聞きたかったんですが、今回、エッセンでは新作を発表してませんね。来年ですか?
  シュタウペ:  うん、2月のニュルンベルクで2つ出るよ。ボードゲーム(ハンス・イン・グルック社)とカードゲーム(アミーゴ社)で、ボードゲームの方は自信がある。『バザーリ』なんか問題にならないくらい、おもしろいやつさ(妙に自信ありげ)。
  安田:  そこまで言っていいんですかね(笑)。どんなもの……
  シュタウペ:  う〜ん、内容については勘弁してほしい。ゲームはアイデアが命だから。カードゲームはいままでのぼくの路線さ。『スピード』とはちょっとちがうけど、アクションゲーム。ところで、あなたはぼくのゲームのどんなものが好き?
  安田:  だいたいどれも好きですね。『スピード』だけはちょっと辛い。手先を動かさないものなら(笑)。あえて言うなら、『ダビデとゴリアテ』『フィアスコ』かな。
  シュタウペ:  ああ、『フィアスコ』については、ぼくは不満を持っている。ラベンスバーガー社にルールを一部変えられたから。ぼくは自分のルールの方がおもしろかったと思ってるんだけど。まあ、一般にはおもしろいと言われてるんで、しようがないけど。
  安田:  そうだ、『シット!』も好きなんだけど、あれはひどい題ですね。
  シュタウペ:  あれも、ぼくが付けたんじゃないよ。アドルング社がそうしたんだ。目立たないといけないといってね。われながら、ひどい題だ(笑)。
  安田:  ところで、自社のシュタウペ・ゲームズというのがあって、ベルリナー社というところからゲームを出していますね。その辺りの関係は?
  シュタウペ:  シュタウペ・ゲームズというのは、ゲームデザインだけをして、販売がベルリナー社なんだ。
  安田:  ああ、うち(グループSNE)と同じようなものですか。ベルリナー社とは随分密接な関係みたいですけど。
  シュタウペ:  あそこは、ぼくがこんなのを出したらとディレクションしている。クラマーやドーラのゲームなんかは、ぼくが企画したんだ。
  安田:  なるほど、そういうことですか。では、だいたいお聞きしたし、これからもご活躍を期待しています。ルールでわからないところがあったりしたら、インターネットでメールしてもいいですか。
  シュタウペ:  連絡なんかはぜひしてほしいけど、会社の方に頼むよ。実は、ぼくはコンピュータはほとんどやらないアナログ人間なんだ(笑)。いまは、それでうまくいけてるから、いいと思ってるんだけどね。
  安田:  へー、それは意外だ。じゃあ、どうも。チュース!

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