ゆうみん: |
それでは、次の話題、行ってみましょう。
えーと、ロマールはNEXTの舞台というだけでなく、次のソードワールドRPGツアーのタイトルでもあるんですよね。
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ソード・ワールドRPGツアー1 オーファン
著=清松みゆき・川人忠明/グループSNE
新紀元社
発行=2004年6月18日/定価=2000円/ISBN=4-7753-0296-5
アレクラスト大陸の都市を紹介するワールドガイド部分と、その地域を舞台にしたシナリオ数本が掲載されたサプリメント。
第一弾は、水野良さんの「魔法戦士リウイ」シリーズや、新SWリプレイ集のパーティであるヘッポコーズたちの地元・オーファンを紹介しており、ギルドやその他の施設についての解説、プレイガイドとして街道の旅や野外活動についてのコラムなどなど、1冊でGMをする人だけでなくプレイヤーさんにも役に立つ構成になっています。 |
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川人: |
先に言っておきますが、SWツアーのロマール盗賊ギルドは優秀なんで。 |
一同: |
(笑) |
藤澤: |
す、すいません〜〜〜〜。 |
ゆうみん: |
NEXTリプレイのロマールは不思議なロマールですよね。一週間の拷問で背中の毛が毛深かったとか。(NEXT1「ロマール・ノワール」第3話参照)
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藤澤: |
真っ赤になって項垂れ)そのネタはセッションする度に言われます……。 |
清松: |
こんだけレベルの高い幹部が揃ってる盗賊ギルドにして、1週間拷問して背中が毛深いってことしかわからないって……もうワケわからんよ、ロマール盗賊ギルド。 |
秋田: |
新人冒険者にどんどん報酬を釣り上げられるロマール盗賊ギルド。 |
藤澤: |
「(もみ手しながら弱気に)あ、あの、じゃあ、これくらい上乗せするんでやってください。 |
ゆうみん: |
と、妙に下手に出るロマール盗賊ギルド。 |
一同: |
爆笑。 |
ゆうみん: |
(笑)。あ、そうだ、雑談ばっかりではなく、たまにはかわら版らしいことも聞かねば。
(いそいそと居住まいを正して)まずはですね、この「ソードワールドRPGツアー」というサプリメントをまだご覧になっていない方のために、簡単に概要等の説明などお願いしてもいいですか? |
清松: |
えーと、ツアーはワールドガイド兼シナリオ集、です。ワールドガイド部分でアレクラストの一都市および周辺地域を詳しく紹介して、その地域を舞台にしたシナリオが掲載されています……で、いいんだよな? |
川人: |
はい、そのはずです。 |
ゆうみん: |
……何故、お互いそんな自信なさげにたずねあってるんですか?(笑)
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川人: |
いや、なんとなく。……えーとですね、6月に発売された第一弾の『オーファン』では、アレクラストの神話から現在に至るまでの大まかな説明と、王都ファンを中心にオーファン周辺地域について書いてます。
それから、街で冒険者が利用することの多い施設や組織なんかについても詳しく紹介しています。NPCを雇う時の料金とか盗賊ギルドの情報料とか。 |
清松: |
実はそこらへん、少し改訂されていたりします。 |
ゆうみん: |
そのへんの資料は違う街が舞台でも流用できて便利ですよね。シナリオ・パートには街道の旅や野外活動についてのコラムなどもあって、いろいろイメージがふくらんで楽しいです。
あ、あと、人名録のところにはリウイやへっぽこのメンバーも載ってますよね。 |
清松: |
彼等の地元だからね。このサプリメントの企画が出た時、最初はどこから紹介しようかと思ったんだけど、やっぱり今展開しているシリーズ――リウイシリーズやへっぽこリプレイ――の舞台になっているオーファンが一番読者さんの関心が高いかな、と。
で、来年早々に発売される第二弾では、新展開のNEXTリプレイの舞台であるロマールを紹介しよう、ということになったんだ。 |
ゆうみん: |
ロマールって盗賊ギルドが国に公認されていたり、大きな闘技場や闇市があったり、交通の要所でもあるから交易も盛んだったり……と、面白い素材が満載ですよね。 |
清松: |
うん。でもロマールを舞台にしてる既出作品って実はあんまり多くないから、せっかくリプレイの舞台にもなったし、いろいろ紹介していこうかな、と |
ゆうみん: |
ロマールもオーファン同様に街の設定+シナリオという形になるんですか? NEXTとは違う、ロマールっぽいロマールを舞台に。 |
川人: |
そうです。ただし、ロマールっぽいシナリオっていうのは、拷問して背中の毛を計るシナリオでは決してありませんので。 |
藤澤: |
その話はもういいですー!(怒)。 |
川人: |
さらっと流して)闘技場や闇市を舞台にした話とかですね、ギルドに関係したシナリオとかですね。 |
清松: |
NEXTリプレイで出てきたギルド幹部のバーゼルがいかに有能であるかとか……あんまり変わんないかな? |
川人: |
そうですね、バーゼルはあんまり変わってません。ただ偉そうにふんぞり返ってるだけです(笑)。 |
ゆうみん: |
無意味にカッコつけてたり?(笑) イラストはすごくカッコイイですが。
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清松: |
いや、でも……バーゼルは、有能なんじゃねえの?(疑惑の眼差し) |
川人: |
そのはずです(力強く断言 |
藤澤: |
自分を指して)すいません、中の人がコレなんで……。 |
清松: |
不思議そうに首を傾げつつ)一応5レベルくらいの設定のはずなんだよなぁ? なら優秀でないはずがない……… |
藤澤: |
ゆ、優秀なはずです、優秀なんです、信じて下さいぃ〜(半泣)。
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ゆうみん: |
笑)。ま、ともかくロマールなんですけども、この街のおもしろ素材である闘技場や闇市、盗賊ギルドなどなどって、平和に暮らしてきたわたしなどは、なんとなくイメージしにくい場所ばかりなんで、詳細を紹介していただくと遊ぶ時に大変助かったりします。
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清松: |
でもね、ほんとうはあんまりかっちり設定しちゃうとかえって身動き取れなくなっちゃうから、遊ぶ時にはいらんところは無視してもらっていいからね。 |
川人: |
一応、指針のようなものを提示しますが、遊ぶ時には好きなようにシナリオの都合に合わせて美味しいところを取捨選択して使って下さい。 |
ゆうみん: |
いいとこ取りしちゃってもいいんですね。
ええと、ツアー自体の話に戻りますけど、作業をしていて楽しいこととか苦労するとこはどこらへんですか?
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川人: |
テストプレイは楽しかったね。やっぱり実際に遊ぶ時はいつでも楽しい。……ネタだしとかシナリオ考えるのは大変だけど(苦笑)。
過去のシナリオと被らないように色々昔のシナリオ集とか調べるのが一番大変だったかな。 |
秋田: |
で、既出作品を読んでると、またそれに影響されたりするんですよね! 『あ、このネタいいなぁ……ってちゃうやん!』(一人ボケツッコミ)。 |
川人: |
そうそう(笑)。 |
清松: |
その苦労の甲斐あって、ロマールはシナリオ3本にとどまらず、シナリオソースを含め全部で8本掲載されます。 |
ゆうみん: |
すごいっ、盛りだくさんですね! |
川人: |
あと、どうやって盗賊ギルドが介入しないようにするかってのを考えるのも大変でした。ロマールでは盗賊ギルドが大きな力を持っているので、セッションをするとプレイヤーがすぐにギルドを頼ろうとしちゃうから。 |
清松: |
基本的には、人から直接聞いた情報以外は入ってこないんだけどね。全ての家に盗聴機しかけてるわけでもすべてを把握してるスパイ組織ってわけでもないし。 |
ゆうみん: |
現代社会みたいに携帯やネットでちゃちゃっと調べたら何でも出てくるってわけではないですもんね。 |
清松: |
人から人へ伝えないと伝わらないんだから、情報が入ってくる時間に誤差だって出るし、間違って伝わったりファイリングミスとかあるかもしれないし。
ようはGMが与えたい情報は与えて、自分達で探して欲しい情報はまだ入ってきてないなり何なり言って教えなきゃ良いだけの話だから。プレイヤーがギルドに『調べといて』て言ってきたら『じゃあ、調べときます』って答えて知らんぷりしても、それはそれで構わないんだよ。 |
ゆうみん: |
GMをすると、ついついこの情報もあの情報もあげた方がいいのかなぁって思っちゃうことがあるんですけど。 |
川人: |
それは縛りじゃなくて都合よく利用してもらうためのものだから。それに、全部をギルドが握ってるんなら、冒険者いなくても事件解決しちゃうし(笑)。 |
ゆうみん: |
そりゃそうだ。国だって取れちゃうかもしれませんよね。
ええと、あ、そうそう、ちょっと気が早いかもしれませんけど、ツアー3以降の予定ってあるんでしょうか?
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清松: |
うん、せっかく『ツアー』ってタイトルにしてるんだから、出来るだけ続けていきたいなぁと思ってる。 |
ゆうみん: |
次の予定都市とか聞いても? |
清松: |
一応、次に持ってくるのに無難なのはオランあたりなんだけど、協議の結果ファンドリアになりました。 |
秋田: |
あ、それ、わたしすごく知りたい所です!」 |
川人: |
しつこいゲーマーのわたしとしては、いつかパダをやりたいと思っているんですけどね。 |
ゆうみん: |
どうしてですか?
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川人: |
パダにすると、落ちた都市レックスが書けるから。主要な冒険の舞台としてダンジョンとかも作れて何出しても許されそうで楽しいから。 |
ゆうみん: |
じゃあ、『ツアー第?弾 パダ』が出るまで頑張って続けていきましょう! ていうか、続けていけるように、皆さん応援よろしくお願いします!
よろしければ紹介してほしい地域についてのご意見なども、ぜひぜひお聞かせくださいね。 |